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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <大風呂敷の「一帯一路」(シルクロード)、北京で会議は踊ったが

発行日:5/15

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月15日(月曜日)
          通算第5290号  
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大風呂敷の「一帯一路」(シルクロード)、北京で会議は踊ったが
  2030年までのプロジェクト総額は26兆ドル(3000兆円)
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 5月14日から、北京で習近平の政治生命をかけた「一帯一路フォーラム」が開催され、プーチン、ドウテルテ(比大統領)、アウンサン・スーチー、米国からはトランプ特使としてポテンガー代表、日本からも経団連会長、自民党幹事長等が参加した。
 当面、中国は具体的プロジェクトに1130億ドル(邦貨換算で13兆円)を追加支出するとした。

 習近平は基調演説で「アジア、欧州、アフリカの全ての国に裨益する」と獅子吼したが、直前の「祝砲」は北朝鮮からだった。
 金正恩は、当日の午前五時半ごろ、日本海へ向けて新型ミサイルをお見舞いした。

 ともかく巨額の打ち上げ花火、未曾有の金額、それこそ天文学的な数字が鼓吹されている。起債の裏付けは何もなく、中国の銀行が「シルクロード基金」に追加出資を余儀なくされた。中国開発銀行が2500億元、中国輸出入銀行が1300億元を追加融資。すべては口約束だ。

 中国が計画している一帯一路プロジェクトは、構想されたプロジェクトが、もし、2030年までにすべて遂行されると仮定すると、その投資金額は60兆円になる。
 すでに中国の経済専門家さえも、この数字に疑問符をつけている。

 シルクロート基金は400億ドルの規模で設立され、いままでに60億ドルを15のプロジェクトに投資し、現在20億ドルを、カザフスタンのプロジェクト投資にあてる最終審議中だ。この基金を、あと600億ドル増資するというわけである。

 AIIBの資本金は1000億ドルだが、現在までに決まった融資は僅か20億ドル。そもそも、AIIBは、まだスタッフが百人しかおらず、審査作業ができる状態ではない。日米は、この妖しげな銀行には参加しない。

 BRICSの方は原油価格低迷で、蹉跌している。ようやく原油代金の回復基調でロシアとブラジル、南アの通貨が回復軌道に乗ってはいるが。。。


 ▼構想と現実のあいだには巨大なギャップが存在している。

 ADB(アジア開発銀行)が問題視しているのは、計画投資額60兆ドルと、現実に投資されてリアルな金額との巨大なギャップである。それこそ、中国お得意の大風呂敷も、こうなると破天荒すぎて、開いた口がふさがらないというところかも知れない。

 シルクロートの目玉は次の五つである。
(1)ロンドンー上海を繋ぐ鉄道(これは完成した)

(2)パキスタンのグアダール港から新彊カシュガルまでの鉄道、ハイウェイ、光ファイバー網の建設。現場のバロジスタンでは、反パキスタン政府暴動と中国人へのテロが頻発。工事が遅延している。暴動はおさまりそうにない。

(3)トルクメニスタンから上海へのガスパイプライン(これは完成)

(4)テヘランー北京の鉄道(カザフスタンから中国への鉄道網は完成しているので、残りはテヘラン ー カザフ間工事である)。

(5)アジア一帯へのカスパイプライン(ミャンマー沖合から雲南省間は完成)

 このうちの(1)と(3)は既に完成しているから新しい計画とは言えない。

 他方で、挫折もしくは中断のプロジェクトにはメキシコ新幹線のキャンセル(37億5000万ドル)、タイの新幹線の白紙化、コロンボ沖合人口島建設(11億ドル)の大幅な遅延、インドネシア新幹線の工事開始遅延と支払い条件の再交渉等々。
 マレーシアも中国と交渉中だった新幹線プロジェクトを日本に乗り換える方針という。
 
