国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(日韓がタブー視した半島の歴史)

2010/04/18


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010年)4月19日(月曜日)
         通巻2944号  <4月18日発行>
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 バキーエフ大統領、カザフへ逃亡。暫定キルギス政権を米国も承認へ。
  しかしオトゥンバエワ首相代行は、この国を治められるか?
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 キルギス政変、ようやく次のステップが見えた。
 南部へ逃れ武装しつつ内戦の様相さえみせていたが、バキーエフ大統領はカザフスタンへ出国した。事実上のバキーエフ政権が崩壊したのだ。
 悪評さくさくのバキーエフの息子は米国へ逃亡したままである。

 しかしクレムリンに近い、オトゥンバエワ首相代行(女性)は、この国を治められるか?彼女は半年の間に体制を立て直し、選挙を行うと公言している。背後にはロシアがいる。
 米国は国務次官補をビシュケクへ派遣した模様で、正式の承認は時間の問題となった。当面、マナス空港の米軍使用を一年延期するなどの措置を発表し、また同時にバキーエフ前大統領を裁判にかけるとした。

 それはともかく南アジアには女性政治家は山といる。インド、パキスタン、スリランカ、そしてバングラデシュの女性宰相がでた。
 ガンジー首相、ブッド首相は暗殺され、バングラデシュの女性大統領は失脚した。
 
 またイスラム圏ではフィリピン、パレスチナ、イスラエル、イラクに女性政治家が顕著であり、中央アジアのイスラム圏で女性宰相が生まれても不思議はないが。
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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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 天皇が朝鮮半島から渡来したという大がかりな嘘はいかにしてデッチあげられたか
   日本文化も思想も、すべて朝鮮半島が教えたという虚説を爽やかに粉砕

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室谷克実『日韓がタブーにする半島の歴史』(新潮新書)
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 前々からこういう本こそ読みたいと思っていた。
 これまでにも漠然と感じてきた朝鮮半島の「歴史」なるものの胡散臭さ、しかし原典にあたる時間も読解力もなく、誰かがやるべきだろうが、いったい誰が半島歴史のデタラメと偽造、改竄の歴史を明確に証明しておくのか。
 本書はそのポイントを突いた、いわば古代史解釈の盲点を深く抉った、画期的な書物と言って良い。判型こそ新書版だが中味は優に単行本一冊以上。あとがきを読むと半分に濃縮したという。
 ともかく韓国で流布している歴史解釈が嘘の固まりであることは百も承知でも、日本からは反論がしにくかったのは自虐史観の悪影響が残っているからで、半島側が巧妙にでっち上げた「神話」も無批判に日本に輸入されてきた。
韓流ブームにいたっては時代考証も服装も会話もすべて近代的視点からのフレームアップがなされている。
秀吉は単純に「侵略者」? 日韓合邦が「日帝の侵略」?
理由は何か。戦後とくに朝鮮史学が滅茶苦茶なことになったのは、全体的空気が左翼の嵐のなか「戦前の歴史研究はすべて皇国史観だから、そこから脱却すべきだという日本版紅衛兵による文化大革命」があり、それは「マルクス主義史観への没入」に他ならなかったと著者は言う(212p)。
そして韓国では「超夢想的朝鮮民族絶対主義史観」なるものが確立され、テロリストが民族の英雄となり、その反日テロ礼讃支援団体の会長が李明博大統領ときたからには始末に負えない。
「伊藤博文は韓国併合に反対したのですよ」と韓国人に言っても鼻から受け付けない。
ましてや評者の経験では「安重根が撃った弾は伊藤博文の致命傷とはならず、真の暗殺者は駅の二階から撃ったのですよ」という真実を喋っても韓国人は、まるで聞く耳がない。
かれらにとって真実は知らなくても良い。歴史に客観的事実などどうでもいいのである。この事大主義は本場=中国を超えるのではないか。
現代自動車は一台買えば一台おまけといって強引に売っている国だから、「約束」とは一時逃れの方便としか解釈されていない社会だから、学歴詐称もカンニングも出世のためには許される社会が醸し出す異常さは、自ら改竄した歴史を信じなければ生活がなりたたず、その懐疑をうけつけようとはしない不寛容。この非科学的なメンタリティがなぜ生まれてきたのかが、本書の背景に流れる副次的なテーマである。
まさに本書をよむと従来の古代史の常識があたまのなかで転覆する。
 騎馬民族説は既にその嘘は木っ端みじんに吹き飛ばされていたはずだが、昨年韓国へ行って講演した小沢一郎の没論理の基盤にまだ騎馬民族説が残存していた。洗脳は解けていないのである。
 江上波夫の奇妙奇天烈な「騎馬民族」説が象徴するように、戦後の日本では日本人学者による反日史観からの演繹によって改竄半島史が積み重ねられてきた。
 嘘のうえに嘘を、その上に新しい嘘を塗りこめた。こうなると韓国に流布する歴史は架空の物語を超えて、あの左翼のサンドイッチマン=家永史観より韓国の歴史学者、御用学者がやったことは悪質なのである。それをしかも恥とは取らず、インチキへの倫理観が欠如しているのが、かの半島に住まう民族なのである。
 古代史の真実は、たとえば『三国史記』では新羅の基礎は倭人が造ったと書かれており、中国の『随書』では、新羅も百済も倭国を文化大国として尊仰していたと明記されている。
 評者(宮崎)にとっては韓国のインテリゲンチャのなかでも、とりわけ知日派の学者と意見をかわすことが多かったが、かれらは知っていた。「壇君神話」はとてつもない大法螺に過ぎず、日韓合邦(「韓国併合」って語彙もおかしい)は日本側の一方的な持ち出しであり、文明は倭人倭種から逆輸入されて半島にやってきたことを!
 丹念に歴史書を紐解いて、客観的な歴史的展望のもとに偽書偽説の矛盾を完膚無くまでに批判した本書はじつに長い間、日本の学術界、出版界から待ち望まれた。
待望の書の出現に乾杯!
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◇樋泉克夫のコラム ◇樋泉克夫のコラム ◇樋泉克夫のコラム ◇樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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   ――嗚呼、そんな時代もありました・・・
      『撃砕美日反動派的迷夢』(人民出版社 1971年)



