国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2010/02/15

★ 胡錦涛は『台湾村』を、馬英九は李登輝別荘を訪問!
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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成22年(2010年)2月15日(月曜日)貳
       通巻2876号  
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 胡錦涛が「台湾村」を訪問していた
  北京から王毅を伴い、現地では孫春蘭・福建省書記と黄小昌・省長が出迎え
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 1月12日、北京で年末の挨拶を終えた胡錦涛はその足で福建省璋州市璋浦県へ飛び、台湾からの投資で賑わう「台湾兄弟村」を突如訪問し、にこにこ顔で現地の台湾実業家、バイオ技術者らに愛想を振りまいた(璋はさんずい)。

 台湾企業数十社は、福建省のバイオ農業パークへも進出し、蘭の栽培などをしている。
 海峡を挟んで福建省の目の前が馬祖、アモイの真ん前が金門。彰州はアモイの西北西、台湾からの企業が密集する地区。

 胡錦涛は北京からの特別機に王毅(前駐日大使。国務院台湾弁公室主任)を伴い、また現地では福建省ナンバーワンの孫春蘭・福建省書記(女性)と黄小昌・省長らが出迎えた。

 胡は「台湾海峡の安定と進出した台湾企業のために最善を尽くす」と台湾村で声高に語り、両岸の協力関係、ならびに調印を予定している「ECFA(両岸経済協力協定)はウィンウィンの関係だ」と笑顔で訴えたという。

 一方の台湾は馬英九の周辺でブレーンの辞任が相次いでいる。
 国家安全保障会議議長(台湾のキッシンジャーに相当)の蘇起が突如健康上の事由をあげて辞任し、政局を揺さぶった。ECFA問題が影をおとすと言われる。
国民党の金秘書長も辞意を表明している。

人気急落の馬英九は、態勢の立て直しと政権基盤の回復のため、正月元旦(14日)には突如、李登輝・元総統を訪問。翡翠山荘で静養中の李登輝を五十分に亘って訪問し意見を交換した。


▲台北市長も国民党現職が苦戦か

席上、FCFAの話題はでず、もっぱら農業用水問題と台湾貿易競争力の問題が話し合われたという(李登輝元総統は「一ドル=35NTドルと台湾通過の為替レートを人為的に低め誘導して輸出競争力を回復せよ」と言ったとか)。

 年末の五大市長選挙(台北、新北、台中、高雄、台南)ではシンボルの台北市からの出馬を噂される蘇貞昌(元首相。元台北県知事)はこの日、市内最大の行天宮にも参詣し、正月の参詣客からもみくちゃの歓迎を受けた。
なかには「よう、総統ぉー」と呼びかけられて「まだ総統じゃない」と愛嬌をふりまいたとか。

前日の中国時報の世論調査で、次期台北市長にふさわしいのは蘇貞昌と挙げた読者が41%、現職国民党市長のカク龍武が38%と野党=民進党のほうが僅差でリードしている。
蘇貞昌は08年総統選挙で謝長廷の副総統候補として闘った。
(『中国時報』は国民党系。カク龍武の「カク」は赫の右がこざと、武は『文』扁)。
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◎読者の声 ◇どくしゃのこえ☆ ☆ DOKUSHANOKOE ◇読者の声◎
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(読者の声1) 拉致問題を考える栃木県民の会に参加しました。家族会も限界のようです。
結論として国民を守るシステムがない。つまり見殺し、拉致被害者は何のために人生を犠牲にしたのか?
それでも調査と情報収集を徹底的に行い全体像を掌握すべきとする意見が大勢だった。
現地情報としてデノミの失敗で日本からの援助を期待するしかない。中国の支援は最低限の支援しかしていない。断片的な情報ではかなり混乱している。
北朝鮮が日本に接近するときが被害者開放のチャンスであり、北朝鮮政府に全員帰国の条件を飲ませること。すでに総連は地方議員を平壌に招待すべく工作を展開するよう指示をだした。(以下略)。
 (つけめんだいおう)


(宮崎正弘のコメント)中国側の姿勢がすこし、イランとの絡みで変わりそうです。つまり米国が、たとい中国が反対しても、イラン政策に踏み切る動き(ヒラリーはバーレンへ、ゲーツはエジプトに)、中東の根回しを始めています。イラン制裁となると、中国は安保理事会を妨害するか棄権するか、ともかく反対に回るでしょうが、いずれにしても一番の被害を被るのは中国です。それで北朝鮮のことを取引材料として使うかも知れない。



