国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(新党乱立で小沢の高笑いが聞こえる)

2010/04/20



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
       平成22年(2010年)4月20日(火曜日)
           通巻2946号  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 保守系新党乱立は政界再編への前哨戦か、血迷いか
  世界でも英米で「第三極」ブーム、インドでもヨガ教祖が政党を組織
****************************************

 杉並区長がよびかけて、新党ができた。
大阪府知事がよびかけて、また新党ができた。
 顔面蒼白は、おそらく「みんなの党」だろう。20議席は固いと踏まれた。支持率が公明党より多い。ところが「立ち上げれ日本」が登場し、年配者が後者へ流れ、右のバネを失い、松下政経塾の新党乱立で左バネを失い、失速直前となる。

 新党の乱立で高笑いが続くのは、漁夫の利をえる民主党、小沢は嬉しくて堪らないのではないのか。

 さて英国では保守vs労働の二大政党に飽きたらず割り込んできた第三極(自由民主党、クレッグ党首)が、なんと一番人気。
 米国ではオバマ人気沈没。かといって共和党は人材払底? 草の根運動は「ティ・パーティ」を組織化し、大変な政治運動へと発展した。

 インドではヨガのスター的存在であるスワミ・ラムデフ師は「われわれは身体を清浄にしたら次の目的は政治の浄化だ」と数万、数十万の信者を前に演説し、政界へ乗り出す決意を固め、2014年の総選挙には543選挙区のすべてに彼が推薦する候補者を擁立するといて、世界的な波紋を呼んでいる。

 日本ではまだ無名に近いが、スワミは知性に冨む宗教的指導者でもあり、「インドの伝統的価値の復活と国家の名誉の回復、自立心の確立を唱えている」(ヘラルドトリビューン、4月20日付け)から、日本でも「立ち上がれ日本」と一番近い保守の思想による政治運動である。

 こうして世界的規模で第三極の流れが日増しに大きくなっている。
  ▽ ▽ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇樋泉克夫のコラム ◇樋泉克夫のコラム ◇樋泉克夫のコラム ◇樋泉克夫のコラム
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

   ――その昔、中ソ論争という奇妙な闘いがありました
     『反法西斯戦争的歴史経験』(人民日報編輯部 人民出版社 1965年)


 ▽
「偉大なる反ファシスト戦争に勝利して20年が過ぎた」の一句で書き出されたこの本は、中ソ論争が激しく展開されていた時期に出版されている。
文化大革命勃発の1年前のことだ。

「社会主義国家ソ連を主力軍とする全世界の反ファシスト勢力」が展開した「史上空前規模の正義の戦争」によってファシスト(法西斯)国家のドイツ、イタリア、日本が敗れ去った要因を歴史の教訓として学ぼうというのだが、本書の狙いは「ソ連人民とソ連軍隊と密接不可分にあった指導を進めたスターリン」を否定する当時のソ連共産党中央を激しく論難し、中国共産党こそが世界の社会主義革命の総本山であることを力説する点にこそあった。

本書は「反ファシスト戦争の歴史が明らかにしている点」として次の4点を力説する。
第1は、社会主義制度は過酷な経験によって鍛えられ強大な生命力を持つに至ったものであり、プロレタリア専制国家は絶対不敗である。

第2は、帝国主義こそが現代の戦争の根源であり、帝国主義が本来的に持つ侵略性は永遠に変わることはない。だから世界の平和を維持するためには帝国主義との鋭く過酷な闘争を繰り広げなければならない。

第3は、人民戦争は必ずや最終的勝利を勝ち取ることができるし、帝国主義勢力を完全に打ち破ることは可能だ。帝国主義は表面的には強大に見えるが、実際は弱々しい張子の虎にすぎない。原子爆弾もまた張子の虎であり、戦争を勝利に導く最終要素は兵器ではない。一にも二にも人であり、人以外の何ものでもない。

 第4は、帝国主義侵略勢力を打ち破るためには、世界各国の人民革命勢力の一致団結こそが最大の拠り所だ。敵に打ち勝つすべての力を結集し、広範な国際的統一戦線を組織し、力を集中して世界の人民にとって最も主要な最大の難敵に立ち向かうべきだ。
 
以上の観点からソ連指導部、つまり当時の中国共産党の用語法によるところの「フルシチョフとその後継者」に対し、激しく詰問し反論する。
 
「我われは問いたい。あなた方が立ち向かおうとしている敵は、最終的には米帝国主義なのか。はたまた全世界の革命的人民なのか。
あなた方が採ろうとしている共同行動とは、米帝国主義との闘いなのか。それとも米帝国主義への投降なのか。あなた方が希求する団結とは、マルクス・レーニン主義を基礎としたものなのか。それともフルシチョフ修正主義に基づいたものなのか」

 「第一次大戦後に人口2億人のソ連が生まれ、第二次大戦後には人口9億の社会主義陣営が生まれた。帝国主義者が第三次世界大戦を目論んでいるなら、その結果として限りない人々が社会主義陣営に転ずると断定しておこう。

