国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2010/02/15


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成22年(2010年)2月15日(月曜日)
       通巻2875号  
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 旧正月明けの中国市場に何か異常事態が起こりそう
  晦日の土壇場(それも午後六時)に預金準備備率引き上げを発表した
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 旧正月前の消費ブームを毀すまいと、中国人民銀行(中央銀行)は通貨供給を増やし続けた。市場にカネを垂れ流し続けた。

そして2月12日(ことしのカレンダーで晦日。正月元旦は14日)、それも株式市場も終わり、人々が帰省の列車に(或いはバス、飛行機に)乗り込んだのを見届けてからの発表だった。

午後六時。いきなり預金準備率を引き上げ、16・5%にすると発表した。つまり銀行は貸し出しをセーブし、16・5%の預金は必ず確保しなければならない。厳格な金融引き締めにはいる。理論的に言えば銀行は融資をやめ、貸しはがしに移行せざるを得ない。

 それにしても無茶苦茶に粗っぽい金融政策をやってのけるものだ。
 ことし二回目の預金準備比率引き上げだが、実は昨今の狂乱市場を考えれば前から予測された。
問題は旧正月休暇の一週間という空隙を当局が狙いうちしたことである。民間銀行も投資かも、対策の取りようがない。
実施の適用は上海市場が旧正月が完全にあける25日からとなる。

 昨年、中国は通貨供給量を27%増やした。政府の景気刺激策で4兆元、さらに銀行に命じて、統計的には7兆500億元の貸し出しを増やしたが、合計12兆元弱に達している筈である。
 邦貨換算で168兆円という「信用拡大」を人工的に作りだしたのだ。

 この大幅な金融緩和により自動車販売世界一、不動産ブームがおこり、家電販売では13%のキャッシュバック。ありとあらゆる景気刺激で中国経済が世界景気の回復エンジンという立場を演出した。

 狂乱の消費ブームの跡に、何がやってくるか。
信用の急激な収縮である。
やはり米国のファンド・マネージャーが言うように「ドバイショックの1000倍規模の『上海ショック』がくる」というのは現実になりそう。
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◎読者の声 ◇どくしゃのこえ☆ ☆ DOKUSHANOKOE ◇読者の声◎
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(読者の声1) 電磁波の話題が出ていましたので、私も一つ。実は、高速道路の事故の70%は、送電線付近で発生しています。
 1970年代に判明していたのですが、建設省が伏せています。廃刊になったフォーカスにすっぱ抜かれていましたね。やはり電磁波の問題は重要だと思います。
  (TH生)


  ♪
(読者の声2)貴誌における電磁波問題に終止符が打たれたかと思いきや、読者の声欄ではまだ熱い議論がなされているようなのでもう一言。
 電磁波問題については、結果を求めようとすれば不毛な論争が続くだけ、と再度進言させていただきます。「電磁波、健康、被害」など適当な単語を入れてネットで検索してみてください。そこでは真偽不明、玉石混交の意見が飛び交い、コメント欄はことごとく対立、炎上をきたしていて見るも無残です。
 人は目に見えない、実体の掴めないものに対して不安や恐怖を感じ、時に過剰反応してしまいます。電波、電磁波のほか放射能、ウイルス・細菌、遺伝子、霊、予言などもその類でしょう。
 ここで面白いお話をしましょう。下記の動画、ご存知の方も多いと思いますが、電磁波を扱った愉快犯によるものです。 
http://www.youtube.com/watch?v=qbttqWXK2Jg
http://www.youtube.com/watch?v=RAmyXlTIeis
 なんとこの動画に扇動されて、博士号まで取得している医者がことごく騙されたのです。朝礼である医師がこの動画を紹介し、他の数名の医師も相当に感化されていました。「携帯電話の電波はご覧のような危険性を秘めたものです」と。
私もその時この動画を初めて見ましたが、10秒後には思わずぷっと噴出しました。冷静に考えて、携帯電話でこんなことが起きるようだったらとっくの昔に大事件が起きているだろうと思ったからです。
そしたら意外や以意外、首を傾げたのは私と隣の医師だけで、他の医師は失敬と言わんばかりに私を睨みつけているではないですか!
その後、院長が冷静に考えましょうと促し、これは愉快犯だという結論には達しましたが、私はこんなカルトな医局に居られないと思い半年後には辞表を提出しました。
 それと大学時代に遡りますが、私が鳥取県の大山をドライブしていると道路一面に白い布が張られており、白装束を着た集団が渦巻きシールをたくさん貼った車の中に居ました。おどろおどろしい様子でオウムか!と思いましたが、後日ニュースで電磁波測定集団「パナウェーブ研究所」なるものの仕業と判明しました。
 電磁波問題とはかくも人の心を惑わせるものかというのが私の感想です。 
 被害が出てからでは遅い!というお叱りを受けるかもしれませんが、実感として体調不良を訴える人や特殊な病気の人が身の周りに増えたと感じません。みなさんはいかがですか?もし自分や知り合いに体調の異常や奇病が続発すれば私も立ち上がると思うのですが、ともかく実感がないのです。
 実感がないからよしというのではなく、電磁波が生活空間に溢れすぎるという状況はいずれにしても良くないと思うので、企業、個人ともなるべく電磁波の影響を受けないようにするという努力は今後必要でしょう。また電磁波に過敏に反応する体質ということはありうることなので、そのような人たちへの対策も求められるでしょう。ただしこのメルマガの役割とは思いませんが。
 
