国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(陳水扁前総統を台北監獄に収監)

2010/12/03


★小誌愛読者17300名更新! メルマガ総合ランキング第一位!
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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)12月3日(金曜日)
       通巻3149号  
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 陳水扁の息子は高雄市議にトップ当選。二位に数倍の票差
  「阿扁無罪」のシュプレヒコールのなか、陳前総統は台北監獄へ収監
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 12月2日、陳水扁前台湾総統は「汚職」による懲役二十年の服役のため、台北監獄へ移送、収監された。連戦の息子、連勝文銃撃事件のあとだけに通常四名の警察官護衛を八名に増やし、ものものしい警戒がなされた。

 台湾の最高裁判所は11月11日に高裁の「無期懲役」を「懲役20年」としたため、最終的処分が決まっていたからだ。

 陳水扁前総統の囚人番号は1020.収監された部屋は独房で1・2坪。
 かりにも前国家元首をここまで冷酷無惨にあつかうのはシナ人の残酷さを見せつける特性であり、「国民党に逆らった政治家への復讐」の意味が込められている。敵を徹底的におとしめるのは古来より中国人の遣り方。しかし日本教育と情緒になじんだ台湾本省人には、理解を超える仕儀であり、深い同情が起こる。

 27日に行われた台湾五大市長選は同時に市議を撰んでおり、高雄では陳水扁の息子、陳到中(31歳、無所属)に想像をこえる同情票が集中した。もちろんトップ当然だが、歴代一位、最年少候補、新人候補トップ当選という「三冠王」に輝き、台湾南部の人々が陳水扁下獄という政治環境に反感を示したのだった。
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 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 490回】                    
     ――すべての人民諸君、「実用主義哲学」でショーバイだ
      『現代資産階級的実用主義哲学』(陳元暉 上海人民出版社 1973年)


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 ある「事物」の概念を完全に解るためには、それが実際にどのような効果を持つかだけを考えればよい。実際上の効果の有無が、その事物の概念を決定する。
だから実際上の効果がなかったなら、その事物は存在しないということだ――19世紀末にアメリカで生まれ20世紀初頭に花開いた実用主義哲学(=プラグマティズム)を、著者はこのように規定する。

だから、「この“原理”は概念を客観的事物の反映とする唯物主義の観点と明らかに対立」し、同時に「実用主義は主観唯心主義のなかの一派だ」ということになる。
 
哲学を論ずるだけに、用語も文体も晦渋極まりなく頭を捻ることばかり。だが内容以上に頭を捻らざるをえなかったのが巻頭に置かれていていいはずの『毛主席語録』の一節だけでなく、批林の「ひ」の字も、批孔の「ひ」の字も見当たらない。

そのうえ本文を読んでも、著者の主張を補強するためにマルクスやエンゲルスの著作からの引用は多く見られるが、毛沢東のそれは極めて限定的という点だ。この本が出版された73年といえば、毛沢東に刃向かう勢力は存在せず、批林批孔運動は全国で激しく展開されていたはず。
つまり、体裁と内容が当時の政治情況と懸け離れているということは、この本が毛沢東ら当時の共産党主流の考えとは一線を画す立場から出版されたと考えられないこともないのだ。

 じつは、この本は再版で、「個別の箇所を修正し、マルクス・レーニン主義古典著作からの引用に関しては新たな版本に基づいて修正を加えた」そうだが、思い起こせば初版出版の63年は毛沢東の権力が大後退し、替わって劉少奇と!)小平の現実路線が政治の前面に躍り出た時期だった。
58年、毛沢東は人民公社を全国に広める一方で鉄鋼大増産を進めた。

いわば現在の北朝鮮の親・子・孫の三代将軍サマ世襲王朝が目指す「強盛大国」のそれに近い。だが現実を無視した政治的熱狂だけで世の中が動くわけがない。
4000万ともいわれる餓死者すら生んでしまった。

そこで精神第一主義の毛沢東に替わって、一定の私有財産を認める政策を掲げた劉少奇と!)小平が政柄を握り、疲弊した経済を立て直した、国民的支持を集めることとなる。
その結果、毛沢東とその周辺に劉少奇らへ“嫉妬心”の火が点いてメラメラを燃え広がり、やがて文革の劫火となって中国全土を焼け焦がしてしまう。

