国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(インドのマオイストは何が狙いか)

2010/04/28


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010年)4月28日(水曜日)
          通巻2957号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  インドのベンガル地方に猖獗するマオイスト、武装闘争を強化
    インド政府、特殊部隊では不足、正規軍と空軍の投入を検討
****************************************

 四月中旬、マオイスト支配地区で74名の治安要員が殺害された。
 マオイスト支配地区は西ベンガル地方ばかりか、いまや急速にその影響力を拡大しており、武装を高度化させている。インド政府を敵視しているのだ。

74名もの被害を出したのはチャティスカルのダンテワダ地区。ここがインドを脅かすマオイストの拠点のひとつ。

 インドのマオイストは1960年代にベンガル地方で誕生し、80年代には軍事組織の拡大を図り、90年代には28州55地区に影響力を拡げたが、いまでは全インド626の行政区のうち、じつに223地区に拡大し活動するにいたる。

 インド国内問題最大の頭痛の種はパキスタン国境のテロリスト、ベンガルのマオイストである。

 すでに2月にも25名のインド政府が派遣した治安要員がマオイストに殺害され、四月には74名。
 訓練された警察部隊を投入しても埒があかず、特殊部隊が選別された地区に投入された模様。

 パラニアパン・チダムバラム内相は「インド陸軍と投入し、空爆の必要性もある」と語っている(『アジア・タイムズ』、4月28日付け)。
 シン首相も同意見という。

 
 ▲結局は誰を利するのか?

空爆作戦はスリランカ政府がタミル過激派を退治するために使った教訓を活かそうと検討しているとされるが、P・V・ナイク空将は「住民を巻き込み、多くの犠牲がでる可能性があり、賢明な作戦とはいえない」と空爆に否定的。
空爆を実行し、「ピンポイント爆撃で正確に250キロ火薬を投下することが可能だが、周囲800メートルに犠牲者がでる」とする。

 「マオイストはいったい何が望みで、何を目的としているのか」。
じつはよく分からない。部族、民族、言語が異なり地区によっては考え方がちがう野合の武装集団でもある。

インド国内では33ページのマオイストの主張が冊子として売られているが、言論の自由の立場からインド政府は、これを発禁図書には指定していない。
 
 しかしながらインド国内治安の攪乱は確かに中国を利するだろう。
中国はインドのマオイストは関係がない、としている。おなじ台詞をネパールのマオイストとの関係でも主張していたが、ネパールへの武器はバングラデシュのマオイストを通じて搬入されていた説が有力である。
○ ○ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(休刊のお知らせ)小誌は黄金週間中休刊。次号は5月6日から再開予定です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◇◇◇◇◇◇●  ◇◇◇◇◇◇◇●  ◇◇◇◇◇◇◇●
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
|●| 本日(4月28日)は「主権回復記念日」
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
  
日本が本当に主権を回復したのは4月28日です!
《入場無料》
4月28日を国民の祝日に!「主権回復」記念日の国民集会。どなたでも参加できます。
       記
日時:4月28日(水) 17:30開場、18:00〜21:00
会場:九段会館大ホール(地下鉄東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅4番出口より徒歩1分)。http://www.kudankaikan.or.jp/access/index.html

登壇予定者:稲田朋美、遠藤浩一、亀井静香、城内実、中山成彬、西田昌司、萩生田光一、長谷川三千子、平沼赳夫
呼び掛け人・井尻千男、入江隆則、小堀桂一郎 
 ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 |●| そして明日(4月29日)は先帝陛下のお誕生日『昭和の日』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  
《昭和の日をお祝いする集い》
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昭和天皇のお誕生日だった4月29日は、国民の祝日 昭和の日です。
    記
 とき   4月29日(祝) 午後1時(開場1200)
ところ   九段会館 大ホール
記念講演 津川雅彦(俳優)「昭和に生まれ昭和で青春を謳歌した私」
  どなたでも予約なしでご入場できます!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   @@●@@@ +++●+++ ◇◆ +++●+++ @@●@@@
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)戦略・情報研究会 2010年度東京第2回講演会があります。
  〜 日本を救う技術革新とリーダーシップ
           −国力の根源はどこにあるか 〜

講 師: 小山 和伸 氏(神奈川大学経済学部教授、近著『選択力』)
日 時: 4月29日(木・祝)18:00〜20:30(開場17:30)
場 所: 文京シビックホール 会議室(文京シビックセンター3F)
      東京都文京区春日1-16-21、03-5803-1100
       http://www.b-civichall.com/access/main.html
参加費: 1000円(事前申し込みの学生に限り500円)
定 員: 90名(定員になり次第申し込み締切)
お申込/お問合せ先: 久野 潤 kunojun@ametheyst.broba.cc
   [当日] 090-2933-8598 kunojun@ezweb.ne.jp
<御名前・御通勤御通学先を明記のうえ事前お申込頂きますと当日の御記帳無しで入場頂けますので御協力頂ければ幸いです>

  ♪
(編集部より)沢山のご投稿を頂き、まことに有り難う御座います。次回発行は5月6日の予定ですので、ご了解下さい。
   ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
「民主党現象」「新党現象」を読み解く、必読の書が登場

