国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(中国救援機がキルギス一番乗り)

2010/06/15


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)6月16日(水曜日)
         通巻2996号 <6月15日発行>
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(速報)
  紛争や内戦は怖くない。中国機がオシェへ一番乗り
   在留中国人救出へ中国南方航空の737機を二機チャーター
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 迅速な決断だった。日本はまねができないだろう。
 キルギス内乱状態でオシェならびに南方のカラスウ市に在留する中国人およそ500名を救出するために中国はただちに救援機を飛ばす準備に入った。

 チャーター機は中国南方航空の737が二機、14日には新彊ウィグル自治区のウルムチ空港に待機するという決断の早さだった。

 また欧米マスコミより中国メディアのほうが情報が早かった。
 キルギスの民族紛争はオシェ市内のカジノで博打のトラブルからキルギス人とウズベク人の衝突となったことが判明した。
死者124名、負傷1685名という数字が把握された。

 衝突が内乱状態にまで発展したのは、今月27日に予定される憲法改正をめぐる住民投票で、「オトゥンバエワ臨時大統領が用意した改憲草案が曖昧かつ自己矛盾だらけで、各政党ならびに政治勢力が反対している状況も火に油を注ぐ結果となった」(グローバルタイムズ、6月15日付け)。

 14日中にキルギス治安部隊は現地に入り、主要幹線に検問所を設けて武器を携行したグループを拘束している。また帰国希望の中国人を、キルギス政府軍がオシェ空港まで送ったという。

 中国の救援機は15日早朝すでにウルムチを発って、同日夜のうちに中国人五百名近くを収容しウルムチに戻る予定という。

 嘗てイラク紛争の折、日本政府は日本航空をチャーターしようとして、労組の反対でかなわず、トルコ航空にたすけてもらってヨルダンまで在留邦人を運んだ。さらには台湾のエバエアー機をチャーターして、ヨルダンから東京へ運んだ。
 日本航空の没落、さもありなん。
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●小誌、まもなく通巻3000号。記念特大号を準備中です!
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  読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE 読者の声
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(読者の声1)サッカー日本代表は、ワールドカップ初戦対カメルーン戦に苦しみながらもなんとか勝利を上げ、決勝トーナメント進出に前進しました。
とりあえず、おめでとうと言いたいです。しかし勝負はまだまだこれからですので、この調子で頑張って欲しいです。今朝のニュースは日本の勝利に沸くファンなどを映したものが多かったですが、大分県の中津江村だけはちょっと違っていました。
中津江村は、日本でワールドカップが開催された時に、カメルーン代表がキャンプ地として滞在したことで親交が生まれ、カメルーンを応援するようになったようですが、対戦相手が日本の時までカメルーンを応援しなくてもよいのではと思いました。
住民にとっては、特別な思い入れがあるチームかも知れませんが、日本相手にカメルーンのユニホームを着て、カメルーンの国旗を振ってカメルーンを応援している様子を見て、私は理解に苦しみました。彼らは別に日本代表が憎い訳ではないでしょう。友好のためのパフォーマンスだと思います。しかし・・・、これは決して悪いことではないと思いますし、人それぞれと言ってしまえばそれまでですが、やっぱり、日本代表が必死で頑張っている時は日本を応援して欲しかったです。
  (キノシタ 名古屋)


(宮崎正弘のコメント)福井県小浜市。オバマ大統領当選を喜んでいました。しかし小浜市民全員ではありません。きっと一部の住民でしょう。村おこしキャンペーンではないでしょうか。大分県中津江村? 福沢諭吉の故郷・中津の近くですね?



  ♪
(読者の声2)サッカーW杯で日本がカメルーンに勝利して盛り上がってきましたが懸念したくなることがあります。
それはNHKのW杯主題歌の曲名が『タマシイ「レボリューション」』なのです。文字通り『魂「革命」』です。
私的見解で恐縮ですが、これはNHKの巧みな工作活動の一環ではないでしょうか。
サッカーファンでなくともW杯という国の誇りと名誉を賭けた4年に1度の大舞台に多くの国民が振り向くはずです。そしてW杯の中継をほぼ独占しているのがNHKです。
ということは、日本国民は嫌でも主題歌を耳にする機会をつくってしまうことになります。NHKはまさにこの機会につけ込んで巧みな工作活動を展開しているのではないかと思えて仕方ありません。
勿論、私も一人の日本国民として日本代表には勝てるだけ勝って欲しいと強く願っていますが、勝ち進めば進むほどあの主題歌が国民の熱狂とともに顕在意識を越えて潜在意識に深く刻み込まれるのではないかと危惧します。
特にメロディーが若い世代のハートを捉えて止まない具合に仕上がっているのが憎い限りです。これによって新たに無垢の若者及び国民がNHKの洗脳工作という底無し沼に足を捕られ嵌っていくとするのは見解が分かれると思いますが、多感な青春期にある若者に対しては「タマシイ」を制御するのに一定の影響力を持ち得るのではないかと考えたくなります。
著名な先生方もおっしゃっていますが、私達はNHKをはじめ、これから益々狡猾になっていく情報戦争及び工作活動と戦っていかなければならない状況に向き合い続ける事になると痛感する次第です。
(マチェドニアン)