「世紀のプロジェクト」は、まさに前途多難である。
       △○▽ミ□△◎ヤ○◇○ザ○◇□キ◎□◇ 
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 楯の会、その後半世紀の人生は何であったか
  第一期生が編んだ、三島の感動的箴言、その訓練、訓話を独自に回想

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篠原裕『三島由紀夫かく語りき』(展転社)
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 「楯の会」に参加した学生からみた事件への疾走、その三島の思想をいかに捉えていたのか。著者の篠原氏は「楯の会」の第一期生である。
初代学生長だった持丸博と水戸の高校が同じだった。早稲田入学後、誘われて日本文化研究会に入り、その日学同で日常活動を展開している裡に、やがて「楯の会」第一期生となって多くの同士、友人を得た。
 森田必勝、伊藤好雄、阿部勉、宮沢撤補、倉持清。。。。。ほかの大学からも田中健一らがかけさんじた。評者(宮崎)は、その環境を鮮明に思い出せるし、第一期生の二十名は知っている学生ばかりである。
 そんな著者が、三島不在となって以後の半世紀を振り返り、思い立って三島全集を隅から隅まで読んだ。それも、二回、全集の完全読破に挑んだ。
 その読後感を、楯の会のメンバーだった視点と感性で、三島由紀夫の思想的な箴言、あるいは人生訓を拾い集め、おりおりの想い出を挿入していく。
 楯の会の制服が出来たときは、平凡パンチ、プレイボーイなど男性週刊誌のグラビアを飾り、三島の私的軍団は、いきなり知名度が上がった。
 楯の会という命名の由来は、その出典を金子弘道(やはり水戸学の徒)が捜しだし、提案した。
 編者が三島に、その思想に磁石のように惹きつけられるのは、三島の先祖に水戸の血が入っているからだった。楯の会の一期生には、水戸からの参加者が際立って多いのである。
 そして三島研究者なら誰もが知っている三島の「青年嫌い」。それが『論争ジャーナル』の、木訥で寡黙だった万代潔が来訪して、その保守雑誌創刊への由来を語るや、三島は青年嫌いを辞め、積極的に論争ジャーナルへ協力する。
 本書では、長く消息が知られなかった万代氏のその後がさらりと挿入されている。そのうえ、楯の会一期生の多くがすでに鬼籍に入っていたことが分かる。
 もう一つ、評者が知らなかった新事実がある。
本書にさらりと挿入されている逸話は昭和45年11月4日から6日にかけて弐泊三日のリフレッシャー訓練のことだ。
 これは「富士山の周囲の1000メートル級の複数の峠をわずかの水と食料だけで踏破するというハードな」訓練だった。それこそ、こんにちの特殊部隊、グリーンベレーのようなハードさ。
 そのあとに開かれた宴会のおり、三島は参加者全員を前に、これで自衛隊での訓練は「所期の目的を達したので終了する」と唐突に宣言した。
酒になった。宴では三島が「唐獅子牡丹」を謳ったそうな。
 そして次の場面。
 「(いずれ)蹶起メンバーの森田、小賀、古賀、小川の四人が最近北海道を旅行してきて覚えたという当時はやっていた『知床旅情』を歌った。その様子を見て、あれなんであの四人が? という組み合わせを不思議に思ったことを記憶している」
 この四人が三島と最後の行動をともにした。
訓練から三週間後に蹶起は迫っていた。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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知道中国 1570回】      
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富9)
  ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

   ▽
 徳富の足は、市内の孔子廟、国子監、雍和宮、天壇から天寧寺、白雲観などの旧跡から玉泉山、万寿山などの景勝地に向う。

 「何を見ても零落、荒廢の感は、免かれ不申候」と第一印象を記した後、「支那人は、不思議なる人種に候。精々念を入れて作り候得共、愈よ作り上けたる後は、丸て無頓着に候。而して其の無頓着さ加減の大膽なる、只管呆れ入るの外無御座候。或る人は、北京の新修道路も、三年の後は、依然舊時の荒廢たる可しと、豫言致し候」と、ズバッと民族性の本質に切り込んだものの、「併し小生は、切に其の豫言の適中せ去らんことを祈り候」と留保してもいるが。