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(読者の声2) 1945年8月、ソ連の中立条約違反で満洲、樺太、千島が攻撃され軍民ともに多くの犠牲者が出ました。しかし戦後、ソ連は占領軍としてGHQに多数の人員を送りこみ、マスコミを支配してソ連の蛮行を隠蔽し、事実を歪曲偽造して今日まで日本人をだましてきました。
そのひとつが、関東軍が日本開拓民を置き去りにして逃げた、とか軍人の家族だけが先に逃げたなどのデマです。
これは日本人被害者のソ連に対する激しい怒りと報復のエネルギーを内部分裂させ、そらせるソ連一流の心理謀略作戦で、愚かな日本人が一発で引っ掛かりました。ソ連側はだまされた日本人を嘲笑しています。
実際は、関東軍は一週間の対ソ防衛戦争で五万人が戦死しました。虎頭要塞などでは兵力、武器ともに圧倒的に不利な戦争にもかかわらず関東軍将兵は日本人を守るために一歩も引かず死守し玉砕しました。世田谷の特攻観音に祀られている陸軍将校は夫人を飛行機に乗せて侵入してくるT-34戦車に体当たりして散華されました。軍人の家族は逃げてなどいないのです。
 その後、満洲におけるソ連兵と蜂起した支那人や朝鮮人の蛮行は恐ろしいもので、日本人の老人や婦女子が二十四万人も無惨にも殺されました。混乱の中、南下する避難民列車に乗っていた人(当時子供)が、すれ違いにシベリヤに連行される関東軍将兵の捕虜列車からキャラメルが投げ込まれた暖かい思い出を投書していました。これは連行されてゆく将兵が日本の子供たちを案じてのことでした。彼らはその後ソ連の非道な重労働と飢餓で7万人以上が虐殺されたのです。
敵の分裂工作にだまされないためには、常に誰が得するのかを考えましょう。

「路傍の日本人老婆の死」:「大陸に春は来るのか」後藤孝敏著から。(ソ連抑留十年体験者)
 私たちはソ連兵に監視されながら行進していた。途中で逃げてきた避難民に会うことがあった。略奪され麻袋を腰にまいただけの女性から兵隊さん何か下さいいわれたが、残忍なソ連兵が追い払った。自分たちもみな奪われており何もしてあげられなかった。道端に老婆が座っていた。麻袋のようなものをまとっていただけでしなびた乳が垂れていたがすでに息絶えていた。奥地の開拓団から逃げてきたのだろうが、力尽きたのか。行進しながらいつまでも忘れられない光景であった。
   (東海子)


(宮崎正弘のコメント)命からがら満州から引き揚げると、内地にいてのほほんと暮らしていた人たちの一部が「引き揚げ者とは付き合うな」と差別していました。
 ご指摘の虎頭要塞を二年前に見学してきました。なぜか中国の「愛国教育基地」に指定されておりましたが、川を挟んで目の前がロシア。付近にすむ中国人の若者はロシア語の勉強に懸命でした。「ロシアと貿易をやってカネを儲けたいから」と説明していました。誰も、半世紀以上前、この地に日本軍の大要塞があったことを知らなかった。



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(読者の声3)前号の貴見に「トヨタ三河商法、正念場です。四半世紀ほど前に拙著『トヨタ商法と徳川家康』(絶版)を書いたことを思い出しました」とあります。
貴台の見地からの旧著の新版を、今回の出来事が一つの山場を越える、たとえば米議会での公聴会の開催とその結果からくる反応を見て、緊急出版することは如何でしょうか。
日米関係の裏面の一つを知る、良い素材と思うのですが。貴台の顔を広さで提案願う次第です。
(SJ生)


(宮崎正弘のコメント)拙著の『トヨタ商法と徳川家康』は、おなじ三河とはいえ、トヨタと徳川家康は違うという結論、東京のトヨタ本社は「仏壇ビル」で広報対策がなっていない、と批判した書物です。二十数年前に絶版です。
 こんかいのリコール問題で、トヨタは世界のメディアの話題となってブーメランのように跳ね返り、日本でも週刊ダイアモンド、日経ビジネスあたりでも特集を始めたので、小生の出番はないと思います。
辛口のトヨタ評、これから出てくるでしょうから。

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  ◆ 「正論を聞く会」のご案内 ◆
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2月17日の「正論を聞く会」は宮崎正弘の独演会です。
       記
と き    2月17日 午後六時半(六時開場)
ところ    大手町「産経プラザ」三階会議室
講師と演題  宮崎正弘「日米中関係と民主党」
参加費    おひとり1500円(学生1000円)
       (質疑応答を含めて二時間の予定です。どなたでも予約なく来場歓迎。ただし満員となって入場できない場合があります)。
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 『シナ人とは何か―内田良平の「支那観」を読む』発刊記念シンポジウム
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<鳩山内閣・小沢民主党による対中叩頭・朝貢外交といった売国政策は何故行われるのか? その原因に日本人の「シナ観」の不徹底さがある。 今こそシナ人の正体を暴き、中共の実体を明かす必要がある>
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宮崎正弘+内田良平研究会編
『シナ人とは何かー内田良平の『支那観』を読む』(展転社、定価1995円)
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『シナ人とは何か―内田良平の「支那観」を読む』発刊記念シンポジウム
       記
【日時】  2月18日(木)午後6時45分開会(6時30分開場)
【場所】  文京シビックセンター小ホール(文京区役所内/定員400名/予約不要)
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園」駅徒歩0分
都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅徒歩1分
JR「水道橋」駅徒歩8分
【登壇者】〔コーディネーター〕藤井厳喜
〔パネリスト〕宮崎正弘、高木桂蔵、森田忠明、小田内陽太、永山英樹
【協力費】 1000円
【主催】  「平成の大演説会」実行委員会
【事務局】 展転社 03-3815-0721
 http://www.tendensha.co.jp/
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
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『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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