国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<トランプ政権、発足から一年。マティスが国防方針を発表

2018/01/21

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018)1月22日(月曜日)弐
        通巻第5588号  
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 トランプ政権、発足から一年。マティスが国防方針を発表
  「対テロ戦争」から「中国ロシアは競合する軍事的脅威」に基軸修正
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 2018年1月19日、トランプ政権誕生から一年目にあたる日に、マティス国防長官はワシントンのジョン・ホプキンス大学で演説し、国防の基本戦略を、その基軸を変更した内容の方針を発表した。
 この演説は、イミシンである。

 要点をまとめると、これまでの「対テロ戦争」のために闘ってきたアメリカの基本姿勢を後方に下げ、中国とロシアの軍事的脅威に言及し、秩序を一方的に変えようとしているという認識を示した。
オバマ政権末期に、「ロシアは軍事大国」とする報告に修正されてきたが、この基調を踏襲し、プーチンの軍事的冒険、その秩序への挑戦を正面に捉えた。

 中国の軍事力は、南シナ海における軍事行動を念頭に「経済力を用いながら地域の秩序を脅かしている」と長期的な対決姿勢のために「アメリカの軍事的優位」の維持と拡大を謳っている。

 北朝鮮とイランは同列に「ならず者政権」と定義し、中国、露西亜に次ぐ脅威と認識していることを示した。

 いずれにしても、従来のテロリスト壊滅のための中国とロシアへの協力姿勢は雲散霧消したと捉えるべきで、同盟国への分担強化など、日本への防衛圧力も相当強くなると予測される。
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  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1691回】            
――「全く支那人程油斷のならぬ者はない」――(中野11)
  中野孤山『支那大陸横斷遊蜀雜俎』(松村文海堂 大正二年)

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 「?育は、近年長夜の夢を破ったばかりで之れぞと、見るべき點は何もない」としたうえで、「清國?育の宗旨、即ち本旨目的」は「忠君、尊孔、尚公、尚貴、尚武此の五つ」であるが、実際には「第一尊孔」であり、「忠君」と「尊孔」とが逆転している。それというのも、「易世革命の國であるから、人民が氣にくはぬ奴だと思へば、何時にての腕力に訴へて、君主を易置するを得るので、君主專制國とは謂ひながら、君權は實際極めて輕いのである」。
これに対してして「孔子は無冠の帝王で」あり、「恰も支那の孔子にあらずして、孔子の支那たるの感がある」からだ。

  実際に四川で教壇に立った中野は、「授業中でもお搆ひなしに、矢鱈に唾を吐き、手鼻をカミ散らすので、神聖なる?室は、嘔吐の巷となる、驚くなかれ、支那では、如何なる大官と雖ども、紙やハンカチーフで鼻をカムものはない、皆な片鼻を壓さへて、フウーンとやるのである」。
では、「フウーンとや」って飛び出したブツは如何に処理されるのか。「偶々手につくときは、壁や柱になすりつけ、果ては着物になすつて仕舞ふ」。「作法といふものは八釜しくないので、人樣の前で、放屁することなどは失禮とも、何とも、思うては居らぬ、先生の面前でも、平氣でやつている。欠伸や脊延び、居眠等は常のことで、咎むるには足らぬ」。

  中野が記した授業中での手鼻、放屁、欠伸、脊延び、居眠などだが、それから60有余年が過ぎた香港中文大学大学院でも日常化していたことを思い起こせば、このような振る舞いは彼らのDNAに組み込まれていると考えたくもなる。

そうそう、「壁や柱になすりつけ、果ては着物になすつて仕舞ふ」と中野が記したブツだが、当時の香港ではテラテラと光り輝く電柱やら立木を見受けたものだ。先生1人に学生2人――1人が小生で、1人が美形の才女――のゼミで、彼女が「片鼻を壓さへて、フウーンとや」ったのにはビックリ。しかも先生も彼女も何事もなかったように講義を続けていたっけ。

  四川では学校当局も学生も授業時間の長いことを歓迎する傾向が強い。「之は知識に渇しているからでもあらう」。
そこで「根氣のよいには日本學生などの迚も及びつかぬ所である」。だから「毎日七時間づゝ、授業されても、平氣でゐる、その代り尻から抜けて仕舞うて多く覺えて居らぬ」。だから結局は「損である」。彼らの心は全く以てウワノ空、である。

