国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み<< メコン流域が「第二の南シナ海」になってしまう

2018/04/01

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月1日(日曜日)
        通巻第5655号  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このままではメコン流域が「第二の南シナ海」になってしまう
 中国、メコン河に巨大ダムをあちこちに建設、地元住民は反対
****************************************

 「このままではどうやって将来を暮らすのか?」
 環境汚染、生態系の激変を理由に住民の反対運動が起こるのは世界中に共通だが、立ち退かされる農民、林業従事者、そしてメコン河の魚介類をとって生活費を稼ぐ漁民は、もっと深刻な不安に怯えている。

 とくにラオス、カンボジア、ベトナムは一党独裁か専制政治。メコン河は、この三つの国を流れて、南シナ海へ注がれる。

 西側の遣り方は、地域住民に説明会を開き、根気よく説得し、転業の支援ならびに移転先の住宅確保、就労の斡旋などして住民の賛同を得る。同時に当該政府と交渉し、許可を得る。

 中国の場合、最初から住民は無視である。
まずは政府にアプローチし、独裁者や支配層に賄賂を贈り、政府高官が潤うという仕組みをつくり、外野のロビィ活動としての政治圧力には在留華僑を動員する。
世論は華僑経営のメディアが一方的な報道でキャンペーンを張る。

この構図は普遍的であり、嘗てフランスや英国の支配層に食い入り、原住民とは対立し、抑圧し、搾取する側にあったのが華僑だった。
だから地元民からは深く恨まれる。キリングフィールドの殺戮現場は華僑の墓地だった。ベトナムでは華僑がボートピーポルとなって海の藻屑と消えた。インドネシアでは多くの華僑が逼塞して暮らした。

 「メコン河流域サミット」にはラオス、カンボジア、タイ、ベトナムの流域国が参加し、ミャンマーと中国が外相を送り込んだ。
 
検討されたメコン河流域開発のプロジェクトは合計227,次の五年間で総額66億ドルが投下される。つまり「メコン河流域は『第二の南シナ海』と化ける」(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2018年3月31日)。


▲カンボジアは複数政党政治などと良いながら実態は親中派のフンセン独裁

 ラオスでダムの突貫工事が進んでいることはさきにも見たが、カンボジアでも巨大ダムがふたつ工事が始まっている。

最大規模は『セザン2』で最大出力400メガワット、一時間に19億キロワットの発電、流域75キロ平米が水没する。総工費8億1600万ドルで、この工事請負はジョイントベンチャーの形をとり、中国のHUANENNG HYDRO集団が株式の51%、カンボジアのロイヤル集団が39%、残り10%がベトナムのEVNホールディングというスキームになっている。

そのセザン現場から南へ180キロ、サンボーにも大きなダムが建設され、ベトナムにも電力が供給される。
カンボジアは複数政党政治などとジェスチャーをみせながら、野党は国外に逃げるか刑務所にあり、選挙は中国が実弾支援という腐敗政権で、実態は親中派のフンセン独裁である。

 メコン川サミットに、流域外のミャンマーが参加したのは、2016年に一度キャン説下ミィソンダム(総工費36億ドル)が再び中国の政治圧力によって再開する機運が高まっているためである。

       ○◎▽み□△◎や◇◎□ざ▽◎○き○□□
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)第522回「正論を聞く集い」のお知らせです。次回は西村幸祐先生をお招きします。

とき   4月25日(水)午後六時半
ところ  大手町「産経プラザ」三偕大会議室
     http://www.s-plaza.com/access/
講師   西村幸祐(ジャーナリスト、批評家)
演題  「アジア情勢と日本の危機」
会費   1500円(学生千円)
主催   正論の会(代表 三輪和雄、03−3407−0637)



  ♪
(読者の声2)福岡でも憲法改正の集いが開かれます。国防女子として大活躍の葛城奈海さんが講演です。

とき     5月3日(憲法記念日)午後一時
ところ    ソラリア西鉄ホテル
       http://www.solaria-h.jp/access/
会費     千円(大学生以下は無料)
講師     葛城奈海(ジャーナリスト、予備自衛官)
演題     「憲法改正と自衛隊――なでしこが国防を語る」
主催     美しい日本の憲法をつくる福岡県民の会
        (092)631−6161
      ◎◎◎◎◎ △△△△△ □□□□□ ◇◇◇◇◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
▼宮崎正弘の新刊 ▼宮崎正弘の新刊 ▼宮崎正弘の新刊 ▼宮崎正弘の新刊        
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪♪
大増刷出来!
宮崎正弘『米国衰退、中国膨張。かくも長き日本の不在』(海竜社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 ――日本は世界史のプレイヤーとしての位置を復活するのか?
 それとも半恒久的に米国の附録なのか? (定価1296円 アマゾンは下記 ↓)
https://www.amazon.co.jp/dp/4759315888/
           ▽○◇◇□○

   ♪♪
宮崎正弘 v 福島香織『世界の中国化をくい止めろ』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
  ★チャイナウォチャーのなかで、もっとも注目を集める福島女史との対談第二弾! 
多くの本や情報がでているにもかかわらず世界は中国を知らない。世界の企業は14億の市場を当てにして中国に進出しているが、実質は「2億の市場」にすぎず、絶対に増えることはない。
  ★欧米は中国が豊かになれば民主化すると幻想をいだいた。しかし中国の国家体制は強奪型の「共産党資本主義」であるため民主化は不可能だろう。
https://www.amazon.co.jp/dp/4828420096/
  ◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘の新刊 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪♪
<宮崎正弘の書き下ろし単行本>
+++++++++++++++
『AIが文明を衰滅させる  〜ガラパゴスで考えた人工知能の未来』(文藝社、1404円) 
『習近平の独裁強化で、世界から徹底的に排除され始めた中国』(徳間書店、1080円) 
『連鎖地獄―日本を買い占め、世界と衝突し、自滅する中国!』(ビジネス社、1188円)
『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円) 
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)