 たしかに「支那人は、不思議なる人種に候」ではある。
毛沢東にしたところで、1958年には当時の世界第2位の経済大国のイギリスを15年で追い越し、第1位のアメリカを追走せよとばかりに「超英?美(イギリスを超え、アメリカの追い付き、追い越す)」の超誇大妄想式大風呂敷を広げ大躍進政策をブチ上げてみたものの、挙句の果てに最多では4500万人と推定される人々を餓死に追い込んでしまった。にもかかわらず、「我々は社会主義建設の経験が不足していた」と世の中を煙に巻いてしまい全くの無責任。
4500万人の餓死など、「丸て無頓着に候」だった。66年に勃発した文化大革命においても、自らの権力に執着するあまり、「精々念を入れて作り」あげたはずの共産党組織をいとも簡単にぶっ壊してしまう。
「其の無頓着さ加減の大膽なる、只管呆れ入るの外無御座候」といったところ。だが一歩進めて考えるなら、あるいは「其の無頓着さ加減の大膽なる」ところに、彼の民族が「不思議なる人種」である所以が潜んでいるようにも思える。

毛沢東以降の指導者の言動をみても、鄧小平のブチあげた社会主義市場経済であれ、江沢民の主張した共産党が?先進的社会生産力、?先進文化、?広範な人民の根本的利益を代表すると規定する「三個代表論」であれ、胡錦濤が実現を目指しながらの空鉄砲に終わってしまった「和諧(和解)社会」の建設であれ、習近平の「中華民族の偉大な復興」「中国の夢」であれ、そこに共通して浮かんでくるのは“言いっ放し、遣りっ放し”で、後は野となれ山となれ。無人の巨大な高層マンション群の鬼城(ゴースト・タウン)に吃驚仰天し、これぞ不動産バンブルの象徴だ。早急に手を打たないと経済はハード・クラッシュすると理を尽くして懇切丁寧に説明したところで、「無頓着さ加減の大膽なる」人々には馬耳東風。馬の耳に念仏でしかない。まさに「只管呆れ入るの外無御座候」である。

 どうやら日本を含め世界各国は、彼ら一流の「無頓着さ加減の大膽なる」点に過剰な反応をみせ、振り回されているのではないか。やはり彼らの術策に嵌ってはならない。

 ここで再三再四いうが、膨大な数の「無頓着さ加減の大膽なる」人々を一まとめにするには、毛沢東、鄧小平、江沢民、胡錦濤、それに習近平のように、超ド級の「無頓着さ加減の大膽なる」姿勢で臨まない限り、それは不可能だろう。

