国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(オバマ、カブールを電撃訪問)

2010/03/29


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010年)3月29日(月曜日)
       通巻2923号 
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<速報>
 オバマ大統領、アフガニスタンを電撃訪問
   カルザイ大統領と会見したあと、米軍兵士を鼓舞
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 突如、真夜中の訪問。トップ・シークレットの旅立ちだった。日本時間29日0時半、カブールは日曜日(イスラム国家は日曜日は休まないが)。
 飛行場からヘリコプターで大統領官邸へ、米軍三万増員の理由や今後の軍事方針のほか、汚職と麻薬撲滅をアフガニスタンに迫り、軍事的には前進しているが、民生面の進歩が後れていると注文をつけていた。

 首脳会談の詳しい中味は不明、そのごオバマは疲れ切った表情でアフガニスタンの閣僚たちと会談し、米軍基地では兵士を鼓舞、一泊もせずに帰路に就いた。わずか数時間のカブール滞在だった。
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宮崎正弘のホームページを更新
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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(読者の声1)天洋食品元従業員を逮捕に関する記事を読みました。日本と捜査協力を約束していたにも関わらず何故こんなに時間がかかったのか、逮捕までの捜査状況・詳細を警視庁・公安は把握していたのか。
「毒は日本で入れられた」との発言を公式で撤回し、日本の被害者や侮辱した事について明確な謝罪はあったのか、呂月庭容疑者は本当に実行犯で、また単独犯なのか?などなど、次から次へと疑問が浮かびます。
宮崎さんのおっしゃる様に、統計をはじめとする数字や公式発表そのものが全てが捏造に見られてもしかたなく、謝罪を求めても、そう簡単に謝るような国ではないのは周知の事実です。
  今頃なぜ逮捕?何か魂胆があるはずだ、「逮捕してやったんだから、あれをしろ、これをよこせ」と言いだすに違いない。
新たな茶番劇に、二度とだまされちゃいけないと感じるのは私だけでしょうか?
   (IK子、神奈川県)


(宮崎正弘のコメント)仰言る通りですが、中国人の謝罪の典型パターンがこれです。
 なぜ今頃という理由は、本来ならつっぱねて頬被りしてお終いにするのですが、あの事件以後、中国の対日輸出の加工食品は壊滅に近い。これは中国経済にとって死活問題。それで絶対に謝罪する対象ではない日本に、日本のマスコミだけが報道するかたちにして謝罪してみることにしたのでしょう。


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(読者の声2)最近、韓国が急速に海軍力を増強しています。何かあると極端にはしる国なので、日韓軍事衝突などという可能性も全否定しかねます。
三代実録に清和天皇のとき、新羅が日本を攻撃しようとしたとありますが、気をつけて見守る必要があります。
  (ST生、千葉)

(宮崎正弘のコメント)軍艦沈没の不名誉も同時に。



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(読者の声3)貴誌の名物コラム、樋泉克夫氏の支那演劇論を読むと、先ごろ読んだ戦前の本を思い起こします。
「面白い國支那 後藤朝太郎著 昭和8年 向陽書院」
 支那での面白いエピソード満載の本ですが、演劇では次のような話が出てきます。
『自殺の支那常識では、日本の心中のようなものはなく、あっても芝居で演ぜられるくらいのものらしい。「支那では仮に二人抱き合い西湖の水に飛び込むようなことがあるとしても、成るべく先ず浅い処を求め探すのである。飛び込んだとしても橋の向こうあたりの成るべく人の見ていない処で、スキを見て足場手掛かりをさがしてこっそり掻き上がってくる。相手の方でもどこか人目にとまらぬ処を見つけひそかに上がって来る。そして生命は勿論二人とも全うして堤防の並木の下をひた走りに走って行く。そのうち二人はパッタリ出くわしお互いにきまりの悪さを笑いに包もうとすると云ったような芝居の仕組まれたものがある。」

 支那の心中は駆引き・腹の探り合いで純真さがなく、日本人には甚だ低調であり気の乗っていないこと夥しい、といささか呆れています。
 著者が安徽省の客桟(宿屋)に泊まった時の話も面白い。

「宿の向かいのカゴ屋の老爺が夜半に首を吊って死んだ。すると支那の習慣としては、その霊魂が鬼となり祟るかもしれぬ、というので心配する。そこで悪魔よけのお祓いをしなくてはならぬ、気持ちがわるいとあって大変なお祓いが始まる。鐘や太鼓や爆竹、銅鑼で以てポンポンヂャンヂャンと丸で爆弾騒ぎにでも見舞われたかと思うくらいの騒ぎを始めたのである。夜中睡眠もとれず閉口したのであった。」

 日本でも長崎ではお盆のお墓参りは夕刻に行い、盛んにロケット花火(やびや:矢火矢、夜火矢?)を打ちまくりますから賑やかなものです。
精霊流しでも爆竹鳴らしまくりで耳栓が必要なほど。江戸時代からの伝統らしいですから出島を通じて中国から入った文化ですね。
  (PB生)


