国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(書評イスラエルへの誤解など三本)

2010/06/06


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成22年(2010)6月6日(日曜日)
        通巻2983号 (日曜版、書評特集)
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(本号は日曜版です)

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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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長浜浩明『日本人ルーツの謎を解く』(展転社)
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 縄文人と弥生人とを過度に区分けしたり、日本のご先祖は朝鮮から来たという怪しげな説や、日本文化の源流がシナだという歴史冒涜的な解説を粉砕する論証である。
 日本は独自の文明でありシナの亜流でさえない。
 司馬遼太郎が歴史を読み違えて、それを巧みにごまかし、錯誤の歴史観を振りまいたが、近年の研究により司馬も、かの山本七平も、かなりいい加減。誤謬がおおいことが知れ渡った(余談だが、イザヤ・ベンダサンという「筆名」で世に出た山本七平氏も激しく読み違えが多い人で、『日本人とユダヤ人』には二十数カ所の誤謬がある、と生前、村松剛氏が言っていたことを思い出した)。
 『縄文人は日本人と韓国人の祖先だった』というのが本書の骨子にあり、例証として日本の米つくりは、韓国より三千年も早く、六千年前から行われていた事実などが列記、韓国が日本人の先祖ではありえないことなどが快刀乱麻を断つように証明される。
 読後感は爽快。しかも科学的実証的で感情がはいっていない特色がある。
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高坂節三『教育委員になって知ったこと考えたこと』(小学館スクウエア)
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 教育委員というのは、並大抵のことでつとまる仕事ではない。極左、日教組、心情左翼などを敵にして戦う場でもあり、一方で美濃部都政以来の教育の低レベル化、ひどい劣化をいかにして是正するかという大問題を抱えるからだ。
 財界のセミナーなどを積極的に主催された高坂節三氏は父親が哲学者の高坂正顕氏、兄に高坂正堯氏という教育一家に育った。そして四年前に東京都の教育委員になられ、現場をつぶさにまわって現実の教育の荒廃を知る。
 「美濃部都政のもとで進めていた学校群制度は教育の平等を目指した、戦後一般化した、何事も平等にという考え」が下敷きだった。
しかし高坂氏は嘆く。
「結果的に(東京都の公立高校では)学力の低下を招き、さらに悪いことにおのおのの学校が持っていた特色、歴史、個性を無視した」と。
このため将来を心配した親は都立の名門校を避けるようになり、露骨に私立高校へ子女を通わせる。公立高校は、劣化した教員と知能程度の平等と均質を余儀なくされた、潜在能力を封殺された生徒の集合体になった。
たとえば日比谷高校、小石川高校の嘗ての名声と現在の幻滅とをみればいい。
他方、高坂氏は外国の現場も視察され、驚異の目で教育現場を目撃し、かく言われる。
「中国瀋陽にある東北教育才能高校卒業生の2008年の数字は」、「東京大学合格者六名、京都大学合格者六名、東工大など八名」。
この数字、中国のエリート教育の成果である。
ここでは早朝の六時五十分から授業がよる十時まで延々とつづき、徹底したエリート教育、全寮制。しかも日本の留学を目ざす学生は朝から晩まで日本語の教育であるという。
この激甚なる彼我の差は日中の将来を物語るのではないか。
小学高学年から中学生を持つ親、家庭人には必読の書である。
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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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 それほど悪くあしざまにけなされる国家がなぜ存在するのか
  欧米マスコミにあふれる反ユダヤ主義の原点はなにかを探った労作


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アラン・ダーショウィッツ著、滝川義人訳
 『ケース・フォー・イスラエル 中東紛争の誤解と真実』(ミルトス)
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 この世には極めつきに奇妙な物語や神話が存在するが、南京大虐殺のようなつくり話も、最近の研究により、まるでなかったことが証明された。
満州建国にしても侵略でも傀儡でもなく、日本が理想を掲げて都市を建設し、近代国家をつくり、農業大国とした。その財源は日本の持ち出しであり、教育も受けられると聞いてやってきたのは山東省からの移民が一千万。この日本の善意の産物を、嫉妬した米国の嫌がらせと数知れぬ陰謀と、そしてソ連の野望が合致して強奪し、結果的には縁もゆかりもない中国に満州は編入され毛沢東はほくほくした。
満州建国の理想に殉じ、数十万の日本人が犠牲となった。

