国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(青海省チベット僧院では?)

2010/04/26


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010年)4月27日(火曜日)
        通巻2955号  <4月26日発行>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 習近平が王楽泉の更迭を宣言し、地元ウルムチでも衝撃が走った
  漢族住民も王の退任を要求していた。
****************************************

 「なんとしても七月五日前に人事を刷新せよ」が合い言葉だった。
 ウィグル暴動から一周年にあたる日には再びの暴動がウルムチやカシュガルあたりで予測されるため北京中央は早めの決断を強いられた。

 王楽泉の事実上の新彊書記解任は、突如4月24日の土曜日にウルムチで開催された会議で発表され、その場には習近平が出席していた。
 団派への嫌がらせとも取れる。

 ところで新彊ウィグル自治区の新書記として赴任する張春賢は通信大臣経験だが、少数民族の対策経験がない。「治安は大丈夫か」と早くも不安の声があがっている。

 09年七月のウィグル暴動は197名の死者と1700名の負傷を出したが、新華社は「漢族の被害が多かった」と嘯いた。じつは数万のウィグル人がカザフなどへ逃亡し、帰っていない。
 ウィグル人が漢族を襲い、注射針でAIDS菌をばらまいているなどの噂が果てしなく流れ、治安対策を求められていた。王楽泉更迭を要求するデモも漢族の間で起きていたとNYタイムズが伝えた(4月26日付)。
  ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
 87のチベット仏教僧院を改築修理と約束
  青海省地震の犠牲は2200,テント暮らしの僧侶は約8000人
****************************************

 青海省は昔の吐蕃(とばん)、軍事力旺盛な頃のチベットは長安を陥落させた。
 4月14日の大地震は玉樹県周辺に甚大な被害をもたらし、人民解放軍が救援に向かったが、屍累々の被災地で軍の救援活動は不評。人的被害は広がり、2200名に達した模様(AP,25日)

 いまなおテント暮らしの僧侶が8000人と推定され、中国政府は年内を目途に87ヶ所の僧院を改修補修して、住居を確保するとチベット族に「約束」したと言う(26日、新華社)
○ ○ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◇◇◇◇◇◇●  ◇◇◇◇◇◇◇●  ◇◇◇◇◇◇◇●
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(休刊のお知らせ)小誌は黄金週間中、休刊します。4月28日―5月5日。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)25日に開かれたガラガラの沖縄県民大会を「はいりきれないほど人が集まった」とNHKニュース(26日、七時)。どうみても会場はすかすか、二万いないでしょう?
  (UI生、大阪)


(宮崎正弘のコメント)保守の集会は武道館に一万人あつめても産経以外はまじめに報道しない。しかし朝日新聞が支援する団体の集会ならたとえ二、三十人のまばらな集会でも大きく報じます。要は左翼偏向パラノイア報道がまだ治っていない。NHKも左翼小児病という幼稚なビョウキのままですね。
 沖縄は極左のマスコミと民意の保守化との乖離がありますが、この実態もあまり伝わりません。



  ♪
(読者の声2)貴誌2953号のアフガンに関するコメントで「ともかくあのあたりはソグド系、ギリシア系が入り交じり、ペルシアのあとがチンギスハーンの襲来ですから、みんな彫りの深い、精悍な顔立ち。アフガニスタンの女性はブルカで顔を隠しているので分かりませんが、パキスタンは美人が多い」
とありましたが、イラン人も睫毛が長くビューラーなしで自然にカールした美女ぞろい。『アフガニスタン母子診療所』(梶原容子著、白水社、2008年)によるとアフガン女性も美人が多いようです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E6%AF%8D%E5%AD%90%E8%A8%BA%E7%99%82%E6%89%80-%E6%A2%B6%E5%8E%9F-%E5%AE%B9%E5%AD%90/dp/4560031924