 閑話休題。再び徳富の旅に戻る。
元朝以来の「天子祭天の壇にして」、清幽な環境と広大な面積を持つ天壇にしても、荒れ果てたまま。これを整備のうえで開放して「北京の大公園となさは、北京百五十萬人の壽命は、更らに幾許の延長を見可申候」。だが問題がないわけではない。じつは「支那人か、如何なる程度迄公?を重し、其の清潔を保つ可き歟、それか中々の問題と存候」。古書骨董街の瑠璃廠に屡々足を運ぶ。「面白き書籍の掘出物はなき乎と、吟味致候得共、今日迄何等の獲物も無之候」であった。
骨折り損の草臥れ儲けを覚悟し、それを愉しむまでの境地に至らなければ、「無頓着さ加減の大膽なる」民族とは付き合えそうにない。ヤレヤレ。
《QED》
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宮崎正弘『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社)
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    北朝鮮の崩壊は近いか、トランプは防御的先制攻撃に打って出るか?
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●本書の特色は米国(「+韓国、日本」vs北朝鮮(+中国、露西亜)という構造的対決図式から離れて、北の思惑、韓国の特異な動き、トランプ政権の対応、中国の路線変更、そしてロシアの積極的介入と六つの章に分け、それぞれの政治的思惑、情勢、背景を、別立ての章で論じながら、総合的判断の材料を提供する。 
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)田中秀雄先生講演会「未完のインド洋作戦」のお知らせ。
 インド洋作戦とは何だったのか?
日本近現代史研究家の田中秀雄先生が「未完のインド洋作戦」を振り返り、その分析を通じて、歴史への理解を深めていきます。※プロジェクターを使用して、貴重な映像もご覧頂きます。
 (田中秀雄先生;日本近現代史研究家、映画評論。1952年、福岡県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。日本近現代史研究家。著書は「石原莞爾の時代 時代精神の体現者たち」「石原莞爾と小澤開作 民族協和を求めて」「もうひとつの南京事件−日本人遭難者の記録」「暗黒大陸中国の真実」(ラルフ・タウンゼント著)「朝鮮で聖者と呼ばれた日本人 重松?修物 
語」「満洲国建国の正当性を弁護する」「日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか」「映画に見る東アジアの近代」等11冊(共著、訳を含む)。

とき    5月21日(日) 14時〜16時30分(開場:13時40分)
ところ   文京区民センター2F 2-A会議室(文京シビックセンター向かい側)
        東京都文京区本郷4-15-14  Tel:03-3814-6731
 交通:都営三田線・大江戸線「春日駅」A2出口から徒歩10秒、東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」5出口から徒歩3分
【参加費】 事前申込:1500円、当日申込:2000円
      事前申込の学生:500円、高校生以下無料
【懇親会】 19時〜21時頃 参加費:事前申込3500円、当日申込4000円
【申込先】 5月20日23時迄にメール又はFAXにて(当日受付も可)(懇親会は5月19日23時迄)当日は混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演10分前とさせて頂きます。
【主 催】  千田会 https://www.facebook.com/masahiro.senda.50
 https://twitter.com/Masahiro_Senda
 FAX 0866-92-3551 E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp



  ♪
(読者の声2)番組紹介です。
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01227
 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
 帰国運動の現実、在日コリアンとしての本音がたいへん面白く語られています
   (三浦小太郎)



  ♪
(読者の声3)日本文化チャンネル桜からのお知らせです。
番組名:「闘論!倒論!討論!2017 日本よ、今...」 
テーマ:「トランプ外交始動と世界の行方」(仮)
放送予定:6月10日(土)20:00−23:00
日本文化チャンネル桜(スカパー!528チャンネル)
「YouTube」「ニコニコチャンネル」オフィシャルサイト
インターネット放送So-TV
(パネリスト:50音順 敬称略)古森義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)
菅原出(国際政治アナリスト、関岡英之(ノンフィクション作家)
馬渕睦夫(元駐ウクライナ大使)、宮崎正弘(作家・評論家)。ほか
 司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)



