国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <鴨緑江を挟んだ中国と北朝鮮、闇の中朝コネクション

2016/12/22

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)12月22日(木曜日)
        通算第5146号   
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 北朝鮮の核兵器、コンピュータ技術の向上を背後で支えた中国
  鴨緑江を挟んだ中国と北朝鮮、闇の中朝コネクション
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 「謎の国」と言われる北朝鮮と中国の国境は鴨緑江で南北に分かれている。
 遼寧省丹東と北朝鮮の新義州との間を流れる鴨緑江の川幅は900メートルしかない。上流へ行けば、川幅は数十メートル、場所によっては二十メートル。歩いてもわたれる距離である。
 長白山の東側は図面江と言われ、対岸で警備にあたる北鮮兵士の顔は双眼鏡を使わなくても肉眼で見える。

 遼寧省丹東(昔の安東)の中国人経営の工場には、15000名から二万人の北朝鮮からの出稼ぎが働いている。レストランやバアでは北朝鮮との貿易で潤った怪しげなブローカー、商人、運び屋、そして党幹部が飲み食いを繰り広げている。 

 よく西側のジャーナリストが比較するのが夜の風景。中国はネオンピカピカ。北側は桎梏の闇。昼間に見える工場の煙突も、観覧車、迎賓館なども闇に消えて、まったくわからない。
 真夜中に何が行われているか、正体不明となるのだ。この国境に広がるのは果てしなき闇である。

 国連決議による北朝鮮への経済制裁は効果をあげていない。
経済制裁をくぐり抜けるメカニズムが存在している。
これに加えて、北朝鮮も中国も担当する係官や、上層部の官僚たちの汚職、脱北ルート、密輸ルートばかりではない。人身売買、麻薬を含む密貿易が存在し、そのなかには非合法の禁制品が大量に含まれている.

2016年9月、中国遼寧省丹東にある「遼寧鴻洋実業発展公司」の馬暁会長が逮捕された。容疑は「北朝鮮に核兵器とミサイル開発に必要な資材、部品を密輸していたというもの。
 金属材料、戦車電池などをリンゴ箱に偽装し、密輸していた。これまでにも数十台の武器製造機械、装置、設備を密輸していたという。お目こぼしの見返りに、北朝鮮高官や中国側の税関など係官にはトヨタの高級車をプレゼントしていたともいう。
同社所有の5000トン級の七隻の船舶が差し押さえられた。

 問題は誰が黒幕なのかである。
捕まった馬暁は44歳、まだ妖艶さを残す女性だ。彼女は貿易会社の社員から身を起こし、貿易会社を発展させたということになっている。
中国のような独裁国家で女性がひとりで大企業を経営するなど考えられないことであり、何か政治的背景、「政治的庇護者」が存在するはずである。

 この会社の摘発に前後して遼寧省全人代、党委員会などの400余名が取り調べを受け、全人代常務委員会の李峰副主任が解任された。
李峰は遼寧省公安庁長を務めてきた背景から密輸を取り締まるノウハウ、逆に密輸のノウハウを知悉していた。

しかも、北朝鮮幹部と江沢民派との関係が強く、張高麗、張徳江など中国共産党常務委員はいずれも北朝鮮幹部と親しい関係になる。つまり密輸事件の摘発は習近平の権力闘争の過程で惹起された、氷山の一角に過ぎないのだ。


 ▼闇はコンピュータ関連産業の利権構造に拡がる。
 
あの工業化に無縁な北朝鮮にハッカー部隊が存在し、IT産業があると聞くと眉唾だろうが、実際には中国の援助によってしっかりと存在している。そればかりか日々発展を遂げているのである。
紙おむつも粉ミルクも作れない国が核兵器を保有し、ミサイルを打ち上げる。この壮大にしてアンバランスな産業構造は旧ソ連型である。
 
中国も国連決議に賛同したが、発動されている北朝鮮制裁の監視の目をかいくぐり、平壌では最新鋭のコンピュータが普及している。米ジェイムズタウン財団発行の「チャイナブリーフ」(16年10月26日号)に拠れば、「殆どが中国製品であり、核実験、ミサイル発射実験のシミュレーションにも駆使されている。