 イスラエルが世界から受けている誤解も同様な敵の政治宣伝と、ユダヤ嫌いのアラブの政治と、不勉強な欧米のマスコミが日々嘘放送を流布している結果おきている側面が大きい。
なにしろテロリストのアラファトが英雄となり、建国のため血を流した多くのユダヤ人の辛苦のあとは一切顧みられない。
 おりからガザを支援するトルコ船籍の船をイスラエルが襲い、犠牲がでたとして世界的な批判がおきている。
 奇妙なはなしではないか。
 強盗がいなおり、それを背後から支援して武器を渡そうとしている強盗支援団の根本を断ち切る戦術を行使しているのがイスラエルであるにもかかわらず、解釈はあべこべになるのである。
 本書は、世界が誤解したイスラエルへの嘘放送を精密に検証し、じつにシオニズムの起源にさかのぼって諸問題を明快に解き明かす労作であり、NYタイムズでベストセラー入りした。
 執筆の動機を著者はいう。
 「ユダヤ人国家イスラエルは、国際社会で被告席にたたされ、非難されている。その罪状には、犯罪国家、最悪の人権蹂躙国家、ナチズムの鏡像、中東和平のもっとも頑迷な障害といったものまで含まれる。国連の議場から大学のキャンパスまで至るところでイスラエルを抜き出して、避難し、透視引き上げとボイコットの対象とし、魔物扱いにする」。

 正式に反論の、その立証を科学的、歴史的証拠をならべて冷静に着実になしたのが、本書。短慮な日本のマスコミやら「国際政治学者」には必読の書だろう。
 くどくど紹介する必要はなく、一例だけ用いるとパレスチナ人がわめいている先祖伝来の土地でユダヤ人はあとからきて、かれらの土地を横領した、という嘘。真実は有史以来、ユダヤ人は住んでおり、パレスチナ人がいた土地も、かれらから合法的に買ったのである。
 しかも「その土地の大半は不毛の地と考えられた所である。オーストラリアに英語を国語とするキリスト教国としての合法性を認める者は、イスラエルの地におけるユダヤ人のプレゼンスの合法性に疑問を呈することなどできない」。
 欧米のユダヤ人はイスラエル建国を支援したが、近年はイスラエル批判の合唱に加わる。チョムスキーやソロスらは安全地帯に身を置いて偽善の論理を展開する。
 「イスラエル批判家がいだく偽善をもっとも的確に指摘した」とNYタイムズは書評に取り上げた。
(ISBN978−4−89586−150−2、定価2800円)
http://www.myrtos.co.jp/
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(読者の声1)貴誌通巻2982号で「小沢一郎には最後の滅私奉公のチャンスが来る。いざ、民主党を割れ」
と書かれましたが、誰もついてこないことでしょう。
一旦、情死を試みて失敗したら、花魁であろうと歌舞伎俳優であろうと、情死の相方に選ばれなかった贔屓筋からは離れられていくものです。
絶対にやるなときつく厳命していた社民党切り離しを情に溺れてやってしまった相手からの心中してくださいとの言葉に引き込まれてしまった心の隙は、花魁のものか歌舞伎役者のものか。
2週間の国会会期延長は、管政権にとって非常に危険な賭けです。新政権発足後の一時的支持率上昇が雲散する危険があります。ブラウン氏が英国首相になった後すぐに解散総選挙を行なわなかったことと軌を一にすることに成ることでしょう。
国会運営にせよ、参議院選挙にせよ、次に民主党が手を組むのが公明党なら、次期選挙で公明党は節操のなさを嫌われ当選議員数は大幅減少でしょう。
また非創価学会員の公明党国会議員の重鎮であった坂口氏の引退は、じわじわと大きな影響をもたらすと私は、観ます。
創価学会側が非学会員議員の意向をでき、公明党がますます学会に引き回されるからです。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)花魁か、歌舞伎ですか。そういう見方をする日本人ははたして何人いるか、という問題ものこりませんか?
 ともかく管政権は国民の審判をうける必要があるという論法を野党は展開するべきでしょうね。



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(読者の声2)菅直人政権! 超反日左翼政権の誕生です。最悪の政権です。コワイコワイ。
あの超経済音痴振りには言葉がありません。これをヨイショして期待感を抱かせるメディアも腐っている。
 (ZH生)


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(読者の声2)腐ったメディアが誕生させた側面の方が強いのではありますまいか。
管はしょせん、朝日新聞が生んだ戦後日本の「精神錯乱時代」の申し子、普通の人から見れば、マベリック(異端児)です。



