国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <スエーデンの徴兵制復活をどう読むか?

2017/03/05

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)3月6日(月曜日)
       通算第5210号  <前日発行>
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 スエーデンの徴兵制復活をどう読むか?
  ロシアの軍事的脅威に対応は表面的理由ではないのか?
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 スイスで国民投票の結果、72%が徴兵制の継続に賛成した。
 フランスでは、じつに80%が賛成票を投じた。ところがドイツでは僅かに36%だった(英紙『インデペンダント』、2017年3月5日号)。

 3月2日、スェーデン国防相のフルトクビストは、「2018年から徴兵制度を復活する。男女を問わない。ロシアの軍事的脅威に対応するためだ」と発表し、世界的な反響を呼び起こした。

 徴兵制復活といっても、変則的なシステムで、まず10万人の徴兵年齢対象者から13000名を選抜し、さらに軍隊に適切を判断される4000名に絞り込んで、工学、コンピュータ、サイバーなどの技術に向きそうな若者を選抜するシステムだ。
これは志願制度を殆どかわらない。むしろ質の良い若者を強制的に採用できる。主眼は若者の失業対策ではないかといわれる。

 スエーデンはNATO非加盟で、国防問題はそれほど深刻に論じられなかったが、フィンランド、ノルウェイなどが国防力を増強させているという国際環境の変化、とりわけロシアのクリミア併合、15年のパリのシャルルエブト襲撃テロを目撃し、世論が急速に代わった。

 もともとスエーデンの徴兵制は百年の歴史があり、東西冷戦の終結と、欧州全体の緊張緩和、経済的好況によって徴兵制度を廃止したのは2010年のことだった。
 テロの脅威は、それから寧ろ増えて、経済的停滞もその頃から始まり、さらにはシリア難民を受け入れたため、社会に不寛容が生まれた。

 クリミア併合は、ドミノのように欧州政治に地殻変動をもたらした。
ロシアに隣接するバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)が悲鳴を挙げて、NATOは4200名を派遣した。ポーランドにも4000名が増強された。北方に隣接するフィンランドは、まだ具体的な対応を示していないが、おそらく国防力増強に踏み切るだろう。

 バルカン半島に目を転じると、ここでもコソボ独立以来、納まっていたはずの民族紛争が再燃する気配をみせている。
 それもかなり急激になりそうである。
 
 第一にシリア難民に偽装してISの活動家が潜入している。
 第二に具体的な動きがある。先月、モンテネグロでクーデター未遂事件が発覚した。

 第三は『独立』したはずのコソボである。
 コソボはNATOのセルビア空爆の恩恵で独立できたが、アルバニア人がいつのまに増えていて、喜んだのはアルバニアだけ。この国はまともな国家とは言えず、NATO軍が防衛の任務に就いている。しかし、セルビア系住民の多いコソボ北部ではセルビアへの復帰を呼びかける運動が興っている。

バルカン諸国はマケドニアのほかでも急速に治安が悪化している。いずれもシリア難民の通り道となって以来、イスラム過激派の浸透が見られることなども遠因である。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)3月3日のラジオ日本で、宮崎さんがゲスト出演されたおりのコメントに、金正男はマレーシアからLCCで、マカオへ還ろうとしていた。それだけ資金が不足したのだろうとコメントされていましたが、クアラランプールからマカオへの直行便はLCCしかないそうです。
  (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)そのようです。小生もあとで調べ直したところ、クアラランプーツからマカオはLCCの大手「エアアジア」しか、飛んでおらず、直行便が便利ですので、それを撰んだということのようです。
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