 つまり初版出版当時、毛沢東が掲げた大躍進政策には「実際上の効果がな」く、「その事物は存在しないということ」を、劉少奇と!)小平の現実路線が人民の前に明らかにしまったということ。

そんな時代背景と政治的因縁の絡んだ本を毛沢東の権力絶頂期に再販しようというのだから、それなりの政治的意図が込められていると看做すべきだろう。

延々と難解な哲学論議が続くが、「物質と意識の相互関係といったような哲学上の根本問題は、まったくもって無意味だと、多くの実用主義者は公然と口にする。ブルジョワ階級(中略)からみれば、唯物主義なのか唯心主義かなどということを理解・弁別する必要はまったくない。人びとは同じように商売し金儲けができるのだ」の一節にはビックリ。

ここで敢えて想像を逞しくするなら、“毛沢東時代の黄昏”を体感する一方で来るべき!)小平時代を先取りしようとした勢力が、この本を出版させたということか。

つまり熱狂的な政治の時代は程なく終焉を迎えざるをえない。だから皆さん、その時に備えましょう。次に訪れるのは経済の時代。「人びとは同じように商売し金儲けができる」んです。
 「人びとは同じように商売し金儲けができる」・・・毛沢東思想への“訣別宣言”だ。
《QED》  

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   読者の声 <憂国忌への感想特集> 読書の声
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(読者の声1)先月25日の九段会館へ伺いました。三島由紀夫先生が自決されてはや四十年とは! 「憂国忌」に小生は時刻通りに伺ったのですが、はやくも3階席まで満員の盛況でした。小生も2階席でしたが、ここも満席でした。
 たしか三十五年祭にも九段会館でしたが、三階は埋まっていませんでした。三十年祭も三階はちらほらでしたが、四十年と年を追うごとに満員から超満員。この現象は、日本の保守化現象と平行してのことではないか、と思います。
  (HG生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)ひとつには「死後も成長しつづける作家」(秋山俊)であり、つぎに四十年という節目で、あの全共闘世代も還暦をすぎ、人生を三島と重ねて振り返りたい。そしてご指摘にように三つめの動機は、中国の勃興、尖閣、北朝鮮の砲撃など、日本がますます危険に囲まれてしまった状況で、三島由紀夫という天才の予言を再考したいと考えた人が多かったとおもいます。保守回帰の巨大な潮流が背景にあるのでしょう。
 げんに福岡から飛行機で参加された人が数組、青森から、広島からと、遠くから参加された人々も目立ちました。新聞報道では1200名、実行委員会がカウントして数字は1300名。裏方だけでも五十名以上おりました。



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(読者の声2)憂国忌の感想です。鎮魂祭の辞世の朗詠など、厳かな雰囲気がありました。
 戦前の、ある時期の日本の空気、日本人のメンタリティーが、神道の儀式においてそのまま保存されているように感じました。
悲壮で英雄的な覚悟、悲劇的でストイックな悲しみなどの感情です。
第貳部のシンポジウムも聞きましたが、内容はもちろん良かったですが、宮崎さんの司会も水際立っていましたね。自由気ままに発言させておくように見せながら、微妙に時間をコントロールしていたのには驚きました。
予定時間との誤差が新幹線並みというのは、どちらをより評価してよいのかわかりませんが、あの個性的な面々を制御する今回の司会進行のほうが、明らかに難しかったでしょう。
40年前に三島由紀夫が懸念していたことが、日本をめぐるさまざまな事件によって現実のものとなりつつある。予言的なメッセージだったことがわかりました。
  (KF生、神田)