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(読者の声3)日本の政変について米国では、菅直人が浮上と報道されただけ。米国から見て、オバマ政権が抱える問題順位を記事やTV時間から見ると、メキシコ湾オイルによる環境破壊が第一位です(鳥類、海カメ、魚、エビ〜がトップ。わが家から南方へ車で2時間のところに、グランド・アイルという岬がある。海面も浜辺も茶褐色で、おびただしい数のペリカンが油の海に浮かぶ。脱線するが、カトリーナ現象と同様に、このニュ−オーリンズの北部の湖岸にあるわが町の不動産価格が急騰。この不動産不況の中で、既存住宅が買われている。
“当初、油漏れを甘く見たオバマは無能だ”とリベラルまで怒り出した。今朝、オバマはルイジアナへ来た。三度目だ。オバマは『ラリーキング・ショウ』に出て、“BPは犯罪者だ”と怒りを顔に出した。
国民の注意を逸らそうと司法省は巨大訴訟の準備を開始。米国民は、「とにかく油漏れを止めることが先決」と叫びだした。この環境破壊惨事がオフショア油田の全面見直しとなること必至です。
アラスカ、西海岸、東海岸は既に開発禁止。残るのがアラスカとテキサスとルイジアナ沖にまたがる巨大海底油田。全部禁止となればベネゼラが有利。コノコフィリップス(ConocoPhillips、南米系を含む精油世界5位)が最も有利です。
自動車業界は、ハイブリッド中心、天然ガスが値上がりする、原発見直し、風力発電見直し、つまり、USはエネルギー政策の歴史的大転換を迫られている。この惨事のためにアフガン、イラクの報道がない。イスラエルも、イランも全く報道されない。
ゲイツがアジア安全保障会議で、日米同盟の重要さを述べただけ。コメントを読むと、米国民はチャイナの闇を知らない。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)オバマ大統領が、練りに練って計画してきたインドネシア訪問を延期した理由はメキシコ湾岸の汚染問題。日本でもそれくらいの注意力があり、オバマがルイジアナへ三回目の訪問をしたというニュースはNHKでも画像を流しましたが、しょせん他人事です。
 米国紙に秀逸な漫画がでていました。
原油であふれかえる湾岸を指さして一人の男が叫ぶ「BPだ」、その隣の男は「ハリバートン社だ」、その隣は「違う、トランスオーシャン社だ」。そして隣は「BPだ」と順繰りに永遠に回り続け、責任を他人に押しつけ、頬被り。
 いずこも同じ秋の夕暮れ。



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(読者の声4)愚民党から『君が代』を歌はない総理大臣が誕生するようです。
 昨日、高速道路のサ−ビスエリア駐車場で、愚民党の菅直人氏総理大臣に成った、とのニュ−スを耳にしましたが、缶空、缶空、缶空かんかんとコ−ヒ−の空き缶が突風に煽られ、中身の無い大きな音を出しながら転がっていたのを見聞きし、缶空が管空奸菅とならなければ良いがと願っています。
  (北九州素浪人)
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 ◎西村眞悟前衆議院議員の「時事通信」 ◎西村眞悟前衆議院議員の時事通信
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菅政権についての西村眞悟前衆議院議員の時事通信を転載します。
  
「民主党と菅内閣の詐術」  
西村真悟
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 マスコミは菅氏が新首相にと報じている。現時点で菅氏は未だ天皇から首相に任命されていない。従って、今の日本国首相は、未だあの御仁である。
 その菅氏の人事の方針は「小沢傀儡からの脱却」であるという。つまり今の菅氏をはじめとする民主党執行部は、鳩山内閣を小沢の傀儡内閣と位置づけている。
 その通りならば、未だ鳩山内閣の副総理兼閣僚である菅氏自身も、小沢の傀儡だということになる。では、小沢傀儡からの脱却を唱える菅氏にとって脱却すべき対象は自分ではないか。
 よってまず、菅さんよ、自分を排除せよ。
 これは、論理が巡り巡って自分に帰ってきたという例である。
 従って、この菅氏の方針とする小沢脱却論は、虚偽まぼろしである。人心刷新というレッテルの詐欺によって支持率回復を狙ったものにすぎない。

 何故、このような詐欺に引っかかって何かが新しくなるように思い込まされるのか。
 その前提には、小沢氏が「御輿を担ぐ人」だという錯覚がある。この錯覚によって、鳩山総理を担ぁw)!)△任い燭里肋!)!)瓩任△蝓⊂!)!)瓩!)瓦偉!)譴鯲イ譴襪函⊃靴靴た!)寮!)!)侏莨紊!)襪隼廚す!)爐海箸砲覆襦!)
 
