国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  クーデターを事前承諾したのは常万全(国防部長)と李作成(参謀部長)

2017/11/17

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)11月17日(金曜日)弐
          通巻第5507号  
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(ジンバブエ政変続報)
  クーデターを事前承諾したのは常万全(国防部長)と李作成(参謀部長)
   政変後、「ジンバブエの江青を退治した」と中国メディア
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 日本のメディアはジンバブエ政変になにほどの関心もないらしい。
 西側メディアは大きく報じているが、なかでも英国は旧植民地(昔のローデシア)だったから、近年、「中国の新植民地」と言われるジンバブエに関しては特大の関心事、大きく報道している。
なぜなら白人の農地をムガベは採り上げ、白人農民を殆ど国外に追放したからである。

 この政変劇は、よくよく考えると事前に周到に計画され、北京の内諾を得た、一種の宮廷劇である。
主目的はムガベ夫人グレースの失脚にあった。なぜなら政権移行チームはマナンガグワ前副大統領とグベヤ・チウェンガ国防相が入念なシナリオを描き、ムガベ大統領は殺害せずに自宅幽閉としているからである。

あたかも毛沢東死後、女帝になろうとした江青夫人ら四人組を失脚させた中国の政変とそっくり。しかしジンバブエはムガベの死去を待たずに敢行した。それほどグレース夫人(正式には第一夫人)に対しての周辺の不満が昂じていたわけで、庶民のための政変でもなければ野党が望むような民主化のためのクーデタでもなかったのだ。

 政変劇直前に密かに北京入りした上記ふたりは中国人民解放軍の内諾を得るためだった。  クーデターを事前承諾したのは常万全(国防部長)と李作成(参謀部長)だった。

 政変後、西側メディアより早く、「格雷糸(グレース)は「津巴布衛版江青」(ジンバブエの江青)」と中国メディアは報じており、事前に情報をキャッチしていたことが分かる。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1658回】            
――「即ち支那國は滅びても支那人は滅びぬ」――(佐藤5)
  佐藤善治郎『南清紀行』(良明堂書店 明治44年)

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 中国の国土は余りにも広く変化に富んでいる。言葉・風俗・習慣などの面でも多様に過ぎる。1つの政府が統治することは至難であり、1つの国として維持・経営することは容易ではなく、周辺にも多大なマイナスの影響を与え続ける。だから、地理的環境・生活文化などに基づいて幾つかに分かれるべきだ。統一国家ではなく連邦制が相応しいなどの考えが折にふれて主張されてきたが、歴史を振り返って見るに、この考えが中国で主流になったことはなかったように思える。それというのも封建王朝時代から現在まで、「大一統」という牢固としたイデオロギーを何がなんでも堅持し続けることが歴代中央権力にとっての一種の『存在証明』になっているからではなかろうか。

  いいかえるなら大国ゆえの強迫観念――大国でなければならない。大国であり続けることによってのみ大国は維持できる。大国として振る舞い続けるためには、大国であり続けなければならない。ゆえに大国は大国としての装いを守らなければならない――を再考し克復しない限り、国家維持のために莫大な経費を要したとしても、中国は否が応でも大国の道を突き進むことになるはずだ。

  有史以来、大国の興亡はみられたが、一貫して自らを「中国」と呼んだユーラシア大陸の東に位置した国のみが大国として振る舞い続けた。亡国的状況を呈した清末から20世紀前半においても、大国としての体裁を取り繕った。それも、佐藤の指摘する「地勢の平坦と、大河の通ずる事よりして、勢力の分立の出來ぬ事」が作用していたとも思える。

  「地勢の平坦と、大河の通ずる」という地理的条件と統一=大国との関係については後日の考察に譲るとして、いまは佐藤に戻り「支那の國民性」について考えることとする。

 佐藤によれば「支那の國民性」は、「一、利己的」「二、?僞」「三、獨立自營」「四、不潔」「五、無頓着」「六、文弱」「七、諦むる心」によって形作られていることになる。

  「支那の國民性の最も著しきは、利己的であるという事である」と書き出すが、それというのも「凡ての人事的現象は之より演繹することが出來る」からであり、それゆえに「他人の幸福、國の利害などいふ事は念頭になく、唯利?一點張である」。彼らは基本的には「物事に冷淡である」が、「利の問題となれば」一変する。「血液は沸騰」し「怠惰なる彼等も勉強家とな」る。かくして「利の爲には死をも辭せず、死して而して悔いざるは支那人の通性である」。たしかに信用を重んずるが、彼らに本来的に備わっていたものではなく、じつは「唯貿易商が外人と折衝して得たる經險」から体得したにすぎない。つまり信用は利益に通じるということのようだ。信用は「全く利?のため」でしかないのである。

  「極度まて利己主義の國民であるから、己の心を以て人を忖度する」。だから他人を「自己に損害を及ぼす者と思う」。「僞は大言といつて惡とは思はぬ」から、この態度を国際交渉にまで持ち込む。だから「決して當てにはならず。窮する迄は平氣で」ウソをつく。その図々しさに交渉相手国は辟易となり、「遂に談判に負ける事がある」。一般に「支那人を稱して外交に巧妙などと評するが」、それは真っ赤なウソ。じつは厚かましい嘘つきだ。

  「支那人の?はあらゆる方面に擴がつて居る」。「思想の發表、文學多くは?で出來て居る」。彼らは孔孟の教えを引き合いに出して「利を排斥するが、自己は極端なる利己主義」である。ハラとクチは違う。「實に心と文字との懸隔」ということだ。

