国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2010/02/23


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成22年(2010年)2月24日(水曜日)
通巻2888号 (2月23日発行) 
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 なんでいまごろ? あのフォークランド紛争から27年を閲して
  フォークランド北海域から石油が噴き出し、アルゼンチンが紅色の政治顔に
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 新世代は「フォークランド紛争」(アルゼンチンでは「マルビナス戦争」という)と言われても興味も関心もないだろう。
歴史のくず箱へ投げられて二十七年がたった。フォークランド諸島のことをアルゼンチンは「マルビナス諸島」と呼んで、いまも自分の領土だと主張している。

 1982年だった。
アルゼンチンが「マルビナス諸島(フォークランド)はもともと自国領だったのだ」と突如、言い出して同島にアルゼンチン軍事政権は軍を送り込んで軍事占領した。
欧米のメディアにも事後報告的に「意見広告」を打ち、「マルビナス(英語名フォークランド)は昔からアルゼンチン領土です」とやってのけた。

このため英国(フォークランドは英国植民地)は激怒し、ブエノスアイレスに蟠踞する軍事政権に対してロンドン政府は即時無条件撤退を要求したが、いささかも応ぜず、それではと敢然と立ち上がった鐵の女=サッチャー英首相は軍艦を派遣した。
 英海軍は出動命令から貳ヶ月後に当該海域に到達した。

 先週亡くなったアレキサンダー・へイグ将軍が当時、アメリカの国務長官。ヘイグはロンドンとアルゼンチンを往復し、戦争回避の調停に懸命に動いたが失敗した。

 1983年、皮肉にもアルゼンチン軍の放ったフランス製エグゾセ・ミサイルで、英海軍軽空母が大破したりしたが、結局、英軍が圧勝し、フォークランドは元の英国領の鞘に収まった。
 ブエノスアイレスの軍事政権は崩壊した。



 ▲石油がでるまで声もあげなかったのに?

 フォークランドは住民が僅か三千人未満。
漁業と牧畜だけでほかに産業がない。住民の高度な自治が実現しているが、住民自身はアルゼンチンへの帰属を望んでいない。

 フォークランドの北方100キロの海域に海底油田が発見され、実際のリグ構築により試掘が始まるのが1998年、それも英国のメジャーではなく、ちっぽけな企業(デザイア・ペトロ)だった。
 そして石油がでた。推定埋蔵は650万頓。

 この間、アルゼンチンは猛烈インフレ、女性大統領フェルナンデス・キルチネス一家(夫のキルチネスは前大統領)の汚職の声も聞かれ、評判は最悪。
 「英企業がマルビナス海域で石油を試掘しているのは国際法に違反する」と急に抗議の雄叫びをあげ、同海域を通過する船舶すべてはアルゼンチン政府の許可を得ることを要求し、そのうえで反米・英で固まる周辺諸国の賛意をとりつけ、またもやややこしい状況を演出する。

 (さすがペロン、エビータ伝説の国、やることがえげつなくも大胆だ)。

 事態をさらに悪化させつつあるのが「反米マオイスト」の異名を取るベネズエラのチャベス大統領である。
チャベスはただちにアルゼンチンの立場を支持し、ラジオで「英国よ、いつまでマルビナス諸島に居座るのか。英国女王よ、大英帝国の時代はとっくに終わった。マルビナスをアルゼンチン国民に返したまえ」と言ってのける。

 似てませんか?
 1982年、アルゼンチンはなぜ無謀な領土要求をなして英国と戦争を始めたか。
当時のグルディエリ大統領(軍事政権)が人気急落のすり替えに対外矛盾を利用し、国民の目をそらす戦争をおっぱじめて、人気回復を図ろうとしたからである。
 
 アルゼンチンはまたまた無謀な戦争をしかけるのか?
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(読者の声1) 貴誌2887号に紹介された世界一の投機家=ジョージ・ソロスの「ユーロ危機はギリシアより深刻」という予言ですが、いつ、どこでなされたのでしょうか?
 FXに投資しているので、この問題に大変、興味があります。
  (YU生、江東区)


