国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <米朝会談が予定通り実現する可能性は50%だろう

2018/03/15

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)3月15日(木曜日)弐
         通巻第5639号  
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 米朝会談が予定通り実現する可能性は50%だろう
  金正恩が「トランプとの会談を望む」と、本当に伝えたのか?
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 韓国の特使が北朝鮮へ行って、南北会談を板門店で行うことが決まったが、そのおりに金正恩が「非核化も含む議題で米国大統領と会談する意向があることをトランプ大統領に伝えて欲しい」と口頭で発言した。ということになっている。

 本当に、この発言があったのか。韓国側の創作ではないのか、と疑問符をつけたのがブルッキングス研究所のレポート(3月14日)だった。ジュン・パク女史は同研究所のコラムサイトで「この台詞は本当の金正恩の口から発せられたのか」と書いている。

 またヘリテッジ財団の報告では、ドタキャンあるいは延期の可能性に言及している。
 同財団のコラムに専門家のブルース・クリングナーが財団レポート(3月14日)に寄稿し、「米朝首脳会談に関して、北朝鮮が公式な確認をしていないではないか」と、やはり疑問を呈している。

 考えてみれば不思議でホワイトハウスの中庭で、トランプと金正恩との会談を記者会見したのは韓国の特使団であり、トランプ大統領は出席していないのである。韓国人代表団の会見のなかで、一言、「五月まで」という言及があるだけの記者会見だったのである。

 にもかかわらず、報道が先走りを演じ、「会談前にせめてこれだけの前提条件(たとえば北に拘束されている三名のアメリカ人の解放)をつけよ」「制裁緩和を先に条件とはするな」などと喧しい。いずれも首脳会談は行われるという前提での提言である。

 トランプは中国に妥協的なティラーソン国務長官を解任し、ついで知的財産権侵害への報復として中国からの輸入品に高関税をかける旨、14日に発表した。

これを受けたウォール街は大幅に株価を下げた。トランプの関心はすでに中国を向いている。
 日本のスタンスは「北朝鮮の絶対的な非核化」であり「検証が可能な、不可逆的な」条件をすでに米国とは確認し合ったとしている。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 冒険に飛び出す原点はヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』だった
   豹はなぜ、そんな高いところまで、何を求めてやってきたのか

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森田勇造『私がなぜ旅行作家になったか』(幻冬舎)
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 心理的に閉塞感が漂ういまの日本に、久しぶりに冒険野郎の快音を聴いた。
それも爽快な世界冒険記のまとめである。著者の森田氏は当時の世界冒険旅行の先駆者の一人、僅か55万円のカネを懐に、ふらりと世界一周の旅に出て、まずはアジアをめぐる貧乏旅行、ヒッチハイク、アフリカでは唐突に監獄に収監され、裁判の憂き目という、破天荒な経験を繰り返し、北欧のフリーセックスの国にも一番乗り。中央アジアの砂漠では、いまも残る「まろうど」(客人)から胤をもらう奇習。どこへ行っても日本人は歓迎された時代である。
出発してから142ヶ国を「何でも見てやろう」と経巡ったのだ。
文章には臨場感があり、冒険家というより作家のごとき繊細な情景描写が随所にある。なるほど氏は旅行作家の魁でもある。
 日本をでて二年と弐ヶ月。それも昭和三十九年からの話で、気が遠くなるほどの昔であるかと錯覚するくらいである。
各地で過酷なアルバイトをしながら、次の旅行先の旅費を工面し、途中で汽車賃を節約するためにスクーターを買ったり、エジプトで売ったり。今の学生は卒業前に親から貰って「卒業旅行」がせいぜい。無銭で、無謀で、無計画な冒険談義はとんと聞こえなくなった。
 さて著者の森田勇造氏は土佐の宿毛市生まれ、両親の懇請は稼業を継いでくれることだったが、東京の大学へ進学し、そのまま冒険家になって、さらにはその経験を生かし、「もやし」のような日本の若者を健全な肉体と精神に鍛え直す運動を立ち上げ、その青少年交遊協会理事長として、いまも八面六臂の活躍を続けている。
評者(宮崎)が氏と知り合ったのは昭和四十九年頃と記憶するが、四谷の土佐料理の酒舗で、よく顔を合わせ、彼の冒険譚は耳にたこができるほど聴いていたが、毎週のように酒を飲んだかと思えば、一年ほどブランクが出来る。海外へ行っているからである。
なぜ、かような人生になったのか、その始源的動機はヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』にあったというのだから、なるほど合点がいった。評者の『西?隆盛』も、なぜ西?どんが、あのような苛烈な人生を送ったかをキリマンジャロの雪にでてくる豹に例えたことがあった。

「キリマンジャロの西側の頂上近くに、ひからびて凍てついた一頭の豹の死体が横たわっている。こんな高い所まで豹が何を求めてやってきたのか。誰もその理由を知っている者はいない」

 そのヘミングウェイが住んだキューバへ、著者は遅きに失したが十六年前に行ってきたらしい。それから遅れること十五年、評者も昨秋にようやくハバナのヘミングウェイ博物館を見た。想い出が重なる辺疆への旅を、森田氏は集大成のようにまとめた。 
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)14日に逝去された世界的な物理学者ウィリアム・ホーキング博士が、中国の若者から「カルトの教祖」として崇められているという話です。
 何故でしょうか。ホーキングが無神論だったからでしょうか?
   (サクラ)


(宮崎正弘のコメント)ホーキングは中国に三回旅行し、江沢民とも会見したことがあります。かれの「宇宙にはブラックホールが存在し、エネルギーを放射し、消滅する」という理論は難解ですが、「タイムマシーンは存在しない、なぜなら未来からの観光客に会ったことがないからだ」という、分かりやすい、ユーモラスな名言が印象的ですね。
 創造主なしでも宇宙の神秘は解ける、と無神論に近いことをいって宗教界と対立したこともあり、どこか、幾つかのポイントで、言論の自由のない、圧迫感のある社会にいきる中国人の若者を捉えたのだろうと思います。
しかし小生にはそれ以上のことは理解不能です。
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  • 名無しさん2018/03/15

    米朝会談が予定通り実現する可能性は50%だろう

      金正恩が「トランプとの会談を望む」と、本当に伝えたのか?

  • 名無しさん2018/03/15

    >ジュン・パク女史は同研究所のコラムサイトで「この台詞は本当の金正恩の口から発せられたのか」と書いている。

    北朝鮮側は肯定はしていないが否定もしていないので事実の可能性は高いのでしょうが、なんだかんた注文をつけてやらない気が満々ってところで北朝鮮国内では出来るだけ伏せておきたいってところなのでしょうか?