  ♪
(読者の声4)世界中を襲うハッカー集団の犯罪は日増しに強大となって、軍事力をつかうより、簡単に奇襲を繰り返し、身代金をせしめています。
 日本の被害も相当なものに達しようと想定されますが、こうした行為は、例の「あの国」の仕業ではないですか?
  (UH生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)世界99ヶ国を同時襲撃したハッカー被害ですが、とくに英米ではメディアが連日大騒ぎをしています。
 犯行グループが「あの国」か、どうかの証拠はまだ挙がっていません。
英国の医療機関の被害がもっと目立つようです。なぜなら緊急手術や生命の安全に直結するため、当座のシステム回復のために「身代金」を支払ってしまう。それもビットコインの支払いであるため、あと追い捜査が難しいという穴を狙っての犯罪です。
ワシントンポストによれば、248の国立医療開館のうち、48の施設で被害が確認された由です(同紙、5月13日)。
典型の手口は「トロイの木馬」と言われるウィルスを添付に送り込み、ウィルスを感染させるというのが最も多く、身代金の要求も1700万ドルから最大30ビットコイン(5万ドル)と幅があります。
世界的な被害の連鎖は日本でも在英日産など、スペインではテレフォニカ、フランスはルノーの生産現場システム、ドイツでは鉄道システムが機能不全に陥り、不思議なことにノルウェーではフットボール試合のチケット売り場のコンピュータがやられ、スェーデンでは地方政府のそれ。
意外にも一番の被害はロシアでした。厚生省、国営鉄道、通信のシステムが甚大な被害を受けたと言われますが、西側には発表されていません。
 NYタイムズ(5月13日)に拠れば「実際に人を誘拐し身代金を要求する誘拐ビジネスより簡単で、もっと儲かる商売だ」とし、狙いやすいのは「すぐ金を払うところ」。すなわち医療機関、大学、企業です。
 英国医療大学(ロンドン)は過去一年に19回襲撃を受け、専門家を雇って常時警戒しているのも関わらず、襲撃は続いている。全米では2015年から16年にかけて、総額10億ドルの被害が出ているとFBIが認めています。
 こうなると、火器をともなわないけれども事実上の戦争です。
       ◎◎○▽□◇◎○▽□◎○▽□
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宮崎正弘 新刊ラインアップ
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『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
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『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
『日本が全体主義に陥る日―旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)

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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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  1. <確かに>コラムニスト・小田嶋さん「首相はバカじゃないといまだに閣議決定されていないのはあまりにも不自然だ」
    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/695.html

    麻生太郎も政治資金を私的に流用。CD等の購入費に当てていた。大金持ちの癖して、このいじましさ! 
    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/697.html

    貧民に消費求めても無駄(ネットゲリラ)
    http://my.shadowcity.jp/2017/05/post-11098.html

     プレミアムフライデーの実施率が4パーセントだそうで、貴族階級しか、恩恵にあずかれていませんねw 中国の富裕層とおんなじくらいの割合か? ウチの会社でも今のところ様子見で、そもそも残業がほとんどない部門が多く、有給も比較的自由に取れるので、プレミアムフライデーなんて話題にも出ない。それに、田舎の会社は「通勤時間が短い」という、大都会にないメリットがある。たいてい2、30分の圏内に住んでいて、一日の「拘束時間」比率が小さい。東京のブラック企業とは比べものにならない。
     つうか、退社してもよし、しなくても良しというような曖昧な制度では、安心して帰宅できないw ボーナスの査定に響くんじゃないか、とか、クビになったら困るとか、心配しちゃうのがサラリーマン根性というヤツですw

     2017/5/15

  2. AIIBの資本金は1000億ドルだが、現在までに決まった融資は僅か20億ドル。そもそも、AIIBは、まだスタッフが百人しかおらず、審査作業ができる状態ではない。日米は、この妖しげな銀行には参加しない。←獅子身中の虫:二階がよけいなことをしてこなければいいですがね!そうおもいませんか、宮崎先生!

     2017/5/15


  3. 東京とソウル<本澤二郎の「日本の風景」(2606)<ソウルなら安倍夫妻は監獄入り?> <共謀罪はもってのほか>
    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/690.html

    安倍首相が恐れる昭恵夫人の離反 <山本太郎も参加!「出てこい、出てこい、昭恵さん」 アッキード!)祈り!)ウォーキング2>
    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/674.html

    「そもそも」を閣議決定のあ然呆然、「でんでん」はどうするの?(笑)(まるこ姫の独り言)
    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/636.html

    (リベラルの敗因分析)馬さん「20代、30代が自民党支持になったのは『まとめサイト』の影響が主要因。通学時間とかにチラ見
    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/687.html

    ネットの異常な自民党支持(ネット工作)… 実は業者がやっていた 
    http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/442.html

     2017/5/15

  4. いつも拝見しています。

     2017/5/15

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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