国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(アサンジを称賛する懲りない面々)

2010/12/16


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)12月17日(金曜日)
       通巻3167号 <12月16日発行>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 保釈金をつんだ極左の応援団長はマイケル・ムーアだった
  アサンジを英雄視、イラク戦争の嘘をあばいた功績と絶賛
****************************************

 アカデミー賞受賞の映画監督マイケル・ムーアといえばブッシュ前大統領をこきおろし、極左リベラルの先頭にたつ。おなじく極左出身のブラジル大統領もジュリアン・アサンジを英雄視している。

 プーチン・ロシア首相が言った。
「アサンジが投獄されたって? それが民主主義か?」
 メドベージェフ・ロシア大統領側近が言った。「アサンジにノーベル平和賞を!」

 ムーア監督は自分のブログにおいて「保釈金二万ドルを寄付する。ウィキリークの存続と拡大のために、どんな助力もおしまない。もし一時的閉鎖となれば自分のサーバを提供したい。多くの同調者に寄付と支援をお願いしたい」
と明言した。

 さらにムーアは、「数千ものイラクでの犠牲を強いた(ブッシュ〜チェイニーの)イラク戦争は犯罪であり、これ以上国家に機密を維持させないことが納税者の利益、もしウィキリークが十年前にこの世に存在していたら、あのイラク戦争突入の理由付けだった嘘はなかったし、戦争中の情報操作も可能ではなかった。そう、ウィキリークはいまや公共サービスなのだ」と称賛をくりかえした。
 豪州でもラッド外相(前首相)、ブラジルの極左大統領らが同様の支持発言を繰り出している。

 一方、米国ではオバマ政権は迷惑顔だし、議会人はアサンジを犯罪者視して、ムーア監督ら極左文化人と対立を鮮明にしている。
 リーバーマン上院議員。「彼の行為は明らかにスパイ防止法違反だ」
 ピーターキング上院議員。「ウィキリークはテロリスト組織だ」
 メアリー・マタリン議員は「かれはテロリストだ」 

 こんなおり、日本では? 海老ぞーとかいう俳優のなぐりっこが話題です。
  ▼
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE ドクシャノコエ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)ウィキリークの「米外交官の目に「日本の政治家が愚鈍に見える」ことについて。
 日本の礼儀を重んじる用語と頭を下げる習慣が誤解を生んでいる。西洋では、叩頭の礼(kowtow)は“自らを卑しめる姿勢”とされる。この習慣は清朝時代に生まれたものですね。
(ウイキ)紫禁城の前庭での国事祭礼で皇帝の前で臣下が一斉におこなった。また、琉球王朝や李氏朝鮮では、中国からの勅使に対し、王が王都の郊外に出向き、自ら三跪九叩頭(さんききゅうそくとう)の礼で迎えていた。その郊外の地が琉球の場合は守礼門であり、李氏朝鮮の場合は迎恩門であると。。。

 日本人は、西洋人のオーラル・コミュニケーションの学習が不足。まず米国人の質問者は相手に遠慮などしない。遠慮会釈のない質問を、日本人は“失礼な”と受け取る。だが言語習慣に過ぎず失礼ではないのです。この習慣に慣れないと、子供でも、たじたじするほどストレートに訊いて来るので驚く。“なぜ、日本は真珠湾を攻撃した?”など。9歳の女児が父親に対しても、“あなたに反対する”などと遠慮などない。そして簡単に妥協もしない。
菅直人を観察していると、うすら笑いの意味不明の表情が顔に浮かんでいるので意志が弱い印象を受ける。前原外相も英会話など出来ない。だから通訳を伴う。
ここに問題が起きる。対話にはニューアンスが多くある。ニュアンスを通訳が和訳するとニューアンスではなくなり、誤解が生じる。通訳は、それほどの意味のないことでも深刻に受け取る傾向があるからです。
質問者がフランクに訊いているのに、質問を受けた側の日本人たち(通訳とクライアント)はがっちりと鎧を着ている。これでは、自らを被疑者にするのと同じです。トヨタ米議会公聴会が良い例。まず通訳を介することは、既にハンデキャップと思って良い。
(1)女性の通訳が質問を聞いているうち、豊田社長は黙っているしかない
(2)通訳と豊田社長がひそひそと話しているうち、質問者は高台から高姿勢で睨みつけているように見える(ただ豊田さんの反応を見ているだけなのだが)
(3)ひそひそ話が長かったにも関わらず、通訳の英語の回答は短い。だいたい、米国議員の質問はド素人の質問が多い。豊田さんの印象を悪くする落とし穴を仕掛けたものもあった。バカな質問には、通訳がオウム返しに“関連なし”といえばよいだけ。落とし穴には、豊田さんは、“あなたは自動車産業が判っていない。今の質問に私個人への侮辱を感じるので答えたくない。法律に関わることなら、弁護士を要請する”といえば、「自分を罪に落しいれる可能性のある質問には答えなくてもよい」という黙秘権が憲法5条で保証されているから、メデイアは豊田さん側に立つ。
つまり通訳が正確さだけではなく、法律に至るまでの知識や喧嘩上手でなければ日本人側は不利なんです。ということで、“ビジョンはなく〜愚かで〜質が悪い”という印象が残る。英語で会話が出来ない外相や首相は西欧では評価されないのです
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)なるほど。そういう社会に暮らすのは楽じゃないですね。いまやハーバードへ留学希望がめっきり減ったように、いや海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね。
    ▽
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ◎毎日一行◎ 誰だ、丹羽大使を南京に訪問させる段取りをしたのは?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪♪
< 宮崎正弘の最新刊 >
 『上海バブルは崩壊する』(清流出版、1680円)
 http://www.amazon.co.jp/dp/486029341X/
 (↑ アマゾンから入手できます!)

  ♪♪♪
< 宮崎正弘の新刊予告 >
 『オレ様国家 中国の常識』(来年1月15日発売、新潮社)

♪♪♪♪
<宮崎正弘 vs 石平 対談シリーズ >
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(同じく石平氏との対談。ワック、933円)

< 宮崎正弘のロングセラーズ >
http://www.amazon.co.jp/dp/475931122X/
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
   ◎◎◎ ★☆★☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有)宮崎正弘事務所 2001−2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2010/12/16

    >(宮崎正弘のコメント)なるほど。そういう社会に暮らすのは楽じゃないですね。いまやハーバードへ留学希望がめっきり減ったように、いや海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね。



    そのためか、最近、日本企業では外国人の採用が増えているようですね。

    ( http://sankei.jp.msn.com/economy/business/101216/biz1012161320015-n1.htm 【風(7)超氷河期の就活】若者のせい?社会のせい? 進む外国人採用 (1/2ページ)

    2010.12.16 13:19 )



    「日本のぬるま湯」もあるんでしょうけど、日教組教育的な、ゆとり教育に代表される学力軽視(低下)。競争(切磋琢磨)否定。自虐史観教育と道徳教育否定によるモラル・矜持・敢闘精神の欠如。これら諸々の教育の歪みが代を重ねて積み重なって(スポイルされて)きた結果の現れなのかも。なら、日本企業においてすら、学力と愛国心、モラルを叩きこまれてきた(祖国、親族を背負った)外国人に追いやられる彼らは一種の犠牲者ともいえるのかも。