国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(劉暁波にノーベル平和賞を)

2010/09/21


★小誌愛読者16650名!
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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)9月21日(火曜日)貳
        通巻3069号  
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 「08憲章」の劉暁波にノーベル平和賞を
   77憲章、チェコ「ビロード革命」のハベル元大統領らが呼びかけ
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 1977年、共産党独裁の監視下にあってチェコの知識人らは「77憲章」を訴えた。詩人のバーツラフ・ハベルらは、それから投獄され、刑務所暮らし。89年、チェコにビロード革命が起こり、ソ連の傀儡政権は崩壊し、なんとハベルがチェコの大統領となる。
東京五輪で大活躍だった体操のチャスラフスカは大統領顧問となって日本にも講演にきた。筆者も会った。
民主の嵐が躍動していた。

 1989年6月4日、民主化を訴えた中国の知識人、学生らは天安門広場で集会を続けてきたが、中国共産党の指令により軍が投入され、虐殺を逃れた多くは不当にも逮捕され、獄に繋がれた。ウアルカイシ、ツァイリン、方励之らは米国へ亡命し、魏京生、王丹らは、それから病気治癒を理由に米国へ出国する。
民主化の叫びは表舞台から消え、党は「あれは外国の陰謀、和平演変である」と言った。

 2008年、劉暁波が起草した「08年憲章」はネットで流れ、たちまち賛同者があつまって一万人を越えた。
 当局は劉を拘束し、家族、弁護士との面会も拒絶し、十一年の刑を言い渡す。

 チェコのハベル元大統領らは、この劉にノーベル平和賞を与えるようスエーデンのノーベル賞選考委員会へ働きかけを強めている。
 この呼びかけは欧米にひろく波紋を呼んでいる。

 「中国は脱共産化したように見えて自由も民主も奪われたままである。劉は罪もないのに獄中にある。かれこそノーベル平和賞がふさわしい」(ヘラルドトリビューン、9月21日付け)。
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 +++++(読者の声 DOKUSHA NO KOE 読者の声)++++++
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(読者の声1)「兵隊さんよ ありがたう! 御國のために戦った兵隊さんよ、ありがたう」
 靖國の国家護持がままないどころか、兵隊さんの国営墓地 軍人墓地は忘れ去られなんとしてゐます。
昨年から、軍人墓地をお参りする小さな会合を始めました。都心も都心 青山墓地に軍人墓地はあります。
日清戦争開戦前 明治20年 123年前に 畝傍艦といふ軍艦はシンガポール海上に沈没しました。墓所が建設されました。
常陸丸は記念碑が靖國 大村益次郎銅像の傍らに祭られてますが、墓地は青山に在ります。明治37年 近衛連隊の乗船する輸送船常陸丸は勇躍征途につき、渡満途上、日本海上にて露西亜海軍に包囲されました。降伏を潔しとせず、軍旗を奉焼して連隊長以下一千余名ほぼ全員が散華された痛ましい事跡です。
畝傍艦墓地と常陸丸墓地は櫻並木を挟んで相対してあります。常陸丸墓所、畝傍艦墓所ともに香華が供えられています。
今回は軍人さんの御霊とともにお昼の弁当をいただき、御霊鎮めの軍歌を奉唱申し上げ、感謝の誠を捧げ参拝いたします。秋彼岸のお中日、小さな愛国運動に是非ご参加ください。
  記
時 秋彼岸のお中日 9月23日 午後1時
所 畝傍艦墓所 青山墓地 墓地下側 
  お弁当 飲み物は ご持参ください
  供養の花 線香は 主催者が用意いたします
私たちは忘れない!
軍人さんのお墓を清掃する会
世話人 比 留 間 
                                            higeoyazi2614@gmail.com


(宮崎正弘のコメント)毎回、お疲れ様です。



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(読者の声2)元静岡県人です。新富士、掛川のふたつの新幹線の新駅は、ともに地元建設費負担の懇願駅です。JRは建設費負担していません。
利用状況は観光地として新富士が多少、多いです。問題はなんでも反対の一部富士市民。新幹線が東海道線の富士駅を通らない理由がそれでした。
  (KK生)


(宮崎正弘のコメント)そういえば、滋賀県の知事はきまっていた新幹線新駅を白紙にもどしました。あれは八ッ場ダム建設中止のような暴挙ではありませんか。
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  @@@@@@@@@@@@@  宮崎正弘  @@@@@@@@@@@@@@
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<< 編集後記 >>

(某月某日)韓国から池東旭さんが来日したので一夕集まって飲もうということになった。評論家で朝鮮問題に詳しい植田剛彦の呼びかけで、この夜、オークラのバアに集合したのは某有名医大のB教授。作家の中村彰彦、そして小生。呉善花女史は日程あわずに欠席。
 ビールを飲んだ後、高層階の鉄板焼きに移動したが、小生は肉を食べないのでいつも困る。一度、湯豆腐を所望したら五階のレストランから「出前」してくれてすっかり恐縮した。解禁されたばかりの伊勢エビ、青森のにんにく等。ふたたびバアへ戻ってデザート。散会後、中村さんと何故か新宿ゴールデン街へ向かった。これは予定外の行動、ふたりとも酒を控えようって話しあったばかりなのに?
 新宿裏通りの街の景観がすっかり替わり、以前より明るくなって外国人が目立つ。なによりも若者、それも女性が増えた。あのゴールデン街がこんな街に変貌するなんて! そういえば古き昔の同地区は物書き、編集者、劇団員、映画関係者、自称アーティストらのたまり場で青臭い哲学論のかたわらでギター弾きがいた。出版関係の間では有名だった「まえだ」でカウンターに座るなり、となりの左翼編集者(とおもわれる)から絡まれて、乱闘寸前。まえだのオバハンがとめに入った。あんな場末の汚い店が文壇最後のバアといわれたっけ。
 馴染みだった店はあらかたなくなり、経営者が若返りしてインテリアも変貌。もっと驚かされたのは外からガラス張りの店が出現していたり。ドアを開け放った店が多く、しかも料金体系が以前より安くなっていることだった。これじゃ我々世代が知っている「ゴールデン街」ではない。デフレの影響は、この街にも及んでいた。