オランダ人コンサルタントのポール・テジアなる謎の人物がCIAの調べで判明した。
このポールが西側最新鋭のコンピュータ関連の技術指導に関連しており、しかも北朝鮮で、IT技術者は既に一万名にものぼり外国との合弁企業で働いている。日々技術を習得し、ノウハウを取得し、強大なハッカー舞台も築いた。


 ▼日本のアニメの下請けも、CG技術から軍事転用へ

たとえば日本とはアニメーションの下請けという合法的合弁企業活動を通して、最初は羊のように学習するふりをしながら、やがて最先端のグラフィック・デザインの技術も習得していった。

 電子部品、電機部品の合弁工場はときにドイツ資本であり、米国資本も加わっているとCIA報告が言う。
 米国製CPUを内蔵したラップトップ型コンピュータが大量に北朝鮮で目撃されており、デルの大連工場で生産されたノート型パソコンは学校に職場に普及している。

 世界一のスーパーコンピュータを誇る中国は、その内蔵CPUが米国製であることを明かしていないが、業界では常識であり、つまり中国のスーパーコンピュータは米国製を繋いだシロモノに過ぎないが、これで宇宙でのロケットの巡航速度、角度、遠隔操作をしているのだ。

 そのおこぼれが北朝鮮へ渡る。北の指導者が視察した英語学校では、教室のコンピュータがデルであることは、多くのジャーナリズムが目撃し、写真を公開してきた。

 国連決議2270は、北朝鮮の核開発、ミサイルにつながるあらゆるIT、関連部品の輸出を禁止している。

にもかかわらず、この国際的な掟、監視の網の目を巧妙にかいくぐって密輸している国がある。
鴨緑江を越える闇のルートが活用されている。
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(休刊のお知らせ) 小誌は明日12月23日から25日が休刊です。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
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メルケルが尊敬しているエカテリーナ女帝はロシア領土を拡大させた。
  中国の指導下ではアジアは闇に包まれるだろう。

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八幡和郎『世界と日本がわかる 最強の世界史』(扶桑社新書)
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 速読世界史、と言っても受験参考書のように年代を覚えるコツを述べているのではなく、本書がもっとも重視するのは「流れ」である。
 この流れは「歴史の読み方」でもあり、歴史が物語であるとすれば、歴史ファンには一幅、記憶回路の鍛錬ともなる。しかし本書に流れる歴史解釈に強烈な「八幡史観」があるようで、じつは稀薄である。
 古代人類の発生から現代史まで、しかも東洋から西洋までをわずか300ページ強の新書に混在させるのだから、見方を変えて謂えば神業に近い芸当である。
 あたかも池になげた小石が水面をつぎつぎとかすめ飛ぶようにローマ皇帝もナポレオンも語られ、中国も秦の始皇帝以前から毛沢東、習近平までを包括する。

 随所に逸話が挿入されていて、意外な知識も得られる。
 評者(宮崎)はドナルド・トランプが部屋に飾っている肖像がレーガンとジョンウェインであること、プーチンのそれはピョートル大帝であることは知っていたが、メルケル独首相が部屋にエカテリーナ二世というロシアの女帝の肖像を飾っていることは知らなかった。
 (そうか、エカテリーナ女帝はドイツ(プロイセン)からロシア皇帝に嫁いだ女傑だった。ロシアをドイツ文化に染め上げたのだ)
ただし彼女はフランス語も得意で、サンクトペテルブルグにあるエカテリーなの夏の宮殿をみると本棚はみごとにフランス語ばかりである。
 エカテリーナはピョートル三世夫人だったが、領土拡大に野心を燃やし、ウクライナからポーランドまでもロシア領土に編入した。オデッサはエカテリーナが建設を命じた。なるほどメルケル首相が尊敬してやまない理由が飲み込めた。