(宮崎正弘のコメント)うっかり出典を記述し忘れました。2010年2月21日付け、英紙「フィナンシャル・タイムズ」です。



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(読者の声2)貴誌通巻2887号で「ユーロの危機はギリシアの経済危機をしのぐ ジョージ・ソロスが新たなる予言。ユーロは崩壊への道のりか?」
とあります。
ユーロの暴落にはもうふたつ別の側面があります。ユーロ安になることにより、ユーロ圏の強国であるドイツやフランスは自国の景気が回復しても通貨の交換比率が下がります。ですから輸出が増えて、景気がさらに上昇します。
またユーロ建ての債務の負担が下がります。ギリシャのように信用度が低い国はともかく、ドイツのように安い金利で債権を発行できる国にとっては、ユーロ安はぼろもうけにつながります。
最近、ドルからユーロに資産を移行してきた中東産油国や中国にとっては困ったことですが。。。。
 何が起きても力を持っているものは、その中で利益を得ることができるということでしょうか。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)今週号のロンドン『エコノミスト』(2月20日号、43p)にはギリシアのパルテノン宮殿跡でユーロ刻印がある主柱がぼろぼろと崩れ落ち、その傍らで何もしないでしゃがみこみ、考えごとをしているメルケル(独首相)という漫画が掲載されています。
まさにドイツの現状であり、ドイツ・ギリシア・ユーロ関係でしょう。



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(読者の声3)トヨタの件についてですが、既に6年前から今日のような事態が懸念されていた様です。
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記者が選ぶ「製造業MVP」
    2004年 Voice 1 月号 P.88
 
D 貿易摩擦の問題は、まだ完全には消えていないと思います。とくにいまダイムラークライスラーやフォードの台所事情は非常に苦しい。フォードはアメリカの名門企業というか、日本でいう松下やトヨタのような一国を代表とするメーカーです。そこが潰れるとなると、かつ手クライスラーを救済したときのように、政府が乗り出すことも考えられます。
 二〇〇三年の八月にトヨタが単月の販売でダイムラークライスラーを抜きましたね。これはトラックを含めた数字ですが、乗用車だけで見ると、実はフォードも抜いているのです。
 
A それは凄いですね。
 
D だから、世界の自動車産業は実質的にGMとトヨタ自動車のナンバーワン競争になっている。現時点でこれが政治問題化しないのは、GMがまだしっかりしているからです。ここが苦しくなると、アメリカの自動車産業が危うくなる。GMがなぜ強いかというと、フォードやクライスラーのシェアを食っているからで、あたかもタコが自分の足を食べているようなものです。
もしその余地もなくなってトヨタやホンダにシェアを明け渡すようなことになれば、アメリカ政府が何を要求してくるか分かりません。
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アメリカでのバッシングの理由で当地では「トヨタの対応が遅かったから」とか、「トヨタへの信頼が大きかったのに、裏切られた思いから」などとされていますが、次から次へと問題が湧き出てくる様子を見ると、仮に最初のブレーキペダル問題でトヨタが迅速に対応していたとしても、違うネタが次々と用意されており、品質へのイメージダウンは計画通りで避けられなかったでしょう。
それとトヨタの社長が出席するのが当然とばかりに米議会に呼ばれたわけですが、これは例えば、日本でマクドナルドやコカコーラなどの米企業子会社が不祥事を起こしたとすれば、米国本社社長を国会に呼びつけるようなもので、ちょっと乱暴な話です。
まぁ、アメリカは何でもありのジャイアンのような国ですから、本人はおかしいことだとは思ってもないのでしょうが、トヨタバッシングは同時に”傲慢なアメリカ”というイメージをまた新たに世界に振りまいているのではないでしょうか。
  (WS生)


(宮崎正弘のコメント)アメリカのお家芸、基幹産業が脅威に晒されたわけでもあり、潜在的な怒りが、巧妙な政治劇で対日報復をしている構造というのは、おそらくその通りでしょう。問題はアメリカ側では政治が出てきたわけで、日本も政府の対応があってしかるべきです。小学校のPTAていどの鳩山政権にナニガデキルカ?
 それにしても鳩山内閣の経済閣僚ども、何も知らないうえ、知っていることは全部間違っているという最悪の人選ですね。




(読者の声4)自動車産業というのはガラスから鉄板、電線、ゴム産業、チップスと幅が広い。銀行から地方と中央政府までが、その産業のおかげでメシを食う。
人間7人にひとりは、なんらかの自動車産業に関わっているとされます。
トヨタを叩くとGMやフォードは儲かるか? 
ノーですね。株価を見れば判ります。説教する立場じゃないけども、「ゼロサム・ゲーム」という理解の仕方はダメです。
貿易を考えてみるとよく分かる。貿易(投資も貿易の一種)は互いに得意とするヒト、モノ、カネを交換してマーケットを広げることですね。ボクの作った芋と先生の作ったドブロクとか物々交換では効率悪いのでカネを払うか、クレジットで払う。
中国の貿易内容とは中国側の安い賃金。どっちが恩恵を得ている?
双方です。
ことほど左様に日系自動車企業なしに、北米どころか、もはや世界中が足に困りますね。
トヨタが築いてきた技術と部品ネットはGMが追いつくことは不可能です。
現在のトヨタ・バッシングは政治ショー。つまり全米自動車労組、議員のタカリ、政権浮揚などが背景にあります。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)ですから問題は議会公聴会での豊田社長の雄弁にかかっている。下手に言質を取られないことを祈りたい。



