国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(キルギスで政府転覆か)

2010/04/08

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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010年)4月8日(木曜日)
      通巻2933号
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(速報)
 キルギス暴動、野党がテレビ局を掌握し「臨時政府」の樹立を宣言。
  バキーエフ大統領は首都ビシュケクから逃亡か
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 米国、ロシア、中国が事態の推移を見守っている。
 バキーエフ政権が崩壊した模様である(8日午前6時時点の情報)。

 反政府暴動がキルギス各地でおこり、とくに7日に首都ビシュケクに飛び火した暴動は100名の死者、400名の負傷者をだした。
 アルジャジーラ(8日付け)の速報に拠れば、バキーエフ政権が崩壊し、大統領は首都から逃亡したと伝えている。

 野党は「臨時政府」を樹立し、テレビ局を通じて閣僚人事を放送しているともアルジャジーラが伝えている。
 
 ビシュケク空港には米軍2000名が駐屯し、アフガニスタンへの兵站ルートとして最重要拠点。野党がもし政権を樹立するとなると基地使用継続問題が焦眉の急となる。
 (過去の小誌のキルギス関連記事 ↓)
 http://www.melma.com/backnumber_45206_1459784/

 http://www.melma.com/backnumber_45206_4415681/

 http://blog.kajika.net/?eid=633879
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 (読者の声1) 貴誌に小泉教授の『クジラは日本を助く』(小学館)の書評があり、なかに「日本は牛を殺すなとインドと共闘できるし、ブタを殺すなとしてイスラム圏と共闘できる」とありました。
確かにそうですね。
日本は国際舞台でアピールや駆け引きが下手だから…と思っていたら、クロマグロの件では意地を見せましたね。
それにしても、今日発売の『ソトコト』という雑誌は目を疑いました。「グリーン・ファイター」というタイトルで、シー・シェパードをまるで英雄のように讃えています。
エコが時代の潮流なのだから、海洋生物を保護するのは当然、それをしていない日本はおかしい、という感情論が元にあるので論理はかみ合いません。
   (HS子、新宿区)


(宮崎正弘のコメント)エコはエゴに繋がるのですね。鳩山のCO2の25%削減は日本のGDP激減の大不況を呼び込むことが理論的に証明されつつあり、エコという美名に隠れた経済壊滅政策の愚かしさに多くの人が気がつくようになりました。
 首相夫人がおかしいことにも。



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(読者の声2)『週刊新潮』(4月8日号)に掲載記事『大新聞が報じないイージス艦海曹長失踪の波紋』や『トホホな自衛隊で日本を守れるか』の低予算の中涙ぐましい自衛官の方々のご苦労や時代遅れの装備の実態を知りました。
読後、トホホでも困ったでもなく「何かあったら日本はどうなっちゃうんだろう…」ただただ恐怖感だけが残りました。
以前から私は日本は平和だから平和!平和!と言えるのよ、日本は危ない!となったらそんな事言ってはおられない、と思っていましたが。
今、国や国民を守る為の最低限の幾つかの堀のような物がどんどん埋められてしまい、日本が丸腰丸裸になっていくような感じがして怖い。「しっかり日本や国民を守って下さ〜い!!」と叫びたい。
鳩山さんの「命を守りたい…」は本当にブラック・ジョーク!
  (YK子、愛知)


(宮崎正弘のコメント)命より大事なものがある、それは日本だ、と三島由紀夫は言い残しました。



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(読者の声3)民主党政権のやることなすことをアホバカと罵倒し溜飲を下げていても事態は何も変わらず、内政・外交ともむしろ悪化の一途を辿っています。
いよいよ保守の覚悟の程も問われているのではないでしょうか。桜の開花と共に自民党脱藩者が新党結成に動き出しました。このグループは果たして保守の受け皿足り得るで
しょうか。先生のお見通しは如何?。
 ところで閑話休題(保守の余裕)
 以下は最近見かけた英語ジョークの拙訳です。
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『漁師とビジネスマン』
或るアイルランドの漁村の港に小さな漁船が入ってきた。一人のアメリカ人旅行者が漁師たちの魚の鮮度を褒めて、それだけの漁にどれだけの時間がかかったのかと尋ねた。
「そんなにかからんさ」と彼らは一斉に答えた。
「どうしてもっと長く漁をしてもっと獲らなのかね」漁師たちは答えた。自分たちの必要を満たし家族を養うにはこれで十分なのだと。
「けど余った時間をどうして過ごすんだね」
「俺たちは遅くまで寝て、少し漁をして、子供たちと 遊び、女房と楽しむのさ。夕方からはダチに会って少し飲んだり、楽器を弾いて歌ったりするのさ。それで十分な生活さ」
 旅行者は割り込んで言った。
「私はハーバードでMBAを取得したんで君たちの力になれるよ。君たちは毎日もっと長く漁をすべきだ。そうすれば余分な魚を売って稼いだ金でもっと大きな船を買えるじゃないか」
「でその後は?」
「大きな船で更に稼いで2隻目、3隻目と船を買っていってついにはトロール船団だって手に入る。そうすると魚を仲買人に売る代わりに加工工場と直接に交渉できるようになるし、終いには自分の工場だって持てるじゃないか。そしてこんなちっぽけな村を去って、ダブリンかロンドン、いやニューヨークにだって引っ越せる。そこから新しく自分たちの巨大企業を動かせるようになる」
「そこまで行くのにどのくらいかかるかね」
「20年、いや25年」と旅行者は答えた。
「でその後は?」
「その後だって?君たちよ、本当に面白いのはその時なんだよ」と旅行者は笑いながら続けた。
「君たちのビジネスが本当にビッグになれば、株を買ったり売ったりして数百万ドルを手にできるよ」
「えっ数百万ドル、ホンとかよ。でその後は?」と漁師たちは尋ねた。
「その後は引退して、海岸近くの小さな村に住み、遅くまで寝て、子供たちと遊び、少しだけ魚を獲り、ワイフとシエスタを楽しみ、そして夕方からは飲んで友人たちと寛げるじゃないか」
「先生お説ごもつともですが、それは今の俺たちとおんなじじゃないですか。25年も時間を浪費する理由は何なんだね」と彼らは尋ねた。
  (ちゅん)


