国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <上海の目抜き通りで突然デモが降って湧いた

2017/06/12

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)6月12日(月曜日)
        通算第5322号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 上海の目抜き通りで突然デモが降って湧いた
  警察の警戒網をSNSが新手でかいくぐり市当局に抗議
****************************************

 上海の目抜き通り「南京路」と言えば、東京で言う銀座通り。
 お上りさんが必ず訪れるショッピングストリートでもあり、反政府デモ、民主化デモ、反日デモも、必ず、ここで行われる。

 6月11日、突然、この目抜き通りにデモが降って湧いたように組織され、数百人の輪ができた。SNSで呼びかけられ、たちまち数百が集まってきた。警備当局も慌てた。

 デモ隊が叫んでいたのは上海市当局の不動産売買規制への抗議であることが分かった。つまりデモ隊の中心は不動産を買った人々、それが規制のため売れないからである。具体的にいうと、不動産の値上がりがあまりにも急激で、マンション購入に難儀をきわめる。このため多くの人が新しい手口を使ってきた。

 すなわち商業施設、オフィス使用目的のフラットを購入し、実際には住宅に転用する。日本で言えば農地の宅地転用許可である。当局の規制は厳しいから、届け出もしないでフラットの目的変更をやってしまう。

 当局は、この規制逃れを、逆に規制強化で応じた。このため「投資家」らに不満が広がり、おそらく秘密の暗合を駆使したSNSで、不満組を集めての抗議デモとなったのだろう。
 上海ばかりか、中国のメディアは、このデモのニュースを一切伝えておらず、写メール、スマホなどで香港のメディアに送られた内容を、香港の新聞などが大きく報じている。

     □▽◎み□◇□や□▽◎ざ□◇□き◎□◇ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1582回】     
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富21)
   ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

    ▼
この幼稚園――北京北海幼児園がスゴイ。いや凄すぎる。
当時の幼稚園や託児所には、朝から夕方まで預かる「日託」と親元を離れて月曜日から土曜日までを集団で過ごす「全託」の別があった。習家のお坊ちゃん、お嬢ちゃんは全託だった。

彼らが預けられた北京北海幼児園の前身は、北平国民党社会局託児所。つまり国民党幹部の子女用の幼児教育施設であった。とうことは最高級の教育設備が整っていたはず。人民解放軍は北京(当時は「北平」)入城を果たすや、49年3月には北平国民党社会局託児所を接収している。偶然ではなく、いわば共産党幹部による自らの子弟のための行動と考えて間違いない。

  長い内戦によって託児所内部は荒れていただろう。そこで陳毅、賀龍などの幹部の強力な支援で大々的に手が入れられ、子供たちの衛生健康面を重視するために日本人医師が採用されたとのことだ。まさに党・軍幹部御用達の“太子党養成専門機関”の誕生である。

園舎の設計は当時の中国を代表した建築家の梁思成が、建設資材は共産党東北局で幹部を務めていた李富春が、内部施設と日用生活用品は共産党華東局幹部の陳毅と劉暁が、園児用の衣料調達は共産党西南局幹部の賀龍と大連市党委員会が担当し、食糧として何百頭の牛や羊を内蒙古の共産党指導者のウランフが提供している。それら資材・物資・家畜などは鉄道部長の命令によって無料で北京に運送された。北平国民党社会局託児所の接収から北京北海幼児園の開園までの時期を考えるなら、建国直前の猫の手も借りたいほどに多忙で重要な業務が山積していただろう。にもかかわらずの開園である。幹部の力の入れようは尋常ではないことが判る。

園児の父親たちの顔ぶれを見ると劉少奇、陳雲、王稼祥、薄一波など共産党最高幹部ばかり。2012年春に重慶市のトップの座から滑り落ちた薄熙来は薄一波の息子で、習近平より4歳年長の幼稚園の同窓だった。ここの卒園生は上記の最高幹部の外に省や市の幹部、さらには北京市共産党委員会幹部の子女で、総勢が400人ほど、とか。因みに年齢の関係で毛沢東の子供が預けられることはなかった。

