国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<「テマサク」、海航集団傘下のエアライン買収へ

2018/04/18

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月18日(水曜日)
         通巻第5675号  
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 シンガポールが中国企業の窮地につけこむ? それとも救済?
   「テマサク」、海航集団傘下のエアライン買収へ
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 債務超過で経営危機がささやかれる海航集団は、虎の子の啓徳空港跡地を香港のヘンダーソンランドなどに売却した。元空港跡地は広大で、住宅供給がおぼつかない香港では最大の土地売却案件だった。

 同集団は、そのほかにも保有してきたドイツ銀行株、ヒルトンホテルのグランド・バケーション、そのほかを片っ端から売却し、手元資金を確保している。

シンガポールの政府ファンド「テマサク」は嘗てゴールドマンサックスが保有してきた中国工商銀行の株式を購入した。このテマサクが次に狙っているとされるのが、海航集団傘下の二つのエアラインである。香港航空と香港エクスプレス(貨物専用便)だ。まだ正式の発表はないが、香港市場では噂が集中しているという。

海航集団は王岐山(国家副主席)の親せきが経営に深く関与していて特別な措置を受けているとされ、外貨規制が厳格に適用された時期にも、この集団だけは特別扱いで、外貨を投資に転用してきた。

豪、ニュージーランドでは目立つ不動産物件を購入し、ブラジルでは三位の銀行株に出資し、スイス空港の経営企業を28億ドルで買収、航空機リース専門の「アボロン・ホールディング」は22億ドル、ヒルトングループの25%株主などと鼻息が荒かった。

風向きが変わり、攻勢は守勢に転じた。万達集団と同じ行動パターンを示すようになり、保有財産を処分して、債務超過の財務バランスを是正するのだが、日本でも借金王だったダイエーの経営破たんがあった。
いまも孫正義の有利子負債は13兆円、ダイエーは12兆円内外だった。中国の万達集団の有利子負債も10兆円を超えている。

さて、問題はシンガポールのファンドである。
中国とシンガポール関係は、過去二年間急速冷凍のように冷え切った。フィリピンのスカボロー礁の中国軍施設建設に対してハーグの国際仲裁裁判所が、「中国の主張には根拠がない」とすれば、中国は「判決は紙くず」と言ってのけ、この無法国家の秩序破壊にシンガポールが怒った。

直後、台湾から輸送途中だったシンガポール軍所有の戦車を香港で長期にわたって足止めとする嫌がらせがあり、リーシェンロン首相は、29ケ国の元首が参加した習近平の晴れ舞台「一帯一路フォーラム」を欠席した。


▼シンガポールは中国の冷たく当たってきたのだが。。。

年初から米国の対中敵視姿勢がはっきりとしてきた。
華為技術(ファウエイ)と並ぶ中国通信企業大手の中興通訊(ZTE)はイラン制裁に違反して、テヘランに通信機材、設備を密かに輸出していたが、米国は120億ドルの罰金を課して制裁し、以後七年間、米国企業にZTE製品を買わないように勧告した。実質的な中国通信機器の締め出しである。

同社は三分の二の80億ドルの罰金を支払ったが、米国は購入禁止令を逆につよめて、政府、ならびに連邦職員の同社製品購入を禁止し、さらに民間企業にも適用を拡大してことになり、華為技術とともに米国市場からはじき出される。

米中貿易戦争を契機に中国は突然軟化しはじめた。
王毅外相が慌てて日本に飛んできた。8年ぶりのハイレベル協議をせっついてきたのだ。自衛隊と人民解放軍の交流も六年振りに再開である。習近平は冷却していた関係を見直し、日本に続けてシンガポールに秋波を送ったのだ。

シンガポールは人民元の取引では世界最大の規模である。
また金融面ではAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加してアジア諸国へのファイナンスに食い込んできた。シンガポールは国際金融都市と貿易中継地としての立ち位置からいえば、たしかに米中貿易戦争は避けたいと考えているのだろう。

さきにリーシェンロン首相は北京を訪問し、李克強首相と会談、『米中貿易戦争』で中国が失う分野での協力を惜しまないと発言した。
シンガポールによれば、「報復関税合戦は最終解決を生まない。あくまでWTOの場で討論するべきである」などとし、その足でボーアオの中国版ダボス会議にも出席して、「米中貿易戦争は世界の安全保障にとっても好ましくない」などとすっかり中国寄りの発言を繰り返した。
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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 朝日新聞批判が基調だが、歴史観のゆがみを糺す発言が随所に
  アメリカはじつに品性のない国で、中国と共通する理由がある