副題に「評日本反動影片《山本五十六》《日本海大海戦》和《啊、海軍》」とあるように、戦争を扱った日本映画に“難クセ”をつけながら「美日反動派」、というが実際は当時の日本を批判しようというのが、この本の狙いだ。

それしても、「反動派的迷夢」を「撃砕」するとは穏やかではないが、物騒な書名を掲げるだけあって、その主張は勇ましいかぎりだ。

冒頭に「帝国主義の豺狼ドモはしっかりと覚えておくべきだ。お前らが人類の命運を自分の都合で差配したり、アジア・アフリカの国家を得て勝手に分割した時代は、もう二度と還ってくることはない」(『毛主席語録』)を掲げ、「60年代末、70年代初頭、日本の銀幕上には注目すべき現象が現れた。

往時の日本の帝国主義侵略戦争を称賛し、戦争犯罪人を美化する映画が次々と上映されるようになった。『連合艦隊司令長官山本五十六』、『日本海海戦』、『ああ、海軍』が代表的な三作品である。/これらの反動性が透けて見える映画を撮影するため、日本の独占資本集団と佐藤反動政権は巨額の支援を惜しまず、駐日米軍と日本の“自衛隊”もまた全面的支援を実施した。

これらの映画は米日反動派の推奨を受け、あるものは日本文部省の“推薦作品”にまで選ばれたほどだ」と非難攻撃の開始、である。

次いで、極めて伝法な口調で「どうやら日本反動派は我を忘れ、得意満面に自らが妄想するカラー映画の幻影の中に陶酔しているようだ。
まあ、いいだろう。これから我われが、それがどんな代物なのかを満天下に曝してやるから、見て置け」と突っかかってきたかと思うと、続けて「僅かな指摘だけでも明確に見て取れる。これらの映画は日本軍国主義復活の明確な罪証であり、日本とアジアの人民の眼前に置かれた格好の反面教材である」と。