♪♪
<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
++++++++++++++++
宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852−1941』(ビジネス社)
宮崎正弘 v 藤井厳喜『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社) 
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円) 
宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上4つは1080円) 
宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動でどうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社。絶版) 

宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
      ◎◎▽□◇◎◎ ◎◎▽□◇◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2018 ◎転送自由。転載の場合、出典明示
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2018/04/01

    外国人「日本で介護職を」→日本人「外国人が老人になったら誰が介護する」

  • 名無しさん2018/04/01

     魔王が死んだ。2017年3月、デイヴィッド・ロックフェラー没。享年101歳。彼の別名は20世紀、闇の皇帝あるいは石油王である。その悪名と悪行の数々は、百指をもっても挙げきれない。魔王こそが、最もふさわしい呼称と言える。



    戦後70年以上にわたり世界権力の最高峰に君臨した。現代の悪の筆頭がデイヴィッド・ロックフェラーなのである。その足跡は外交問題評議会、ビルダーバーグ会議、三極委員会を仕切り、また彼の財団が大量の株式を保有することで、フォーチェン・グローバル500にランクインする、ほとんどの企業の実質支配権を握っていた。ロックフェラー所有財団を調べると、兆ドル単位の金を握っていたことがわかる。様々な権力を背景に、デイヴィッド・ロックフェラーは絶大な権力を発揮し、自らをギリシャ神話の「ゼウス」だと周囲に豪語していた。つまり、自らを「万能の神」に喩えていた。その彼が死の床についた。



     「闇の支配者」とか「陰の皇帝」などと言えば「陰謀論ね」と鼻で笑う向きもある。しかし、今頃、それを「都市伝説」などと揶揄している方が、はるかに時代遅れなのである。物事には表があれば裏もある。これが万象の理である。表以外は、一切信じないと言い張る人の知性は、もはや赤子レベルである。人類の歴史とはまさに権力闘争の歴史である。それは恐るべき権謀術数で繰り広げられてきたものである。つまりは「権力」「謀略」「打算」「計略」などが人類の歴史を動かしてきた。これらを最も巧みに操り、駆使して、人類史上、最強の権力を掌握してきた組織が存在する。それが、国際秘密結社フリーメーソンである。人類の歴史は、まぎれもなく、この暗黒の巨大組織により、密かに翻弄され、篭絡され、掌握されてきた。



     フリーメーソンの起源には諸説がある。代表的なものに、「ソロモン神殿建設の職人」説がある。ソロモン神殿とは紀元前10世紀、古代イスラエル王国、首都エルサレムに建立された大宮殿である。建設のために招集された建築家集団が始祖と言う。その血脈は、歴史の裏面で脈々と受け継がれ、中世の石工職人たちの職能組合(ギルド)に潜んで支配を広めていった。「フリーメーソン」とは「自由」な「石工」と言う意味である。石工組合を乗っ取った彼らは1717年、英国ロンドンにグランド・ロッジを設立し、1723年「フリーメーソン憲章」を策定、出版している。そこには「歴史」「規約」「訓論」などが記載されている。ここにおいて、「自由」「平等」「博愛」のもとに世界支配を目論む、近代フリーメーソンが誕生した。しかし、これら3つの標語は単なる表向きの偽装でしかなかった。



     フリーメーソンには権力ピラミッドがあり、33階層ある。下層には「ホワイト・メーソンリー(ロータリー・クラブ、YMCA)」などがあるが、純朴善良なる慈善家、起業家がほとんどである。彼らは自らが国際秘密結社の下層に位置していることなど、夢にも思うことなく、一生を終える。しかし、その上層部は紛れもなく秘密結社の支配を受けている。さらに中層に「共産主義」とあるが共産主義もメーソンが創造したものである。実は「資本論」の著者カール・マルクスを支援し、マルクスを世界に広めるために全面支援したのもフリーメーソンである。



     この権力ピラミッドをユースタス・マリンズ氏はこう断言する。



    「フリーメーソンの真の目的について知ろうとするとき、もっとも重要なのが33位階だ。これは革命の位階として知られ、全宇宙のメーソンの至高の司祭長の称号が与えられる。33位階に達した者のみが世界権力を行使することが許される。したがって、33位階のフリーメーソンは政府のトップ、ないしは、それと同等の重要人物である。勿論彼らは、自らが率いる国家に忠誠を尽くすことはできない。すでに彼らは死の制裁を覚悟して国家・民族を超越した普遍的なフリーメーソン組織に忠誠を尽くすことを誓っているからだ。



     死の制裁とはメーソンに入会するときに黙約させられる。それは「命を奪われてもメーソンの秘密は守る」と言う血約だ。「腹を切り裂かれ、内臓を引きずり出されても守りぬく」と言う凄まじい黙約なのである。

  • 名無しさん2018/04/01

    このままではメコン流域が「第二の南シナ海」になってしまう 中国、メコン河に巨大ダムをあちこちに建設、地元住民は反対←いまは、新中国派とよばれる国々もやがて、シナ(中国)の本性に覚醒するきっかけになるのではないでしょうか!相当に痛いめにあわないと覚醒しないのは、日本人もそうでしたけどねww