(宮崎正弘のコメント)このジョークは四半世紀前にはやった或るジョークのヴァージョン替えですね。小生も二十年前に、講演の枕でよく使いました。
 はなしはこうです。
 アメリカ人観光客がベトナムの奥地を歩いていると川辺でのんびり釣りをしているベトナム人がいたので、お節介にも説教を垂れた。
 「なにを昼間っからグウダラしてるんだ。もっと真面目に働いたらどうだ?」
 「そしたらどうなる?」
 『貯金してカネがたまり、楽が出来る』
 「楽って?」
 「のんびり昼寝して釣りが出来るのさ」
 「ンならいまと変わらないじゃないか」。



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(読者の声4)貴誌に連載されている樋泉克夫教授の中国エッセイ、毎号愉しみに呼んでおりますが、気になっているのですが文末のQEDです。「Q.E.D」は数学用語で、証明終わりの意味なんですが、何か別の意味で使っておられるように思えてなりません。
  (一読者)


(編集部より)樋泉氏に問い合わせたところ、次の回答がありました。
「小生、数学が大好きで時々、高校程度の問題を解いています。そこで『Q.E.D』に馴染んでいるわけですが、拙文でも使うようになったのは最終的には中国人(漢民族)とはこういうものですと証明したといった程度の意味合いで《QED》を使っております。ですから“別の意味”はありません」。
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  サイト情報
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米国防総省は4月6日、米国の核戦略の指針となる「核戦略見直し報告書を発表した。1994年、2002年に続く今回の見直しでは、核拡散防止と核テロリズムへの取り組みを今後の優先課題と位置づけているほか、核拡散防止条約の順守を条件に非核保有国に対しては核兵器を使用しないとした。

ゲーツ国防長官、マレン統合参謀本部議長、クリントン国務長官らブリーフィング
 http://www.defense.gov/transcripts/transcript.aspx?transcriptid=4599
「核戦略見直し報告書」全文
http://www.defense.gov/npr/docs/2010%20Nuclear%20Posture%20Review%20Report.pdf (PDF 2.71 MB, 49 p.)

ファクトシート 2010 Nuclear Posture Review (NPR) Fact Sheet U.S. Department of Defense、April 6, 2010
http://www.defense.gov/npr/docs/NPR%20FACT%20SHEET%20April%202010.pdf

オバマ大統領の声明
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/statement-president-barack-obama-release-nuclear-posture-review

国防総省の「核戦略見直し報告書」に関するページ
 http://www.defense.gov/npr/
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(休刊のお知らせ)小誌、今週末(10−11日)は休刊となります。
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三島由紀夫研究会「公開講座」のお知らせ
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とき    5月22日(土曜日) 午後3時ー5時
ところ   高田馬場駅前「ホテル・サンルート」三階会議室
      http://www.sunroutehotel.jp/takadanobaba/access.asp

講師と演題 筑波大学教授 古田博司「文化防衛論と日本文明圏」(仮題)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E7%94%B0%E5%8D%9A%E5%8F%B8
会場分担金 おひとり2000円(会員と学生は1000円)
(ふるたひろし先生は産経新聞「正論大賞」新風賞受賞者。朝鮮文化歴史に造詣が深く、独自の視点からの日本文明論史観に切り込む話題の論客です)

(特記)土曜日の午後なので会場が変わります。いつものアルカディア市ヶ谷ではありません。高田の馬場です。なお、終了後、講師を囲んで懇親会を付近の居酒屋で予定(別途会費お一人3000円)。
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  ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2010/04/08

    「クロマグロの件で意地見せましたね」という投書の方に。



    先だって、BSの番組に「ミスター捕鯨」と呼ばれた小松元国際捕鯨委員会日本代表が

    自著「世界鯨戦争」を出版されたことである番組に出演されていましたが

    今回のクロマグロのことでは大変に厳しい意見を述べられていました。

    「日本には実際の取引量の数倍のクロマグロが入ってきている」

    「地中海のクロマグロは確実に減っている」

    「漁獲規制をして他の地域でのマグロ漁に変えるべき」等のお話をされていましたが

    もっとも共感できたのは

    「マグロを食べるのは昔はハレの食事で年に何回もなかったのが、今では回転寿司で小さな子供までがトロや大トロを食べている。こんなのは恥ずかしくて世界に見せられない」という部分でした。

    マグロ規制がされなかったことを喜ぶより

    、飽食で世界の海の豊穣を食い散らかす日本のあり方のほうが、私は個人的に非常に気になります。