反動派は、これらの映画で「大日本帝国の幽霊」を蘇らせようとするが、歴史的歪曲に満ちたものであり、アジア人民に対する挑戦だ。「現在の世界において、一切の文化あるいは文芸は特定の階級、特定の政治路線に属するものである」(毛沢東)。

だから、これらの映画は、日本を盟主とする「太平洋新時代」の構築を目指し、かつて潰えた「大東亜共栄圏」の迷夢を再現しようと狙っている日本の反動階級・反動的政治路線に従属している。

これらの映画は対外侵略を「開拓精神」と吹聴し、日本軍国主義のために命を捨てる「武士道」なるものを大いに讃美し、あの時代が「日本の盛時」だったと日本人民を騙し、「江田島精神」を持ち出し軍国主義の中核部隊構築を目指す一方、反動派は「日韓安全一体論」「マラッカ海峡防衛論」を掲げ、日本軍国主義による復仇を声高に絶叫する。

だが「日本と世界の人民のなかに滔々と湧き起こり尽きることのない革命の潮流は、反動派といえども押しとどめられない。暗黒の時代は終わり、眼前には曙光が射す。『日本人民が希求する独立、民主、平和、中立の願いは、必ずや実現する』(毛沢東)」で、THE END。

――よくもまあ、ここまで難癖をつけられるものだと感心するばかり。弱い犬ほどよく吠えるというから、あの当時、これだけ言いたい放題だったということは、彼らは自らが弱いと秘かに自覚していたに違いない。

日本に対する現在の居丈高な態度は、過去の反動である。それにしても地球規模でなりふり構わずに資源漁りを繰り返す現在の中国人に、「お前らが人類の命運を自分の都合で差配したり、アジア・アフリカの国家を得て勝手に分割した時代」ではないと、毛沢東の“有難い教え”を聞かせてやろうではないか。
《QED》

(ひいずみかつお氏は愛知県立大学教授。日本の京劇、華僑研究の第一人者。このコラムは小誌に独占的に連載されています。毎回、書き下ろしです)。
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 (読者の声1)ワシントンポストが鳩山首相をこっぴどく批判したというニュースがあり、藤崎駐米大使が「コラム欄とはいえ、一国の、それも同盟国の首相に対して非礼である」と抗議し、平野官房長官も批判の姿勢を示したそうですが、しかし馬鹿を馬鹿と書いて、なぜ非礼なんでしょうか?
 日本のマスコミが本心でおもっていても、配慮して首相批判をしないほうが、よほど言論の自由を自主規制しすぎではありませんか?
   (KY生、杉並)


(宮崎正弘のコメント)嘗てコメディアン知事を輩出させた東京も大阪も、現在の宮崎県も千葉県も。学者馬鹿のようなおかしな知事がいた三重県も鳥取県も。平和憲法の幻術に酔う広島市長も。
いまもいる滋賀県も北海道も。自民党内でまったく人徳のないマスゾエさんも、大新聞は正面から批判しない。これも日本人特有のソクインの情ってやつでしょうか。
 ところでワシントンポストは鳩山首相を「最大の敗北者」と位置づけ、反対に「最大の勝利者」は胡錦涛とする対比の文脈から批判したもので、重要なのは、それを政府高官の発言に拠ればとしている箇所。つまりオバマ政権のよほどの高官クラスが、鳩山首相の行動言動を間近に目撃して、あ、これは馬鹿と総括していることには間違いがないでしょう。


 
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(読者の声2)前から気になっていたのですが、矮小な質問ゆえに控えてきました。しかしなぜ貴誌のような保守の高級メルマガに、オリックスのような広告がでるんですか?
 やはり質問します。
   (UU生、宇都宮)


(編集部より)小誌を配信して呉れているエージェントが、一方的に広告を載せています。編集部とは関係がありません。ならば広告主なしの配信はできないのかときかれますが、その場合、逆に小誌から配信代理店に「広告なし」の条件で、五万円ほど支払う必要があります(苦笑)。



