国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <トランプは北京で何を言い出すつもりなのか?

2017/11/01

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)11月1日(水曜日)
        通巻第5497号  
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(休刊のお知らせ)明日11月2日からの連休中、小誌は休刊となります。   
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 トランプは北京で何を言い出すつもりなのか?
  主題は「北朝鮮」より「経済問題だ」とブラフをかけているが。。。
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 12月8日に北京入りするトランプ大統領一行だが、随行する閣僚メンバーのなかで眼目はムニーチン財務、ロス商務長官だろうと観測記事が複数のメディアに上がっている。
 トランプは選挙中、「ホワイトハウスに入ったその日に中国を『為替操作国』に認定するよう財務省に要請する」と言い、また「中国の輸入品には45%の関税をかける」と発言してきた。

 実際にトランプはやったことはツィッターによる口撃。安全保障面でも、南シナ海の島々の不当占拠に言及がなく、「『中国は一つ』という原則にはとらわれない」という威勢のいい文言も、いつのまにかポケットにしまい、報復関税を実際にかけたのは鉄鋼のダンピング輸出とアルミ製品など数品目に留まる。

 中国企業の制裁も丹東銀行など、実質的影響のないローカルな銀行だけで、四大銀行の在米支店営業は営々と続いている。ハイテクを盗んでいる在米中国企業への制裁はまだ『調査中』として発表がない。

 ホワイトハウスの中を見れば、女婿のクシュナーをはじめ、親中派がずらり、反中派のステーブ・バノンは去り、対中強硬派のナバロは、居場所がない。
つまり、側近から対中強硬派が不在となり、親中派のチャンピオン=キッシンジャーの肝いりで入閣したティラーソンが米国外交を司る国務省のトップである。
議会にも対中国強硬派はロシアへの合唱が高く、中国への非難は聞かれなくなった。

 ところが北京では。
 在中米国商工会議所は中国における米国のビジネスロビィである。ウィリアム・ザリット会頭は、「事前に準備をしなければならないのだが、何を討議し、その時は何を我々が用意しておくべきかを問い合わせているが、10月30日現在、ホワイトハウスからも国務省からも具体的な要請がない」と慌て始めている。

 「『中国市場へのアクセスの拡大』を命題としてロス商務長官が率いる大型の米国代表団は、いったい北京に何をなしにくるのか? 事前の準備をトランプ政権そのものがしていないのではないか」と不安視する声が北京の米国ロビィに間にひろがっているという。

 「迅速なる解決を目ざす知的財産権の保護、自由貿易の体制づくり」など討議する議題は多い上、ロス商務長官は「すぐにも、実感できる効果」を期待するなどと発言しておきながら、政権発足以来十ケ月も無為に過ごした。

四月にフロリダ州で開催されたトランプ・習近平会談は「百日の余裕を約束したが、中国側からもなしのつぶて。いくら北朝鮮問題が焦眉の急と言っても、米中間の通商拡大という重要テーマを閑却するような状況なのだという。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1651回】       
――「支那の國はまだ夢を見て居る」(小林7)
  小林愛雄『支那印象記』(敬文堂 明治44年)

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 「東洋文明新築の理想」は確かに美しく理想的理念ではある。だが「大體年々五六十萬人づゝ人口が増加する日本人が、将来骨を埋むべき青山」は、はたして「支那を措いて」は他にないのか。「支那を研究せよ。支那に渡來せよ、支那に事業せよ。さうして支那を愛せよ」と説いたところで、それを「支那」の側が喜んで承知するとは思えない。「東洋文明新築の理想」を掲げたところで同じだろう。

 おそらく小林の隣席が「東洋文明新築の理想」を口にした時、彼の頭の中には「アジア主義」の6文字が過ったはず。それは、明治初年に上海に渡り日支提携を掲げた岸田吟香以来の志士たちの思いに通ずるものがあったに違いない。
だが、その後の歴史を追ってみれば、それはまた小林のいう「人の眠てゐる國」に対する「その國の傍」の「あまり大きくない島」の若者の『片思い』に過ぎなかったのではなかろうか。じつは「人の眠てゐる國」は、「その國の傍」の「あまり大きくない島」ではなく、「遠い海を越した先の、『人の醒めてゐる國』」を、同時に「人の醒めてゐる國」もまた「人の眠てゐる國」を見据えていたのではなかったか。

  ここでやや飛躍して現在を考える。
鄧小平が開放政策に踏み切った時、彼らが強く求めた先進技術と豊富な資本を提供しうる国は現実的には日本しかなかった。
小林流に言い換えるなら、「その國の傍」の「あまり大きくない島」との関係が、「人の眠てゐる國」の外交の全てだった。日中関係こそ、鄧小平の中国が将来を見据えた時の最大の救い手だった。日本もまた日中関係が対中関係の全てだった。

  だが、やがて「人の眠てゐる國」に多くの「人の醒めてゐる國」が乗り込みはじめるや、「人の眠てゐる國」はアレヨアレヨという間に“俄か成金”へと変身した。「あまり大きくない島」のエライ人は、経済が発展すれば「人の眠てゐる國」も『マトモナ国』になると思い込んでいた。なんらの根拠もなく。これを、お人好しというのだろうに。

