国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<ロシアからも資金流失が続いている

2017/07/19

★小誌愛読者24600名
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)7月19日(水曜日)弐
        通算第5362号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ロシアからも資金流失が続いている
  中国に次いでロシア経済を絶望と判断したのか?
***************************************

 2017年3月から四ヶ月連続で、ロシアから資金流出がつづき16億ドルが逃げた。原油価格の回復がままならない上、年初に希望された米露関係の改善が遅れ、投資家が嫌気したと分析されている。

 しかしBRICS諸国にあってはインドに26億ドル、ブラジルには10億ドルの資金が新たに流入しているのだ。BRICS全体の傾向と判断するには無理がある。中国と南アから資金流出が続いているのは個別原因である。

 ところが奇妙なことにユーロ建てのロシア債は85%を外国人投資家が購入した。
 30年債に到っては95%がアメリカのファンド筋と判定され、首を傾げるアナリストが多い。なぜ、落ち目のロシア国債を買うのか? たぶんユーロ建てであり、通貨価値が上がり、金利が上がると踏んでいるからだ。

 ロシア通貨ルーブルは原油価格が上昇気味となり、ロシアへの直接投資が増えると為替レートがあがり、反対のケースでは通貨価値が下がる。つまり、投資家にとって、ルーブルもまた金融商品として扱われ西側の投資家にとっては格好の投機材料化しているのである。

 中国の通貨が管理相場制をとって人民元暴落を防止しているが、ロシアの中央銀行は、そうした真似をせず自由市場に委ねた。
 ということは金融市場に関して言えば、ロシアのほうが西側資本主義に中国より近いという結論となるが、はたしてそうか?
        □▽◎み□◇□や□▽◎ざ□◇□き◎□◇ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1601回】  
 ――「支那の官吏は賄賂を取る・・・金なくば訴訟するな」――(廣島3)
  廣島高等師範學校『滿韓修學旅行記念録』(非賣品 明治40年)

   ▽
 道路に草が生えても、誰も抜かない。「汚穢堆積するも」放置したまま。かくて道路は糞尿まみれで「不潔を極めざらん」。そのうえに「汚穢を極めたる豚群に前後左右」を挟まれたら、目も当てられない。

 「一般の農民は多く無智文盲」で「生計の程度極めて低く」、「日々の生活の外何も知らざるものゝ如し」。「市街の人民に至りても蓄財利巳の念に急にして文藝を尚び優雅を解するなきが如し」。かくして「滿洲に於ては到底我國に於けるが如き高尚優雅精巧麗妙の趣味の痕跡だに認識すること能はず」である。

  アヘンは「貴賤を問うはず危險を冒して劇好する所にして市街村落を問はず煙舘あり」
 次いで「多くは山東直隷より蓄財の目的を以て來れる出稼人」である「苦力」につて、やや詳しく記している。

 彼らの多くは独身者で妻帯のための資金稼ぎが目的か、あるいは家族を故郷に残して単身者で、「強健の體格を有し如何なる賤業も」、「如何なる勞苦も辭せず」。「弊衣粗食に甘んじ拮据黽勉孜々として怠らず」。「一見して乞食の如く甚しきは野生の獸類に近きもの」さえ見受けられる。だがシッカリとカネを貯め込んでいる。「其勤儉貯蓄の美風は我等労働者の企て及ばざる所」であり、やはり学ぶべきこところだ。だから、「彼等の外貌を見て之を輕蔑するが如きは皮相の見と稱すべし」。彼らの賃金は極めて低廉だが、生活をギリギリに切り詰め貯蓄に励む。雇用主としては至極便利であることが、「滿洲に於て苦力が一大勢力を存し年々數萬の渡來者ある所以」だ。

 ロシアによる満州侵食に伴って、彼らは大量に進出するようになった。日露戦争においても両軍が使役したことで「不時の利得を占めたるは顯著なる事實」だ。「戰後尚ほ我軍隊鐵道又は商人に使役せらるゝもの甚多し」。やはり彼らの労働力は必要だった。

 彼らの目的は唯に「勞役貯蓄」だから、「衣食は固より意とする所にあらず、入浴せず、洗濯せう、一枚の弊衣は塵垢に汚れ又自然に破損するに任せて之を補綴することなし。故に之に近けば一種言ふ可からざる臭氣を放つ」。だが不思議なもので「久しく我邦人に使役せらるゝものは漸く我俗に化せられ、日本語を解するのみならず、自から不潔を厭ふべきことを悟り、夏時水中に浴し又は衣服を洗濯すべきを知るに至れるものあり」である。