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(読者の声3)外国人参政権問題は、大変興味があるだけでなく、なぜこういうことになっているのかが不思議でなりません。
私は、イギリスに住んでいますが、永住権を持っているということと、市民権を持っているということはちがいます。それは外国に住んでいる皆さんだったらよく理解していることですが、日本は守られすぎているためか、日本にいる方たちはしっかり把握できている人が政治家を含めていません。
帰化することで、はじめてその国民と認められ、参政権を持つということをしっかり伝えていただきたいと思います。
  (AK子、在英国)


(宮崎正弘のコメント)欧州では半分近くが「外国人参政権」を認めていますが、但し、ご指摘のように厳しい条件がある。
日本でも「レシプロシティの原則」(双方互恵)に立てば、相手国が認めている国には、日本も認めるべきという議論もあります。この条件をつければ中国、韓国、北朝鮮など、“危険な”国々からの外国人に参政権を与えることは有り得ませんから。



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(読者の声4)今年に入って一月の正論の会、二月の建国記念の日、そして先週の日本国体学会の記念講演と三回連続で宮崎先生の講演会を拝聴に行きました。
 のっけからきつい冗談ではじまり、ユーモアたっぷりなのですが、本質を辛辣にえぐり、分かりやすく、とっても為になります。いつも納得の上、家路につけます。
保守論客のなかで、難しいことをいう人が多い中、宮崎先生の講演はいつも平明で分かりやすく、それでいて総括するともっとも有益なおはなしといつも感謝しております。また場を盛り上げるノウハウを心得ておられるので毎回、楽しみです。
 さて質問ですが、次の講演は何時でしょうか?
   (JI生、中野区)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘の後者への出講は国体学会の会員だけの会と思っていたのですが、公開講座のようでしたね。
 中野サンプラザで寒い日でしたが会場は満員でした。
さて、次の小生の講演会ですが、現時点では公開予定のイベントはありません。来月は 東京以外に小松、周防、岩国などをまわりますが、いずれも内外情勢調査会など会員制の催しです。企業研修会などはもちろん、一般公開はしていません。
 一般公開の講演はきまり次第、小誌に告示します。



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(読者の声5)鳩山首相に見られる日本人の「意思のなさ」は、戦後の文化にあると考える。アメリカの影響だけでないですね。
日本独自の精神の劣化は(1)美しい日本語をわざわざ壊した流行語、(2)和製英語の氾濫、(3)漫画イラスト文化、(4)カジュアルすぎる服装、(5)人との接触を避ける若者。(6)国家意識が薄い。(7)だからと言って、個人主義に徹してもいない。
つまり「幼い」のですね。日本人の印象は、「群れる」「性格が弱い」「自分のことで精一杯」などですね。
ま、当方も反省はしているけれども。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)日本語の特徴そのこと事態が自己をあまり表に出さない。近代までの日本の小説にしても主語がなかったように。
 民主党贔屓の『週刊朝日』でも鳩山夫妻の「カジュアルすぎるファッション」は最低と批判していましたっけ。



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(読者の声6)NHKの偏向放送ですが、何時ぞや、テレビで手話ニュースを見ていた時の事です。
中国の「全人代」のニュースが流れると、突如国歌ですか、「中国義勇軍行進曲」が大音量で鳴り出しました。
今まで、手話ニュースで音楽が流れたのは初めてでした。間抜けなお話です。また或る時期から、中国と北朝鮮の「全人代」のニュースの時、アナウンサーがわざわざ「日本の国会にあたる」と説明を入れておりました。
ラジオの方が監視が薄いのか、くぐり抜けていろいろ面白いことをやっています。
  (桃太郎、岡山)


(宮崎正弘のコメント)小細工もそんなところにまで! ですか。「日本の国会にあたる」という表現も穏当ではないですね。かりにも日本の国会議員は選挙を通じて選ばれたわけですから。独裁政権が都合の良い人間を指名する制度は百八十度違う。「似非国会」とか、言うべきでしょうねぇ。



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(読者の声7)以下に感想をみっつばかり。
(1)独ソ戦のソ連不意打ち論の「東海子」氏の見方についてですが、近代史では重要な問題なので、異論を提起します。
 情報がいくらスターリンの下に集まっていても、それを信じたかどうかの問題が残ります。開戦後の1週間、戦争指導を止めて閉じこもりの状態になったという史実をどう理解するか、でしょう。
開戦は謀略だと思っていたのではないかという説に、わたしは傾いています。でないと、閉じこもりによる指揮放棄が理解できないからです。

