国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<ティラーソン国務長官解任劇に隠れたが、コーン経済諮問委員長も去った

2018/03/15

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)3月16日(金曜日)
        通巻第5640号  <前日発行>
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 トランプ政権、これで対中国強硬派、アンチ・グローバリストが勢揃い
  ティラーソン国務長官解任劇に隠れたが、コーン経済諮問委員長も去った
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 トランプ大統領に経済政策を進言する大統領国家経済諮問委員会のゲリー・コーン委員長は、対中国製品課税強化に抗議する意味を込めて、政権を去った。トランプは中国の鉄鋼、アルミ製品に25%、10%の関税をかけると発表した直後だった。コーンはウォール街偏重のきらいがあった。

 新しく大統領国家経済諮問委員長に指名されたのはラリー・クドロオ(70歳)である。
 クドロオ? あのアンチ・チャイナの代表的論客?
 その通り。かれは中国へ高関税を課すのは「当然の罰」であり、「なぜなら中国は国際的貿易ルールをまもってこなかったからだ」とCNBCの番組で堂々と強硬なコメントで言ってのける対中タカ派のチャンピオンである。

 まして中国への貿易戦争では「ブッシュ政権が対イラク戦争で『多国籍軍』を形成したように、対中貿易戦争の多国籍軍を形成するべし」と発言してきた。ラリー・クドロオは自由貿易に懐疑的であり、一貫してトランプのアンチ・グローバリズムを支持してきた。大きな政府は不要というレーガン流の思考回路の持ち主。このポストは上院の指名承認が要らない。

これで大統領貿易諮問委員会のピーター・ナヴァロとともに、国務省からは対中宥和派のティラーソンが去り、ポンペオCIA長官が就任することに決まった。
正式にポンペオが指名承認されると、対中タカ派が政権に勢揃いすることになる。USTR代表はやはり対中強硬派のロバート・ライトハイザーだ。かれはNAFTAの再交渉に専念している。
 
 ラリー・クロドオはフレッシャー大学で歴史学を専攻、プリンストン大学では公共政策と国際関係を学んだが、経済学では博士号を取得していない。だがレーガン政権下で、予算局(当時はディビット・ストックマンが局長だった)にポストを得た。

 ユダヤ人だが、若き日に、神への信仰を失って一時はアルコールと薬漬けになったことを本人も認めている。しかしカソリックの信仰に復帰し、アルコールを経った。このプロセス、まるでブッシュ・ジュニア大統領とそっくりである。

以後、FRBではボルカー議長の下でエコノミストを努め、ウォール街に転身してからはベア・スターンズ、ペイン&ウェーバーなどの名門証券でエコノミストを務めた。
近年はCNBCテレビで「ラリー・コーナー」を担当し、経済予測で名前を売ってきた。

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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)昨夜のペンシルバニア補選で、また民主党候補が勝ちました。それも20%の大差、これでトランプは3連敗です。このまま行くと、11月の中間選挙で共和党は大敗を喫するのではありませんか?
 ジョージ・ソロスがダボス会議で予言したように「民主党の地滑り的な大勝」になると思われますか?
  (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)たしかに共和党連敗です。しかし前に二回はバノンが強力に押して、ほかの共和党候補者を押しのけての人選だった所為でしょう。
今回も候補者が悪いのであって、共和党支持者も人格を疑って民主党に入れたらしい。ニューヨークタイムズでさえ「候補者が問題なのだ」と解説しています。
 11月中間選挙は、現職に不利というジンクスがありますが、8月から9月にかけて、北東アジアに劇的な変化が起こりそうです。
それによってトランプ支持が急回復するというシナリオが共和党選対にはありそう。

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●西村眞悟の時事通信 ●西村眞悟の時事通信 ●西村眞悟の時事通信●
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米国務長官更迭、即ち、拉致被害者救出の絶好のチャンスだ
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                          平成30年3月15日(木)

