国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(保守団結、緊急集会が開催)

2010/06/10


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成22年(2010)6月10日(木曜日)
        通巻2990号
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 「『奇兵隊内閣』と呼んでほしい?」 尊皇心に欠けるのにおこがましくないか
   菅・全共闘極左政権は日本を破壊する危険。救国陣営が総結集
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 9日夜、都内で開催された緊急国民集会は千名以上の聴衆があつまり、安倍元首相、平沼赳夫、山田宏氏らの訴えに耳を傾けた。
会場の砂防会館大ホールは立ち見が多く、熱気にあふれかえった。
 現役代議士、国会議員多数が参加し、「民主党政権は極左、菅内閣は日本解体をもくろむ陰湿な左翼体質を隠している」など批判が続出、気勢を上げた。

 会は「69救国 全国国民総決起集会」と銘打たれ、国歌斉唱、「海ゆかば」の合唱。舞台中央のスクリーンには、志半ばで倒れた中川昭一氏、三浦重周氏らの遺影がカラーで大きく映し出された。
 司会は水島総と高清水有子の両氏がつとめた。

 冒頭に登壇したのは安倍晋三元首相である。
 「V字型回復などと菅政権の人気を世論調査がいうが、その中身は要するに小沢ファクター。菅内閣の性格は陰湿な左翼、彼は危険な人物である。シンガンス釈放に署名したことが批判されたときの釈明も、じつにいい加減で、あのとき署名した国会議員はたったの弐名。もうひとりは現法務大臣だった。これが、もし米国なら911テロリスト犯人釈放に賛成署名したことになり、大統領になれない。つまり菅氏は総理になるべき人物ではない。国家国旗法の制定に反対した政治家であることを忘れてはいけない」。
 安倍元首相の演説に会場から万雷の拍手がおきた。

 次に登壇した田母神俊雄(前空幕長、「がんばれ日本、全国行動委員会」会長)は、次のように述べた。

 「戦後日本はゆるやかに破壊された。ぶちこわしの総仕上げを民主党が行おうとしている。問題を先送りしてきた日本の政治は現在の世界の情報戦に耐えられない。日本に『日本派』の政治家がいないのは日本の弱点ではないか。国家の独立、自分の国は自分で護る、国民を自立させる。そうしなければ日本はつぶれる。ですから(乱立気味の保守新党も)大同団結し、強い二十一世紀の日本を作りましょう」と集会の趣旨をのべた。

 この集会の主旨は「創世日本」(安倍晋三)「立ち上がれ日本」(平沼赳夫)「日本創新党」(山田宏)が「がんばれ日本 全国行動委員会」の呼びかけに応じて団結を目指して開催されたもので、10日には共同記者会見も行われる。
 おおきく保守の潮流がかわる節目である。


▲平沼赳夫「ずるい民主党の国会運営に苛立ちをおぼえる」

 『国会で予算委員会も開こうとせずに予算を決めようとしている。ずるい遣り方だ。経済財政政策をどうするか、議論すべきであり、フランス革命のジャコバン党のように仕分けを演出したが、いま危険な兆候は「国会法」の改正である。これは法制局長官も政府委員も国会の議論の場から外し、かわりに政務官を増やすという。ファッショの芽である。
民主主義の見本といわれたワイマール平和憲法のもとにヒトラーが登場し、ドイツはナチスによる独裁がおこり、ドイツは破滅した。日本で起こりえないと言えるだろうか。なぜなら民社党の政策の骨子などは旧社会党員が作成しており、革命指向だからである』。

 会場に流れた音楽は「すぎやまこういち」氏が、「がんばれ日本」のために作曲編曲した「がんばれ日本!」のテーマソングだ。国民の精神と勇気を鼓舞するマーチ。すぎやま氏によればサッカーの応援歌にも使えるという。
 そのCDが安倍、平沼、そして山田氏に手渡された。

 続いて登壇した山田宏(『日本創新党』党首。前杉並区長)は、「このまま黙っていたら日本はあと三年もたない。やむにやまれぬ思いから友人同士とともに新党を立ち上げた。
 日本を救い、力強い日本を再生するために全力で戦う。
 民主党は選挙互助会。だから綱領がなく、信念がなく、誰にも良い顔をする。子供手当は将来の子供に付けを回す愚策である。とくに民主党政権は日米同盟をずたずたにし、この隙に乗じて中国海軍はわが領海を示威行進し、日米同盟を試した。これが『友愛』の相手か? 主権を傷つけたまま、次世代に渡せない。各党は、いまこそ一致団結するべきである」

 さて会は引き続き古屋圭司、中川義男、義家弘介、小池百合子、稲田朋美、山谷えり子、衛藤せい一、下村博文、中川雅治の各氏ら現職政治家が登壇。また西村真悟、中山成彬、赤池誠章、牧原秀樹ら前職も応援演説に駆けつけた。