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(読者の声3)貴誌前号(読者の声8)の「民主党の枝野幹事長は、民放の番組の中で、「民主党が国会の会期を  延長しないで参院選に入るのは、民主党の支持率が高い内に選挙を実 施したいためだという声があるがそれは、“下司のかんぐりというも のだ”」。“下司”という言葉を辞書で引くと「身分の低い人、身分の卑しい 人」と載っている。民主党が国会の会期を延期しないのは民主党が、自身の支持 率が高い内に参院選を実施したいためと誰もが思っている。というこ とは民主党以外の人は全て“身分の低い、卑しい人”ということになる。民主党も枝野も偉くなったものだ。 私も民主党の枝野に『下司』にされた。これも『下司の勘ぐり』か  」<引用終わり>
感想です。
これは「図星」というべきでしょう。図星で魂胆を暴露された枝野があわててごまかし逃走したという表現では遁辞という表現もあります。民主イタチの最後っ屁といってもよいでしょう。それにしても猿でも騙されないごまかし工作を公然と強行するとは民主党は国民を馬鹿にしきっています。愛国者国民の怒りの鉄槌が下るでしょう。
   (東海子)



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(読者の声4)前号に上海万博のサブカルについての読者の「HM生」氏の異議申し立てに対する宮崎様の反論「サブカルは文明のツールであっても、日本文化ではない」とのご回答が明快でした。勉強になります。
  (NF生、東京)



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(読者の声5)アニメは日本文化を象徴します。私はHM生さんに同調します。
 日本の文化を大いに特徴付けるのは、「山川草木悉皆成仏」、すべてのものに命が宿るという考え方だと思います。
 一神教のキリスト教文化には命は神によって与えられるものであり、人間が作り出したものに命はないという考え方が基本だと思います。
 アニメでも、人間が描き、人格を付与するとそのキャラクターが生き生きとなるのは、すべてのものに命が宿るという考え方が根本にあるからです。日本のアニメの主人公は、マンガの中で成長していきます。顔かたちだけでなく人格だけでなくその世界においてすべてのものの人間関係を含めて成長していくのです。
 アメリカの代表的なアニメは、はじめから性格と使命が決められておりどんなに長く連載されていてもその人格が成長するのを見たことがありません。唯一すこし成長が感じられるのがミッキーマウスくらいです。
その他の国のアニメでもアニメの主人公が人格を持っているというのを知りません。もし、それが間違いならどなたか教えてください。
 アニメの主人公が成長し、周りの人間関係が複雑になればなるほど感情移入をするため、その主人公は日本以外の国のアニメとは違う存在になっていくと思います。それが、海外の人々の心に進入し、人間の作った物に命があるように思えてくるから日本のアニメは人気があるのではないでしょうか。
 つまり日本の海外で人気の高いアニメこそ、日本の伝統文化にどっぷりと染められているもので、それを海外で理解されることは、日本の神秘性が少しずつ理解されていることに繋がると思います。
それはロボットにもそれぞれ名前をつけて愛着を持つ日本文化がものづくりの文化を育て、職人に対する尊敬の念をはぐくんだ伝統に繋がるのではないでしょうか。
 アシモフのロボットに対する恐怖心のぬぐえない西洋文化との差異を日本のアニメがすこしづづ薄めている様に思えてなりません。
 この文化的背景が縮まらない限り、日本のアニメは世界に冠たる独創性を持った文化として今後も世界に定着すると思います。
日本のアニメはりっぱな日本文化を象徴しています。
   (歴史ナビゲーター、福岡)



(宮崎正弘のコメント)アニメが日本文化であるというご意見は、三島由紀夫『文化防衛論』が問いかけた「文化」の概念とはえらく距離のある概念で、アニメを認識されているようですね。小生が問題にしているのは最後に守るべきものは何か、それが文化伝統であり、その結晶としての天皇ということです。
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宮崎正弘の独演会があります。どなたでも参加できます!

とき    6月19日(土)18:30〜20:30(18:00開場)
ところ   文京シビックセンター地下学習室(文京区春日1−16−21)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html
講師    宮崎正弘 http://miyazaki.xii.jp/
演題    「シナのバブル崩壊はいつか?」
       (V字型回復にみえる中国経済の脆弱性は、財政出動と銀行貸し出しのラッシュにより過渡的な演出にすぎず、ユーロの二の舞になるおそれが高まると同時に、不動産市場のクラッシュが秒読みとなった。ところで企業側は広東のストライキ頻発に賃上げで応じており、輸出価格競争力維持が難しくなった上、米国から人民元切り上げ圧力、このままで中国経済がソフトランディングすることは至難の業だろう)

会場費   1000円
【連絡】愛書連 aishoren@yahoo.co.jp
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 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2010/06/16

    カメルーンを応援する中津江村について、何も日本との対戦で応援しなくとも・・という投稿が掲載されましたが、私はそうは思いませんでした。

    草深い、都会のような設備も娯楽もない田舎の村に日韓大会(2002年)当時、キャンプに来てくれた異国の選手に好感を抱き、

    それ以来ことあるごとにカメルーンを応援し、カメルーンでもそれが機縁で親日感情が広まったと聞いております。

    前村長も日本との対戦に複雑な表情ながらもこれまでのご縁で、カメルーンを応援するとのことを言っておられましたが、

    何も日本を応援しないというわけでもない、心中ではやはり日本応援だと感じましたがいかがでしょうか。

    そういう忖度をするの日本人の度量のうちだと思います。

    むしろ信義に厚く、もう十年近い時が流れても、変わらず一度結んだ友好の縁を大切にする、中津江村の住民こそもっとも誠実な日本人らしい姿なのでは・・・と思いましたので書かせていただきます。



    東京都 Y・E

  • 名無しさん2010/06/15

    「アーダノ コーダノ えーだの」弁解上手な幹事長