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高山正之 解説・対談『渡部昇一の世界史最終講義』(飛鳥新社)
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 これは渡部昇一氏の一周忌に前に、単行本に収録されていない高山氏との痛快対談を軸として力強く論理が展開される「朝日新聞が教えない歴史の真実」である。
 随所に紹介される朝日新聞の出鱈目ぶりは、二人の読者ならば当然のことゆえに、目新しくはないが、それでも読み進む裡に清涼飲料が不要になる。
 すかっと爽やか、ワタヤマコーラ!
 アメリカは武士道が分からないから原爆を日本に平然と落とし、東京大空襲をやってのけ、無辜の人々を殺害した。インディアンを大殺戮してきた無慈悲のメンタリティが連綿と続いていた。
 自分たちのしでかした大虐殺を隠蔽するために、中国と組んで、「南京大虐殺」とかの架空の話をでっちあげた。
騎士道が育たない国の民は極悪非道なのだ。アメリカの浅薄な歴史観がなぜ造られたかを振り返りながらも、二人は本質の議論に突入していく。
 渡部 「戦争すれば景気が回復すると、アメリカのリーダーは思いこんだわけですね。もうひとつ、工場を外国へ移転する習慣がついてしまった」
 高山 「奴隷工場のつもりで中国に進出したんです。米国と中国の共通点として、国家の本質に『奴隷経済』がある」
 実際にメイフラワーが東海岸に着く前にアメリカには奴隷市場があった。以後244年間、奴隷売買をつつけていたのが米国なのである。
 しかし高山氏が続ける。
「経済成長で国内の労働コストが高くなり、製造業でこき使う奴隷が枯渇した。困った米国が世界を見渡すと、かつての自国とまったく同じ構造の国がありました。中国です」(中略)「だから習近平だとか胡錦涛、江沢民というのは、米国と手を組んだ奴隷工場の工場長、中国人奴隷を監督するボスですよ、これが米中蜜月のスタートでした」
この発言をうけて渡部昇一氏が答える。
「労働力があるところへ工場を建てれば良いという、安易な行動をとった。それが中国を大国にしてしまった」
 いまや奴隷で肥った国同士が決闘する時代を迎えつつあるとき、本書の指摘は本質を突いているのではないか。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1718回】        
――「支那人に代わって支那のために考えた・・・」――内藤(19)
  内藤湖南『支那論』(文藝春秋 2013年)

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 辛亥革命から3年ほどが過ぎた大正3(1914年)7月に上海、南京、大連、旅順、奉天から朝鮮を旅行した広島高等師範学校生徒は、辛亥革命を「其名目は如何にも花々しく支那民族覺醒の聲を聞くようであるが(中略)丸で是れ利慾の輩の暴動である、銃劍や衆力を以て強奪を試みようといふのが彼の革命の動機の一半であるらしい」と捉え、袁世凱打倒を掲げた第2革命が失敗した原因を「砲の響の威嚇よりも財布のチャランチャランの魅力」が袁世凱軍に「比して(反袁世凱勢力が)遥に劣つて居たからだ」と断じている。

  この考えが正しかったのかどうかは別にして、おそらく当時、中国の大変動をこう受けとる日本人がいただろうことを承知しておいた上で、「支那学の泰斗」で知られた内藤湖南に戻り、『支那論』の本論を読み進もうと思う。

  冒頭の「自序」で「この書は支那人に代って支那のために考えた」「自分は全く支那人に代って、支那のために考えて、この書を書いたのである」と綴っているところからして、常識的に考えれば「支那のため」に本書が執筆されたことになる。

 この点を指して「人はここに植民地経営にあたる本国知識人による対植民地の認識視点に類似するものを容易に見出すであろう」し、「湖南が中国人以上に中国数千年の歴史を観望し、(中略)現在の中国を分析し、判断しうるような視点の持ち主であること」を語り、「(中国に対する)認識論的な支配の欲求と、それを可能にする学への自負がある」(子安宣邦)と批判的に見る一方、「ひたすら中国社会の安定を望み」、「新生中国の自立的発展を願う」湖南の「民族を超えた文化史観」(谷川道雄)の発露だと肯定的に捉える声もある。いわば内藤は「上から目線」で本書を記したのか。それとも文字通り心底から「支那のため」を思ったからなのか――どちらが正しいのか。目下のところは不明としておきたい。

  さて「自敘」に拠れば、内藤は大正2年11月初めに思い立ち、11月から12月末までの2か月間に都合5回の口実筆記をしている。「変化の急激な支那の時局は」「目まぐるしいほど変転し」ているため、「すべて議論が時局に後れるようになっておることは免れないであろう」。