 以下、印象深い言葉を拾うと、

古屋圭司代議士。
「最小不幸とは何という政治だろう。最大幸福というべきであり、菅は鳩山以下の内閣である」

 中川義男参議院議員。
「兄の中川一郎は命がけ、血判して青嵐会を立ち上げた。いまの政治家には勇気が足りない。若者がびくびくしている。我々は何もおそれるモノはない」

 義家弘介代議士。
「体を張って日教組とたたかっている。この国に命をかけられない政治家はやめろ。子供為に体を張れない教員は去れ」

 中山成彬前衆議院議員。「口蹄疫は民主党の責任。政治災害だ」

 西村真悟前衆議院議員。「菅内閣は正真正銘の左翼政権。この祖国は命をかけても守る、民族の誇り、天皇の国である。歴史を回復する戦いをつづけよう」

 小池百合子・前防衛大臣。「ルーピーにかわってスリーピー(国会で居眠りばかりの菅)。日本の政権が他国を助け、日本を傷つける。まさになりすまし政権が菅内閣だ」

 山谷えり子・参議院議員。「首をすげかえて国民をだましているのが菅人気という御祝儀相場。マスコミのゆがんだ情報空間の結果だ」

 稲田朋美・衆議院議員。「史上最低最悪の政権。仮面舞踏会政権だ。極左を隠し、詐欺マニフェストを隠し、不道徳の代弁者だ」

 衛藤せい一・参議院議員。
「戦後日本の象徴かもしれず、全共闘に革マルに。本気で戦うときを迎えた」

 このほか壇上には学者文化人応援団もずらりそろい、小堀桂一郎、小田村四郎、岡崎久彦、井尻千男、加瀬英明、すぎやまこういち、藤岡信勝、宮崎正弘、西岡力、荒木和博、石平、藤井げんき、三輪和雄、西村幸祐、小山和伸の各氏が保守の大同団結の必要性を説き、「立ち上げれ! 日本」など保守新党を支援した。
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☆読者の声 ☆読者の声☆ どくしゃのこえ  ☆読者の声 ☆読者の声☆
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(読者の声1)貴誌通巻2989号で中国での賃上げストライキに関して「同時多発の華南地区では労働不輸出代金にも響き、ひいては人民元切り上げ圧力への導火線になる」と書かれました。
通常、賃金が急上昇すると通貨切下げ圧力が発生します。
しかし現在の中国では、宮崎さんが言われたように全く逆の現象が起きます。
理由は以下のとおりです。
1.人民元への切上げ圧力は経済的要因もあるが、それよりはるかに大きな圧力が政治的、投機的要因で発生している。
2.たとえ労働市場での平均賃金が上がったとしても、企業が急に撤退したり移転したりできないので、貿易黒字は今後も当分続く。
 さらに賃金上昇に伴い消費が増えるので、消費者物価が上昇します。
こういう状況の元で人民元が大幅に切上げされると、人民元以外の通貨で見た中国での生産コストは急上昇し、在中国の輸出企業の採算性が悪くなるか、さらに行くと他国の企業との競争に負けて輸出できなくなります。
そんな馬鹿なことを中国政府が行なうはずがないとは限りません。急激なインフレを抑えるためにやらざるをえなくなるか、その際の急激な価格変動を事前に知って投機で儲けようという人間が裏で糸を引いた場合です。
いずれにしろ少なくともこれだけはいえます。これからの2年間に驚天動地の騒動が中国で起きるということです。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)中国で驚天動地の出来事がおきる、当然でしょうね。文字通り、天地がぐらりとひっくり返るほどの。



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(読者の声2)貴誌2988号に載せていただいた私の投書に対して貴誌バック・ナンバーに以下の投書がありました。
 「ST生さんのコメントについて。バジョットの代表作、The English Constitutionは一般的には君主制擁護論と評価されているようですが、王制廃止論者と言う話は始めて聞きました。The Economistを創刊当時はそうだったということでしょうか? しかしThe Economistの創刊(1843)はまだ彼が10代の頃、また、The English Constitutionの刊行(1867)はThe Economist編集長時代(1861-77)のはずですが…」(日時:2010/6/8/ by」)。

The Economistは1845年にバジョット氏の義父(James Wilson氏)によって創刊され、バジョット氏は1860年に編集長として参画しました。バジョット氏は1826年2月生まれでしたから、当時34歳です。記事の編集だけでなく、米国での販売を拡大する等の大改革を行いました。長い社史からすれば創刊から15年後の編集長就任であることと創刊者が義父であったことから、創業共同編集長という言い方がされるようになったものと考えます。
「初代」というのは私の間違いです。ただし、社名をIBMに変えましたが、創業者でもないのにIBMの創業社長をトマス・ワトソンというのと同様と理解していただきご寛恕願いたく存じます。
秤や肉切り器を作っていた会社をコンピューター会社に変貌させたのですから。私のバジョット氏に関する知識・記憶はThe Economistと氏の著書の「ロンバード街―ロンドンの金融市場 」(岩波文庫)で読んだものだけですから、王制廃止論者であったという記憶はどちらかからでしょう。
残念ながらどちらか確認する時間的余裕がありません。
私は極く稀にしか宮崎さんのメルマガのバック・ナンバーを見ませんので、そこに質問を書き込まれても多くの場合回答できかねます。今回は、宮崎さんに対して「死ね」という書き込みがあると読んで興味本位で探してみたとき、偶然見つけました。
   (ST生、千葉)


(編集部から)原則として「書き込み」は小誌の投書欄にはあらためて掲載しません。
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  • 名無しさん2010/06/10

    (宮崎正弘のコメント)中国で驚天動地の出来事がおきる、当然でしょうね。文字通り、天地がぐらりとひっくり返るほどの。



    ・・・・・・・・・引用終わり



    同感です。

    天地がぐらりとひっくり返るというより、陸が大きくずれて、その上に海水が乗り上げる。いわゆる大津波が起きるらしい。

    津波の高さは平均三千メートル位らしい。



    戯言です。

  • 名無しさん2010/06/10

    本当に日本憲政史上最悪の内閣がtん上司ました、中身が市民運動家・中核派・過激派・官労働組合・事務局左派団体ですから現野党保守が一丸となり潰す事に専念、国民にこの政権の怖さに大声を上げて欲しいものです。この宮崎さんの国際ニュースにも期待が大きい。