国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(新司令官、カブール入り)

2010/07/03

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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)7月3日(土曜日)
         通巻3010号 
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 ペトラウス新司令官は米公聴会承認後、ブラッセル経由でカブール入り
  NATOは新司令官に不満。交戦規定は変更せず、戦略は継続というが
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 マクリスタル現地司令官を更迭したオバマ大統領が、新アフガニスタン米軍司令官(NATO司令官を兼務)にペトロウス中央軍司令官を任命したことは述べた。
 戦争中に司令官を更迭したのはハリー・トルーマン大統領のダクラス・マッカーサン罷免以来である。

 ペトロウスは米議会公聴会で承認され(30日)、ただちにブラッセルヘ飛んでNATO本部でフォグ・ラスムセンNATO軍司令官と会談した。
7月1日、NATO本部では「犠牲者が急増しているとはいえ、基本戦略を変更しないし、タリバン以外の“市民”を保護し、アフガニスタンの正規軍ならびに警察の訓練を重視することに替わりはない」と述べた。

しかし軍と警察の訓練が遅れている上、教官不足。まして新任の教官幹部は「これまでの訓練度を過大評価している。軍も警察もレベルが低すぎる」と酷評された(フォックスニュース、7月1日付け)。

ラスムセンNATO司令官は前任者のマクリスタルの前任者や大使批判を支持した人物である。
あまつさえNATOは米軍のトップ人事を事前に知らされておらずむくれた。
 アフガニスタンで欧米の共同作戦も心理上の齟齬が目立つようだ。

 「苦戦中とはいえ、犠牲を減らし治安を回復することに最大の努力をするために」とペトロウス中央軍司令官はNATO幹部につけくわえた。「交戦規定に若干の変更があるかもしれない」。
 つまり大筋では前任者のマクリスタル路線を継続するとして、NATOを説得した。

 「制圧」した筈のヘルマンド県マルジャの治安は完全回復とは言えず、次のカンダハル総攻撃は遅れに遅れている。

くわえて米軍の三万増派は日程が遅れており、米軍の目標=122000名に三分の一が欠ける。西側の犠牲は従前の統計の倍加、六月だけでも死者102名を記録しワースト名数字を塗り替えた。

 欧米の腹の探り合いと共同への決意が未消化のまま、ペトロウス新司令官は2日、カブールに入った。
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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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西村幸祐vs石平『日本よ! 米中を捨てる覚悟はあるか』(徳間書店)
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 保守陣営のなかでは中国論花盛りな時期に、いささか趣の変わった中国論がでてきた。
 本書は、このまま民主党の横暴がつづけば日本は間違いなく「中国の『倭国自治区になる』という激しくも辛辣な日本現代政治批判となっている。
 趣旨はその通りにしても、やや違和感を抱いたのは、「倭国」ではなく『中華人民共和国「倭族」自治区』と比喩した方がわかりやすいのではないか、ということだった。
 チベット、ウィグル、モンゴルはそれぞれが「自治区」であるように。

 その昔、日本は米国五十一番目の州になればいい、として「アメリッポン」という標語が流行り、国語もやめて英語で言い、それはジャグリッシュだろう、とか。結構、まじめに議論している手合いがいて驚いたことがある。
 敗戦直後にも桑原武夫とか志賀直哉は『日本語はローカル語だからフランス語にせよ』とする奇矯なる妄説を吐いていたっけ。
 通貨もドルで共通とすれば問題はないじゃないか、と真顔でいう人がいた。評者(宮崎)は「我々にとって最も重大な要素は国家の矜恃、民族の個性であり、通貨は主権行為であり、そういう説は絶対に受け入れられない」と反論すると、相手はさっと引っ込めたが。つまり基礎的な主体性論議が、これらの妄説を弄する人たちには欠落しているのである。
 さて本書は触れていないが、もし「中国『倭族』自治区」に日本がなるとすれば、日本人の教わる「国語」はもちろん中国語、マスコミは北京が内容を指令し、教育現場では中華思想の歴史が教えられ、通貨も人民元となる。国防は中華人民共和国の軍隊が駐屯する。反中国の言辞は禁止され、さしずめ保守言論人はことごとく労働改造所送りとなり、歴史書は焼き捨てられるだろう。天皇は当然ながら廃位されられるだろう。
 その上、本書で触れられているように「日本女性は強制的に中国人男性と結婚を強いられ」、気がつけば合法的に民族浄化。本当の日本人は消滅することになる。

 この未曾有の危機をいかに乗り切るか。さしあたっては現政権を過半数割れに追い込むしか道はないだろう。
 西村幸祐は焦燥を表しつつ、こう言う。
 「このままでは、独自の軍事力でプレゼンスを築けない日本は、米中両帝国に都合のいいように富を簒奪されながら、さながら香港のように、『倭人自治区』としてシナの西太平洋支配の要諦としてのみ存在できる空っぽな孤島になっていくだろう。日本が戦後体制から脱却し、さらにポストモダン状況を主体的に迎え入れることで、『歴史の終わり』を冷戦後の米国で宣言したフランシス・フクヤマに対し、『歴史の始まり』を日本が宣言することが可能になる」。