だが敢えて「改めるほどのこともないと思うから、やはりそのまま世に問うこととした」と断わった後、『支那論』で展開した議論には「積極的施設に関する考えが甚だ乏し」く、同時に「支那人に代って支那人のために考えた」ために、「外国の側から、例えば我が日本のごとく、支那の事勢によっては、多くの利害を感ずべき国から看た議論が欠けておる」と、「支那人に代って支那人のために考えた」議論であることを強調している。

  最近の財政に関する情報などが手元に「ほとんど全くない」ので、「状況から判断される限りの空論に留まることとなった」。
だが「目下最も大切なること」は、「支那のごとく絶大な惰力によって潜運默移しておる国情、人為による矯正の効力を超越しておる国情が、自然に落ち着くべき前途は、確かに積極的施設の基礎となすべきもので、この惰力の方向を知ること」である、とする。

  明末以来に発表された多くの経世論を振り返るに、「支那の宿弊を論じたところは、尤も痛切ではあるが、(中略)外制模倣を主張したところは、徹底しておらぬ恨みがある」。それというのも「支那の識者の智識」が「外制」、つまり欧米先進諸国を機能させている制度の「根源由来を明らめ知るまでに至らぬ」からだ。
「外制」を成り立たせ支えている歴史や文化に考えを及ぼすことなく形だけを取り入れようとするから、齟齬が起きることになる。

  かくして清末に繰り返された改革が失敗に終わった背景を「強兵といえば、新式軍隊の増加と解釈し、富国といえば、商工業の発達とのみ思い、政治の改革といえば、憲法とか国会ということを考えるだけで、外国文明の意義を知らぬ」点に求めるのである。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)講演会のお知らせ。明日です。元大日本帝國陸軍少年飛行兵、その後大韓民国空軍大佐。数奇な運命の熱烈日本大好き韓国エリートが熱く語ります。絶対面白い!全員集合!
『朝鮮半島は日本安全保障の要 情勢の深層分析と日本の戦略を問う』
       記
日時    4月19日(木) 13時30分より15時30分
講師    崔三然先生(帝國陸軍少年飛行兵出身 〜プロフィール〜昭和3年朝鮮北部生まれ。韓国空軍士官学校名誉教授。数少ない韓国の真の愛国者であり、真の日本理解者)
場所    衆議院第一議員会館 第6会議室
会費    1000円
主催    「今さら聞けない皇室研究会」
      議員会館の入場検査を受けて左側の1階ロビーで待機されて下さい。13時に係員が会場に入る為のパスを配布します。ギリギリに来られますと会場からロビーまでパスを係員が持参する為に講演会開始時間に間に合わないと思います。お早めのご来場をお勧め致します。
     (HM生)


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(読者の声2)新聞等のマスコミはシリア情勢でロシアが袋小路にはまっていると書いています。それはある意味で正しいのですが、ロシア社会と経済にとってはるかに大きな影響を与えているのは、シリア情勢の緊迫化による石油価格および天然ガス価格の上昇です。
これを意図してロシアが強硬姿勢を取っているというような陰謀説を私は採りませんが、結果的にはロシアにとって居心地の良い状態になっています。
さらに、ロシアへの輸出が多いヨーロッパ各国にとっても恩恵があります。
米国もシェールオイルの価格が上がるだけでなく、米国系の石油化学会社の収益上昇という恩恵があります。つまり、世界の大国にとって非常に居心地の良い状態になっています。このことを頭の片隅に置いておくとよいと思います。
    (當田晋也)



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(読者の声3)どこかで読んだ記事なのですがABCとのインタビューで、コミー氏が大統領選終盤でヒラリーのメール問題を取り上げたのは、ヒラリーの当選を熱望していたコミーがリラリーの当選が確実になったと判断し、ヒラリーの当選後にメール問題を取り上げることが当選の正当性に疑問符をつけるものと考えて行ったと言っていますが、FBIの長官の責任でこのようなことが可能なのでしょうか?
コミー氏独自の勝手な政治的判断だとしたらこんなのは国家反逆罪にはならないのでしょうか?
これ以外にもトランプの顧問弁護士への家宅捜査も大きな疑念を生み始めていますね。
     (杉並の純一郎)


(宮崎正弘のコメント)コミー前FBI長官は裏でこそこそ画策することが好きな陰謀家、オバマ人事ですので、トランプははじめから信用して居なかったのですが、ヒラリーのメール問題を選挙中に暴露したのでどちらかと言えば「功労賞」でしょう。
 ついでに言えば、国務省は副長官がいますが、国務次官の六人が依然空席です。
 これはトランプは当初から計画とみてよく、ホワイトハウスへの外交の一元化、次官クラスは邪魔というわけでしょうね。
 この一年半、かれがやって来たことは官僚機構のなかに蔓延る潜在的な敵を洗い出す、人事を一新することにあったと思われます。



