国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(世界一有名男アサンジを保釈)

2010/12/18


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)12月18日(土曜日)
       通巻3170号 
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 英国高裁、ジュリアン・アサンジの釈放を決定、保釈金は31万6000ポンド
  米国は「公電漏洩はスパイ行為」と起訴の方針。豪州は証拠不十分として不起訴
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 いま世界一「有名(悪名?)な人物はジュリアン・アサンジ。なにしろ恒例『TIME』誌の年末号の表紙を飾る「年男」でも、人気投票では第一位を獲得したが表紙にはなり損ねた。

 スェーデンからの訴えにより婦女暴行容疑で拘留されていたアサンジは、英国高裁の保釈決定により、釈放された(16日)。保釈金は31万6000ポンド、条件は決められた住所に住み、毎日地元警察に報告し、しかも電子タグがつけられ、居場所はナビで突き止められるという厳格な条件。イングランド南部のバーガス・スミス邸に身柄を移された。スミスは英国のリベラル・ジャーナリスト。

 ウィキリークの創設者=アサンジは『婦女暴行など、罪をなすりつけようとしたキャンペーンでしかない』と犯行を否認し、「次なる脅威は米国のうごきだ」と記者会見した。

 我慢ならないのは25万点もの外交公電を漏洩された米国である。
外交文書は機密であり、守秘義務を破ってアサンジに情報を提供したのはマニングという軍人だった。
しかしアサンジは「彼に情報提供を要請したり、煽ったり、鼓舞したりしたことはない。そもそも情報提供者は匿名であり、われわれ受け取り側も誰が情報源かを知らない。われわれはマニングと面識さえない」と発言した(アルジャジーラ、12月18日)。

 他方、アサンジの故郷は豪州。ジュリア・ジラード首相は「公電漏洩は無責任きわまりない」が、「証拠が不十分であり、豪州は彼を起訴しない方針である」と発表した。

 さてウィキリークに含まれている日本関係の機密公電は、一説に五千件以上といわれており、主に北朝鮮、沖縄関連の情報だという。
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(読者の声1)貴誌3169号のウィキリークの記事に一言所見を申し上げます。
1 中国が「統一は韓国主導」と発言は確かに意外な発言でした。しかし、中共の作成した「2050年のアジア地図」によりますと、日本も朝鮮半島も中共の領土となっております。
つまり中共が朝鮮半島を取り込む前に、韓国に北の経済を肩代わりさせ、経済力の平均化を図った後、領土として取り込むのが良作と考えている可能性があります。
深謀遠慮の戦略民族です。この程度は考えているのではと思います。
2 ロシア、中共、イラン、等々の機密電がすくないのは不公平です。アサンジ氏は「正義の味方」と思っているのでしょうが、米国の機密電ばかりを公表して、他の国の機密電はありません。
「外交は巧い嘘のつきあい」との格言があります。一方の嘘だけをばらし、他方の嘘を暴かないのは不公平です。ロシア、中共、イラン、等々の機密電を入手して公表すれば何れの国が「より信頼性を持つか」の判断材料になります。
 これであれば正義の味方を認める可能性もありますが・・・。こうした不公平状態は、国際社会を紛糾させるだけであまり人類に貢献しないように思えます。
ただ「覗き見主義」の性向のある方々には面白いでしょうし、他方にとっては大変有難い内容と思います。他方の国が米国にどのように評価されているのかが一目瞭然です。以後発言を慎むことでしょう。
(HK生、大阪)


(宮崎正弘のコメント)ですからアサンジの黒幕にはロスチャイルドという、穿ちすぎた陰謀説まで浮上しています。
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 ◎毎日一行◎ 温家宝インド訪問、デリーでチベット人の抗議デモに遭遇
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(読者の声2)前号ロシアにおけるユダヤ人との関連です。
1.ロシアのユダヤ人迫害:ロシアは民族平等といいますが、実際はロシア人が主人民族で他の民族を迫害してきました。
中でもロシア人のユダヤ人大規模迫害はボグロムという専門用語があるほどです。ロシア人が富裕なユダヤ人を襲って虐殺し財産を奪います。警官も見て見ぬふりか、略奪に参加します。欧州におけるユダヤ人迫害は長い歴史がありナチスドイツの専売特許ではありません。戯曲「屋根の上のバイオリン弾き」もそんな歴史背景だったと思います。

