国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(中国の日本国債購入売却の真意は?)

2010/11/10


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)11月10日(水曜日)
         通巻3126号 
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 中国はなぜ日本国債を二兆三千億円買って、すぐに売ったのか
  円高演出? 利食い? 将来の日本への恫喝手段の練習?
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 ことしの一月から七月まで、中国は日本国債を買い増し続け、新たに、二兆三千億円分の購入をしたことから、日本経済新聞などが大きく報道した。保守系メディアは「脅威論」を書いた。

 八月に、売りに転じ、二兆円分を売り抜け、九月には七千億円を売却。過去のストックも入れても手持ちはほぼゼロとなった。
 ということは円高をねらっての購入であり、円高になった途端に売り抜けた。これはヘッジファンド系の手口である。

 ウォールストリートジャーナル(11月10日)が下記のニュースを流している。
 中国の日本国債購入はロンドンの債権市場の口座を通じて行われ、売却もロンドンだった。
ここにはヘッジファンド系が集中している。通常、中国の国家ファンドが投資する場合は香港を通じて行われるので、ロンドンの口座を利用したことは例外的。

 要するに国家の意思として行われたか、プライベートなファンドの投資行為であったか、判定は五分五分ということになるだろう。
 結果的に円高になって利食いしたのだから、プロの手口である。
   ◎
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(読者の声1)『Time』誌最新号にStephen Mihm氏とJeffrey Wasserstrom氏が「Parallel Universes  How the China of today resembles another go-getting country: 19th century America」(並行宇宙 どのように中国はもう一つの向こう見ずな国【19世紀の米国】に似ているか)を書きました。
内容はどうと言ったことのない、そこいらのマスコミが書きそうなことでした。勿論、中国と19世紀の米国の精神及び行動様式における最大の共通点には全く触れていませんでした。気付いていなかったのか、わざとそらしたのかは判りませんが。
両者の精神と行動様式に於ける最大の共通点は、両者ともに「squatters 」(無断移住者、不法移住者、勝手に来て居座った者達)の創った国で現在もその心性のもとにある国だということです。
米国に於けるsquattersに関しては以前「ST生、神奈川」が詳細に書かれましたが、勝手に居座った者達がいつの間にか主人なって法的な権利まで得てしまうというアメリカ合衆国の建国以来の精神です。
中国も同様です、漢族は三国時代にほぼ死に絶え、鮮卑族が元になった魏、晋、隋、唐が続き、その後も王朝が変わるごとに、別の部族が前から居た人間と入れ替ってきました。現中国共産党政権こそまさに「Bloody Squattocracy」(血にぬられた居座り野郎政体)とでも呼ぶべきものでしょう。
「squat」するのは旧来からシナと呼ばれた地域だけではありません。古くは世界各国の中華街、南沙諸島、西沙諸島、最近はアフリカや南米の鉱山でも「squat」しています。
恐ろしいのは、「squat」した後に「squatter sovereignty」(居座り者の主権)を主張し始めることです。こういった本質的に重要なことが書けないようでは、Time誌も週刊ポスト以下と言わざるを得ません。否、書けるわけがない。現代の米国こそ、全世界で「squat」しているからです。
在日米軍基地やアフガニスタンの米軍基地のようなものもありますが、コカコーラやペプシコーラ、会計基準、米国に留学した学生たちが自国に持ち込む米国流の学問の名を借りた国体・国柄破壊思想。。。これからは、世界に徘徊する二つの怪獣Squattocraciesの戦いの場になることであろう、日本民族が覚醒し世界に御稜威があまねく行き渡らないかぎり。こんなこと判っているからこそTime誌が書けるわけがない。我々日本人が行動と言霊によって書いていくしかない。
ひとつお断りしたいのは、私が「squattcracy」と書いたのは、本来の意味の「居座り政体」(squatt-cracy)であって、豪州英語で慣用的に使われている「squattocracy」ではありません。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)在日中国人、08年が68万人、09年が80万人。つまり一年で12万人が増え、現時点でおそらく百万を超えていると推定されます。居座りは日本でも始まっています。民主党政権は、これを歓迎しています。



  ♪
(読者の声2)貴誌3125号の「読者の声2」(SS55)さんへ
 保田与重郎について、小生が投書した内容に、SS55さんから投書がありました。小生の修辞能力の低さに由って、拙意が誤解されているようなので、補足します。
 小生の西法太郎さんへの違和感で、「思い余って」という表現を用いたのは、その文意の流れから、保田が三島に由って人間よりも日本人であることに気付いたと読みとれる内容だったからです。三島の見方を最優先されるお気持ちを忖度して、「思い余って」 と用いたのです。
 保田が文学を述志の学としたその初心とは、欧化による近代日本の文明開化の論理が、日本人であることよりも人間を上位に置くような知識人の癖に対して、それは違うということを明らかにするところにありました。
これは、私ごときが言うまでも無いことで、保田を知る者にとっては衆知の常識です。
まだおわかりいただけないのなら、御指摘ください。拙意をさらに述べますから。貴台の投書についての宮崎氏のコメントは、拙意を簡潔に指摘しているように受け止めましたが。
(SJ生) 


(宮崎正弘のコメント)ことしは保田與重郎生誕百年でした。5月22日に記念シンポジウムがあり、ヴィルピッタ氏、桶谷秀昭氏らが出席しました。これからも保田はますます見直される時代になると確信しております。



  ♪
(読者の声3)貴誌3125号「(読者の声2)」の(SS55)さんの「人間」「日本人」議論について、人間と日本人の関係ですが、哲学的な切り口で愚見を言わせてもらえば、現象学的理解が分かりやすいと思います。
「人間」も「日本人」もともに極めて抽象的な概念です。この抽象的概念は、子供の頃からの生活に根ざして獲得してきた概念が土台となって理解されるようになります。その成長・教育のうえで認識できている言葉、抽象的概念であることが重要です。
いつ生活史的に我々は「人間」ないし「日本人」になったのか。我々が人間という概念を習得し、その意味が分かるようになったのはいつ、どこでか。我々が「人間」としての自覚を得る前に成長してきた環境、そこが「ふるさと」です。この「ふるさと」「故郷」「生活世界」がまず先にあって、そこおいて我々は「人間」になったのです。その「生活世界」を「日本」ないし「日本人」と呼ぶとすれば、先に「あった」のは明確に「日本人」です。そしてこの個人的生活史は常に我々の根底として我々の認識活動を支えています。
パソコンでいえば、いわばウインドウズ的OSです。この、「人間は生まれながらに人間なのではなく、人間になる存在である」という現実、事実を抜きにしたあらゆる認識活動は不毛だと思います。 
(アシカビヒコ)



   ♪
(読者の声4)今回の中国漁船を偽装した工作船による領海侵犯の件ですが、ビデオを見て腑に落ちない点があります。
それは、巡視船みずきが工作船に衝突されているにも拘わらず、同じ巡視船はてるまの船上からビデオカメラを回すのみで、同胞の船がやられているのに、はてるまは工作船に攻撃を加えなかったことです。
このはてるまの不作為の行為こそ、国会で問題にすべきであると思います。
カンが、「領海侵犯をしたら次回は撃沈する」とテレビカメラに向かって言えば、北京の指示であったと言えども、北京は船長の個人の問題に歪曲でき、ほっと胸をなでおろすことでしょう。問題はカンにはそのセリフを言う度胸がないことです。内閣総辞職しかありませんな。
(神保町日記2)


(宮崎正弘のコメント)管政権瓦解が政治日程に上りましたか。
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