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(読者の声4)最近、世の中の動きを客観的に分析し、本当の日本の姿を明らかにしてくれている、まともな有識者の方々の中から、弁証法に対する疑問が発せられているのを耳にして、とても心を痛め、悲しんでおります。
その疑問というのは「弁証法では文明は発展するものとされていますが、現実は必ずしもそうとはならず、退化する場合もある」というような内容だったと思います。
おそらくそれは、直接にはマルクスの封建制から資本制、資本制から共産制へと社会は発展していくものだ、という階級闘争史観的な発展観を念頭に置いたものと思われます。たしかに、マルクス主義者たちは、それを弁証法と呼んでいるかもしれませんが、じつはそれは弁証法ではないのです。つまり、自称弁証法であって、紛い物の弁証法でしかないのです。

 弁証法は、ヘーゲルによって完成されましたので、ヘーゲルの和の運動体の弁証法こそが、本物の弁証法であって、それ以外のものは、それに至るまでの歴史的弁証法(たとえばアリストテレスの静止体の弁証法すなわち形而上学など)が、弁証法と呼ぶのを条件付きで許される程度です。したがって、それ以降のマルクスの自称弁証法などは、弁証法と呼ぶべきではないと考えます。
というのは、マルクスは弁証法の前に冠として唯物論の立場に立つということを示す言葉を載せていますが、これが、そもそも弁証法でないことを告白していることになるのです。

 というのは、唯物論と観念論は、世界の起源に関するあれかこれかの一面的な観方ですが、この世界の起源・始元に関して、ヘーゲルは、その両者を弁証法的に統一・統体止揚して、この世界の起源・始元に関して、学問的に弁証法的な答えを出して、すでに解決していたのです。このようにして本物の弁証法が完成していたのに、マルクスは、こともあろうに、それをわざわざ解体して、あれかこれかの古い唯物論か観念論かの対立に引き戻した上で、観念論を全否定して、唯物論の立場に立つ弁証法こそが学問的な弁証法だ、として嘘吹いたのです。

ですから唯物弁証法というのは、まさに弁証法を否定する弁証法であり、絶対矛盾的自家撞着に陥った紛い物に過ぎないのです。だから、マルクスの唯物弁証法の実態は、ヘーゲルが死んだ論理学と批判していた、古いあれかこれかの運動性のない硬直した形而上学にすぎないのです。
さらに言えば、同じ形而上学でも歴史的形而上学は全体性の論理そのものでしたが、マルクスの唯物弁証法は、部分性に過ぎない唯物論的な事実の論理を、不当に一般化した論理的誤謬を犯した形而上学ですので、悪質なものであり、実際にそれは大きな災厄をもたらしました。

 たとえば、マルクスの階級闘争史観は、国家そのもの(全体性)を否定しているので、その発展を見るものではなく、部分的な経済的側面を不当に全体化して、そこから国家権力=支配階級=悪という硬直した形而上学的規定を導き出し、抑圧されている被支配階級による革命によって、社会が進歩していくとみる機械的な発展観です。
 日本における歴史学界は、このマルクス主義者に牛耳られていますので、日本の戦国時代や江戸時代は、封建制の暗い時代であったと記述されているものがほとんどです。

 では、そんな暗い時代にどうして、世界の何処に出しても恥ずかしくないような、否、逆に浮世絵のように西洋の芸術家に大きな影響を与えるような、西洋の貴族文化に匹敵するような見事な町人文化が花開くことができたのでしょうか?戦国時代に日本に来た宣教師のザビエルは、「日本の国民はみな名誉を重んじ、平和と秩序を守って幸せに暮らしていて、貧しくとも武士は皆から尊敬されている」という内容の報告書を送っています。
 また、そのマルクス主義者たちが、封建時代においては蔑まれていたと決めつけている商人たちの実際の言葉を見てみますと、「商人の使命は万物の有無を通じ、万人の用を弁ずるにあり、徒らに私欲に走るは本来を誤り、神の御心に違い、身を破るに至る」(西谷小兵衛「世俗弁利抄」19世紀中)「商売は菩薩の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの利真於勤」(伊藤忠兵衛家初代「座右銘」19世紀初)

「つまりは利益を目的に行動するのではなく、世の中の需給を調整するのが商人の任務で、その任務を遂行した暁に余沢として利益が得られるという商人の社会的責任を重視する理念です。」(小倉栄一郎『近江商人の理念』より)

 これは、何という哲学的な誇り高き名言でしょうか!
これらの言葉が意味することは、当時の日本国民は、みな、国家・社会における自分の立場・役割・責任を自覚して、主体的にその道を追求していたということです。つまり、それが商人であれば商人道、武士であれば武士道だということです。
そしてこれが、すなわち国家第一主義における、国民のあらまほしき在り方そのものだということです。
これがヘーゲルの云う、国家第一主義における対自即自の自由たということです。これを江戸時代の日本人は、みな共通して持っていたということです。
だから歌舞伎で主君の跡継ぎの身代わりとして、自分の子供の首を差し出すという物語が、当時の(現在も)日本国民の人気を博し、皆その思いに同情して涙していたのです。