 別の話になりますが、交通事故死亡者数は随分減ったとはいえ、毎年5000人近くの方がお亡くなりになられています。
また騒音、排気ガスの問題で神経疾患や呼吸器疾患に悩まされている方も少なからずいらっしゃると思います。しかし、自動車をなくそうとか制限時速を30km以下にしようという議論は出ていません。たばこやアルコールで多くの人が病気になるのが分かっているのに販売を辞めていません。私たちはリスクと利益のバランスを取りながら生活しています。
  投書諸氏の精力的な活動には脱帽いたしますが、いささか木を見て森を見ずという展開になりかけているのではと心配いたしております。 
   (TM生) 


(編集部より)電磁波問題が、なぜ小誌で話題となるのか不思議ですが、上記二件のほか、山のように賛否両論いただきました。しかし、これにて打ち止めとしましょう。
小誌の本来の意図とやや距離がありますので。
どうしても発言なさりたい方は、小誌の「書き込み」ページをご利用下さい。毎日五千件から六千件のアクセスがありますので。



  ♪
(読者の声3)中国での映画評ですが、豆瓣(www.douban.com)にいろいろ出ています。日本でも話題のアバター(阿凡達)は非常に高評価。123532人の評価で、
☆☆☆☆☆  64.8%
☆☆☆☆   26.9%
☆☆☆     7.2%
☆☆      0.6%
☆       0.4%

題名の中国語訳は、又名: 天神下凡 / 化身 / 异次元战神 / 神之化身といろいろあるようですが、絶賛と言っていいようです。これでは共産党が気を揉むのも致し方ない?
中国・台湾・香港などによる合作で話題になったレッド・クリフ(赤壁)は冗漫でCGに頼りすぎ、戦闘シーンはエキストラはやたら多いのにまるで迫力なしと眠気を催す作品でしたが、中国での評価もやはり低いようです。

(59423人評価)
☆☆☆☆☆   6.7%
☆☆☆☆   29.2%
☆☆☆    47.1%
☆☆     12.8%
☆       4.2%

ちなみに日本映画では宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」などはアバターと並ぶほど。本木雅弘の納棺師で話題になった「おくりびと」も9割近くが四つ星以上の高評価。泣き女の中国で日本の葬儀がこれほど理解されるのかと驚きでしたが、身内を弔う気持ちに変わりはないのでしょうね。
   (PB生)


(宮崎正弘のコメント)孔子様の弟子たちが弘めた「儒教」は「教」がつくのに、死後の世界がない。現世のみです。いや、宗教とも言えないかも知れない。皇帝は不老長寿の薬を求めて徐福を使いとして日本に派遣したほどですから。
中国における葬儀は関連者への見せつけという意味が含まれ、ですから騒がしい音楽や派手な舞台装置が伴う。映画の「おくりびと」が中国人に受け入れられたというのは、それだけ現代中国人が国際化のセンスを持ち始めている社会背景の説明になりますね。