  では、なぜ孔子や孟子は「利を排斥」することを力説したのか。それというのも孔孟の時代の「國民が利を重んずるから」こそ、孔孟は「眞面目になつて之を排斥した」のである。だが現実は数千年来、孔孟の願いが無意味であったことを教えている。彼らの「思想と文字文章とは一致しない」。
彼らは孔孟の徒を装っただけだった。すべて粉飾です。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)関西方面の愛読者の皆さんへ。黄文雄先生の講演会です。
 儒教はなぜ宋の時代に新儒教としての朱子学そして陽明学に転生することができたのか、 また批林批孔運動を展開した毛沢東思想に代わって改革開放後は何故世界中に孔子学院を誕生させ孔子平和賞まで設け、文明上に何ら新しい要素を加えて来なかった儒教復活をはかるのか?
 宗教になりえない儒教と宗教を認めない共産主義に親和性があるのか?
 前回の続編として講演は評論家 黄 文雄 先生です。申し込みは11月20日位までにお願いします。是非ご友人知人にも声を掛けて頂き、奮ってご参加頂きます様よろしくお願い致します。 
           記
とき    12月2日(土) 14:30〜17:30
ところ   サムティフェイム新大阪9F 「ホール3」会議室 
      TEL:06(6885)9000     〒543-0021 大阪市淀川区西中島6-5-3
プログラム 1430〜1600 講演 :評論家 黄 文雄  先生
                           テーマ: 「儒教と現代 −−儒禍 その2」
      1600〜1630  質疑応答    1650〜1730  懇親会
申し込み先    弘志会 幹事 福井成範  fukuima@tree.odn.ne.jp
      TEL090-3090-5452
                                    


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(読者の声2)宮崎先生の書かれた『西?隆盛』(海竜社)が書店で原作や類書と並んで、「西?隆盛コーナー」に平積みされていて、思わず一冊を購いました。
中国のご専門とばかり思っていたのですが、先生の専門は近代史、とくに戦国から維新にかけての精神史だったこと改めて認識した次第で、二年前に購入したままツンドク状態の『吉田松陰が復活する』(並木書房)と併せて、これから拝読します。
  (HG生、横浜)

 
(宮崎正弘のコメント)おかげさまで拙著の西?隆盛も再版が決まりました。



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(読者の声3) 河添恵子先生講演『北朝鮮をめぐる米中露の攻防』のご案内です。
【日 時】 11月25日(土)18時半〜20時半(開場:18時10分)
●一部 18:30〜19:45 基調講演『北朝鮮をめぐる米中露の攻防』
●二部 19:55〜20:30 河添恵子先生と参加型学習(グループディスカッション)
【会 場】 文京区民センター3F 3-A会議室(文京シビックセンター向かい側)
        東京都文京区本郷4-15-14  Tel:03-3814-6731
交通:都営三田線・大江戸線「春日駅」A2出口から徒歩10秒、東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」5番出口から徒歩3分
【参加費】 事前申込:1500円、当日申込:2000円、事前申込の学生:1000円、高校生以下無料
【懇親会】 21時〜23時頃 参加費:事前申込3500円、当日申込4000円
【申込先】 11月24日23時迄にメール又はFAXにて下記まで(当日受付も可)(懇親会は11月23日23時迄)★当日は混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演10分前とさせて頂きます★
【主 催】  千田会    https://www.facebook.com/masahiro.senda.50
https://twitter.com/Masahiro_Senda
FAX 0866-92-3551 E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
【後 援】 一般社団法人 新しい歴史教科書をつくる会
【後 援】 一般社団法人 新しい歴史教科書をつくる会 岡山県支部

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▼憂国忌(第四十七回三島由紀夫氏追悼会)のご案内▼
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    憂国忌はどなたでも予約なくご参加いただけます!
    (11月19日の産経広告(社会面)をご参照ください)
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とき  平成29年11月25日(土曜) 午後二時
ところ 星陵会館大ホール(千代田区永田町)
http://www.seiryokai.org/kaikan/map.html

<プログラム>   総合司会  佐波優子
1400 開会の辞 富岡幸一郎(鎌倉文学館長)
1405 奉納演奏 薩摩琵琶「城山」(島津義秀=加治木島津家13代当主)
1430 シンポジウム「西郷隆盛と三島由紀夫」
     (パネラー。五十音順、敬称略)
     桶谷秀昭(文藝評論家)
     新保祐司(文藝評論家、都留文科大学教授)
     松本 徹(文藝評論家、三島文学館前館長)
     渡邊利夫(拓殖大学前総長、学事顧問)
     水島総(司会兼 日本文化チャンネル桜代表)

1615 追悼挨拶 女優 村松英子「酸模とサロン劇場」
     閉会の辞 玉川博己 事務局からお知らせ
     「海ゆかば」合唱

     なお当日は島津義秀氏『示現流』(新潮新書)やCD「城山」、宮崎正弘氏『西郷隆盛』、渡邊利夫『福沢諭吉の真実 士魂』などが頒布されます。
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 宮崎正弘の最新刊 宮崎正弘の最新刊  宮崎正弘の最新刊 宮崎正弘の最新刊   
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<宮崎正弘新刊ラインアップ>
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『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円) 
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『トランプノミクス』(海竜社、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円)  
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)
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<宮崎正弘の対談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852−1941』(ビジネス社)
宮崎正弘 v 藤井厳喜『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社) 
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円) 
宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上4つは1080円) 
宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動でどうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円) 

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<宮崎正弘の鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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