  中野によれば、加えて学生は「呑氣、優長で、迫らず、焦らず、日本學生の活?燃ゆるが如きに、比すれば、お爺さんの樣である」。彼らは「總じて、氣力に乏しく、一見した所にて、其粘液質たるを知ることが出來る。これが大國を負うて立つ、将來の中華國民と思へば、聊か情けなき心地せざるを得ぬのである」。

  かくして中野は教室における自らの経験に基づき、設備は不完全、学習態度のデタラメから、「一日開花に、後れてすら、文明國民の、堪ゆる所でないのに、支那は、少なくとも百年の後に、居るであらう、昔の夢ばかり、見て居る國民は、大抵こんなものであらう」と切り捨てた。「昔の夢ばかり、見て居る國民は、大抵こんなものであらう」とは、けだし名言だといっておこう。

 『支那大陸横斷遊蜀雜俎』を読み進んできて不思議に思えるのは、1911年10月10日に起った武昌での武装蜂起をキッカケとする辛亥革命によって満州族皇帝が支配する清朝からアジア初の立憲共和政体の中華民国に変わったものの、革命によって激動したはずの社会の姿が明確には記されていないことだ。

 はたして中野が社会の激変に鈍感だったのか。関心がなかったのか。あるいは辛亥革命が内陸の四川までを揺り動かすには、まだ暫くの時間が必要だったのか。我が大正に彼の中華民国・・・時代は確実に複雑さを増す。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)カナダで南京大虐殺記念日制定の動きが急です。
 一昨年からカナダで12月13日を南京大虐殺記念日にする動きが起きています。カナダ在住のマリノフ利江さんが警鐘を鳴らし、産経新聞はたびたび報道しました。
原田義昭衆議院議員はオンタリオ州に向かい、衛藤征十郎議員らは州議会に意見書を送って警告をしました。しかし止む気配はなく、動きはマニトバ州まで広がっています。
 いったい何が起きているのでしょうか?
 何故このような動きが起きているのか。これからどうなるのか。それを阻止する方法はあるのか。また外務省はこの動きにどのような対応をしているのか。
それらについてマリノフ利江さんが現地での体験をお話ししたいと思っています。また皆様からの質問にもお答えするつもりです。

「カナダからの報告会」
講師   マリノフ利江
日時   2月14(水)日午後6時から8時まで
場所   文京区民センターの3B
          文京区本郷4−15−14   03(3814)6731
     (地下鉄三田線春日駅一分、大江戸線春日駅三分、南北線・丸ノ内線後楽園駅四分、JRの水道橋駅十分)
参加費  「南京戦の真実を追及する会」の会員は無料です。
一般の参加費は500円です。
懇親会   講演のあと近くで懇親会を行う予定です。
主催    南京戦の真実を追及する会(代表 阿羅健一)



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(読者の声2) これが北朝鮮の、平昌五輪プロパガンダ映像で、韓国を呑み込んだ、北朝鮮の情報戦です。
https://www.facebook.com/kohyu.nishimura/videos/10208898869789238/
   (KN生)



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(読者の声3)次のようなニュースがあります。「チャイナ・テレコムのフィリピン進出、現地議会が反対声明」
 引用します。「中国の固定通信最大手、チャイナ・テレコム(00728)がフィリピンの通信市場に参入することについて、現地の少数派議員から「トロイの木馬」と称して、懸念を示す声が上がっている。同議員団は「通信接続で深刻な問題はあるが、中国案件を精査する義務がある」として、安全保障の面から事業承認を急がないよう求めた。シンガポールの中国語紙『聯合早報』電子版が19日伝えた。
 昨年11月、フィリピンのハリー・ロケ大統領報道官が記者会見で、国内企業2社だけがサービスを展開する時代は終わったと言及し、中国企業に第3の通信キャリアの権利を与えるとの考えを示していた。ドゥテルテ大統領も、11月に中国の李克強首相がフィリピンを訪問した際、同国の通信サービス市場を中国に開放する考えを明らかにしていた」(引用止め)
とどのつまり、フィリピンも中国のカネの前に、領土問題を棚上げしても、はいつくばったということですね。
(KY生、香川)


(宮崎正弘のコメント)スカボロー岩礁を中国に盗まれても、ハーグ國際仲裁裁判所が「中国の言い分に根拠はない」とフィリピン全面勝訴の判決がでても、ドゥテルテ大統領は、中国との外交強化に邁進しています。
 米海軍はひきつづき「自由航行作戦」を実施中で、一昨日、スカボロー礁水域に入りましたが。。

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