 さて、八幡氏はまとめに中国の行方をこう予測している。
 「後進国のママの中国が指導する世界は闇だ」という節にこう書かれている。
「中国では日本と違い、権力があるうちに最大限い利益を享受しないと損だと考える伝統がある。しかも、その不当利益の金額が国家や国民経済を傾けるほどになっても平気です。また、権力維持のために、これまでの指導部は、反対派の長老を黙らせるためには、その家族に利権を与えるのがいちばん簡単と割り切っていました。習近平はこの状況の悲劇的な結末を意識したのか、綱紀粛正に乗り出しており、それは正しい判断だと思います。しかし、その代わりに、国民の支持をつなぎ止めるために、超大国としての栄光とか、領土拡張に走り出しました」。
南シナ海への軍事的橋頭堡の建設は、トランプのアメリカと正面対決をすることになる。歴代皇帝がそうであったようにランドパワーである中国がシーパワーに挑戦するとき、王朝の運命は傾く。
そうした流れが、本書の歴史の流れを通読していくと読めてくるのだ。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1506回】  
――「汚吏?縁して奸を行ひ、遂に失敗に歸せり」(内藤45)
     内藤虎次郎『支那漫遊 燕山楚水』(博文館 明治三十三年)

   ▽
 日本漢学と同じように我が列島で純粋培養されたものを挙げるなら、なんといってもチャイナタウンだ。日本の代表的チャイナタウンといえば、誰もが横浜や神戸を思いつくだろうが、あれは中華料理のテーマパークに過ぎない。最近では中国からの短期出稼ぎ組がやって来てはコスッカライ商売を始め、不味い料理を出して、純情な日本人客からバカ高い料金を騙し取り風紀を乱しているようだが、それでも「小さな中国」「海外の中国」「もう一つの中国」と形容される“チャイナタウンの世界標準”に基づくなら、やはり規格外というべきだ。だいいち横浜にしても神戸にしても、清潔にすぎる。やはり喧騒に溢れ、猥雑で不潔で、なによりも胡散臭いのが、チャイナタウンの最低条件なのだから。

 たとえば東南アジアのある代表的チャイナタウンで知られるバンコクのヤワラートの一角を表現してみると、とにもかくにも喧しい。人々の怒鳴り声、車の騒音は終日止むことがない。何をするわけでもないだろうが、到る所に人が屯し、新参者に猜疑に満ちた眼差しを送る。店先から溢れ出た商品は歩道に堆く積まれたまま。歩道は荷物の仮置き場でもあり商品仕分けのための作業場でもある。だから、歩行者のことなどお構いなし。店舗と店舗の間の人一人がやっと通れるような路地を進むと、その先には線香の煙が立ち込める廟が姿を現す。燈明の煤で黒光りしているご本尊サマの前には、ブタの頭やら毛を剥かれた鶏やらが供えられている。こんな生臭い供物を喜ぶカミサマに、いったい何を祈願するのか。どだい、ロクなお願いではないだろう。路地には食べモノの屋台が軒を並べ、毛の抜けた野良犬がジメジメした地面に落ちた餌を漁る――やはり「海外の中国」「小さな中国」と呼ばれるだけに、チャイナタウンには中国の全てが凝縮されているわけだ。

 さて、ここらで内藤に戻り「讀書に關する邦人の弊習附漢學の門徑」に進みたい。
内藤によれば「少所見、多所怪とは支那人の道ふ所」だが、これに比して「近日の我が學人は」「少所見、多所斷といふべし」。かくして独断的議論に傾いてしまい、「支那人若くは歐米人に比するに主我の見太だ強く」、大局的見地から自らを客観的に捉え難くなってしまう。そこで自分の考えと合わないものでも熟読玩味して咀嚼し、自らに取り入れるということをせず、信じようともしない。その態度は、「譬へば猶ほ箱庭を愛する者の若し」である。