 さはさりながら、石平は基本的にそれが可能なのか、次なる言葉を用いる。
 「私が不思議に思っているのは、中国で日本の歴史書を幕末、明治からいろいろ読んできましたが、日本に来て現実の生身の日本人とつきあうと、どう考えても、いまの日本人と歴史書に書かれた日本人とがつながらない。幕末、明治或いは戦前の日本人と、これが同じ人種とは全然思えない」
 本書を読んで憂鬱さが増すだけか、立ち上がれ日本とさけびつつ行動に移るか。
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 西村真悟のコラム 西村真悟のコラム 西村真悟のコラム 西村真悟のコラム
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西村真悟のコラム
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   課題を封印したずるい選挙


また菅氏が消費税の低所得者還元つまり消費税払い戻しに関して錯乱した手振りで街頭演説して、野党がその矛盾を突っ込み、小沢氏が、田舎で、すねたように、「公約は変えるな」と執行部批判をしている。
そこで言いたい。こいつ等の手に乗るなと。
消費税を引っかけて、議論をそこに集めるのは、肝心な課題を封印する菅の操作だ。
 小沢氏の「公約を変えるな」と執行部批判をしているその「公約」とは、聞いている者によって意味が違う。韓国政府、民団、朝鮮総連は、外国人参政権付与を実行せよと小沢氏が言ってくれていると受け取っている。

小沢氏も、そのつもりで言っている。その発言が「献金」につながり、小沢の力温存につながるからだ。これらの思惑を隠したまま、何が進行しているのか。
七月一日、つまり昨日からの中国人入国ビザの大幅緩和。不妊の副作用が懸念される子宮頸ガン予防ワクチンの接種促進。宮崎の口蹄疫病の封印。そして、小沢幹事長、菅副総理の狙い通りの、「手当をばらまきながらの選挙」である。

六月二九日から七月一日まで、鹿児島から宮崎を通り熊本に移動して、「たちあがれ日本」の広報と、亡国情況の報告をさせていただいた。
中国人入国ビザの大幅緩和と子宮頸ガン予防ワクチンに対する重大な懸念に関しては、封印されていたように全くはじめて聞いたという表情をされる。しかしこれこそ、小さなことに見えるが、内と外から我が国を崩壊させる大きな要因である。

入国ビザの緩和は、かつての満州や現在のチベット、ウイグルと同様に、日本社会における中国人人口の急激な増加と従来の秩序崩壊と治安の悪化を招く。子宮頸ガン予防ワクチンへの懸念が事実であれば、不妊による日本民族絶滅に至る。

鹿児島の霧島から宮崎県に入り、都城、小林から人吉に抜ける間に、度々車の消毒があった。大雨の中で、二十四時間人が立って消毒にあたっておられる。一体、全宮崎県内で、何人の方が二十四時間の消毒作業にあたられているのか見当も付かない。まことに、ご苦労なことだった。そのたびに、「ご苦労様」と声をかけて通った。
宮崎県はもちろん、周辺の鹿児島、熊本の方々のご苦労は計り知れない。このような状態のかなで、平気で選挙に入った現内閣の「国民の苦労」を封印した傲慢ぶりに、怒りがこみ上げる。これは、人災だ。具体的に言えば、民主災であり鳩・菅災だ。
それと同時にこの事態を観て、つくづく思う。宮崎県民に言いたい。いざという時に必要な知事とは、一週間に数本の半分お笑いテレビに熱心に出演しているタレントではなかったんだと。
さて浅間山荘事件や三菱ビル爆破などの事件に象徴される一九七〇年代の学生運動から市民運動に転じ、国旗・国歌法案に反対し、横田めぐみさんを拉致した北朝鮮工作員シン・ガンスの助命という朝鮮総連の運動に賛同し、韓国大統領に対する彼の嘆願助命書に署名をした者が、総理大臣になっている。
そして外国人参政権付与を推進し、夫婦別姓法案を推進し、学生時代の目標である日本解体に進もうとしている。
その為に低級な候補者を立てて選挙をしている。彼は隠しているが、これが最大の国家的課題なのだ。
  (了)

(にしむらしんご氏は前衆議院議員)
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 松本徹先生『三島由紀夫を読み解く』がNHKテキストに
 ラジオ第二放送で7月から9月放送のテキストです
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NHKカルチャーラジオ『文学の世界』は、七月から九月が松本徹(文藝評論家、三島文学館館長、憂国忌発起人)が語りおろす「三島由紀夫を読み解く」です。
放送日は七月から九月  木曜日 午後八時半から九時
再放送は金曜日 午前1015−1045

なお写真十数葉を配した、松本先生執筆のテキストはNHKから出版されており、書店で買い求めることができます。
NHKカルチャーラジオ 松本徹 『三島由紀夫を読み解く』(857円)
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 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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