(宮崎正弘のコメント)鎮魂祭のための準備と乃木神社宮司との打ち合わせも数回、照明のタイミング、登壇する発起人の順番など舞台裏も大変でした。



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(読者の声3)今回はじめて「憂国忌」に参加しました。有難うございました。最近しきりに思うのですが、右翼(適切な言葉ではないかも知れませんが)思想家、行動家はなぜ自決するのでしょうか。
すぐ思い浮かぶのは、影山正治、野村秋介、三浦重周の三氏。敗戦直後には、明朗会、大東塾、愛宕山の集団自決があります。おのれ個人の命よりも尊いものの存在を信じているから「死を視ること帰するが如く」なるのでしょうか。
ところで貴誌の前の号で「(宮崎正弘のコメント)旧民主党ではしっかりした人が多いです」とありました。
小生は学生時代(昭和36年大学卒業)から民社党支持で、40代に党員になりました。民社党が結成されたとき、確か朝日新聞だったと思いますが、「ヌエみたいだ」と批判したのに対し、恩師(大槻憲二、精神分析家)が「ヌエでいいのだ」と反論しました。
民主社会主義研究会全国会議には欠かさず出席し、田久保忠衛氏が「私は押し掛け女房です。民社党からは独裁者は出ない」と話されたのを記憶しています。
昭和55年に刊行された「大系民主社会主義」全6巻はいまも書棚にあります。民社党の精神をひとことで言えば「誠実」でしょう。そういえば「憂国忌」のパネラーのひとり、遠藤浩一先生は以前、民社党職員でしたね。
 (KK生、千葉県船橋市)


(宮崎正弘のコメント)三島由紀夫が昭和四十四年の東大安田講堂たてこもり事件で、全共闘側にひとりの殉教的行動をとった学生がいなかったことをしきりに攻撃したことを思い出しました。「責務」を果たしていないと。



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(読者の声4)はじめて憂国忌に参列させて頂きました。二年前の11月25日、山辺の道を歩き奈良県桜井市三輪山大神神社にある三島由紀夫「清明碑」と出会いました。清明という言葉と書体を見たとき私は感動しました。
それから、金閣寺、豊饒の海などを読みました。読めば読むほど感動しました。
今年10月、山中湖の文学の森にある三島由紀夫館を見学した後、憂国忌に参列するに至ります。
  (KY生、長野県松本)


(宮崎正弘のコメント)そのうえ、ことしの鎮魂祭祭主は三島記念館館長の松本徹先生でした。



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(読者の声5)僕はいつも憂国忌に参加するのであるが、今回は敬愛してやまない細江先生が浅草演芸ホールにて行なわれている下町芸能大学の第五回催し物として「三島由紀夫歿後40年記念」で写真集薔薇刑を語られるというので、お誘いを受けそちらに参上した。
 講談師神田蘭さんがまず細江先生とトークショウ、先生が生まれは東京の神社であり、母方の山形米沢で1人戦争中疎開したことから始まり、三島先生の思い出を語る。一言で評価して、三島先生は「誠実」さを自分にも人にも求められたこと、例えば時間に厳しく遅刻は許されない、定刻の5分前には待ち合わせ場所に必ず来ているなど・・・厳しいが人間としての誠意溢れた三島像をとつとつと語る。
 話は写真論に及び被写体と写す側の心との結晶が写真であり、昔の写真機とディジタル写真機との相違や小型化による撮影動作や被写体へのアプローチが全く異なること、盲人の写真と健康人の写真を同じ被写体でも異なることなど、判りやすく説明された。
三島先生と彼が目をかけた文壇や芸術家の自宅での無礼講などの思い出など、あの開高健が神妙に三島先生ににじり寄り、野坂昭如がからかう中、「小説とはどうして書いたらよいのか」と質問、それに三島先生が誠意をもって応対され、部屋の片隅で二人で議論している姿が印象的だった、と。
しかも当時、開高が嵌っていたベトナム戦争を、「君がいまやっているベトナム」についての質問なのかと、聞いておられたのが、細江先生の耳に届いたなど。
とにかく色々な文学賞の審査委員をされていたが、三島先生ほど全ての応募作を完璧に読み込んでおられる委員はなかったはずだと、そこに三島先生の誠意がにじみ出ていると細江先生は語る。
野坂に対して、お前は現代の西鶴だなと言われていたのも思い出すと。
話上手な細江先生、本題の薔薇刑を語る時間との兼ね合いで、可愛らしく才気あふれる神田蘭は時計を気にする。
やっとのことで大型プロジェクターにご子息の賢治さんが助手として薔薇刑の説明に入る。
 今年の3月にベルリンにて三島シンポジウムがあり世界から三島研究の学者が150人ばかり集まり、ドナルド・キーン先生も参加、細江さんは写真家として薔薇刑を説明、まさにそれと同じことを今からしますと、しかし時間はあと20分、賢治さんが冷や冷やするなか細江先生は堂々と動じず三島先生との舞踏家大野巽氏を通じての三島先生とのご縁を語られる。
三島先生が細江先生を大評価され、自分の写真を撮ってくれと名誉ある仕事を得た経緯や細江先生の言うことを全部聞いてポーズを取ってくれた三島先生を語る細江先生には、もうあの時の感慨に耽っておられるような様子であった。
この数年のうちに未公開の薔薇刑のいわばPART2を出版したいとの意気込み、初公開ということで数点三島先生の薔薇刑写真を見せて貰った。庭の白いベンチに横たわる三島先生!これは凄い写真だと僕の頭に焼き付けられた。
 (AO生、平河町)