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(読者の声5)30年前にソ連と日本左翼によって上映を妨害され、封印され、細々と自主上映会で知られていた『氷雪の門』。この動画は見つからず、夜中にお送りした投稿以外に以下の解説がありました。
樺太1945年夏 『氷雪の門』
http://www.shinjo-office.com/hyosetsu.html 
ソ連領サハリンと呼ばれるかつての樺太。終戦時の混乱期に、この地は十万余の同胞を失った。この映画はソ連の侵攻作戦の真只中、最後まで通信連絡をとり、若い生命を投げ打った真岡郵便局電話交換手九人の乙女の悲劇を描いた真実の物語である。
 一方、反日映画「パッチギ! LOVE&PEACE」に文化庁は税金3000万円を出して支援していた。文化庁も自虐史観に支配されています。
「靖国」中国共産党政府が金を出して作ったプロパガンダ用映画にも税金750万円を文化庁は出した。【動画】「靖国」
http://www.youtube.com/watch?v=dwu8cVi85p0 
【動画】映画「パッチギ! LOVE&PEACE」(税金3000万円投入)
http://www.youtube.com/watch?v=YZ_e5HLGcnU&feature=related 
【動画】映画「あなたを忘れない」(税金3000万円投入)
http://video.search.yahoo.co.jp/video/26b06293396e6e0f0fc33dce019cbab7?p=%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%92%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D&fr=top_ga1_sa&tt=c&ei=UTF-8&from=srp&rkf=1&r=2 
http://video.search.yahoo.co.jp/video/359b4dcda57badf6bd503acfb0c890cb?p=%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%92%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D&fr=top_ga1_sa&tt=c&ei=UTF-8&from=srp&rkf=1&r=3 
http://video.search.yahoo.co.jp/video/9268c0150b3abad325f9158724986d4b?p=%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%92%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D&fr=top_ga1_sa&tt=c&ei=UTF-8&from=srp&rkf=1&r=13 
【動画】パッチギ! 予告編
http://www.youtube.com/watch?v=3NLd059ALyo&feature=related 
http://www.youtube.com/watch?v=ibh_sHE8YOc&feature=related 
http://www.youtube.com/watch?v=EioXn4CggZM&feature=related 
文化庁 3000万円 パッチギ
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%96%87%E5%8C%96%E5%BA%81%E3%80%803000%E4%B8%87%E5%86%86+;%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%81%E3%82%AE&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq= 

 韓流映画ブームは北の対日工作活動の一環だったのでしょう。NHKは今もせっせと韓流映画を流している。NHKには大勢の北の工作員がいるのでしょう。TBSと同じようにすでに乗っ取られているから歴史ものなどは特に反日色を帯びるのでしょう。
 TBSはこうして在日朝鮮人に乗っ取られた。
http://yhn8.iza.ne.jp/blog/entry/708108
 在日コンビの『フラガール』
http://d.hatena.ne.jp/kawarie/20070404
この映画のプロデューサーは、『シュリ』や『JSA』といった韓国映画を日本に輸入して韓流ブームの元を作った李鳳宇さんで、監督・脚本は李相日氏。
 映画「フラガール」
http://shizuminepark.at.webry.info/200609/article_2.html
監督は在日韓国人ではあるが、日本生まれの日本育ちの結構イケメン。
  (DI生、大阪)
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 資料
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「NHK集団訴訟第1回公判での意見陳述(1)」。

