国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <プーチン大統領「北朝鮮への介入を辞める」と警告

2017/05/16

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月16日(火曜日)弐
         通算第5292号 
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 プーチン大統領「北朝鮮への介入を辞める」と警告
  新型ミサイル発射にロシアも怒りを表明しているが。。。。
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 北京で開催された習近平の「一帯一路ファーラム」に渋々出席した帰路、プーチン大統領は、北朝鮮が新型ミサイルの実験をしたことに関して「これは飛翔角度を変えればアメリカ本土へも届き(つまり逆向きにすれば、モスクワにもサンクトペテルブルグにも届く)、断じて容認できない。北が和平交渉のテーブルにつけるよう仲介の努力もしたが、今後は介入しないことになる」と強い警告を発した。

 「もし小型化された核兵器が搭載されれば、危険極まりなく、われわれはこれ以上『核クラブ』のメンバーが増えることは望んでいない」とも述べている。

 ロシアは近年、急速に北朝鮮に接近しており、2014年には、それまで110億ドルあった対北借款の90%を棒引きし、ロシアと北朝鮮を結ぶ鉄道網の拡充と羅津港の港湾整備によって、定期航路の開設など、中国が減らす援助の空白分を、ちゃっかりとロシアが、その影響力を伸ばしてきた。

 米国CIA筋の情報では、ロシアは北朝鮮に、シベリア原油の供給を続けているとも言われ、引き上げたことになっているソ連時代の科学・物理学者が北朝鮮の女性と結婚することによって、残存している。

 こうした対ロ負債を北朝鮮はこれまで過酷な労働者の輸出で補い、現在5万人近い北朝鮮の労働者はロシア各地にいて重労働に当たっている。賃金は90%がピンハネされている。しかし単にカネの問題ではなく、ロシアは北朝鮮をいずれ、取引カードとして利用するために温存しているのだ。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1571回】      
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富10)
   ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

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 徳富は康熙帝の離宮があった郊外の湯山、明の皇帝たちが祀られている十三陵、長城の名所で知られる八達嶺などを巡るが、どこもかしこも凄まじいばかりの荒廃ぶり。だが中国人は一向に気にする風もなし。荒廃したままに「之を冷眼に看過しつつある」。かくて「支那人は、愈よ以て奇妙なる人種と存し候」ということになる。

  ある景勝地でのこと。旅の疲れを取ろうと「清泉を汲み、紅茶を煎し、東京より携へて、容易に發かさるチョコレートの包を解き、四日の旅行の最終の快樂を專に」しようとした時だ。「支那の油蟲共、四方八方より襲ひ來り、右に拂へは、左に露はれ、前に追へは、後に來り、閉口千萬に候」。だが「諸君誤解する勿れ油蟲とは、蟲にあらす人間也」。あまつさえ「其の油蟲の過半は、萬壽山の行宮護衛の、支那兵士たるに至りては、言語同斷也」。

 歴史的に兵士はゴロツキ以下の人間がなるものと相場が決まっているゆえに、「好鉄不当釘、好人不当兵」と言い慣わされているほどだから、「萬壽山の行宮護衛の、支那兵士」が「油蟲」のように徳富一行を襲ったとしても、決して不思議ではない。「油蟲」の典型だから。

  だが、さすがに徳富である。「我等の迫撃力の猛烈なるには、流石の油蟲も、辟易し、最後には、僅かに二三を剩したるに過きす」というから、よほどの迫力で追い払ったに違いない。旅行の際、田舎町などで彼らの好奇な視線、罵るような大声、加えて凄まじいばかりの口臭の集中攻撃を受けた経験からして、「油蟲」などと形容する勇気はないが、徳富の筆致に「あっぱれ」の“賛辞”を送りたい。

 船旅で接する「支那の苦力の喧囂」にも閉口したらしく、「支那にては、人間のみか、八かましきのみならす、?ても、燕ても驢ても、其の鳴く聲か煩はしく、騒かしく、五月蠅く、執念く候」と。ともかくも五月蠅い。

北京を後に天津を経由して上海へ。その後、長江を遡航し湖南省に遊ぶが、「船中入れ換り立ち代わり乘り込む外國人は、殆と概して宣?師也。宣?師の多きは、一種の見逃し難き現象なれとも、其効果如何は、猝かに斷言は、難かる可しと存し候」と。この当時、長江一帯に余ほど多くの宣教師が送り込まれていたということだろう。ならば「其効果如何」。やはり本願寺が派遣した僧侶や日本語教師との比較をしておく必要がありそうだ。