 ヘーゲルの説く国家第一主義は、国家の本来あるべき普遍性を、人倫的理念の現実性と見ております。この観点から見ますと、日本国は、強国隋の煬帝に独立自尊の気概を示した蘇我馬子の聖徳太子による建国当初から、「和を以て貴しとなす」の17条憲法という、国家としての普遍性を具現した人倫的理念に一貫して貫かれた国家でした。
その証拠として、一兵卒に過ぎなかった大伴部博麻の、自己犠牲的愛国精神による行動によって日本国が救われたという事実をあげることができます。
 そして、その注進によって、壬申の乱において唐になびくグローバリストに勝利した、蘇我馬子の魂と血を受け継ぐ天武天皇によって、日本書紀と古事記が編纂されて、人倫的理念の実体化である天皇に包み込まれた独立自尊の国体が、盤石の基盤に据えられて、日本国は、統治形態は様々に変化しながらも、天皇を頂点とする君主制が基本的に維持されて、現在に至っているのです。
それは、他国には見られない極めて稀有な事例ですが、じつはこの事実は、日本の国家が、まさに国家としての普遍性を兼ね備えていたことを物語るものに他なりません。

 ヘーゲルの本物の弁証法の発展観は、全体性レベルでのマクロの大きな流れとしての発展性と、個別のレベルにおける生成・発展・衰退・消滅を通じての発展との統体止揚された発展であって、マルクス主義の現実離れした機械的な発展観ではありません。そのヘーゲルの説くマクロレベルでの発展性とは、具体的には以下のようなものです。
 
 ヘーゲルにあっては、精神とは絶対的本質を意味します。つまり、<絶対精神>です。この絶対的本質の発展的な自己運動が現れたものが、すなわち本流の流れです。その本流の流れが、生命の段階に到りますと、論理能力のある遺伝子がその進化を主導するようになりますので、その本質である<絶対精神>は、<概念>へと質的発展をすることになります。そして、その運動が人間の段階に到りますと、遺伝子が外化した人間の認識が本流となって、その後の発展を主導していくようになります。
その人間の認識が対自的理性となって己自身の本質を自覚できたとき、それまで陰に隠れていた<概念>となっていた<絶対精神>が表に姿を現すことになります。
これを、<絶対精神>が己自身に回帰した(つまり人間の認識が<精神>となること)と呼んでいるのです。
そして、その時の己自身は、<絶対精神>から否定の否定を経て論理体系化された<絶対理念>(学問の完成態)へと見事に昇華できた己自身なのです。

 その人類段階における本流の現象形態が、すなわち国家だということです。
これがヘーゲルの説く国家なのです。
そして、そのヘーゲルの説く本流としての国家を、見事に実現できた国家が、わが日本だということです。だから人類の歴史は、一代で次々に姿を消していく個人としての国民を主体として見るのではなく、歴史的に生成・発展して地球レベルで大きな影響力を及ぼす国家を、その本流の主体として見なければならないというのが、ヘーゲルの主張なのです。

 そういう本流としての日本国家の国民の在り方について、次のような指摘がなされています。「それに対して武士は金銭を賎しいものだと蔑んだそうです。」(『武士はなぜ腹を
切るのか〜日本人は江戸から日本人になった』より)

 これもマルクス主義的な階級闘争的発展史観を土台として、武士が儒教に囚われていたという偏見から歪んだ解釈をしたものです。
しかし、儒教に囚われていたと云うなら、そもそも血生臭い殺生をする武士そのものが、儒教においては賤しまれるべき存在であるからです。
そんな武士が、どうして商人を侮蔑できるでしょうか?
日本の武士は、儒教に染まった両班と違って、国家・社会の統治・治安維持の仕事をせっせとしていたのです。だから、当時の日本国家は非常にうまく機能できていたのです。その武士の生活が、統治される者たちの模範となるべく厳しく律せられていたからこそ、尊敬され、商人たちもそれに倣って、自分の任務である商道に励んで、西洋の資本主義社会よりも早く、世界初の先物取引という信用取引のシステムを、封建制の日本が、商品経済を基本とする資本主義諸国よりも先に確立したのです。
これは、その当時の日本の国家が、人倫国家であったからこそできたことだったのです。また逆からいえば、当時の資本主義国家は、人種差別的植民地収奪の利益の上に成り立った、お世辞にも人倫国家などととても言えない実態であっただけに、信用取引などできようはずもなかったのです。