  かくて「人の眠てゐる國」は、それまでみせていた『韜光養晦』の振る舞いから居丈高な姿勢に転じた。「人の眠てゐる國」の対外関係における「あまり大きくない島」の比重は下がるばかり。にもかかわらず自らを客観視することが必ずしも得意ではない「あまり大きくない島」は、「人の眠てゐる國」に向けた視線を根本的に改め直すことができない。惰性のままに、元「人の眠てゐる國」と「人の醒めてゐる國」の関係にきりきり舞いするばかり。いま「あまり大きくない島」にとっての急務は、「人の眠てゐる國」との関係において逸早く旧套を脱することだと強く思う。

 そこで改めてアメリカ初代大統領の「訣別の辞」の一節を示しておきたい。

「国家政策を実施するにあたってもっとも大切なことは、ある特定の国々に対して永久的な根深い感情をいだき、他の国々に対しては熱烈な愛着を感ずるようなことがあってはならないということである。[中略]他国に対して、常習的に好悪の感情をいだく国は、多少なりとも、すでにその国の奴隷となっているのである。[中略]この好悪の感情は、好悪二つのうち、そのいずれもが自国の義務と利益とを見失わせるにじゅうぶんであり、[中略]好意をいだく国に対して同情を持つことによって、実際には、自国とその相手国との間には、なんらの共通利益が存在しないのに、あたかも存在するかのように考えがちとなる」(アルバート・C・ウェデマイヤー『第二次大戦に勝者なし』講談社学術文庫 1997年)。

であればこそ、いま我が国が為すべきは「永久的な根深い感情」やら「熱烈な愛着」を封印し、かつての「人の眠てゐる國」を冷静・冷厳に客観視することだろう。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)10月31日付けの新聞報道によると、日本政府は、ユネスコへの杉原美談の「世界の記憶」申請を取り下げたとのことです。
 小生は内閣府にメールで警報をあげていたので、それだけではないと思いますが、迅速な安倍首相の対応に感謝しています。それにつけても日本人は繰り返されるエセ杉原美談宣伝から解放される必要があります。
 ロシア語が出来るだけで懲役25年というシベリヤの抑留地獄で、満洲時代の上司の満洲国外交部次長の下村信貞氏が廃人にされている一方、ロシア語の専門家である杉原は短期間に抑留から厚遇されて帰ってきました。
このためイスラエルの研究者は、これら杉原の異常に深いソ連との関係から戦前からのソ連スパイであった可能性を示唆しています。杉原美談はNHKまで使って宣伝されているのでこの指摘は日本人には大きな驚きです。
日本人はこの機会に、再発に備えて、杉原美談工作を広く論じるだけでなく、日本のユダヤ人救出の全体像を知る必要があります。
  (東海子)


(宮崎正弘のコメント)杉原美談は、一種の世論工作でしょう。仰言るように、杉原が戦後、「ソ連の代理人」に成り下がっていた裏の実態は、やはり客観的事実として、歴史に記述いなければいけないだろうと思います。



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(読者の声2)南京攻略80周年講演会が開催されます。
「外務省、目覚めよ。南京事件はなかったのだ」
外務省はなぜ中国がでっち上げた南京事件を認めるのか? 外務省が誤導したことによって、日本は飛んでもなく屈辱を蒙っているのだ!
 南京入城から80年の節目に当たる日、国民は覚醒しなければならない。

とき    12月13日(水)午後六時半
ところ   文京シビック小ホール
大演説会は熱血の国会議員多数が登壇です
 衆議院議員(自民党)  原田義招
 衆議院議員(希望の党) 松原 仁
 参議院議員(自民党)  山田 宏
 衆議院議員(希望の党) 渡邊 周
参加費   お一人1000円(学生半額)
主催    南京戦の真実を追究する会(会長 阿羅健一)
      どなたでも予約なしで参加できます       

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宮崎正弘『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円)
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 日本人が好きな歴史上の英雄といえば、西郷隆盛は三傑に入る。西郷は「求道者」であり「首丘の人」であり、思想家だった。
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宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円)
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 「躾」「忖度」「惻隠の情」がわからない中国人の民度、文化の基底の格差から、衝撃があまりにも多い日中文化比較。抱腹絶倒、やがて悲しきシナの人々!
 「躾」という字句を見てエロティックな女体を連想するのが中国人。「嘘」という漢字は中国にもあるが、意味が異なる。中国の嘘は靜かにしなさいという意味でしかない。
 抱腹絶倒の中国および中国人論、見参! 再版出来!
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 宮崎正弘新刊ラインアップ  宮崎正弘新刊ラインアップ
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『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『トランプノミクス』(海竜社、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
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『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)

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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852−1941』(ビジネス社)
宮崎正弘 v 藤井厳喜『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社) 
宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上4つは1080円) 
宮崎正弘 v  石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動でどうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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 (休刊のお知らせ)11月2日からの連休中、小誌は休刊となります。
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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