やはり箱庭の自然は箱庭の自然であったとしても、時に荒々しくも人間に襲い掛かる無慈悲極まりないような実際の自然とは違う。だが実際の自然を前にしても、「天地の大觀、顧みて少小箱庭の美に如かずと謂ふ」。箱庭の美を基準とする日本人からすれば、箱庭こそが自然であり、自然の美とは箱庭の美そのものを指すことになる。そこで内藤は「邦人の所謂見識なる者往々此に類す」と。要するに「見る所少なき、反て盲者の蛇を怖れざるが若く、箱庭の天地に偃蹇盤踞して、獨斷自ら智と」するがゆえに、「絶えて大天地の現象、紛々紜紜、闘亂して、而して亂るべからざるの統紀、其間に存するを知らず」ということになってしまう。その姿はまるで小鳥が「大鵬を笑ふ」ようなものであり、トンチンカンな笑いを誘っているに過ぎない。

 「意ふに邦人は現在文明國民中、最も讀書を喜ばざるの民たらん」。出版界は利益最優先に奔り、「杜撰濫作の書」が氾濫し、「近三十年其の不朽の著述を成せる者、果して幾人かある」。この弊害の原因は、難解という理由で個展を避け、独断を誇張するに急であり、「雷同と偏頗とを避くるに遑あらず、死氣滿紙、自ら詫して靈活と爲す」ところにあるはずだ。

  以上の「讀書に關する邦人の弊習」に関する内藤の主張に従うなら、内藤の時代も現在も大差ないようにも思える。さて内藤は、この「弊習」をどう改めようというのか。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)朝鮮学校における教育内容 平成25年度東京都報告書から これは反日・独裁者崇拝であるとともに、在日朝鮮人と日本との共生を否定する教育です
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01210
もう一つ。台湾や香港、モンゴル、ウイグルにはそれぞれ中国からの独立運動を展開する人やその支持者が存在しているが、中国メディアの観察者は16日付で、香港の大公報が中国からの独立運動を展開する組織の背後に「日本の魔の手」が存在していることを突き止めたと報じたことを紹介した。
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%a7%e7%8b%ac%e7%ab%8b%e9%81%8b%e5%8b%95%e3%82%92%e5%b1%95%e9%96%8b%e3%81%99%e3%82%8b%e7%b5%84%e7%b9%94%e3%81%ae%e8%83%8c%e5%be%8c%e3%81%ab%e3%81%af%e3%80%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%ad%94%e3%81%ae%e6%89%8b%e3%80%8d%e3%81%8c%e3%81%82%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e5%a0%b1%e9%81%93/ar-BBxolmA#page=2
  (三浦生)



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(読者の声2)貴誌前々号の書評、山口昌子さんの『パリの福澤諭吉』、やはり慶応大学OBとしては、読んでおくべきと早速買い求め、いま半分です。
貴誌の書評欄は『早読み』ニュース同様に、新刊書の『早読み』でもあり、ときに発売前のこともありますね(笑)。
 さきに福澤諭吉と言えば、渡邊利夫さんの『福澤諭吉の真実 士魂』(海竜社)も詳細に書評されておられ、これも貴誌書評に触発されて、読みました。
渡邊さんも、山口さんもそういえば、慶応OBですね。早稲田OBの宮崎さんは、慶応にも親しみがあるのでしょうか、などと考えながら、後者は、歴史評論として非常に優れた作品だと思いました。
  (一慶応老生)


(宮崎正弘のコメント)過日、或るテレビ番組で山口昌子さんと同席し(それも隣でした)。で、持参された新著をぱらぱらと拝見、突如、「マルタ」がでてきたので「実際にマルタへ行かれたのですか?」「ええ」と言われ、俄然、興味を持ちました。 
 小生もマルタへは行きましたが別の取材目的だったので(英軍墓地にある日本軍兵士慰霊碑と、コゾ島の巨石神殿をみたくて)、 
 テレビ局から本書を借り出し、読みふけりました。
諭吉がマルタに立ち寄った事実を、知りませんでしたから教えられる箇所多く、収獲がありました。



