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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(スーパーマリオは二人いる)

発行日:2/25

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成24(2012)年 2月26日(日曜日)
      通巻第3573号 
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 「もうひとりのスーパー・マリオ」はドラギECB総裁
   いつの間にか、1兆ユーロの紙幣の印刷は終わっているゾ
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 2月23日に『フランクフルター・アルゲマイヤー』紙の独占インタビューの答えたドラギECB総裁は「すでにユーロは悲観的状況から脱した」と明言し、市場を驚かせた。
株式市場でも欧州の銀行株は、「え?」、20%上昇している。この日を境に円安傾向。
 理由はなにか?

 『TIME』のコラムニストであるファリード・ザカリアが替わりに分析している(同誌、3月5日号)。

 「リーマン・ブラザーズの倒産時のような悲惨な光景は繰り返されないだろう。たとえ、ギリシアがデフォルトをやらかし、ポルトガルがそれに続いても銀行に取り付け騒ぎが起きないのは、ECBが秘かにユーロの札束を1兆ユーロ分、印刷し終えたからだ。ある日なんぞ、一日で6000億ユーロを印刷しちゃったんだ。それも驚くような低金利(1%)でECBは欧州銀行の殆どに貸し出しを終えた」。

 通貨安戦争は日本を疎外した空間でやっぱり継続されていた。
 つんぼ桟敷の日銀はもはや当てに出来ず、政府よ、はやく政府紙幣100兆円を印刷して市場にばらまけ、という声が日々強くなっている。

 ドラギがゲームの遣り方を秘かに変更した。それをみてFRBもドル紙幣の増刷を決意し、中国はいきなり金融緩和を大胆におこなって住宅取得制限を事実上撤廃し、ローンの規約を緩和し、準備率を0・5%下げて市場に5兆円相当をばらまいた。
 
 ドラギはイタリア人、フルネームはマリオ・ドラギ。イタリアのエリート宰相マリオ・モンティとドラギは極めて親しい。そうか、「スーパー・マリオ」は二人いる。
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 読者の声 どくしゃのこえ 読者之声
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(読者の声1)貴誌前々号に掲載された「大東亜戦争を考える:多田彰矢」論文への感想です。
「大東亜戦争は、独ソ戦に備えたスターリンの東西挟撃を防ぐ東部国境工作(西安事件、支那事変)と、米国の満洲狙いの排日戦略(日米戦争)に挟撃された日本の、自存自衛の戦争であった」ということを追加したい。
また「戦争とは何か、クラウゼヴィッツのテーゼを引くなら「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」ということである」とありますが、これに孫子の「戦争とは騙すことである」を付け加えたい。
「戦争とは勝つことでなければならない」。
当然だが、負けるとしても自由と独立のために戦うのが自衛戦争である。これが分からないと日本の戦争は理解できない。日露戦争は負ける可能性のある戦争であったが戦った。
外国の事例をあげると、1939年、人口350万のフィンランドは人口1億7千万のソ連の領土割譲の恫喝を受けた。カヤンデル首相は1カ月の懊悩のあげく、11月23日、ラジオを通じて、「フィンランドは極力ソ連の要求に応じるように努め、国家死活の権益が侵されない範囲内ならば、いつでもソ連と交渉を再開する用意がある。しかしソ連がいかに精神的経済的に圧迫してきてもフィンランドは断じて屈服するものではない」と述べた。
すると、ソ連は砲撃被害をでっちあげて攻撃を開始し、有名な冬戦争が発生した。フィンランドは善戦しソ連軍20万を死傷させ大打撃を与えたが、春には敗戦した。しかしフィンランド人はこの負けた戦いを誇りとし、指導者マンネハイムを銅像にして今も顕彰している。日本も学ぶべきである。(典拠「北欧空戦史」朝日ソノラマ)
「何故日本は戦争に追い込まれたか、何故敗北したか、何故あれだけの戦死者、餓死者を出したのか等々、そしてその責任はどこにあったのかも冷静かつ全体的視野に立って総括を行うことが大事ではないだろうか」(引用終わり)とありますが、原因は、外国(米ソ)の挑発、圧迫があったからである。戦争は国際関係だから日本だけに責任を求めるのは不当である。
兵器的には原爆が開発できなかったからである。それは当時の日本人の経済力、科学力が低かったからである。また後世の我々は当時の人の苦悩を知らない。それなのに結果論で先人の奮闘を非難するのはいかがなものか。
不敗の国防体制を作ることには賛成である。
今は非対称性兵器(原爆)の時代である。1発あれば100発に対抗できる。どんな小国でも核自衛すれば、自由と独立を守ることができるのだ。
(東海子)


(宮崎正弘のコメント)FDRこと、「フランクリン・ルーズベルト大統領は狂人だった」とフーバーは明確に書き残していた事実がわかりました。
 『月刊日本』3月号に稲村公望さんが、原書を早速に取り寄せて読まれ、緊急寄稿をされています。(同誌、「F・ルーズベルトの犯罪」)。
フーバーとはいうまでのなくFBI長官として戦後米国政治の背後に君臨した大人物。なにせ歴代大統領の秘密を全部知っていたんですから、アイクもJFKも、彼の首はとばせなかった。そのフーバーが、FDRの周囲を囲んだ共産主義者ともども、かの大東亜戦争はFDRがしかけた謀略であるとも、発言していたのだ。マッカーサーも「わたしが日本の指導者の立場だったら、あの戦争はやらざるを得なかった」と戦後の発言があるが、まさに驚き桃の木です。
 原題はジョージ・ナッシュ著「Freedom Betrayed」(アマゾンでも入手可能。3969円) 
http://www.amazon.co.jp/Freedom-Betrayed-Aftermath-Institution-Publication/dp/0817912347/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1330142182&sr=8-1
 この翻訳版が出ると、日本の読書界も騒然となるだろう。『マオ』の衝撃度を超えることは請け合い。
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 (休刊のお知らせ)小誌、地方講演旅行のため明後日28日―29日が休刊となります。
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宮崎正弘の最新刊
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『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有)宮崎正弘事務所 2012 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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  1. FDRの前の大統領のフーバーとFBI長官のフーバーとは同一人物でしょうか。

     2012/2/26

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宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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