 苦力の特徴、生活実態を細かに記した後、「彼等は吾人が容易に學び難き克己主義を實行せるものなり」と綴るが、はたして彼らの生態が「克己主義」といえるほどに自覚的であるのか。むしろ成り行き、出任せ、出たとこ勝負といった方が実態に即しているように思えるのだが。

 満州では仏教、ラマ教、道教、イスラム教、キリスト教などが見られるが、「概して之を言へば、支那は宗?に冷淡なるものゝ如く、多くは迷信の境を脱せざるものゝ如し」。だから「寺院廟觀多く頽廢に委し甚しきは賤民苦力輩の午睡塲とな」っている。宗教施設というよりは「公共の用に供せ」られているから、一面では社会的に役に立ってもいるようだ。

 僧侶は布教に努めるわけでもなく賽銭頼みの生活を送る。我が国の寺院のように檀家がないので、「多く寺田又は附屬家屋の収入によりて僅に」生活を維持している。また「微妙甚深の?理を渇仰して向上の一路を修業」するような信者は見当たらず、とどのつまりは「唯葬祭に讀經を煩はすのみ」であった。

 一般には迷信の類を信仰するが、それは病を治すやら金儲けを願うやらの現世利益を得ようとするためのもの。つまりは彼らの信仰は徹頭徹尾に「利己主義の發現に外ならず」であり、「故に宗?は既に生命を失へるものと謂ふも大過なかるべし」となる。
《QED》
      ▽□◎ひ▽□◎い□▽◎ず□◇◎み▽□◎  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)本日夕方。『正論の会』からお知らせです。午後六時半から、宮崎正弘さんの独演会が行われます。猛暑ですが、お時間があれば御参加ください。
      記
とき   7月19日(水) 午後六時半
ところ  大手町「産経プラザ」三階大会議室
     http://www.s-plaza.com/access/
講師   宮崎正弘(作家、評論家)
演題   「トランプ vs 金正恩(+習近平)」
参加費  1500円
主催   正論の会(代表 三輪和雄)

 

  ♪
(読者の声2) 以前に投稿いたしました「安倍内閣の支持率下落をどう解釈するか」の中で「(3)特に価値あるニュースを自分の努力で発掘できなくなった新聞やテレビな どの大手マスコミは他人の『ニュース』を右から左へと流すだけで「報道」の仕事をしているよ
うに見せかけている。」と述べました。
  それにしても大手マスコミの劣化には驚くばかりです。昨日知ったのですが、官房長官の定例記者会見で、東京新聞の女性記者が、長々と(なんと一人で30分も!)持論を含め質問し、官房長官の返答が満足できないとい言っては執拗に食い下がると云う事がマスコミ関係者間で話題になっていると云う事がニュースになっているのです。
 私はあっけにとられています。
「それではほかの記者は何をしているの? 自分の質問したいことをたった一人にさせるなら 共同記者会見なんて要らないでしょう?」
なぜ大勢の記者が質問する『権利』をこの女性記者が奪っている状態を他の記者は黙認しているの?
「それでは自分たちが不要の者であることを他の記者は認めていることになるが、それでもいいの?」
ということです。
 諸外国の侵略に脅かされていることに気付いていない我が国と同様に、マスコミ人も自分の存在意義が否定されていることに気付いていないのです。
マスコミの劣化がこれほどと云う事は・・・これではトランプの気持ちもわからないではありません。
(SSA生)
       ▽□◎ド▽□◎ク□▽◎シ□◇◎ヤ▽□◎ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  宮崎正弘新刊ラインアップ  宮崎正弘新刊ラインアップ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◎宮崎正弘の近刊予告  
7月28日全国一斉発売 1080円 
 ♪♪
宮崎正弘 vs 室谷克実 第四弾!
 『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店)
 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 
♪♪♪
 8月7日発売  定価1296円 
宮崎正弘 vs 藤井厳喜
 『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社)
 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 
   ♪
<絶賛発売中!>
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
  https://www.amazon.co.jp/dp/4594077374/

『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
https://www.amazon.co.jp/dp/4198643660/
   ♪
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『トランプノミクス』(海竜社、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円)  
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

♪♪♪
<宮崎正弘の対談シリーズ> 
+++++++++++++
宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)

<宮崎正弘の鼎談シリーズ>  
*************
宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
            ◎◎◎◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。