(某月某日)拙著新刊を担当してもらった編集者三人とささやかな「出版慰労会」。雨模様の夕刻、なぜか池袋チャイナタウンの入り口に集合。北京ダックを食べる計画で、そうなると安くて旨くて量もある同地区を撰ぶのも仕方なしですか。食材屋と書籍、DVD屋に上海・小龍包の店などを案内し、なじみのレストランへ。この店のテレビが北京の中央電子台に繋がっているので中国のニュースも見られる。尖閣諸島での衝突問題で中国の反応がわかる。四人で北京ダック一羽。全員が「美味しい」。つまみを六皿、ビール。紹興酒はやめにした。
 (そうだ、前回、この店に帽子を忘れた)。
 店長に言うとちゃんと通じて保管していてくれた。勘定書を見て編集者が安さに感動。無料の中国語新聞を数種類仕入れ、今度は石平さんのボトルがあるスナックで二、三曲。店にいた中国人の若者が同行の背の高い女性編集者に「ヘンピャオリャン」を連発している。「それ、どんな意味?」と聞かれたので「すごい美人と言ってます」。外は雨になっていた。
 

(某月某日)都内某ホテルで講演。いつもと聴衆が異なるのではじめから終わりまで漫談調で通す。質問が多く、そのまま懇親会の席に持ち越して焼酎のボトル片手に熱弁を続けているうち少し酔った。最近とみに酒量が激減しているのは体力の衰えだろう。若い日々、量を競って飲んだが、いま考えるとなんという馬鹿な営為を繰り返していたのだろう、と思うことがある。木田元の『反哲学入門』を読んでいたら日野啓三がガンの手術後に秀逸な小説をたくさん書き残し、その中に死に直面しての心理描写が夥しくあって感動的だと書いてあった。日野啓三はベトナム戦争を舞台として「あの夕日」くらいしか読んでいなかったか、こういう分野の小説に強く興味を引かれる年齢になった。「残された時間」は酒のためにあるはずがないだろうし。
 だからと言って読書量が反比例して増えたわけでもなく、よく考えると本をよむ時間も減っている。新刊も古典的なもの、本格的ドキュメントいがいはあまり読まなくなった。青年時代に刺激的だった本を繰り返し読むのは、これは年齢の所為だろうか。


(某月某日)今度は許世偕前駐日台湾大使が久しぶりに来日されたので、神田の寧波料理。台湾取材経験が多いジャーナリストと編集者十人で一卓を囲む。参加者のうち紅二点は河添恵子さん、福島香織さん。ふたりとも辛辣に中国批判、そのパワフルな批判精神の源泉は何だろう? 
 ところで許大使は米国の講演旅行の帰り道、日本の津田塾で二十年近くも教鞭をとられたため我々より日本のことに詳しい。そのうえ何故か焼酎ファン。会合の店には幻の薩摩銘酒のひとつ、「魔王」がいつもある。話は弾むが台湾の未来に話題が及ぶと明るい雰囲気が沈みがちとなった。宴がはねて雨が強くなり大使と近くの喫茶店でビールの続き。
 出席した編集者と海外旅行のチケットの話になった。小生の場合、土壇場にならないと三日空くか、四日空くか、スケジュールが決まらず、したがって航空券の予約は出発の三日前とか、二日前になる。これまでは飯田橋か高田の馬場の旅行代理店に走ったが、この三年ほどはネットで全部予約が出来る。ホテルの予約も、海外旅行保険の予約も。こうなると旅行代理店が都内のビルに出していた支店を次々と閉鎖している理由も納得である。電子書籍が出版業界に地殻変動をもたらしているのも、このチケットの例が意外に参考になる気がした。書店は全国で数千の規模で閉店し大型書籍か古本チャーンしか目立たなくなったように。


(某月某日)夕刻、霞ヶ関ビルで加瀬英明vs石平対談集の出版記念会。早めに行くと廊下で宮脇磊介氏にばったり。いつもロビィが廊下でこの人とすれ違う。半年前、オークラのロビィでばったり、それから三ヶ月ほどして私学会館のロビィでばったり、立ち話ばかり。同じフロアの外務省関連団体の勉強会とか。
 さて会場にはいると、まずヘンリー・ストークスさんがいる。三島伝を英語で書いたジャーナリスト。今年、憂国忌四十年、鎮魂祭にきて玉串奉奠を誘うと「それも大事だけど取材に行きます」。
田久保忠衛さん、福田逸さん、古賀都議、主賓らに挨拶をしていると村松英子さんが入ってきて久闊を除す。乾杯の音頭は櫻井よしこさん。やはりここでも女性パワーが強い。田久保さんがスピーチで切り出したのは安全保障と台湾問題だったが、それからしばらくして尖閣諸島の問題に火が付いた。もし事件直後だったら、この集会、きっと荒れていたのでは? 帰り道、茂木弘道さんらと一階のショットバアで追加一杯だけ。年初来、休肝日はまだ一回だけ。
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