国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(ロシアに関しての機密が少なすぎませんか?)

2010/12/17

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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)12月17日(金曜日)貳
       通巻3168号 
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 ロシアは漁夫の利を得たか? あまりに少ないウィキリークのロシア関連
  それともメディアを買収して掲載しないように裏面で動いているの?
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 ロシアのメドベージェフ大統領側近が西側でふと記者団に漏らしたのは「ジュリアン・アサンジにノーベル平和賞を」だった。
 本気とも思えないが、ロシアが意外にウィキリークに寛容なのは漏洩機密が殆ど無いからである。

 目下、ロシアに関しての機密漏洩はわずかに四件。一番目を惹くのは、女性ジャーナリスト暗殺事件の背景である。

ロシアのジャーナリスト暗殺はロシア軍特殊部隊かチェチェン政府体制側用心棒。
モスクワの勇気あるジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ女史が射殺により暗殺されたのは06年10月7日だった。現場は彼女のアパートのエレベーター前。殺し屋による犯行とされたが、まじめに捜査が行われた形跡はない。

 ウィキリークが入手した機密文書によれば「在モスクワ米大使館にたれ込まれた情報がありアンナへの脅迫は電話、手紙、eメールならびに携帯電話へのメッセージで何十回と繰り返され、彼女はたじろがず、すっかり慣れっこになって無防備だった」という。

筆者(宮崎)が推定する犯人の目星はといえば、彼女が暴いた記事はチェチェン政府体制側の軍隊とロシア特殊部隊がチェチェンでいかに残酷は虐殺をしたかであり、命令した最高責任者はと言えばプーチン、傀儡がチェチェン政府である。どちらかが雇った殺し屋だろうと推測できる。
 
 
 ▼メドベージェフ大統領がロビンって、誰もが知っていることじゃないの?

このほかロシア関係の機密が殆どウィキリークによって暴露されていない。現時点でもロシア関係は下記三点のみ(12月16日現在)。

(1)かつてサウジアラビアの武器商人カショギをしのぐ史上最強の武器商人と言われるのがロシアのマフィア武器団を率いるバウドという人物だ。
かれは米国情報筋の通告によってタイ上空でミャンマーへの道をふさがれタイの飛行場に強制着陸させられ、武器は押収された。さて、ロシアはこのときタイの高官に賄賂をおくり、バウドが米国へ引き渡されるのを阻止した

(2)EU外交委員長のパッテン(前香港総督、元英国保守党幹事長)はプーチンを称して「殺人鬼の目をしている」と発言した。

(3)欧州の外交官が表した。「プーチンがバットマンなら、メドベージェフはさしずめ脇役のロビンだ」(日本の読者に言わしめると「プーチンの傀儡」「口ぱく人形」)
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  読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE ドクシャノコエ
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(読者の声1)貴誌前号の「伊勢ルイジアナ」氏の意見は基本的に賛成です。
しかしトヨタ社長の対応については、東京のある白人の意見ですが、好評でした。クール(頭がよい)な印象を与えたということです。
通訳を入れると、質問者のまくしたてる英語のテンポが外されるので、関係者が冷静に戻るようです。また回答にトラブルがあっても外交的に通訳の責任に転嫁することができます。通訳はその意味でも安全装置です。
以前米国である自動車会社の日本人社長が英語がなまじできるので、通訳を置かずに公聴会に出ため、途中で立ち往生し悪い結果になったそうです。というのは英語は幅があり、普通の日本人が知らない専門用語や特別の意味、表現があります。日本語と同じです。
だから責任を生じるような場では日本人単独対応は禁物です。昔ロンドンの国際会議に出たら、米国人が英国人に英語表現のアドバイスをもらっていました。なるほどチャーチルが「米国と英国は共通の英語において最大の違いがある」といったのは、これかと思いました。
なお高校や大学留学時代に身につけた英語を後年公式の場で使うと大変です。立派な紳士が「オレヨー」では赤恥をかきます。英語にも日本語同様大人の表現があるのです。
  (東海子)


(宮崎正弘のコメント)日本語でも漱石、鴎外が古典になり、そのうち三島、芥川、川端も古典にはいり、現代日本語との間に「つうやく」が要るようになるでしょう。
 英語が下手にわかって通訳を入れなかったので考える時間がなかった失敗例は宮沢喜一でした。
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◎毎日一行◎菅首相は鳩山よりレベルが低い無責任男だ。外遊させるな!日本の恥だから
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(読者の声2)貴見に「海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね」
とありました。
日本人の青年には「フロンテイア」の情熱を感じない。萎縮している。“これでは、日本は滅びる”といえば、宮崎先生に叱られそう。
18歳になったら、兵役1年とかを課さないといけない。日本の為政者には「国体」を論じる意思がない。一億以上の国民が結束する国家理念がない。「日の丸」や「君が代」に敬意を払わない日本人が増えた。
つまり、盆も正月もない日本人が増えた。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)そのわりにサッカーの応援では顔に日本国旗を書いたり、ワッペンを貼り付けたりして、唐突に愛国者にもなる。大相撲三役に日本人力士わずか三人、外人六人(いやもっと?)。嗚呼、それなのに相撲は国技? 「国体」とは国民体育大会のことだと認識している国民がごまんといます。
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  • 名無しさん2010/12/17

    幅広い角度からの記事いつ拝見しても新鮮で先生からのマガジンの配信がたのしみです。有難うございます。

  • 名無しさん2010/12/17

    >(宮崎正弘のコメント)そのわりにサッカーの応援では顔に日本国旗を書いたり、ワッペンを貼り付けたりして、唐突に愛国者にもなる



    サッカーにおける「愛国」的なものは、確かに、興行側(サッカー協会)が、営業的な見地から、それを「煽っている」面もあるかと思います。



    が、しかし、多くのサッカーファンが、一般の国民に比較して、愛国的、国家意識が強いことは、これまた事実のようにも思われます。



    というのは、サッカーの国家間対抗形式の試合を見ていると、マスコミ、日教組的な、各国仲良くなんて話がウソであることが自ずと分かってくるからです。



    例えば、2002年の日韓サッカーワールドカップでは、マスコミは日韓友好をしきりに煽っていたが、そのとき、韓国側のサッカーファン(国民)が日本のチームにとった態度(ブーイングその他)を目の当たりにすれば、マスコミの言う日韓友好なんて絵空事であることが教えられなくても分かってくる(実際、ネットを見ていると、そのときを境に、マスコミ、NHK、日教組的な歴史観がおかしいのではの潮流がどんどん強くなっていった)。



    そうした、サッカーファンの愛国心、国家意識の「芽生え」を確実に育てていくことができていないのは、保守側が、経済政策その他を含む体系的な政策、日本の将来ビジョンを彼らに納得のいくように示し得られていない、保守側の不十分さがあるからなのではないでしょうか?

  • 名無しさん2010/12/17

    一日でもお休みは淋しいです。ほんとうにこのコーナだけが毎日の救い。救国期待してます