 そもそも、民主主義・国民国家や人権主義は、日本以外の国で一般的であった、弱肉強食の勝者が敗者を奴隷と見て人間と見ないことが当たり前の、したがって人倫国家になれなかった国家の次善の策として生まれたものにすぎません。
つまり国家の本質・普遍性に沿ったものではないということです。それが目下のところ最も進んだ政治思想と思われているのは、大東亜戦争で人倫国家であった日本が、奴隷支配国家に敗れてしまったからに他なりません。
つまり、大東亜戦争は、西欧列強のアジア・アフリカの人間を人間と見ない人種差別的植民地奴隷支配国家、およびトロイの木馬戦術をお得意とする国家破壊的共産主義グローバリスム連合と、それに対する本物の本流たるべき日本の共存共栄の人倫国家との戦いだったということです。
残念ながら、日本がその戦いに敗れたことによって、人類は、世界は、進むべき人倫国家への道を大きく遠回りすることになってしまいました。

 それに先立つところの西洋においても、ヘーゲルの出現によって人倫国家への道が拓けようとしたとき、マルクスによってその道が閉ざされ、さらにその後の大東亜戦争においても、ヘーゲル的な国家を実現した日本によってその道が拓かれようとした時、またしてもマルクス主義者の策謀によって阻止され、そして現在もなお、日本は彼らによって頭を抑えられっぱなしの状態になって、未だに国家として自立できず主体性を持てないままになっています。
それだけに、マルクス主義の偽善を暴き、この人類を蝕む害虫を根本的に駆逐するためには、本物のヘーゲルの弁証法の復権こそが、最良の処方箋なのです。
   (稲村正治)
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▼宮崎正弘の新刊   http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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<宮崎正弘の書き下ろし単行本>
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『米国衰退、中国膨張。かくも長き日本の不在』(海竜社、1296円) 
『AIが文明を衰滅させる  〜ガラパゴスで考えた人工知能の未来』(文藝社、1404円) 
『習近平の独裁強化で、世界から徹底的に排除され始めた中国』(徳間書店、1080円) 
『連鎖地獄―日本を買い占め、世界と衝突し、自滅する中国!』(ビジネス社、1188円)
『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円) 
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)

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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 福島香織『世界の中国化をくい止めろ』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852−1941』(ビジネス社)
宮崎正弘 v 藤井厳喜『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社) 
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円) 
宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上4つは1080円) 
宮崎正弘 v 石平『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動でどうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 西部邁『日米安保五十年』(海竜社。絶版。六月に改題して文庫化) 

宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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(黄金週間の休刊について)小誌は4月27日から5月5日まで休刊となります。
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創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
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  • 名無しさん2018/07/22

    中国のおける国有企業は51000社、29兆2000億ドルの売り上げを誇り、従業員は二千万人以上と見積もられている。→2兆9200億ドルでは?

  • 名無しさん2018/04/18

    イヴァンカさんの夫のジャレッド・クシュナー氏はユダヤ教正統派の信者なので、シオニストではない。彼らは現在のイスラエルは世俗国家で神の国ではなく、むしろ神の国が現れるためには、現在の世俗的なイスラエルは消滅すべきだと考えている。イスラエル国家消滅の為にも、ハルマゲドン(世界最終戦争)を容認しているということではないでしょうか。

      問題は、狂信的な一派の中には、聖書の予言を自らの手で実現し、神の国の到来を早めようとする連中が居ること。クシュナー氏はそうした連中の一人であった可能性が高い。

      このような考え方を狂信的で愚かだと思っていますが、本人たちは自分たちの行いを悪だと考えておらず、むしろ神の計画を実現するために、地上に派遣された天使か使徒だと思っている。

      関係者は、その狂信的な愚かな考えを捨てなければ、深刻な結果を招く状況に。

  • 名無しさん2018/04/18

    自民党の二階俊博幹事長が、トロく鈍い麻生太郎副総理兼財務相に苛立っている。役所中の役所・省庁と言われる財務省の事務方のトップである福田淳一財務事務次官のセクハラ疑惑に対して、処分できず、もたついているからだ。4月17日午前の記者会見で、「一日も早く決着をつけてすっきりした気持ちで審議に当たれるように環境を整えたい。それを急ぐべきだ」と述べたが、本心は、「いつまでも福田淳一財務事務次官を庇っていると、安倍晋三首相と一蓮托生、まとめて葬られるぞ」と焦ってもいるのだ。

    安倍晋三首相が訪米(4月17日 20日)から帰った後、5月中旬までに麻生太郎を辞めさせる。そういうふうに考えて調整して、「早急に行動に移す」ことを約束している。それだけに時間を空費するわけにはいかない。