アフガンの地方都市近郊の町の診療所に日本のNGOから産婦人科医として派遣された著者、アフガニスタンの女性は腰が抜けるほど美しい人が多い、と書いています。
アフガン女性はチャダール(ブルカ)着用率100%、色はアラブと違い水色、たまに白、オレンジ。「泥だらけの道で軽やかに舞い踊るチャダールの裾は、場違いなまでに優雅だった」と女性ならではの観察眼ですね。
アフガン着任で最初に覚えさせられるのが国際無線暗号表(フォネティックコード)。ABCをアルファ・ブラボー・チャーリーと呼ぶやつです。車で外出した帰り、無線で連絡しないと事務所の門を開けてもらえないほど出入は厳しい。
次に正しいホールドアップの仕方(され方?)。身振りでお金のありかを相手にわからせるのだ。見せ金は200ドル、現地では大金です。

診療所のアフガン人の女医、助産師、掃除のおばさん、みな下ネタ話が大好き。
ダリ語を教わりながら打ち解けていく。自宅出産が多く妊産婦が危険な状態になっても産婆さんに知識がないからなかなか診療所に連れてこなくて手遅れになることも多い。産婆さんの啓発活動を思いつくも識字率は1割以下。
寸劇仕立てでやってみたら大受けで危険な状態の妊婦が診療所に運び込まれるようになる。余った医薬品をカブールの大学病院に寄付する代わりに優秀な麻酔医を呼び寄せたりするやり手の著者、ちゃんと帝王切開が現地スタッフだけでも出来るように指導していきます。
中世が色濃く残るアフガンならではといえるのが結婚前の処女検査。母親とやってきた十代なかばの少女、観念してズボンを脱ぐが明らかに処女ではない。
アフガン人スタッフたち必死でなにか伝えようとする。事情を察し日本の医学のプライドにかけて処女と宣言する。母娘が帰った後、女医と助産師には勉強のため本当の事(局部の見方でしょうか)を教えるのだが、「もし本当の事を言ったら父親か婚約者に間違いなく殺されていただろう。彼女は同じ家に住む親戚の叔父にずっとレイプされていた。初夜の翌朝、白い布についた血を夫がみんなに見せる、という儀式のごまかし方はちゃんと教えておいたから大丈夫。」
中国と違い人工処女膜などないアフガン、千夜一夜物語の世界となんら変わりません。
 初夜に局部に裂傷を負った少女、日本の強姦被害者の診察でも見たことがないほどのひどい傷。アフガンでは女性を乱暴に扱う男が多いとも。それでもアフガン女性は子供は神様からのプレゼントと何人でも産みたがる。
死期の近づいた女性は一ヶ月も前から親戚の女性たちが50人以上も集まり話し相手をしたり身体をさすったり、穏やかに死を迎える。その女性の身内の助産師は同僚の看護師とアフガンでは珍しい恋愛結婚。身内に不幸があると一年間は結婚式を上げられないと急遽式を挙げることになる。結婚式では女性たちだけで大いに盛り上がるのだが皆ダンスがものすごく上手だという。
唐の時代から胡姫の舞は有名でしたし、今でもインドからイラン〜トルコまで踊りは上手ですからアフガンもそうなのでしょうね。
マスコミ情報ではうかがいしれないアフガン女性の姿が描かれた良書でした。
  (PB生)
  ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   @@●@@@ +++●+++ ◇◆ +++●+++ @@●@@@
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
<< 宮崎正弘の最新刊 >> 
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社、1575円)
<ロシア、中国、北朝鮮の猛毒国家に囲まれて日本はいかに生き延びるのか?>
http://www.amazon.co.jp/dp/475931122X/


<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『日米安保、五十年』(海竜社、1680円。西部邁氏との対談)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
   ♪
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E6%AF%8D%E5%AD%90%E8%A8%BA%E7%99%82%E6%89%80-%E6%A2%B6%E5%8E%9F-%E5%AE%B9%E5%AD%90/dp/4560031924『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
     ★ ☆ ★ ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇+++++◆+++++◇+++++◆+++++◇+++++◆+++++◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有)宮崎正弘事務所 2001−2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。