米朝首脳会談を控えての、この度のティラーソン国務長官更迭とポンペオCIA(中央情報局)長官の国務長官就任を拉致被害者救出の絶好の好機・チャンスとみて、我が国は、政界と民間のあらゆるパイプを動員してトランプ大統領に拉致被害者救出を強く働きかける時である。
私の個人的な感覚であるが、アメリカの国務長官と国務省には、あまり友好的な感情をもっていない。印象に残る国務長官は、コーデル・ハル氏とコンドリーサ・ライス氏の二人である。
コーデル・ハル氏は、F・ルーズベルト大統領と申し合わせて、昭和16年(1941年)11月26日、いわゆる「ハルノート」という、日米の和平の為の譲歩を一切拒否したうえで、我が国が到底い受け入れることができない要求を我が国に突きつける、事実上我が国を戦争に追い込む最後通牒を我が国に伝達した国務長官である。

 コンドリーサ・ライス氏は、ブッシュ大統領の下で、平成20年(2008年)、クリストファー・ヒル東アジア・太平洋担当国務次官補で六者協議米側主席代表を使い対北朝鮮宥和外交を展開して北朝鮮との協議を続け、北朝鮮の寧辺核施設の起動停止、核開発停止の発表を信じて欺された国務長官である。
 このライス長官は、この対北朝鮮融和プロセスのなかで、日本も対北朝鮮融和姿勢に転換させ対北朝鮮制裁を解除させようと働きかけ、国務省から我が国の拉致被害者救出議員連盟を説得するための要員を送り込んできた。国務省の彼らは、言った。「北朝鮮は核開発を停止する。その見返りに日本は制裁を解除する必要がある」 
 私は、その時、彼らに言った。
「北朝鮮が拉致した日本国民を解放するまで、我が国は制裁を解除することはできない」
「北朝鮮の核開発停止の公表を信用してはならない。クリントン大統領と同じように、ブッシュ大統領も北朝鮮に欺されているんだ」
これに対して、彼らは、日本人に対して、こいつら何を言っているのか、と思うような馬鹿なことを言った。
「北朝鮮が核開発を停止すれば、日本は核の脅威から解放される。核爆弾の威力を知らないのなら、核爆弾が落ちたらどんな酷いことになるか説明しようか」

私は答えた。
「核爆弾が落ちたら如何に悲惨なことになるか、日本人は身にしみて知っている。君たちアメリカ人に説明してもらう必要はない」
 彼らは、しまった、というような顔をして黙ってしまった。
アメリカ国務省の役人とは、伝統的にこの程度か、と思った。つまりアジアと言えば、シナ大好きの作家のエドガー・スノーと同様に、シナだけを見て、日本には以外に無知なのか、と。
そこで、レックス・ティラーソン氏であるが、私は、彼は、この伝統的なアメリカ国務長官の系列にはいる人のような印象を受けてきた
つまり、対北朝鮮宥和派であり対中共宥和派である。彼は、話すことがなかったにしても北朝鮮と話し合うべきだ、と言った。北朝鮮と、話することがなかったら、丸いテーブルにするか四角いテーブルにするか話し合えばいいと。
従って、私は昨日のFBで、トランプ大統領の国務長官更迭と新長官にポンペオCIA長官の任命表明を高く評価した。従来の国務長官とタイプが全然違うだろうと思うからだ。
CIA長官をした人物ならば、相手(北朝鮮と中共)の「犯罪」と「危険性」を見逃すはずがない。

 今、我が国政治がすべき事は、バカバカしい「森友」のことではなく、この米朝首脳会談の機会を捉えた、一丸となった拉致被害者救出行動だ。
 しかし、一体、何をしておるんか。
まあ、財務省の佐川元局長を、国会に証人喚問するということだが、まことに情けないことながら、我が国の優秀なる官僚の性癖と習性が国民に分かることぐらいの意味はある。その性癖と習性とは、前の文部科学省事務次官のように、唖然とするような言い訳を平然と繰り返すことができる、と言うことだ。
 もっと端的に言えば、ウソを平然と繰り返すことができると言うことだ。そして、このような財務省の者たちの唖然とした論理とウソによって、我が国を長年にわたってデフレに固定する増税路線が進められてきた、と言うことだ。
   (にしむらしんご氏は前衆議院議員)
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