  • 名無しさん2018/04/18

    ナッツ姫:

    韓国は 犯罪者でも 姫になる

  • 名無しさん2018/04/18

    世界EVシフトの激動に、唯一、取り残されている自動車大国がある。それが日本である。不思議なことに、この2017年ショックに全く何の対応もしていない。危機管理すら皆無である。それどころか自民党政府のキャッチフレーズは、「未来は水素文明」である。つまり、水素が未来エネルギーだという。水素文明なら走る車は水素を燃料とする。それが燃料電池車だ。自民党政権の水素文明への、のめりこみようは半端ではない。全国に水素ステーション網を張り巡らせて、燃料電池車を走らせるという。燃料電池車とは、水素と酸素を化合させて発生する電気で車を走らせる。ちょうど、学校で習った電気分解の逆の現象である。なるほど、発生するのは電気と水だけである。だから、FCVも一応ゼロエミッション(無公害)ではある。



     電気自動車の父として尊敬してやまない人物がいる。それが清水浩工学博士だ。約30年前、国立環境研究所に在職中、たった一人で構想し、設計したスーパーEV「IZA」を完成させている。清水氏は水素燃料電池車について、あっさりこう言った。「水素がなければただのハコです」



     それなのに、トヨタは社運をかけてFCVを開発した。名前は「MIRAI}である。スタイルはかっこいい。そして価格は723万円と半端ではない。水素1充填で650?走行するという。注意書きに「仕様の異なる水素ステーションでは走行距離も異なります」とある。自民党政府は、全国に水素ステーション網を拡充するという。実態を調べて絶句した。全国のステーション数は、なんと100か所以下であった。あの広い北海道には札幌市内に1か所あるのみ。北海道では「MIRAI}を買ったら悲劇と言うより、喜劇が待っている。東北地方にステーションはゼロだという。トヨタは「今後、多くの水素ステーションの整備が予定されています」と言うがお先真っ暗である。燃料電池車の未来は絶望的だ。



     日本全国どこでも各家庭に電気は供給されている。つまり、EVインフラ網は完璧である。だから、電気自動車の購入者は、誰でも自宅で充電できる。燃料電池車ではそれが不可能だ。外出時でも、EV充填設備は全国に加増切れないほど整備されている。かたやFCV水素充填設備はお話にならない。さらに、水素は常温で可燃気体であり、常に水素爆発の危険が伴う。だから、充填設備にも安全確保の様々な投資が必要となる。だから、建造費も雲泥の差だ。電気スタンドは1基約200万円、ガソリンスタンドは約2000万円、水素ステーションは約2億円だ。つまり、水素設備1基分で電気スタンドが100基できる。今後、コンビニ駐車場などに、コイン式電気スタンドが雨後の竹の子のように普及するだろう。さらに近年、リチウム・イオン電池の性能が向上し、10分前後で充電可能と言う。ちょっとした買い物時間で満タンならぬ満電も可能となる。それに対して、現時点では、水素の運搬、貯蔵、充填の公的基準すら確立していない。「水素は極めて危険な気体で爆発する。それを車に使うなんて正気じゃないですよ」と東北大名誉教授・斎藤武雄氏はあきれ果てている。



     さらに、燃料電池車には致命的欠点がある。その燃費の異常な高さである。燃料電池車の燃費はガソリン車の3倍だという。3倍も燃費が悪い車をわざわざ買う馬鹿な消費者はいない。EVの燃費はガソリン車の三分の一以下である。だからFCVの燃費はEVの9倍も悪いことになる。つまり、同じ燃料代でEVの9分の1しか走れないのだ。もはや勝負あった。



     こんなバカバカしい燃料電池車がどうして登場してきたのか? 

    その謎は先述のDVDで判る。何とFCV推進セレモニーに、ベビー・ブッシュがにやけた顔で愛嬌を振りまいている。ブッシュを動かしているのは国際秘密結社イルミナティだ。その頭目が魔王ロックフェラーである。つまり、燃料電池車の推進は魔王の命令なのである。その目的はEV潰しである。偽のプロパガンダで嘘の宣伝を繰り広げ、夢の水素文明の幻想で一般大衆を洗脳しようとしたのだ。しかし、欧州諸国は騙されなかった。それも当たり前である。EVに比べて燃費が9倍も高いFCVが普及するわけがない。誰でもその嘘に気づく。ところが唯一、この嘘のころりとだまされた国がある。それが日本である。