以下は2月15日に東京地裁で行われたNHK集団訴訟での原告側の意見陳述の内容です。初会は「日本李登輝友の会」小田村四郎・会長(元拓殖大学総長)である。

 (意見陳述書)
 私は現在、日本李登輝友の会という、日本と台湾の交流のシンボルである李登輝元総統の名を冠し、台湾との文化交流を目的に設立した団体の会長を務め、台湾の日本統治時代にも深い関心を抱いてこれまで活動してきている。台湾を訪問したことも数度に及び、その度に李登輝元総統はじめ多くの台湾の方々にお会いしてきた。
日本放送協会(以下、NHK)は、昨年四月五日午後九時から「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの !)一等国!)」という番組を放送した。この番組は日本の台湾統治を放映するというので、多大の期待を持ってこれを観た。今日、台湾は東アジアの中で最も親日的な国であり、日本統治時代を懐かしむ台湾人の方々も極めて多いことも聞いていたから、番組は当然その原因、理由は何かという問題に取り組むものと予想していた。
だが、期待はものの見事に打ち砕かれた。私は番組に出演していた柯徳三先生も存じ上げており(先生には『母国は日本、祖国は台湾』と題する著作もある)、私が知る限り、台湾の日本語世代の人々の常日頃の発言と大きくかけ離れており、反日的と思われる部分だけを取り上げた印象が強かった。
日本の台湾統治を差別、弾圧の歴史として描くため、台湾人の証言を都合よく操作し、「反日台湾」を印象付けるためだったのかとしか思えない内容であった。日台離間を企図しているのかとさえ思われる内容でもあった。
番組内容には批判すべき点が多々あるが、聞き慣れない「日台戦争」や「人間動物園」といった呼称が出てくるし、後藤新平は出てきても、それは台湾人三千人を処刑した匪徒刑罰令の実行者として出てくる。また、台湾特産の樟脳産業を立て直すために基隆港を大型化し縦貫鉄道を敷いたと説明する。
確かに台湾統治では同化政策を進めた。差別もあった。この差別について、特に台湾の日本語世代は日本人の前ではあまり語りたがらない一面があることを、私も体験的によく知っている。だが日本語世代を代表する李登輝元総統はじめ多くの台湾人が日本統治を高く評価していることも事実である。
それは公衆衛生の改善、複雑な土地制度の改革、阿片吸引の悪弊撲滅、道路・鉄道等インフラの建設、糖業の振興、教育の普及等々に多大の貢献をした後藤新平や、烏山頭ダムを建設して荒野と言われた嘉南平野を穀倉地帯に改造した八田與一等が高く評価されていることに如実に現れている。
故に、台湾をよく知る人々には、著しくバランスに欠けた内容と映じ、統治時代の歴史を歪曲しているという印象を強く残したのである。従って、日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない。
日本唯一の公共放送であるNHKは、放送法に従って運営されている。放送法の第二章の第七条から第五十条までは「日本放送協会」について規定している。
放送法第三条の二の第一項は「放送事業者は、国内放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない」として、次の四項目を定めている。
一、公安及び善良な風俗を害しないこと。
二、政治的に公平であること。
三、報道は事実をまげないですること。
四、意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
 特に三号の「報道は事実をまげないですること」に関して、例えば一九一〇年にイギリス・ロンドンで開かれた「日英博覧会」に、台湾のパイワン族二十四名がアイヌ人などとともに参加しているが、これを当該放送の中では「人間動物園」として「展示」されたと放送した。
しかし昨年六月、当該番組に出演したその子孫で、台湾・高士村に住むパイワン族の許進貴氏や高許月妹さん兄妹などからは、NHKに対して「台湾での取材から『パイワン族の人々を人間動物園としてイギリスの日英博覧会で見世物にしたのです』という不適切な表現を放送したと知り、非常に驚いています。高士村の人間として、非常に辱めを受けたと感じております」「高士村の人々が共有する博覧会の美しい記憶として後世に語り継がれてきたものを、なぜ突然『人間動物園』という見方に変えてしまったのか。大変理解に苦しみます」という内容の抗議文が送られている。
また、やはり番組に出演した柯徳三先生らからは「人間動物園」について、NHKに「これは当時の白人の優越感から生れた言葉ではあるが、パイワン族の正装した写真を『人間動物園』と字幕つきで紹介するのは、不適切である。高士村の人々は、今でもこれを村の栄誉としており、英国へ行った村の人々は、非常に優遇されていた様子が、一九一〇年台湾総督府発行の『台湾日日新報』九月二十九日と三十日付けの一面記事に詳しく記載されている。彼等の踊りは後に旧制台北高等学校で毎年の記念祭でも、圧巻のショーとして披露されている。パイワン族に対する人権問題である」と、署名・捺印した「NHK番組『JAPAN・デビュー』に対する抗議と訂正を求める文書」が届けられている。
つまり取材を受けた番組出演者自身が当該番組は事実を枉げて放送したと抗議したのである。これは放送法に定める「報道は事実をまげないですること」に明白に抵触する、放送法違反の番組制作となる。
従って、私は放送法三十二条に規定する受信契約者として、NHKは放送法に違反した番組を制作したのであるから、「放送事業者が真実でない事項の放送をしたという理由によつて、その放送により権利の侵害を受けた本人又はその直接関係人から、放送のあつた日から三箇月以内に請求があつたときは……相当の方法で、訂正又は取消しの放送をしなければならない」と定めた放送法第四条の規定に従い、速やかに訂正放送すべきことを訴え、私の意見陳述とする。
平成二十二年二月十五日
NHK放送受信契約者 小田村 四郎
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(休刊のお知らせ)小誌は地方講演旅行などにより2月25日―27日を休刊します。
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宮崎正弘最新刊 
『中国のひとり勝ちと日本のひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
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宮崎正弘 v 西部邁
『日米安保、五十年』(海竜社、1680円)
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
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  ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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