2.ユダヤ人と共産主義運動:近代共産主義の開祖マルクスはユダヤ人であり、その唯物史観もユダヤ教の終末史観の焼き直しでした。このためか共産主義運動の指導者にはトロッキーはじめ、カーメネフなどユダヤ人が圧倒的に多かった。したがってヒトラーが共産主義運動をユダヤ人の国際陰謀運動として非難したのは理由のないことではありませんでした。
その後、彼らはグルジア人のソ連共産党書記長スターリンに皆殺しになりましたが、現代ロシア人はユダヤ人がロシア革命を起こしてロシアの社会、文化、伝統を根絶やしにしたと恨んでいるそうです。

3.ソ連スパイとユダヤ人:スターリンは諜報活動にユダヤ人を活用しました。能力と国際人脈を利用したのでしょう。KGBのエイチンゴンなど主な工作員は皆といってよいほどユダヤ人です。
ちなみに開戦時の外務大臣、東郷茂徳の夫人はユダヤ人と聞いたことがあります。

4.スターリンとユダヤ人迫害:しかしスターリンはユダヤ人を警戒しており、死亡する1953年の直前にはユダヤ民族の大粛清を考えていたといいます。そしてまずユダヤ人医師団陰謀事件をでっち上げ高名なユダヤ人医師を多数逮捕しました。
ところがその最中に当のスターリン本人が脳溢血の発作を起こします。しかしソ連最高レベルの医師は皆逮捕され牢屋に入れられており、救急手当てができなかったというのは皮肉です。
結局、スターリンは三流の医師の手当しかうけられずヒルを貼られて(シベリヤの農民の原始的治療法)死亡しました。たしかスターリンの片腕モロトフ夫人のポーリナもユダヤ人でベリヤに逮捕されていました。愛妻家モロトフは命がけでスターリンに助命を嘆願したと言います。

5.現在ロシアとユダヤ人:ロシアのユダヤ人は、人口比では数%ですが政治幹部だけだと20%に上ると読んだことがあります。このあたりは、ロシア問題の泰斗、瀧澤一郎先生の御意見を伺いたいものです。
  (東海子)
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(休刊のお知らせ)小誌は明日12月19日から24日まで休刊となります
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(読者の声3)貴誌前号の「 (読者の声2)貴見に「海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね」。日本人の青年には「フロンテイア」の情熱を感じない。萎縮している。“これでは、日本は滅びる”といえば、宮崎先生に叱られそう。18歳になったら、兵役1年とかを課さないといけない。日本の為政者には「国体」を論じる意思がない。一億以上の国民が結束する国家理念がない。「日の丸」や「君が代」に敬意を払わない日本人が増えた。つまり、盆も正月もない日本人が増えた」
(引用止め)。
かかる論を「自虐的日本人観」というのでしょうか? そんなに自分の民族、自分の国を貶して何になるのか? このような意見を聴いて、青年が奮起するとでも思うのだろうか。「我があとに続くを信ず」の姿勢が長老の品位ではないかと思います。 
(KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)エジプトの石碑は数千年前の文字。二十年かけて学者が解読したところ、「近頃の若者はなっていない」と書かれていた。
 いつの世にも世代間の繰り言は変わりません。
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 498回】                         
      ――ほんの束の間ですが、長閑な時代もあったんです
         『従石頭到紙』(李懋学 少年児童出版社 1957年)


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 「小さな友人諸君、キミたちは知るべきなんだよ。古代人はどのようにして字を書いたのか。どんなもので書いたのか。何処に書いたのか、を。するとキミたちは、きっとこういうだろう。『誰にそんな知恵があったの。気が遠くなるような昔のことなど、ボクたちに伝えることができるの?』って」

