国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(日本企業も人民元決済)

2010/03/25


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成22年(2010年)3月26日(金曜日)
        通巻2919号 <3月25日発行>
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 日本企業が「人民元」の貿易決済開始。ついに日本も「人民元経済圏」入り?
  米国は為替操作国に中国を認定するのか、しないのか。
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 4月15日、財務省は「為替操作国リスト」を発表する。
これは年二回の報告書で、過去二年間、米国は中国をリストからはずし「為替を不当にやすく操作している」と認定しなかった。
 しかし次はどうだろう?

 3月24日に開催された連邦議会下院公聴会にはエコノミスト、通貨専門家、歴史家が証言台にたち、中国は明らかに通貨を不当にやすく操作しているとした。

 しかしながら「性急なる切り上げ要求や報復関税措置は賢明ではなく、IMFやWTOなど国際機関での討論を通じるべきだろう」と結論した。

 フレッド・バーグステン(カーター政権下で財務次官)は、「切り上げが実現すれば米国の失業が減少する」と述べた。
その理由は「人民元は40%安く、貿易バランスで比較すると25%過小評価されているから計算上、米国の経常収支の赤字は1000億ドル以上減らせる。あまつさえ人民元が切り上げになると、米国内では60万人から120万人の新しい雇用が生まれる」

 歴史家のニアル・ファーガソン(ハーバード大学教授)は「しかし人民元切り上げを強要すると中国の経済回復は終焉をむかえるだろう」と皮肉な予測をつけくわえた。

 連邦議会には人民元切り上げに同意する通貨タカ派が多いが、専門家を呼んだ公聴会では穏やかに意見を聞くだけに終わった。

 この米議会公聴会と同じ日、日本企業の一部が中国通貨の軍門に下った。
 貿易決済を人民元建てとした初の日本企業はDIC(大日本印刷)。中国の現地邦人と本社との決済を三菱UFJ銀行を介して行った。

 もっともコニカミノルタの香港子会社と中国の現地邦人が人民元建て決済をしたのは昨年のこと。これは香港がとうの昔から人民元経済圏に組み入れられ、香港ドルより人民元が強いから当然といえば当然の措置だった。
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(読者の声1) アフリカへのめざましい経済開発が中国によって行われているらしいですが、なぜ日本は遅れをとっているのですか?
ロシアもしかり。中国が資源欲しさとはいうけど建築現場で中国人が現地の人と一緒に仕事をしている姿は日本人はかなわないとレポートしていました。
上海のある大学に留学していてアフリカ人の学生がいました。何を勉強しにきたのか聞くと共産主義、とみんな笑いましたがすべて学費、生活費は無料です。
上海の女性がアフリカ人とのハーフを産んだとニュースになり、非難轟轟。軽蔑しているくせに矛盾していると思いました。
  (FF生)


(宮崎正弘のコメント)アメリカに居住した中国人女性の半数が中国人いがいの外国人(とくに白人アメリカ人と中国人女性)と結婚するのが目立つようになった。この五、六年の傾向です。
日本でも岸恵子がフランス人と一緒になって以来、タブーは消滅、伊達公子も後藤久美子も鮫島由美子も寺島しのぶも。中国も、それだけ「コクサイカ」が進み始めたのでしょうね。
 ついでと言っては直接の関係がありませんが、
中国人の糖尿病患者率は10%。この数字は米国の11%、同様なカナダ、ドイツに迫る比率です!
 原因は高カロリーと運動不足。
いやはや! 中国は或る意味で既に先進国病です。1億3000万が糖尿疾患ということは日本の総人口に匹敵です。しかも残りの16%が糖尿病になりつつあると驚くべき数字が並んでいます(ウォールストリート・ジャーナル、3月25日付け)。



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(読者の声2)グーグルの中国撤退問題ですが、左翼独裁国家は情報の隠蔽、偽造、歪曲で生存しています。
しかし共産党幹部と家族には、真実が必要です。
そのためソ連時代は、国民に禁じられている世界中のあらゆる情報が極右から極左までモスクワの機関に集められ、幹部は自由に読んでいました。
ということで、今回の事件でも中共の幹部と家族は、グーグルを特別の回線を引いて見ていると思われます。
中共では経済が自由化されたので正しい情報は投資の利益に直結します。我慢強い中共国民も虚偽の情報で損するのは我慢しません。馬鹿を見るのはいつも一般国民です。
しかし携帯電話があるので、この仕組みは知られてしまうでしょう。結局、真実にかなうものはないのです。
  (東海子)


(宮崎正弘のコメント)共産党の中央委員だけが読む「内部消息」は相当な西側の情報が回覧されています。政治局員だけが閲覧できるインサイダー情報誌も存在するようです。いずれも機密扱いですからなかなかCIAも入手できないようですが。。。。。
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