(2)タイ人は親日か反日か、の宮崎見解について。
 タイのエリートと庶民を分けての、前者は反日、後者は親日という見方は、さすがと敬服します。それが妥当とわたしも思います。国王は日本嫌い。エリートによる日本への独特の距離を置いた態度。表面上はにこやかで、裏面では尊大な意識に見られるバランス感覚は、屈折していておもしろいものです。

(3)貴見の「セーモア・ハーシェがすっぱぬいた、パキスタン危機のおりに米海兵隊がパキスタンの核兵器隠匿場所に潜入し、核兵器をテロリストから護るという暗黙の密約の存在について?。コンロイ総領事は『その問題はノーコメント』という反応だった」(引用止め)。
 貴台の質問に、「ノーコメント」という応え。実に貴重な一言を引き出したと敬服します。    
(SJ生)


(宮崎正弘のコメント)貴見(3)の『ノーコメント』ですが、総領事は国務省高官とはいえ、海外における文民のNGO活動の担当者ですので、軍事方面の知識がないという意味も含まれます。
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  • 名無しさん2010/04/19

    騎馬民族説、おかしな人達の利用で随分嫌われているようですが、真偽はともかく、言われるほど反日的なものでしょうか?というか、韓国人がそんなに喜ぶようなものかどうか。

    江波氏の著書ではたしか、東シベリアを出発した騎馬民族集団が、満洲、朝鮮半島などを征服、それらの占領地に支隊(分家)を残しながら、本隊(本家)は日本列島へ達したという話。その本隊が天皇家の祖先を中心とするグループで、つまり朝鮮半島もかつては天皇家を中心とするグループ(大和朝廷?)の属国のようなもの。だから江波氏自身、中華王朝と交渉を持ち始めた当時の倭国が朝鮮半島の名目的支配権(王号)承認にも拘ったのは根拠のあることだったと書いています。まるで戦前日本の勢力圏を古代史で根拠付けるかのような騎馬民族説を、韓国人が危険視するならともかく歓迎するとは。どうせ都合の良い部分のつまみ食いなのでしょうが。

    大体、日韓同祖論を始め、「日本と韓国の歴史的・人種的関係の深さ」の強調は、戦前には朝鮮領有正当化の論理だったわけです。また天皇家が大陸(モンゴル高原)から朝鮮半島を経て渡来したというのは騎馬民族説以前からあった考えで、記紀神話の(近代)合理主義的解釈が高天原からの天孫降臨を海外からの渡来と解釈させ、明治期に出てきたもののようです。(ちなみに近年長江文明が知られるようになり、梅原猛氏などは中国南部からの渡来を想像しているようです、これだと南九州に上陸することになり日向への降臨との整合性が良い。)

  • 名無しさん2010/04/18

    こちらのサイトで韓国人の思考が丹念に分析されています。韓国人との対話を通して得られた分析だけに説得力があります。宮崎様のメルマガでご紹介していただけると幸いです。



    「韓国人の世界」



    http://www37.tok2.com/home/koreanworld/index.html

  • 名無しさん2010/04/18

    (伊勢ルイジアナ)の意見にはまったくその通りだとおもいます。

    以上

  • 名無しさん2010/04/18

    若い時から政治だけで飯を食った政治家ほど使い物に成らない代物は有りません。

    自分の血を流すことを知らないのですから人の苦労など判る訳が有りません。

    中小企業でも社長が一番初めに血を流す、そして役員が続く、それを知る従業員がやる気を起こして危機を乗り切るのが人間の性、手前は議員食堂で飯を食い、不景気だろうと選挙運動だけやってる様な議員には即下りて欲しい。

    国民ももう少し議員を見る目を養う、国民が阿呆だと阿呆な議員が生まれる、阿呆な議員は仕事など出来ない、益々国が疲弊する、国が疲弊すれば貧乏になる、全て自分に帰って来るのです。