(宮崎正弘のコメント)これは“上野憂国忌”ですか。ご報告に感謝します。
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「憂国忌」DVDの予約は本日で締め切ります!
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憂国忌記録DVD(二枚組)を実費頒布します
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超満員となった「三島由紀夫氏没後四十年 憂国忌」の映像記録です。
DVD二枚組み・鎮魂祭(50分)の模様・シンポジウム(130分)の全記録です!
代金は品物到着後、お振り込みでOKです。

ご希望の方は下記のメールアドレスに「憂国忌ビデオ」と入力の上、
m-asano@fujiya-camera.co.jp
・お名前 ・〒番号 ・ご住所 ・録画方式(下記参照)をお知らせ下さい。
今回のDVDには録画方式が二種類あります。
1.ノーマルDVD: (一般的なDVDプレイヤーやパソコンで再生することができます)
2.フルハイビジョンDVD:(ブルーレイ対応のDVDプレイヤーのみ再生可能です)

 ご注文の際には、ノーマルかブルーレイのどちらかをご指定下さい。特にご指定のない場合には、ノーマルDVDを送ります。頒価は二枚セットでノーマルDVDが1,500円、ブルーレイが2,000円となります。
郵送料と振り込み手数料は弊会が負担します。到着後、同封されている郵便振込用紙にてお支払い下さい。なお、発送までに一ヶ月ほどかかります。先着順でお送りしますが、或いは一部の方には新年に到着がずれ込みますので、ご了解ください。

特記(1)このDVDは限定頒布ですので12月3日午後十時に締め切ります。以後の増刷はありません。
特記(2)「憂国忌」賛助会員の方で五口以上の御賛助をいただいた方には贈呈させていただきますので、お申し込みの必要はありません。
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 河添恵子さんの講演会のお知らせ
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河添恵子さんの講演会があります。
講演者:ノンフィクション作家 河添恵子氏 テーマ:「中国人の世界乗っとり計画」
「中国人自治区という“ガン細胞”アングラ系中国人が 大多数を占めるコミュニティー 実体は、世界どこにいっても同じ 特性を持っている。地元と同化する事の無い“治外法権エリア” =中国人自治区の形成であり」(著書:「中国人の世界乗っとり計画」より)
     記
会 場: 豊島区生活産業プラザ8F(東池袋1-20-15)
会 費: 1,000円 (限定: 100名)
日 時:平成22年12月14日(火)午後18時00分〜21時00分
(スケジュール:17:30 :開場 18:00〜18:20:挨拶・セレモニー:18:20〜18:30:挨拶 衆議院議員 小池百合子氏: 18:30〜20:00:講演 ノンフィクション作家 河添 恵子氏 20:00〜21:00:質疑応答)
事前の申し込みが必要です。
参加申込書: FAX:03−3988−8062
メール:tomonoh1k4@yahoo.co.jp
お問合わせ先:03−3982−8482(後藤)
   (KK生、大田区)
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  • 名無しさん2010/12/03

    ありがとうございます。よい情報が載っていてありがたいです!