帝国主義に残された地盤はいよいよ少なくなり、あるいは帝国主義制度そのものが崩壊することだってありうる」と「毛沢東同志による予てからの指摘」を金科玉条として掲げた後、「全世界人民の正義の事業は必ずや勝利し、帝国主義は必ずや敗れ去る! マルクス・レーニン主義は必ずや勝利し、修正主義は必ずや敗れ去る!」との当時の“常套句“で、この本を締める。
 本書は社会主義と世界革命をめぐる神学論争、いや荒唐無稽な大人の童話でした。
《QED》
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 インフォメーション INFORMATION お知らせ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(サイト情報)4月15日に米上院外交委員会東アジア・太平洋小委員会で日米関係についての公聴会が開かれ、米日財団のジョージ・パッカード氏等が証言した。公聴会のビデオは、以下のサイト。
U.S.-Japan Relations:Subcommittee on East Asia and Pacific, U.S. Senate Committee on Foreign Relations, April 15, 2010 
http://foreign.senate.gov/hearings/hearing/20100415/
  ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ☆読者の声 ☆どくしゃのこえ ☆DOKUSHANOKOE ☆読者の声☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
 (読者の声1)貴誌2944号(読者の声3)に対する(宮崎正弘のコメント)で「日本でも『レシプロシティの原則』(双方互恵)に立てば、相手国が認めている国には、日本も認めるべきという議論もあります。この条件をつければ中国、韓国、北朝鮮など、“危険な”国々からの外国人に参政権を与えることは有り得ませんから」
と書かれましたが、びっくり仰天です。
中国にとって、特に中国共産党員にとって日本人ほど安全な、鴨が葱をしょっているような国民はないと思っていましたので。
それはさておきヨーロッパで人類の将来にとってまさに僥倖ともいえることが起きています。アイスランドにあるエイヤフィヤトラヨークトル氷河で、今年3月から2カ月連続で火山の噴火が起こっています。
天明3年(西暦1783年)の浅間山の噴火に先立ちアイスランドのラキ火山(Lakagígar)が噴火(ラカギガル割れ目噴火)、同じくアイスランドのグリームスヴォトン(Grímsvötn)火山もまた1783年から1785年にかけて噴火しました。
これが日本においては天明の大飢饉を引き起こし、さらに1889年のフランス革命の遠因ともなりました。
では21世紀の現在大噴火が何故僥倖なのでしょうか。
アフリカの飢饉を究極的に解決する手がかりとなりうるからです。何故太陽が燦々と輝き、大河に恵まれるアフリカで飢饉があるのでしょうか。カカオ豆やバニラのような商業作物の宝庫のアフリカで日用食品農作物が不足するのでしょうか。
それはヨーロッパと北米で政府が多額の補助金を自国の農民に与えて日用食品農作物の価格を不自然に低くしているからです。それゆえアフリカではヨーロッパや北米で作ることの出来ない、空腹の足しに成らない商業作物だけが採算に合い広範囲に栽培されるからです。
火山噴火から予想される農作物価格の高騰はこの悲惨な状況を打破するきっかけとなる可能性を秘めています。いくら補助金を出しても農作物価格高騰が止められない状態になれば、しめたものです。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)火山と農業ですか。ピナツボ火山の噴火では駐比米軍のクラーク空軍基地が使えなくなりました。NATOの配備では、今度の噴火はどのような影響を受けるか、知りたいところです。
  ▽
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|●| きたる4月28日は「主権回復記念日」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
日本が本当に主権を回復したのは4月28日です!
憲法記念日は不要、主権回復記念日こそ国民の祝日です。この催しは毎年、4月28日に九段会館で開催されております。

《入場無料》
4月28日を国民の祝日に!
主権回復記念日国民集会
日時:4月28日(水) 17:30開場、18:00〜21:00
会場:九段会館大ホール(地下鉄東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅4番出口より徒歩1分)。
http://www.kudankaikan.or.jp/access/index.html

登壇予定者:稲田朋美、遠藤浩一、亀井静香、城内実、中山成彬、西田昌司、萩生田光一、長谷川三千子、平沼赳夫
呼び掛け人・井尻千男、入江隆則、小堀桂一郎 
 ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
@@ @@@ +++ +++ ◇ +++ +++ @@ @@@
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
<< 宮崎正弘の最新刊 >> 
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社、1575円)
<ロシア、中国、北朝鮮の猛毒国家に囲まれて日本はいかに生き延びるのか?>
http://www.amazon.co.jp/dp/475931122X/

♪♪
<宮崎正弘のロングセラーズ>
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『日米安保、五十年』(海竜社、1680円。西部邁氏との対談)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
 
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
     ★ ☆ ★ ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇+++++◆+++++◇+++++◆+++++◇+++++◆+++++◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有)宮崎正弘事務所 2001−2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2010/04/20

     杉並区長がよびかけて、新党ができた。

    大阪府知事がよびかけて、また新党ができた。

     顔面蒼白は、おそらく「みんなの党」だろう。20議席は固いと踏まれた。支持率が公明党より多い。ところが「立ち上げれ日本」が登場し、年配者が後者へ流れ、右のバネを失い、松下政経塾の新党乱立で左バネを失い、失速直前となる。

    ---------------------------------------

    「ひふみ神党」なんていい名だけど。

    保守連合で作って欲しいな〜。