     日本とトヨタがはまった燃料電池車の罠・・・・。まさに痛恨の選択ミスである。世界広しといえども日本だけがとんでもない我が道を進んでいる。ブッシュやロックフェラーなどのイルミナティが仕掛けた水素文明幻想に、日本だけがたぶらかされてしまった。この先に待つのは奈落の底への地獄である。このまま進めば、トヨタは第2の東芝になる。プリウスは「ガラケー」になる。しかしトヨタは日本の屋台骨を支える基幹産業である。同社がコケルことは日本経済がコケル。トヨタはようやく2017年ショックの衝撃に気づいたようである。慌ててマツダと提携した。マツダの技術に頼ったのだ。パナソニックとの突如の提携はリチウム電池技術にすがったのだ。しかし、いまだ同社の水素への妄想、FCVの迷走は続いている。もはや「MIRAI}に未来はないのだ。メンツにこだわっている時ではない。勇気ある撤退の決断の時である。

  • 名無しさん2018/04/18

    【めぐみへの手紙】

    https://www.sankei.com/premium/photos/180408/prm1804080020-p2.html

    【暴露ネタ・拡散推奨】大阪市ヘイト条例に基づくテンプレ(?)メールが酷い!事実上の人権擁護法案、恐怖の運用実態【怖いと思ったらシェア】

    https://samurai20.jp/2018/04/ishin-5/

    北朝鮮を支援するプーチン / 悪い奴ほど頭が良い (Part 2)

    http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68711269.html

    前川喜平を招いた西尾市、高須院長の逆鱗に触れて数十億円の税収を失う・前川の講演会に税金使うな

    http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-7046.html

    徴兵

    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%BE%B4%E5%85%B5&tbm=isch&tbs=rimg:Cc0d1SiJnQ0zIjh7vrWT4z_1AaK2jZp4BHfUjJqfasE-XTibaSZallrCmD3DxUlxPlGbk16UFgLw5g952rAnxLvOJASoSCXu-tZPjP8BoEQuzT2TZNa81KhIJraNmngEd9SMRvss8ELLvtRMqEgkmp9qwT5dOJhFdLBjxbLD_1IyoSCdpJlqWWsKYPEZ2W08sRHop9KhIJcPFSXE-UZuQRpn-pPZhWBpEqEgnXpQWAvDmD3hE5bInys3buLioSCXasCfEu84kBEdYnz2zmDy6X&tbo=u&sa=X&ved=2ahUKEwjD073evMHaAhXFjJQKHR1SDugQ9C96BAgAEBg&biw=1097&bih=518&dpr=1.75

    「?啄同時」から学ぶべきこと

    http://www.kansai-u.ac.jp/kyoshoku/about/pdf/column10.pdf



    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%86%BE

    【KANSAI万華鏡】関西の未来はこっちだ! 新名神とどろきIC

    https://www.sankei.com/photo/story/news/180118/sty1801180001-n1.html

    政府の事実上要請「海賊版サイトブロッキング」 なにが問題なのか

    https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/mangamura-anitube?utm_term=.ed3b4DGa4#.gy8JpA4Rp

    夕方から飲んでと福田淳一!  

    http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/195.html

    韓国籍と朝鮮籍を区別した統計、ついに法務省HPにアップされる

    http://blog.livedoor.jp/antijapanhunter/archives/51867139.html

    朝鮮学校長、盗撮容疑で現行犯逮捕さる

    https://blog.goo.ne.jp/antijapanhunter/e/87dfd520b2e995acee8852f9197db59c

    パレルモ条約

    http://gekiokoobachan.blog.fc2.com/blog-entry-234.html

    ”「ゴーマニスト」宣言(138) 

    https://nittablog.exblog.jp/14506227/

    世界一情けない国

    http://hatekorea.blog.fc2.com/blog-entry-144.html

    ガンで肥える悪魔の産業 ‥ 2

    https://ameblo.jp/milkymilky-9060/entry-12121248539.html

    夫婦別姓で日本は一夫多妻制の不倫大国に?

    https://ameblo.jp/konichiwa/entry-10732952305.html

    失聴を受け入れた鈴愛のひたむきさに涙 『半分、青い。』第1週と第2週は合わせ鏡のように

    http://realsound.jp/movie/2018/04/post-182738.html

    緊急のお知らせ

    http://yh649490005.xsrv.jp/public_html/2018/04/15/2465-%e7%b7%8a%e6%80%a5%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%e2%91%a0/

    高血圧の歴史

    https://blog.goo.ne.jp/tobira2002/e/070db7a9404898b7ce806c6dfa56c897

    「不必要な医療あり」が9割超

    https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/264675/

    朝日新聞論説兼編集委員の高橋純子は反社会的勢力の一員

    http://oncon.seesaa.net/article/457226320.html

    “共産党系アナーキスト”松本健一と民族系ファン ── 愛国ぶる民族系は、愛国心なき「反日極左」の亜種 

    http://nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/entry/2014/12/08/153641