国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <<「パナマ文書」がじわり効いて中国富裕層の不穏

2017/08/04

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月5日(土曜日)
         通算第5384号 <前日発行>
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 「パナマ文書」がじわり効いて中国富裕層の不穏
  天文学的金額が不正に海外へ流れ出た実態が判明
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 「中国の富裕層トップ100家族の蓄財は少なくみつもって4500億ドル(邦貨換算50兆円弱)に達する。一家族平均が45億ドルになる。他方、およそ三億の中国人が一日2ドルで暮らす中国で現実に起きている富の寡占状況である」

 こう書くのはバスチアン&フレデリック・オベルメーヤー共著『パナマ文書』である(原書『PANAMA PAPER』、ONEWORLD、ロンドン刊。227p―228pから拙訳)

 同書に拠ると習近平の義兄であるトウ家貴(姉=橋齋齋の夫)や温家宝夫人と息子の不正蓄財はよく知られているが、両家だけで、少なくとも10億ドルから40億ドルが英領ヴァージン諸島などを通じて海外に持ち出され不動産投資などに消えた。
 ヴァージン諸島の登記は代理人の法律事務所や或いは法人組織で行われいるため、実態の調査には時間がかかる。

 こうした情報はブルームバーグやニューヨークタイムズが報じ、このため、両メディアの北京特派員は延長ヴィザが更新されなかった。そしてパナマ文書で、これらの情報が確認されている。

 グローバル・フィナンシャル・インタグリティ(GFI)が出した報告書(2017年4月版)の「発展途上国から不正に流れ出した資金」に拠ると、2014年に『中国から不正に流れ出した資金』は4兆3063億2600万ドル(邦貨換算473兆円強)と見積もられている。

 失脚した薄煕来、谷開来夫妻の息子=薄瓜瓜は、ハーバード大学留学の寄宿先は24時間ガードマン付き豪華マンション(屋内ブールあり)で、フェラーリを乗り回していた。このどら息子が毎月使ったカネは、父親の年収に該当した。

 パナマ文著のことは報道されて以来、中国のネット、検索エンジンでは接続できなくなっている。
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)自虐外交の元凶・河野洋平(貴誌によれば「江(沢民)之傭兵」)の息子であるかどうかはどうでもいいことで、彼の政治姿勢がどうかということですね。早くも中韓両国から知中派、知韓派(痴漢派?とまぎらわしい)として期待が寄せられています。まずは終戦記念日を前にした彼の発言に注視したいと思います。
(武蔵国住人)


(宮崎正弘のコメント)中国語の新聞もかなりはしゃいでいます。河野談話の「愛国者の息子」とか。



  ♪
(読者の声2)貴誌で話題のAIが中国共産党を批判したというニュース。
AIに日本の政治を分析してもらうと、最優先政策は再軍備と指摘するだろう。生存は経済に優先するからだ。支那や朝鮮の慣習では金と武力のどちらかを選べと言えば、武力をえらぶ。武力があれば金は巻き上げられるが、金で武力を手に入れることは出来ないからである。
 安倍内閣の閣僚には疑問もあるが安倍首相を信じるしかない。マキャベッリは「指導
者無き群衆は無力」と記している。
  (東海子)



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(読者の声3)日本のマスゴミでは見られない、客観的かつ深い貴誌の考察、いつも有難うございます。
 最近、興味深かったのは、英国が2隻の空母を東アジアに展開するというニュースです。英国はEU離脱で、経済的に苦しくなり、中国にすり寄るかと思っていたのですが、それと全く逆に中国の動きを監視しようとしているようにみえます。この英国の動きをどう理解したらよいのでしょうか。
 今後の国際戦略ですが、日本ー米国ー英国という海洋国家群と中国ーロシア+ドイツという大陸国家群との対峙という図式になっていくのでしょうか。
ご教授頂ければ幸いです。
   (SK夫 神奈川)


(宮崎正弘のコメント)嘗ての英領はシンガポール、マレーシア、ブルネイ、香港ですが、さてスエズ以東に徹底し、キプロスにしか軍隊を置いていない英国は、インド洋上でもディエゴガルシアを米軍空母基地に貸与しています。
 香港はすでに中国に明け渡し、いまさら東アジアにきて何をするのか。背後に何かあるとは思いますが、豪あたりに空母を貸すのか、シンガポールに売りつけるのか、ちょっと展開が読みにくいのでは?

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(休刊のお知らせ)小誌、旅行が続くため8月9日―14日が休刊となります。
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