国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(胡錦濤、高級軍人の11名を大将に任命)

2010/07/20


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)7月20日(火曜日)
       通巻3024号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 胡錦濤、あらたに11人の高級軍人を「大将」に任命
  軍権の掌握が進み、旧江沢民派軍人はまもなく引退?
****************************************

 7月19日、北京の「八一大楼」(通称81ビル)で胡錦濤(中央軍事委員会主任でもある)が出席し、或る「儀式」が執り行われた。11人の軍人が新しく「大将」に任命されたのである。

 式には中央軍事委員会副主席の郭伯雄、副主席の徐才厚らが出席した辞令を発動した。
 大将に昇格したのは章泌生(副参謀長)、童世平(総政治部副主任)、李安東(総装備部副主任)、劉成軍(軍事科学院長)、王喜武(国防大学長)、房峰輝(北京軍管区司令員)、王国生(蘭州軍管区司令員)、越克石(南京軍管区司令員)、陳国令(南京軍区政治委員)、張陽(広州軍区政治委員)、李世明(成都軍区司令員)。

 1955年に再編成された中国人民解放軍で、これまでに大将は167名。とくに江沢民時代には大将が62名に乱発され、問題となった。なかには江沢民のプライベートなボディガードまで三階級特進で大将に抜擢され、さすがに高級軍人らはむくれた。
 
 今回の胡錦濤人事のなかで、一気に十一名の大将指名は軍の高層部においても「団派」(共産主義青年団、胡錦濤派)が主流形成という流れなのか、どうなのか。
背景に権力闘争がある筈だが、まだ詳細は伝わってこない。
    ○ ◎ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ★読者の声☆  ☆どくしゃのこえ★   ☆読者の声★
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)産経新聞電子版によると、≪ロシアのメドベージェフ大統領は12日、「イランは核兵器製造が可能な技術の保有に近づいている」と警告、核開発を続けるイランに対して国際社会がより厳しい態度で臨む必要があるとの認識を示した≫そうであるが、もしイランが実際に核兵器製造に進むような事になれば敵対国イスラエルは先制攻撃をかけるだろう。
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100712/mds1007122121004-n1.htm

一方で北朝鮮はあと1〜2年で十数個保有している核兵器の小型化に成功すると言われている。北朝鮮は日本全土を射程に置くノドン・ミサイルを200発保持しているのでそれに積めば日本は2千年の歴史を終える事になる。なのに、この国の愚民は(朝鮮人民)民主党の管などという半分反日工作員の男を首相に選んだ。私には朝鮮ヤクザ金正日があざ笑う顔が見えるが、この男は核融合も進めて水爆を日本人の頭に落とす事も辞さないだろう。小沢一郎は韓国訪問時に「日本人はアジアの寄生虫で優秀な韓国人の血を入れなければならない」と言ったそうであるが、その小沢がいる民主党に騙される日本人はやはり世界に冠たる愚民であると言える。

さて、寄生虫と韓国人の血を混ぜると言うような気持ち悪い事をする必要は全く無いが、その優秀な韓国人に素直に学ぼう。最近、韓国は1500キロの射程能力を持つ巡航ミサイル開発に成功した。これは北朝鮮北部を狙えるだけでなく、ほぼ日本全土が射程距離に収まったという事だ。これは統一後に北朝鮮の核技術と合体するだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100717-OYT1T00747.htm

ちなみに射程距離500キロの巡航ミサイルを開発したのは、米国、ロシア、イスラエルに次いで世界で4番目である。ここで再び言いたい、「優秀な韓国人に学ぼう!」と。
http://www.chosunonline.com/news/20100717000005
しかも、その韓国はアフガンへ再派兵という大胆さである。私はこの素晴らしい決定を出来る韓国を尊敬する。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100719/kor1007192339005-n1.htm
当然の事として、米国は韓国を「アジアで最も信頼出来る国」と見ている。小鳩や管は小泉以来の日本の政治外交的資産を破壊し尽くしてしまったのだ。かように、劣等民族日本と優秀な韓国人は差がついた。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100511/amr1005111742010-n1.htm