  先生は当時の最高学府で知られた輔仁大学、燕京大学、清華大学の卒業生からの選抜組を含め、前身の北平国民党社会局託児所で国民党幹部子女教育の経験者。加えて人民解放軍の朱徳総司令の命令で医薬品は解放軍衛生部門から支給され、伝染病対策は万全の態勢。海外の賓客からの贈り物は園児用に廻されていたというから、マタナニヲカイワンヤ、である。共産党が総力を挙げて北海幼児園を支援していたということになる。

 5月1日の労働節(メーデー)やら10月1日の国慶節には、外国からの賓客が参観に訪れる。周恩来夫妻などは園の内外、遊戯室から寝室まで参観し、「ここの子供たちは幸せそのものだ。凡ての子供たちを、こういう幼稚園で学ばせたい」と口にしたとか。

夏になると、習家の子供たちもまた多くの幹部子弟と同じように、父親たちに連れられて北京の東北方に位置する景勝地の北戴河に避暑旅行。幹部用に別荘に滞在し、海辺の輝く陽光を浴びながら、優雅な時を満喫する。
年末年始の休暇、あるいは週末には両親に連れられ最高幹部の居住区である北京の中南海に出掛け、超一流の役者たちが殊に幹部のために演じる京劇を鑑賞したという。

これが極悪非道の地主を打倒し、労働者・農民・兵士のための国家建設を掲げる共産党幹部の実態だったわけだ。まさに「紅色貴族」そのもの。
共産党政権は、徳富の言う「一大平等國」「或る意味に於ては自由國」をブッ潰してしまったようだ。ヤレヤレ。
《QED》
    ◇○▽ヒ□◎◎イ○◎○ズ○○□ミ□◇◇  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1) ジャーナリストの桜林美佐さんを講師に迎えて下記の通り開催しますのでご承知ください。
     記
日時:  9月29日(金)18時半開会(18時開場)
場所:  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
     JR・地下鉄「市ヶ谷」下車2分
講師:  桜林美佐氏(ジャーナリスト)
演題:  自衛官の心意気(仮題)
<講師プロフィール>日大芸術学部放送学科卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてメディアで活躍。その間数々の賞を受賞。その後ジャーナリストとして国防問題を精力的に取材。主な著書に「日本に自衛隊がいてよかった」(産経新聞出版)、「自衛隊と防衛産業」(並木書房)など多数。

主催:  国防問題研究会  共催:三島由紀夫研究会
会費:  会員・学生1千円 一般2千円
備考:  講演会終了後講師を囲んで懇親会を行いますのでご参加下さい。



   ♪
(読者の声2)「日本のこころ」・タウンミィーティング in 金沢
金沢方面の愛読者の方へ。宮崎正弘氏講演会のお知らせです。きたる6月17日午後、金沢市内です。
 会合名は「日本のこころ党、タウンミーティング IN 金沢」。

とき    6月17日(土曜日)1400(1330開場)
ところ   石川県女性センター 二階大会議室
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/jyoseicenter/access.html
      (金沢市三社町1−44)
講師    宮崎正弘(作家、評論家。金沢市出身)
演題   「最新の中国情勢」
参加費   無料
主宰    タウンミーティング実行委員会
連絡先   (090)6709−9380(担当佐藤)
      どなたでも予約なしで御参加いただけます。
         ▽□◎▽□◎ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  宮崎正弘の最新刊 宮崎正弘の最新刊 宮崎正弘の最新刊   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ★
宮崎正弘の緊急書き下ろし! 
  ♪♪♪
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

  北朝鮮の崩壊は近いか、トランプは防御的先制攻撃に打って出るか?
   韓国大統領が替わって朝鮮半島は泥沼になるか?
六回目の核実験が行われると米国は「レッドラインを越えた」と判断
     韓国は壊滅するか、新大統領はどうでるか?
   https://www.amazon.co.jp/dp/4594077374/
         ▽□◎▽□◎ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  宮崎正弘新刊ラインアップ  宮崎正弘新刊ラインアップ
****************************************
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪♪
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
https://www.amazon.co.jp/dp/4198643660/
『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
『日本が全体主義に陥る日―旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

♪♪♪
<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 

宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
*****************

宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
            ◎◎◎◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。