 しかし、はっきりという。小沢氏とは実は「担ぐ人」ではなく「担がれる人」なのだ。
 では、小沢氏は、今何に担がれているのか。それは戦後という時代で利得している左翼思想と左翼組織である。さらに、その戦後左翼と結びついた外国の党はっきり言うと中国共産党である。
 つまり、小沢氏は、戦前は「国際共産主義運動(コミンテルン)」と云われた戦後勢力に担がれている。
 この戦後勢力は、アメリカの核実験には抗議しても中国の核実験には抗議もしない。民主主義と人権と自由の信奉者を自任しているが、北朝鮮に拉致された最も人権を侵害されている国民の救出など考えたこともないし、最も非民主的な北朝鮮と中国に共感している。沖縄のアメリカ軍基地には反対だがその付近の海域を中国の軍艦が傍若無人に遊弋してもいいと思っている。
 さらに我が国の近代の歩みを悪を為した歴史だと思い込んでいるので、我が国の歴史と伝統を卑下して、自由と人権の名の下に外国人に参政権を与え、!)徂悗亙明!)箸垢襦!)
 この勢力に小沢一郎は担がれてきて選挙で暑u氓ツコツをつかみ、与党となって、希に見る無能な総理、鳩山氏のもとで幹事長として実質総理を自認していたのである。各業界の人から聞くと、今までの政府への陳情は全て小沢室を通せとなっていた。小沢氏の云う「政治主導」とは「一党主導であり」、「小沢個人主導」の独裁のことであった。

 他方、菅という人は、今まで何処に生息していたのか。それは、正真正銘、左翼世界そのものに彼はいた。
 
 そこで、小沢一郎氏が与党幹事長から出ていって、菅氏が首相になるということはどういうことになるのか。
 戦後利得勢力・左翼そのものが、直接首相の座に登場してくることを意味する。
 従って、この事態は、社会党の委員長を自民党が担いだので、はじめから種の開いた村山富市内閣より、さらにたちが悪い「左翼が担ぐ左翼内閣」が誕生するということを意味するのだ。
 
 従って、小沢一郎氏の存在を過大評価して、彼の抜けたあとでは何か新しくなると期待してはならない。
 御輿の上は軽くてパーがいい、と小沢氏が云ったのか云わなかったのか知らないが、こう云ったという・u档Cメージがあるので、御輿を担う小沢氏の個性で政治が動くような錯覚があるが、小沢氏は担がれる人であり、貫く政治理念というものはない。
 小沢氏こそ、自分を担ぐものにあわせて政策も自由自在に変えてきたのだ。
 これが小沢氏の政治的歩みである。
 この小沢氏の歩みをここで詳しく述べないが、その都度その都度、ころころと方針を変えることでは一貫しているのが小沢氏である。福田内閣での「大連立」の次には麻生内閣での「政権交代」というように。

 こんどの民主党の人事は、内閣と党が自民党田中派出身者から社民系出身者に交代するということに過ぎない。小沢氏を担いできたものの本体は何ら変わっていない。
 むしろ、詐術が成功すれば、前よりより露骨に攻勢にでるチャンスを窺っている。外国人参政権など、油断はできない。
 
 また、夏の参議院選挙後どうなるのか。
 結果次第では、また組み合わせの詐術が起こる。
 何しろ、その場その場にあわせて、つまり、担いでくれるところに合わせて、くるくる変わることでは一貫している御仁が、暇になっているのだ。その御仁は、つい一年前には「大連立」がだめになって泣いていたことを思い出して欲しい。
 
 結局、何故、こういうバカな詐術が通用するのかと云えば、「戦後体制」に於いては、国防と外交に無関心でも政治家はやっていけることを保障されているからだ。戦後体制では、むしろ、国防と外交に関して直言すれば政治家を保障されない。
 従って、この「戦後体制」を脱却しなければ、国民はいつまで経っても小沢流政治手法、左翼的人権思想に惑わされ続けることになる。
 小沢さんや菅さんは、この脱却すべき、戦後利得派に属する人である。
 そして、心ある国民は、既に戦後体制からの脱却を果たしている。
 
 最後に、鳩山由紀夫氏も戦後体制の人であるが、普天間基地移転問題において、自分が育った戦後体制では見えなかった国防と外交の壁に知らないうちにぶつかり潰れた貴重な人である。
 このことは、現在の政治を戦後体制から脱却させるための、良き教訓である。
 これは、彼が身を以て残した功績である。 
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