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(読者の声3)トルコ、ドイツ、朝鮮半島・・・・と、いろいろと不気味な動きで、2017年は政治的にも波乱が懸念されますが、経済面でも、いよいよ何が起こるかわからないでしょうね。
 貴レポートでは、人民元について「市場関係者は『二年以内にあと20%下がる』と予測する向きが多いが、中国人民銀行がもっとも恐れているのはFEDの利上げである。状況は一段と深刻化している」
とされていますが、その場合の日本経済に対する影響は、実際にどのようになるのか? 日本円は大丈夫なのか?
 日本の財政悪化から、日本国債暴落、大幅円安という「予測」が一部の経済マスコミをにぎわし始めてからもう20年になるのではないでしょうか?
その代表的論者の一人である藤巻健史氏の『1ドル200円で日本経済の夜は明ける』という著作を引っ張り出してみると、2002年刊になっています。
私もこの藤巻氏の著作を何冊か買い、その講演を何回か聴いたことがあります。しかし、何回読んでも、聴いても、内容はほぼ同じ。冗談まで同じで、さすがにげんなりして、最近は、著作はもちろん、講演とも疎遠です。
特に呆れたのは、リーマン危機時の氏の楽観論でした。そのくだらない身内ネタにもうんざりです。
予測が少しでも当たれば、それも許せるでしょうが、「現実」には、「危機」のたびに円高となり、震災のたびに円高になった。そして、ハイパーインフレどころか、ますますデフレとなり、日本の原発停止にも関わらず原油価格は低落、金利は低下・・・・
 その藤巻センセイも、今では参議院議員となられ、本当のセンセイ。ひさしぶりにそのサイトを見たら、「118円とは1年前とほぼ同じレベルだ。1年前のドル・円は1ドル=120.66円。現在の118円は1年前の日米長期金利差・1.9%を反映した状態に過ぎないとも言える。 日米長期金利差は現在2.5%。そして今後ますます開く。円安の流れに乗ったほうがよい。円安の動きはまだ第1章第1節に過ぎない」
とあります。
 いよいよ、本当に、狼がやってくるのかもしれませんね。
   (CAM)


(宮崎正弘のコメント)その藤巻センセなる人、読んだことがないので、コメントは控えます。まともな学者でしょうか?
 一ドルがいくらになるとか、株価は具体的にこうなるとかは経済学者のすることではなく、競馬の予測屋と同じです。それならジム・ロジャーズやジムの師匠格だったジョージ・ソロスのほうがよほど学問的でもあり、示唆に富んでいます。
予測とは幾つかのシナリオが併記され、その可能性がどれくらいかを論ずるもので、「予言師」とは異なりますから。
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(休刊のお知らせ)小誌、12月23日から25日は休刊となります。
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 宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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(年末年始の休刊)小誌は12月28日から2017年1月5日まで休刊です。
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2016 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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  • 名無しさん2016/12/23

    藤巻氏、学者ではなく外資系のトレーダーから評論家、そして今は政治家という人物です。(ソロスとも関係あったようです。)

    余程頭がおかしいのでないなら、彼の主張は外資系金融の利害に沿ったポジショントークといったところではないでしょうか。

  • 名無しさん2016/12/22



    ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙のコラムニストが露大使暗殺を賞賛する米メディア界の状況

    http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201612220001/



    欧米がロシア大使暗殺者を動かした

    http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-d978.html



    ドナルド・トランプを理解する。ロシアと中国の分裂

    http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-a33b.html



    トップに対中強硬派=国家通商会議を新設−トランプ氏

    http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122200112&g=int



    武力戦争ではなくて貿易戦争。恐らく通貨戦争も仕掛けてきて、ニクソン、レーガンみたいにいきなりドル安をやるのではないか。最大の標的は中国。

  • 名無しさん2016/12/22

    オランダ人コンサルタントのポール・テジアなる謎の人物がCIAの調べで判明した。

    このポールが西側最新鋭のコンピュータ関連の技術指導に関連しており、しかも北朝鮮で、IT技術者は既に一万名にものぼり外国との合弁企業で働いている。日々技術を習得し、ノウハウを取得し、強大なハッカー舞台も築いた。←なにかと凶暴性が話題になる北朝鮮のカリアゲ君ですが、IT投資が戦略的にメリットありとしている点には、政治家として有能なのではとおもわざるをえません。

  • 名無しさん2016/12/22



    八幡和郎『世界と日本がわかる 最強の世界史』(扶桑社新書)

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    >八幡和郎『蓮舫「二重国籍」のデタラメ』(飛鳥新社)