国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(ベラルーシの奇々怪々)

2010/04/21


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   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
       平成22年(2010年)4月22日(木曜日)
          通巻2948号  <4月21日発行>
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 バキーエフ一家四人でモスクワを越え、ベラルーシに出現
   ルカシェンコ独裁政権がバキーエフ亡命を受け入れ
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 キルギスからロシア軍用機でカザフへ脱出したバキーエフ大統領は19日にベラルーシの首都ミンスクへ逃れ、ルカシェンコ政権の庇護下にはいったことが判明した。
ルカシェンコ大統領自身が20日の国会答弁で「人道的理由からだ」と受け入れを明らかにした。

 一家四人を保護しているとしたが、バキーエフ大統領のほかに誰と誰かは不明。息子のマキシムは米国にいる。大統領には血の弾圧(死者85名)の刑事責任で裁判を要求されており、またガソリン関連事業を独占して二倍に値上げしデモの切っ掛けを作ったバキーエフの息子には汚職容疑の訴追がされているため大統領一家はキルギスに帰国するのは難しいだろう。

 またキルギス政府はベラルーシに身柄引き渡しを要求するから、いずれ政局がかわりルカシェンコ独裁体制が転覆したりすれば、セルビアのカラジッチ氏のように国際法廷へ引きずり出される可能性も残るが、それは将来の蓋然性のはなし。

 さてベラルーシだが、ルカシェンコ政権は独裁強権政治。欧米が制裁している。
 理由はルカシェンコが94年に大統領に就任後、憲法は三選を禁じているにもかかわらず十六年に亘ってポストに居座り、まるで「終身大統領のごとし。

プーチンでも憲法遵守のために大統領をいったん退き、首相になったのにルカシェンコはお構いなし。
そのうえ前回のベラルーシ大統領選挙では不正不法が横行し、選挙監視団を派遣していた米国はルカシェンコ政権高官へのヴィザ発給を停止、在米資産を凍結する挙にでた。

 この反動もあってベラルーシはロシアにべったり。
 もともとベラルーシなる国は存立の歴史から見ても、ポーランドの版図を引きはがし、引きはがし(第一次から第三次ポーランド分割で西、中央、東部をポーランドから奪取)、さらに第二次大戦でポーランドからさらに農地を掠め取ってできた、継ぎ接ぎだらけの国土に拡がる国であり、この大地に眠る戦争の犠牲者とユダヤ人迫害の上に築かれた。

 だからロシアに刃向かうことなど出来るはずはない。
 ロシアは隣のウクライナへのガス供給はとめてもベラルーシへの経済援助は続行している。このベラルーシがバキーエフ大統領の亡命を事実上受け入れたということは、独裁者同士が傷をなめあう構図?
 でしょうかね。
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  ☆読者の声 ☆どくしゃのこえ ☆DOKUSHANOKOE ☆読者の声☆
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(読者の声1)日本政府はなぜトヨタを助けないのでしょうか? さんざんアメリカから制裁金だの、今後集団訴訟でまるでトヨタつぶし。他の車のアメリカの新車販売は増加。
トヨタの車は特許だらけと聞きますがすべて秘密をさらしてしまった。トヨタのおかげで日本は潤ったはずです。こんな政府なら中国政府のほうがまし。毒餃子でも当局も被害者だとかばう。そしてうやむや。
日本企業を庇わない政府がわかりません。 
  (ごんしゃん)


(宮崎正弘のコメント)日本国民のための政府ではありませんから、関心の埒外なのでは、と訝しいほどに恬淡としていますね。トヨタ労組、自動車労連はなべて民主党の筈ですが、これでは名古屋周辺でも民主惨敗では?