 「數年前迄は、最も排外熱の熾なりし地方」であった長沙を歩くと、「書肆の店頭、何れも『文明思想』の看板を冠せさるものは、殆と此れなく」、旧跡の扉や壁には自由を求める文字やら、明らかに「日本人の落書き」とは思えない「日本の『アイウエオ』とか」「『いろは』とか何とか」の「落書有之候」。そこから徳富は、「支那は確かに變化の途上にあり。其の變化の善變なるや惡變なるやは、別問題として、確かに何か動き始めつゝあり」と捉えた。

清末の革命運動を導いた有力団体の1つである華興会が湖南省出身の黄興、宋教仁らによって結成されたのは1903(明治36)年11月のこと。当時の黄興は日本から戻り長沙の東文講習所で日本語教師をしていた。彼らが掲げた活動方針は「清朝打倒」と「民主及び自由国家の建設」だった。翌1904年旧暦10月、当時の清朝における最高実力者であった西太后に誕生日を期して武装蜂起を計画したが失敗し、日本へ亡命する。以後、蜂起、失敗、亡命を重ね、やがて東京は「滅満興漢」を志す中国の多くの若者にとっては活動拠点になる。

 どうやら当時の湖南省は排外からは「滅満興漢」への転換期にあったようだ。であればこそ、徳富の目には「支那は確かに變化の途上にあり。其の變化の善變なるや惡變なるやは、別問題として、確かに何か動き始めつゝあり」と映ったに違いない。
《QED
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)事実誤認の国連特別報告者に対する保守系学者グループの反論
 国連の「表現の自由」に関する特別報告者デーヴィット・ケイ氏が昨年「日本の報道の独立性は深刻な危機に直面している」との認識を示した。
これに対して事実誤認だとして保守系学者グループ「不当な日本批判を正す学者の会」(会長:田中英道東北大学名誉教授)が、5月2日都内で記者会見をおこなった。
その時の「不当な日本批判を正す学者の会」の声明文(全文:日本文・英文)および詳細な記事が産経新聞電子版英字誌JapanForwardに掲載されています。
ぜひ、ご覧ください。
 Japan Forward関連記事
https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fjapan-forward.com%2Fjapanese-professors-protest-un-rapporteurs-press-freedom-assessment-worry-about-your-country-the-us-not-us%2F
産経新聞記事(参考)
 http://www.sankei.com/politics/news/170502/plt1705020020-n1.html
 拡散大歓迎です。
    (SM生、鎌倉)



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(読者の声2)呉竹会「アジアフォーラム」のご案内です。
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とき     5月24日(水) 午後六時
ところ    アルカディア市ヶ谷「鳳凰の間」
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       山田宏  「自立と誇りを取り戻し、世界のモデルとなる日本を」
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定員     200名
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  • 名無しさん2017/05/16



    森友学園の残土処理を行った田中造園土木の秋山肇について、立花孝志が毒殺の可能性を指摘。 「死者は黙らない 兵頭に訊こう」

    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/706.html



    森友学園問題、理財局の大嘘を許す国家の大罪。(かっちの言い分)  

    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/671.html



    松井一郎知事出演『ダウンタウンなう』の松本人志、坂上忍がヒドすぎる! 森友問題を一切追及せず露骨なヨイショ(リテラ)

    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/696.html



    安倍・嘘のレベル<本澤二郎

    http://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/03e2d639f363d4df861aee6aa70cca40



    東京とソウル<本澤二郎の「日本の風景」(2606)<ソウルなら安倍夫妻は監獄入り?> <共謀罪はもってのほか>

    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/690.html



  • 名無しさん2017/05/16

    こうした対ロ負債を北朝鮮はこれまで過酷な労働者の輸出で補い、現在5万人近い北朝鮮の労働者はロシア各地にいて重労働に当たっている。賃金は90%がピンハネされている。しかし単にカネの問題ではなく、ロシアは北朝鮮をいずれ、取引カードとして利用するために温存しているのだ。←プーチン大統領の動きはやはり、政治家らしい動きだとおもいます。