我々は北朝鮮に滅ぼされる前に優秀なリーダーを選び直す事が出来るのか?果たして、今からでも間に合うのか?
   (道楽Q)

       ○◎○◎○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム(その1)
@@@@@@@@@@@@


――アメリカ文化への淡く儚い仰望・・・
『卡薩布蘭卡』(〔美〕艾布斯担等 中国電影出版社 1978年)


  △
 『卡薩布蘭卡』の漢字音をそのまま発音すれば、カサブランカ――北アフリカのカサブランカでの反ナチ地下活動を舞台に、ハンフリー・ボガードの陰影深く渋い演技とイングリッド・バークマンの儚くも凛とした横顔がスクリーンを飾った映画「カサブランカ」の台本を訳したこの本が出版されたのは、現在に繋がる改革・開放方針が決定され、中国が政治第一の毛沢東路線に別れを告げ、経済開発最重視の!)小平路線へと大きく舵を切った中国共産党第11期3中全会直前の1978年11月だった。

なぜ、あの時代に、こんな本が出版されたのか。なぜ・・・?
――第二次大戦期、ハリウッドは戦争遂行を目的とする記録映画を大量に製作したが、それ以外にも戦争が舞台となった劇映画も少なからず撮影している。その中には、ハリウッド伝統のスパイ物語に反ファシストの“スパイス”を加え、アメリカの政策を宣伝する映画がみられた。

その種の作品の代表作ともいえる「カサブランカ」は、基本的にはありふれたスパイ物語の類型を踏まえているが、きめ細かい人物描写が優れていると評価できる。
映画芸術の側面からいえば、同種のストーリーを描くハリウッドの一般的な映画とは明らかに異なった特色を持っている。

映画台本から、第二次大戦中のナチス占領地区での人民の抵抗運動を読み取ることが出来るが、それは表面的に過ぎる見方だ。この陰影深い映画はアメリカこそが「自由」と「民主」の楽土だということを、観客の心に刷り込んでしまう。

絶体絶命の危険を冒してカサブランカにやってくるのも、やはり誰もが、そんなアメリカに逃れたいからだ。

アメリカのパスポートを手にすることができるかどうかが、この映画の台本にみられる主要なテーマだろう。

この映画の隠れた主役はアメリカのパスポート。映画は男女の愛情物語を描くが、そこに一種の「自己犠牲」の精神がみられる。とはいうものの、それは反ナチズム闘争における犠牲だろうか。そうではない。それは単なる個人的愛情に過ぎないのだ。

基本的には、この種の映画はスパイ映画の類型に属するものであるからこそ、ハリウッドが過去に一度ならずも利用した同じような愛情物語の公式に則った反共映画といえるのだ。こういった側面からして、この映画台本は我われが研究すべきものである――

以上が、冒頭に掲げられた「編者説明」が語る「カサブランカ」の台本を「電影文学劇本」とサブタイトルを付けて翻訳・出版した理由だ。因みに、じつに丁寧な訳文ではある。

思い起こせば「カサブランカ」は銀幕ということばが無限の輝きを放ち、スターが一般人の及びもつかない煌びやかな存在として迎えられ、映画にとって幸せに充ち溢れていた時代を代表する作品だろう。その「カサブランカ」のどこに「我われが研究すべき」「反共映画」の側面があるのか。

じつは反共映画という常套句は単なる“口実”にすぎないのだ。
この本が出版された時期を思い起こしてもらいたい。つまり10年も続いた文革時代、いや建国以来の毛沢東時代が求めた社会主義的勧善懲悪映画に飽き飽きしていた中国の映画人は「カサブランカ」のような愛情物語に飢えてういた。

その飢えを渇かすためには、「反共映画」のレッテルを貼って誤魔化すしかなかった。この本を「『自由』と『民主』の楽土」への密やかな愛情表現と考えるなら、この時期の出版は納得できないこともない。
《QED》



樋泉克夫のコラム(その2)
@@@@@@@@@@@@


――タイ・アピシット政権は華人財閥複合体では?