(宮崎正弘のコメント)この時代の観察眼は曇っていなかった。芥川龍之介の『上海遊記』も面白いです。
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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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 許世楷・廬千恵『台湾という新しい国』(まどか出版)
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 石原慎太郎都知事の推薦の辞「世界一親日的な国・台湾を裏切ってはいけない。ひとりでも多くの日本人がこの国の現実を知り、応援すべきだ」。
 著者の許氏は紹介するまでもなく前台湾大使(駐日台北経済文化代表処代表)、廬女史は令夫人。ふたりは日本に留学して恋愛、結婚。そして三十数年、台湾へ帰国できなかった。
日本での台湾独立運動とて命がけ、在留期間が切れると強制送還された時代である。決して安全地帯ではなかった。
 許さんも一時期、滞在延長許可が下りず、強制送還寸前まで行った。ときの宰相、岸信介がヴィザの延長に背後で動いて寸前のところで助かった。
台湾が自由化され、三十三年ぶりに帰国したとき、歓迎の人波が飛行場に押し寄せ、いたる所で揉みくちゃとなった。やがて陳水扁政権が誕生し、その貳期目に台湾大使として日本に赴任することになった。運命の巡り合わせ。
許さんが大使だった四年間、日本は台湾人へのヴィザを不要とするなど最良の両国関係だった。許さんへの信頼がそれほど大きかったのだ。
この本は台湾側から見た日本の外交の不在を叙情的に浮き上がらせてくれる。

(この本は30日発売です)
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山谷えり子『日本よ、永遠なれ』(扶桑社新書)
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 人生は山もあり谷もあるがシンペイ(親平)ない、とラジオのパーソナリティを始めるや抜群人気だった山谷親平氏のお嬢様も、いまは参議院議員。国を危うくする民主党の諸政策を、主婦として母親として、そして国民の目線から徹底的に、しかし優しく批判する。
 山谷えり子さんは『産経リビング』編集長を経てテレビ・キャスターなどを務められた。その一方で三児の母親として立派に子育てをされ、日教組教育の狂態を目撃する。このままでは国がつぶれる。背水の陣で政治家に挑んだ。
 父親が尊んだ論語の教えがあった。
 「薄っぺらな競争主義でエリートを作ろうとすれば、傲慢で鈍感な子供が育ちます」(161p)。
 この指摘を待つまでもなく現代日本の高級官僚を見よ。あの傲慢で鈍感な人生観と薄っぺらい感性は何故生まれたのか。いや鳩山、小沢、管、岡田を見よ。みながエリート大学をでて、傲慢で、そして国家国民の運命と苦しみに、いかに鈍感であることか。鉋屑(かんなくず)のような薄い感性には驚くばかりだろう。
 徳を失った、自立心をうしなったロボットのごとき似非エリートがこの国を率いている。日本の近未来は暗い。
 山谷さんは政治家としての信念を言う。
 「健康な自尊心のある子供、我慢が出来る子供、徳を求める心、美しい者をもとめて損ができる子供、いつも喜びと感謝を見いだせる子供、そういう人間を育てたい」。
 民主党の中枢ポストの多くを握る日教組出身政治家、その反日教育が、今日の日本の精神と政治の荒廃を生んだ。
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 「対談相手の佐藤優さんは瞠目すべき記憶力、卓抜な語学力、そして神学に裏打ちされた宗教事情の把握ぶりから地球の果ての小国の政治情勢にいたるまでインテリジェンスの畑を縦横無尽に疾駆してきただけにそれぞれの所論には舌を巻かされた。氏には縄文時代の原日本人のような情念が溢れており、ときに北畠親房の愛国心、ときに南方熊楠のような博学ぶりが現れる。
 本書はロシア人と中国人の文化歴史比較が論点のひとつだが、「カネより友情が大切なロシア人」と「友情よりカネが大事な中国人」などといった鮮明な比較が次から次へと浮上した。
 宗教やモラルの問題でも「あの世を信じない中国人」と「来世を信じているロシア人」が、どのような日本観、いかなる世界観や対米意識を構築するかなど微妙な文化論にまで話題が及んだ。佐藤氏の指摘する「著作権、印税という概念が薄いロシア人」と、何でもかんでも模倣し、一方で自らの特許権だけは固執する中国人とでは永遠なる友好なんてあり得ない気もしてくる。
 共産主義の崩壊後、ロシアは「ユーラシア主義に傾いた」と佐藤氏が言えば、「拝金主義に傾いたが、これでは国を統治できず中華思想を鼓吹するに至った中国」と小生がまとめる。かくてロシア人、中国人、日本人そしてアメリカ人のあいだに横たわる鮮明な対立点が次々と浮き彫りになった」(「宮崎正弘のあとがき」より その2)
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『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
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『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
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  ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 鳥男2010/03/29

    わたくしの家は、恥ずかしながら朝日新聞をとってますが今朝の天声人語はまさに中国のプロパガンダでした。

    http://www.asahi.com/paper/column.html

  • 名無しさん2010/03/29

    中国の餃子の件が2年ぶりで第一報、バカじゃなかろか?2年も放置して置いて何が捜査だと笑えましたが、それにもまして鳩ポッポが評価して居るのにも呆れました。

    ”2年も掛る「大捜査」餃子で二年ではこれからの付き合いも大変だ!!”位の事は言って欲しかった。

    この国の政府を信用して居るのでしょうかね?歴史を知らない政治家に、お国を任せるのは本当に怖い。