 こんな書き出しではじまるこの本の出版は、反右派闘争が始まって1ヶ月が過ぎた57年7月だ。4ヵ月後の57年11月には社会主義12カ国会議参加のためにモスクワに乗り込んだ毛沢東は中国人留学生を前に、「東風圧倒西風(東風が西風を圧倒する)」と傲然と語りかけた。

いまや東側社会主義陣営が西側資本主義・帝国主義陣営を圧倒しているというのが一般的な解釈だが、翌58年の動きを振り返ると、この考えは変わるはず。58年5月には大躍進運動がはじまり、7月に北京を訪問したフルシチョフによる中ソ共同艦隊建設提案を毛沢東が拒否し、8月には人民公社建設と鉄鋼大増産の大号令が下され、人民解放軍が台湾の“解放”を狙って金門・馬祖島へ砲撃をはじめた。

つまり、「東風」は毛沢東であり中国、「西風」はフルシチョフでありソ連・東欧社会主義陣営と看做すほうが、どうやら当時の毛沢東の意気軒昂たる心境を言い当てているのではなかろうか――この本は、そんな時代情況のなかで出版されたのだ。にもかかわらず、文革期には当たり前となった巻頭の『毛主席語録』からの一文もなければ、本文中にマルクス、レーニン、毛沢東の著作からの引用も一切ない。

ということは、「小さな友人諸君」に政治向きの話題を提供し教育することなどなく、彼らを政治闘争に動員するほどまでに切羽詰った政治・社会情況ではなかったということか。毛沢東の向かうところ敵なし、だ。

中国人の地質学者や考古学者が歴史以前の世界を“旅行”し、様々な地層の内部まで出かけて行ったり、人類の祖先の住まいを訪問し彼らの当時の生活ぶりを研究した結果、遠い遠い昔の原始人は岩山の洞窟に住んで狩猟や木の実などを採って生活していたことが判った。
石を細工して武器など作って狩猟したが、絵も描いていた――こんな説明文の後に、「そんなことがあったの。原始人は絵を描けたの」と子供口調で素朴な疑問を示し、それに「そうなんだよ。文字のお母さんこそが絵なんだ。最初、原始人は字を書くことを知らなかったというわけさ。その頃は、字なんてなかったんだよ。だけど絵は描けたんだ」と優しく噛み砕いて答えている。

「毛筆も鉛筆も、紙もなかったんでしょう。どうしたら絵が描けたの」
「だからさあ、磨いた石や骨が彼らにとっての筆記用具だったんだ」
「じゃあ、紙は」
「彼らが住んだ洞窟の大きな石の壁さ。それから平らな石の表面や獣の骨・・・こういったものが彼らにとっての“図画用紙”だったんだな」

かくして竹簡、木簡にはじまり、優秀な中華民族が世界で最初に紙を発明し、紙は用途を拡げたと説明し、「人々の知恵と労働が色んな種類の紙を生みだしたんだ。だから、ボクらは紙を無駄にすることなく、丁寧に扱おうね」と結んでいる。

