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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <中国共産党の極秘資料を持ち去った二人、いま何処で何をしているのか

2017/03/15

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)3月16日(木曜日)
        通算第5226号  <前日発行>
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 中国共産党の極秘資料を持ち去った二人、いま何処で何をしているのか
   令完成は完全沈黙、かたや郭文貴はメディアに登場し秘密をペラペラ暴露
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 令完成は令計画の弟、およそ2700件の秘密ファイルを持ち出して米国へ亡命。その後、杳として行方知れず。完全沈黙を守っている。おそらくFBIが保護しているとされる。

 令計画は指摘する必要もないが、胡錦涛政権の中枢にあって、幹部の動向を同時に把握していた。アメリカで言えば大統領首席補佐官のポストにあった。
自身も出身地の山西省にビジネス拠点をおき、一族が利権を独占したので、「山西省人脈」のことをひっくりかえし「西山会」と呼称した。末弟の令完成をのぞき、令一族は全員が逮捕された。

 令完成の持ち出した極秘ファイルの中には共産党トップの秘密の写真、ヴィデオ、海外隠し口座の番号、愛人の氏名年齢住所、そのほかの個人情報も含まれていると想定され、亡命直後に中国は百名からなる暗殺団、もしくは拉致目的の特殊グループをばらばらに分散させて送り込んだ。
 当時はオバマ政権だが、この遣り方に不快感を示し、その後の習近平の訪米でも冷たく当たった。米国政府は令完成の保護に関して「まったく感知しない」としている。

 もうひとり、多くの秘密を抱えて米国へ逃亡したのが、郭文貴である。
北京大学をスピノオフした起業家らの「北方集団」の株投資指南役として、当時のあらゆるインサイダー取引に関与したとされ、個人資産は3000億円と言われる。
郭文貴は1995年に香港へ進出し、面妖なファンドを立ち上げ、共産党トップに食いついた。一説では香港にいまも13軒の豪邸を構えていると噂される。

 当時、北京五輪前後の経済バブルと株式沸騰に湧いて、中国企業の株式が異様な暴騰をしていた。
郭文貴は、北方集団CEOだった李友と組んで、株式市場で財をなした。当時から黒幕は江沢民、曽慶紅と言われた。郭文貴のファンドに群がって財をなした高官には李長春、王岐山、李潮源らの名前が噂されたものだった。


 ▼芋づる式に共産党高層部の名前はあがっている

 明らかにリストに名前がでたのは賀国強の息子、賀錦涛だった。このほか共産党幹部1500名の取引名簿があるとも言われ、中国が必死になって跡を追っている。

 そして郭文貴の逃亡直前に公安部副部長の馬健が逮捕され、また相棒の李友も逮捕・拘束され、いずれも裁判となったものの、謎の仕手戦の仕組みや、ファンドの全貌は明らかにされなかった。

 反腐敗キャンペーンの中心にいる王岐山の名前まで飛び出すのは、北京五輪当時の北京市長は王岐山だったうえ、この時代は王岐山、郭文貴、李友は密接な連絡を取り合っていたともいわれたからだ。
 むろん、王岐山に恨みを持つ派閥が陽動情報、フェイクニュースを流している形跡もある。

 最近、この郭文貴が海外の中国語メディアとの取材に応じはじめ、継続的な暴露が続いている。
香港商報、リンゴ日報、在米の博聞新聞などが、郭の暴露記事を載せるが、いずれも裏が取れない話ばかりで、日米のメディアは報じない。
 だが郭文貴は意気軒昂として、機密を全部暴露したら、数千万人規模の大暴動が起きるとして高層部を揺さぶっている。

 類似の事件がさきごろ、香港から姿を消した「肖建華」の融解拉致事件で、かれは香港の大富豪としてフォーシーズンズ・ホテルに長期滞在し、八人のボディガードに囲まれていた(ボディガード全員が女性だったという情報もある)。
それを拉致し、中国に連れ去って、機密を吐かせているというわけだが、この妖しげなファンドの黒幕も江沢民、曽慶紅ラインだと言われている。
 
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号の「中国のLGBT」の分析ですが、興味深く拝見しました。それにしても、「中国のLGBTが7000万人」という数字はいくらなんでも多すぎませんか。これでは14億国民の5%にあたります。
   (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)7000万人というのは米誌「TIME」の報道した数字ですので、TIMEがいかなる裏付けで報じているかは判りません。LGBT先進国の欧米でも人口の3%前後とされますから、たしかに過剰な印象はありますね。



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(読者の声2)貴誌3月9日号のトルコ、ロシア、米国の三軍トップが会談し、シリアにおける軍事作戦の整合性を話し合ったということですが、事後、シリア内戦の軍事的成果に関して劇的な変化はありますか。
 三軍が協力し合うなんて、金輪際あり得ないと思いますので。
   (IU生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)ロシアが無人機を投入し、米軍は地上特殊部隊を投入し、トルコはクルド族を支援する米軍を横目に警戒しているという構図ですが、クルド武装勢力を増強しようとする米国の意図は、ロシア、トルコの利害に対立し、またトルコは基本的にアサド体制打倒、ロシアは擁護ですから、三者三様。ご指摘の通り、軍の共同作戦などあり得ず、話し合いの基本は戦闘地域の区分け、お互いの混戦、誤認による撃ち合いを避けようとするものでしょう。
 トルコは政治的にはオランド攻撃に余念がなく、またイスラエルの出方がもうひとつ読めませんね。
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