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(読者の声2)貴著『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店)。
先週届き、一気に読ませていただきました、先生の本は、どれもテンポが速いのですが、特に興味のあるテーマでしたので、さらにテンポが早く感じ一気に読みました。
アフガン、パキスタン、問題はいつもメール配信で拝見しておりましたが、良く分かりませんでした。
この本のおかげで、欧米、中近東、中国との関係が良くつかめました。
中国のことばかりかと思ったのですが、ここ10年くらいの出来事を、中国を軸に世界との関連が一気に書かれており、大変参考になりました。
アフガン、パキスタン、イラン、ここへ来て中央アジアの動きが重要になることが良く分かります。 
核がパキスタン、イランを通じてテロリストに渡る危険度がかなり高くなっている感じですが、最近の米国の中国への対応もそれに関係するのでしょうか。
中国はリーマンショック後、財政投入ですばやく持ち直して、我々の商売もその恩恵をこうむっていますが、統制が利かない。
一部の共産党幹部による権益の独占、銀行、地方政府の無謀な起債、投融資、統計数字の捏造、世界中の資源国への無謀とも言える投資、欧米の思惑を無視した彼らの裏庭への経済侵略、棄民政策、人口侵略による世界各国への影響、無視する人権問題、環境破壊、西側経済の諸権利の侵害、13億市場の幻想、世界中の需要をはるかに上回る供給過剰設備、オカラ欠陥建築、際限ない軍備拡張、サイバーテロ、少数民族の虐殺、反日教育 日本への侵略、支配の野望、毒製品の世界への拡散、自国民への圧制など、先生のほかの著書にもこれらのことは、それぞれ書かれていますが、中国は手を広げすぎと言う感じですね。
日本にとって、世界にとって、共産党の中国は何か良いことがあるのでしょうか? 
なぜアメリカはこれほど中国を立てるのか、ウオール街の鉄火場として、土地バブル株、債券市場で巨利を得るために利用したのか。
金銭的強欲さ、思想は欧米人と、中国人は馬が合うのか。
一部の特権階級同士が、現代の奴隷を使って、(工場労働者、農民)の現代版植民地的荒かせぎビジネスモデルだったのか。
しかし、もう崩壊が始まったように感じます。
(香港読者)


(宮崎正弘のコメント)たしかにご指摘のように中国は「手を広げすぎた」のですね。崩壊は実際に開始されているという認識は正しいと思います。
 米国と中国と馬があうのは共に強欲だからではありませんか? 倫理感の薄いアメリカ人、倫理観のない中国人。



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(読者の声3)4月29日は「昭和の日」です。
今年も《昭和の日をお祝いする集い》が開催されますので、ご案内いたします。 
《昭和の日をお祝いする集い》
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昭和天皇のお誕生日だった4月29日は、国民の祝日 昭和の日です。
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」祝日です。私たちはここに集い、昭和天皇をお偲びするとともに、民族の悲境をみごとに乗り越えた昭和への思いを、次代に正しく伝えていきましょう。
    記
 とき   4月29日(祝) 午後1時(開場1200)
ところ   九段会館 大ホール(東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下」4番出口から徒歩5分
式次第 
第一部国歌斉唱,主催者挨拶,来賓挨拶。
「日本ののあさやけ」独唱・倉林晶子さん(ソプラノ)。聖寿万歳 
第二部  記念講演(午後1時35分〜)
津川雅彦さん(俳優)「昭和に生まれ昭和で青春を謳歌した私」
 第三部   記念演奏会(午後2時30分〜)
拓殖大学吹奏楽部〈特別ゲスト〉陸上自衛隊ラッパ手
 協力費   おひとり1000円
 [主催]NPO法人 昭和の日ネットワーク
     03−5800−1060
     http://www.showanohi.com

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|●| きたる4月28日は「主権回復記念日」
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日本が本当に主権を回復したのは4月28日です!
憲法記念日は不要、主権回復記念日こそ国民の祝日です。この催しは毎年、4月28日に九段会館で開催されております。

《入場無料》
4月28日を国民の祝日に!
主権回復記念日国民集会
   記
日時:4月28日(水) 17:30開場、18:00〜21:00
会場:九段会館大ホール(地下鉄東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅4番出口より徒歩1分)。
http://www.kudankaikan.or.jp/access/index.html

登壇予定者:稲田朋美、遠藤浩一、亀井静香、城内実、中山成彬、西田昌司、萩生田光一、長谷川三千子、平沼赳夫
呼び掛け人・井尻千男、入江隆則、小堀桂一郎 
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『日米安保、五十年』(海竜社、1680円。西部邁氏との対談)
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『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
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 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2010/04/21

    自己中の塊の様な輩が首相ですから大変な内閣です。

    副長官・長官などお構いなし、自分の為?には梯子でも簡単に外してしまう、こんな日本国首相なんて始めて御目に掛りました。

    凄い御仁ですが笑うわけにもいかない、何をしているのか、どんな立場に居るのか?本当に自分を知らないと言う事は恐ろしい。

  • 名無しさん2010/04/21

    今日起こっている世界の情報が的確に伝わってきて無知蒙昧に惰眠をむさぼっていられない焦燥感です。もっともっと拍車をかけてください。