辻貴之『民主党政権と破壊衝動』(産経新聞出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
http://www.amazon.co.jp/gp/product/486306067X/
                  評 平岡憲人

 鳩山さんは、宇宙人として日本を踏みにじり、小沢さんは蝦夷の末裔アテルイとして日本を踏みにじる。 ともに敗戦のトラウマを色濃く刻印された世代。 鳩山さんは、ソフト面で。小沢さんは、ハード面で。 ふたりとも、破壊衝動にもとづいて「日本つぶし」に 全力投球。「いいこと」だと信じて。 
 筆者は、日教組の教職員の行動、「9条を守れ」と平和主義を訴えながら、上司を口汚くののしり、子どもたちの学力や道徳が崩壊することに加担し、表情は暗く、社交性にかける人々の生態を現場で体感しながら、「なぜ、彼らは言動と思想が乖離するのか、なぜ、彼らはよい事と信じて悪事をなすのか」ということに、向き合わざるを得なくなったと言う。 
 その結果、彼らの信奉する思想は、「他人の不幸を喜ぶ」どす黒い闇を抱えており、その闇をきれいな言葉で偽装しているだけではないか、いや、そのきれいな言葉で「自分を騙して」、本来やりたい「破壊衝動」を発揮しているだけではないか、という事実に行き着いた。 
 人間には物事を破壊したい、人を不幸に陥れたいという「破壊衝動」がある。愛情豊かに育てられた人間は、それをコントロールできる。だから表面化することも社会問題になることもない。
 しかし幼児期に親の愛情に恵まれなければ、愛に飢えてエゴが肥大化し、エゴを満足するために他人を省みなくなる。即ち、「破壊衝動」に突き動かされるようになってしまう。
 人間には、良心の呵責があるから、自分の「破壊衝動」に耐えられない。そこで無意識においやって、理性で「破壊衝動」を合理化すれば、上に書いたような破滅的な人格、すなわち、「善をふるまって、悪をなす」人間ができあがる。彼らは、「破壊衝動」を満足させてくれるものを「正しい」と思い込む。これが、無意識に追いやり合理化するということだ。
この状態では、「正しい、と思い込んでいることこそが 社会悪」で、「誤り、と思い込んでいることこそが 社会正義」という、とんでもない状態になる。丁度、9条を守れば、平和が損なわれるのに、平和の条文となっているように。こうなると、行動にブレーキが働かなくなり、いわば「がん細胞」の状態になる。無限に増殖し、無限に破壊してゆく、それを「正しい」と信じて。筆者は、この状態を「認知の反転」と命名した。
 空理空論の理想論は、空理空論であるからこそ、確実に失敗し追及した社会を崩壊させる。これが、心の闇「破壊衝動」と共鳴する。 
空理空論の理想論は、それが美しい言葉であればあるほど、ひとの正義感に訴え、不満をもった人々、すなわち、心の闇をかかえた人間、「破壊衝動」を宿した人々を吸い寄せる。空理空論の理想論は、それが美しい言葉であればあるほど、「それが絵空事だとばれにくい」。
 ルソー・マルクス主義、いや「友愛」主義は、背景にどす黒い闇「破壊衝動」を抱える思想である。確実に破壊に導いてくれる。だから、人々の「破壊衝動」と共鳴しやすい。
  その言葉は、美しくかざられており、人々の正義感を満足させてくれ、心に闇をかかえた人間を吸い寄せる。
しかしその言葉は、友好が隷属を意味し、平和が戦争を意味し、民主が独裁を意味するように、9条を守れば、平和が損なわれるのに平和の条文となっているように。民主を名乗っている、北朝鮮も民主党も、もっとも民主から遠いように。
言葉の善悪が反転している。「認知の反転」を起こしている。だから「絵空事だとばれにくい」。まとめれば、ルソー・マルクス主義、友愛主義は、実践すればするほど、破滅的な結果を招くから、「破壊衝動」が満足される。このような仕組みになっている。みよ、友愛の政権を!
  こうして、絵空事だとばれにくく、「破壊衝動」を もった人々を結集させ、「善意だと信じさせて悪事をなす」運動が成立するのだ。 
民主党政権は、まさに「破壊衝動」に突き動かされた政権であり、政権に充満する「破壊衝動」と、国民の間に充満している「破壊衝動」が、無意識で共鳴しあって生じている現象だと、筆者は喝破する。 同時に、自民党バラマキ派(旧田中派、保守本流と称したリベラル派)が、その温床になったとも指摘する。
    ▽▽ ▽▽ ▽▽
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(休刊のお知らせ)小誌は海外取材のため黄金週間中休刊します。5月6日号から再開。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
<< 宮崎正弘の最新刊 >> 
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社、1575円)
<ロシア、中国、北朝鮮の猛毒国家に囲まれて日本はいかに生き延びるのか?>
http://www.amazon.co.jp/dp/475931122X/


<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『日米安保、五十年』(海竜社、1680円。西部邁氏との対談)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
   ♪
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
     ★ ☆ ★ ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇+++++◆+++++◇+++++◆+++++◇+++++◆+++++◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有)宮崎正弘事務所 2001−2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。