政治など「小さな友人諸君、キミたちは知るべき」ではないんだよ、である。時代は長閑、いや嵐の前の暫しの静けさだった。
この本の出版1年後に大悲劇の大躍進開始。
《QED》
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<< 今月の拙論と予定 >>
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(1)「尖閣を忘れるな」(西部邁、富岡幸一郎、木村三浩氏らとのシンポジウム記録)
   (『表現者』、34号、発売中)
(2)「中国人の交渉の奥義」(拓殖大学『新日本学』冬号、発売)
(3)「中国知識人とノーベル賞」(『正論』正月号、猿紅氷氏との対談。発売中)
(4)「三島由紀夫と戦後」(『歴史スペシャル』12月号、世界文化社、発売中)
(6)「スパイ防止法、技術方面から再考」(『月刊日本』12月号、発売中)
(7)「反日デモは最初から最後までやらせ」(『撃論ムック』、発売中)
(8)「上海―南京新幹線に乗ってきた」(『エルネオス』12月号、発売中)
(9)「ウィキリークスのトンデモ中国情報」(『共同ウィークリー』、1月11日号)
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<<<< サイト情報 >>>>
(1)オバマ大統領は12月16日、昨年12月に策定したアフガニスタン・パキスタン新戦略の検証結果に関して声明 Statement by the President on the Afghanistan-Pakistan Annual Review  The White House, December 16, 2010 
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2010/12/16/statement-president-afghanistan-pakistan-annual-review
(2)検証結果の概要 Overview of the Afghanistan and Pakistan Annual Review 、The White House, December 16, 2010 
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2010/12/16/overview-afghanistan-and-pakistan-annual-review 
(3)ギブス大統領報道官等のプレスブリーフィング
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2010/12/16/press-briefing-press-secretary-robert-gibbs-secretary-state-clinton-secr 
(4)国務省でのクリントン国務長官等の会見
http://www.state.gov/secretary/rm/2010/12/153039.htm 
(5)アフガニスタン・パキスタン新戦略の評価に関する国防総省のサイト
http://www.defense.gov/home/features/2010/1210_strategy/ 
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(休刊のお知らせ)小誌は19日から24日まで休刊となります
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< 宮崎正弘の新刊予告 >
『オレ様国家 中国の常識』(来年1月18日発売決定、新潮社。定価1470円)
 (明年1月11日からアマゾンで予約開始。上製。224p。都内主要書店には15日に並びます)

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<宮崎正弘 vs 石平 対談シリーズ >
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(同じく石平氏との対談。ワック、933円)

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< 宮崎正弘のロングセラーズ >
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
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 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有)宮崎正弘事務所 2001−2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
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  • 名無しさん2010/12/18

    12月18日、読者の声3(KI生さん)の意見についてですが、確かに多くの場合、自虐からはマイナスのものしか生まれないでしょう。ただ、宮崎氏の客観的な日本人評価は、自虐的日本人感とは異なると思います。

  • Yokohama472010/12/18

    アサンジがホットのようですが、報道を見ていると人物評として的を得ているのがなかなか無いようです。おそらくそれは類似の人物が日本にはいないからでしょう。



    彼の一世代前で社会に適用しているのが、ビル・ゲイツやリーナストラベル、スティーブ・ジョブスといった人物で、同世代にはグーグルのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンがいます。ヤフーのジェリー・ヤンもほぼ同世代でしょう。彼らの行動動機も「情報共有」です。



    つまりインサイダーもアウトサイダーも「情報共有」は絶対善ということは共通している彼らの信仰です。初期のパソコンを普及させること(マイクロソフトやアップル)からそれらをネットワークに繋げて共有させること(グーグル、ヤフー)まで一貫しています。



    日本の情報時代への立ち遅れはある意味アサンジのような人物を排出できない点にあるといえます。古くは孫正義、西和彦、現代では三木谷浩史、堀江貴文(彼が一番近い)みなIT起業家ですが、本質はビジネスマンです。つまりITを駆使して既存ビジネスをIT化しただけです。



    一方ブリンやアサンジらがやろうとしていることは「行為」ではなく、その基盤(仕組)を提供することです。ブリンは検索エンジンを販売するのではなく検索エンジンを使って「情報共有」を促しただけです。



    アサンジもジャーリストとしてその基盤(ウキリークスリークスプラットホーム)を提供したに過ぎないと感じます。つまり取材のIT化です。前者も後者も「行為」の実行者は一般の市民だということです。



    これは国防にとって極めて重要な視点です。情報化された一国の軍隊が、ネットワークで共有化された市民に敗れる可能性があるということです。その逆にネットワークで共有化された愛国的市民は一国の防衛にとって重要なリソースでもあるのです。



    我国には彼らのような所謂「ハッカー」がいないと感じます。それが日本経済の衰退をもたらしていて、さらに安全保障にも影響を及ぼしていると思います。なんせ中国は 2 万人からのハックング部隊を編成していると仄聞していますので。