7月半ば、バンコクの繁華街を歩いた。一部に“痕跡”は残るものの、バンコクの都市機能も旧に復したようだが、赤シャツ騒動が提起した問題がなんら解決していない以上、あのような事態が再燃する可能性は大きいと考えておくべきだろう。

敢えて誤解を恐れずにいうなら、《タクシン》とは海外を流浪する元首相個人というより、現在のタイ社会の在り方への「否」を意味する政治的記号と看做すべき時期に至っているのではなかろうか。

それはさておき、7月に入ってアピシット(袁順利)首相は、今秋退任予定のタイ中央銀行総裁の後任に、10月1日付けでカシコン(農業)銀行のプラサーン(張旭州)総裁を当てることを決定したと伝えられる。
一見すると単なる中央銀行総裁人事のようだが、そこから透けて見える人脈模様は、なんとも面妖なものとしかいいようはないのだ。

オックスフォード大学で首相と同級生のコーン・チャティカワニット財務大臣の父親は、元財務省税務局長で税務行政専門家で知られるクライスリー。その兄のカセム(蘇家森)はタイ電力公社(EGAT)総裁として電力行政のみならず有能なテクノクラートで知られ、80年代以降のタイの政官界で隠然たる影響力を保持すると共に、官界を去った後は家業のサイアム銀行(前身は亜洲信託銀行)会長に転じ同行経営建て直しに当たった。

チャティカワニット(蘇)家を興したプラヤー(蘇天磊)警察中将は福建出身でタイ警察育ての親とも。
広東系説もあるが、中国でも伝統的に警察や軍人幹部に客家系が多い傾向や血縁関係にあるラムサム(伍)家がタイ客家系最有力一族である点などからすれば、チャティカワニット家もまた客家系とみるのが常識というものだろう。

カセム夫人のチャッチャニー女史は、プラサーンが総裁を務めるカシコン銀行を中軸とするラムサム(伍)財閥総帥のバンヨン(伍捷樸)の実妹。バンヨンの兄は一族の中興の祖と評価の高い故バンチャー(伍班超)で、その妻、つまりバンヨンの兄嫁に当たるサマウンヴァーンはM.R.(モムルアン)の称号を持つ王族出身者。

要するにコーン財務大臣の父親は元財務省幹部の財政家。伯父がテクノクラート最長老。縁戚は王室に繋がるタイ有数の銀行経営一族となるのだが、ここに登場するのが6月の改造人事で首相府大臣から科学技術相に横滑りしたウィーラチャイ(李天文)だ。ウィーラチャイの義父はタイ最大の多国籍企業CP集団を率いるタニン(謝国民)。ウィーラチャイの弟の夫人はバンヨンの娘。

ウィーラチャイの父親のスチャイ(李景河)は対中ビジネスの総元締め的存在で、バンヨンとタニンと手を組み90年代半ばに上海で中国最初の外資独資(1億ドル)の泰華国際銀行を創設。折から訪中中のシリントーン王女が上海に駆けつけ本店開業式典を主宰していたほど。血で繋がった3家族は手を携えての対中ビジネス。

以下、ややディープな話。タクシン時代の政権与党だったタイ愛国党の中核メンバーでもあったウィーラチャイは、06年9月のタクシン政権打倒クーデター後に首相となったスラユット大将の報道官を務めているが、同大将の私邸の持ち主はスチャイだったとか。

ならば同大将は政敵であるタクシンのかつての腹心で、自らの家主の息子を報道官に任命したことになる。さらに・・・ウィーラチャイに弾かれて科学技術大臣を辞めたのは、カシコン銀行とは永遠のライバルであるバンコク銀行総帥のチャトリ(陳有漢)の異母弟の妻。
政権中枢でグチャグチャに入り組んだ人脈模様・・・露骨すぎませんかねえ。
《QED》
 △ □ ◇ △ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
桜チャンネルよりお知らせ
@@@@@@@@@@@@

【宮崎正弘】政変と民族衝突に揺れるキルギス情勢
http://www.youtube.com/watch?v=aGX58K70Hf8
       △
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

< 宮崎正弘の最新刊 >
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社、1575円)
http://www.amazon.co.jp/dp/475931122X/
  ★
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
 
<宮崎正弘のロングセラーズ>
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html

『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
     ○◎○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有)宮崎正弘事務所 2001−2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。