  ♪
(読者の声4) トヨタ問題に関して。高山正之氏の変幻自在第4弾『ジョージ・ブッシュが日本を救った』(新潮社)を思い出し、再読しました。
「あのクリントンの八年間、トヨタに始まり、ダイセル、三菱自動車、東芝。。。と日本企業は軒並みカモにされた。特に抜群の働きを示したのが米司法省の法務官僚で構成した対日本企業チームだった。これは首都ワシントンで起きた恐喝騒ぎだが、日本の大使館員も朝日新聞も見て見ぬ振りを決め込み、旭光学は孤立無援の中で和解金三千万ドルを脅し取られた。クリントンは民主党らしく大の日本嫌いで、こうした阿漕な対日訴訟を政府機関を使ってやらせてきた」
(引用止め)。
多分これの焼き直し版でしょうね。藤井厳喜氏のおっしゃるところの、「無制限戦争」の一つなのでしょう。
別に朝日新聞はどうでも良いですが、我が政府は何もしませんなぁ。
直嶋経済産業大臣はトヨタ労組出身。しかも専従。先の選挙で助けてもらったんじゃありませんでしたかね。
トヨタも「摩擦(戦争だと思うけど)」回避で、わざわざ高賃金労働者雇ってアメリカ様に工場建てた甲斐も無いってものです。アメリカの工場なんか閉めて、日本で雇用増やして欲しいもんです。
   (MU生)


(宮崎正弘のコメント)トヨタ三河商法、正念場です。四半世紀ほど前に拙著『トヨタ商法と徳川家康』(絶版)を書いたことを思い出しました。



  ♪
(読者の声5) 信時潔「海道東征」のCDについて、紹介した三種類の内、(A)の(財)ロームミュージック・ファンデーションから出ている「日本SP名盤復刻選集」は現在4集まで出ていますが、「海道東征」が収録されているのは第2集です。
念のため補足します。
  (武蔵国杉並住人)
     △
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  □ 「正論を聞く会」のご案内 ◆
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2月17日の「正論を聞く会」は宮崎正弘の独演会です。
       記
と き    2月17日 午後六時半(六時開場)
ところ    大手町「産経プラザ」三階会議室
講師と演題  宮崎正弘「日米中関係と民主党」
参加費    おひとり1500円(学生1000円)
       (質疑応答を含めて二時間の予定です。どなたでも予約なく来場歓迎。ただし満員となって入場できない場合があります)。
    ○○○○○
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 『シナ人とは何か―内田良平の「支那観」を読む』発刊記念シンポジウム
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(お知らせ)『シナ人とは何か―内田良平の「支那観」を読む』発刊記念シンポジウム

<<鳩山内閣・小沢民主党による対中叩頭・朝貢外交といった売国政策は何故行われるのか? その原因に日本人の「シナ観」の不徹底さがある。 今こそシナ人の正体を暴き、中共の実体を明かす必要がある>>
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宮崎正弘+内田良平研究会編
『シナ人とは何かー内田良平の『支那観』を読む』(展転社、定価1995円)
 
      記
【日時】  2月18日(木)午後6時45分開会(6時30分開場)
【場所】  文京シビックセンター小ホール(文京区役所内/定員400名/予約不要)
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園」駅徒歩0分
都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅徒歩1分
JR「水道橋」駅徒歩8分
【登壇者】〔コーディネーター〕藤井厳喜
〔パネリスト〕宮崎正弘、高木桂蔵、森田忠明、小田内陽太、永山英樹
【協力費】 1000円
【主催】  「平成の大演説会」実行委員会
【事務局】 展転社 03-3815-0721
 http://www.tendensha.co.jp/
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絶賛発売中! 宮崎正弘最新刊 
『中国のひとり勝ちと日本のひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店)
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  上製256p。定価1680円
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増刷出来!
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 安保条約改定から半世紀。日本の防衛体制はこのままで良いのでしょうか?
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 万葉至乃助2010/02/15

    国際社会の関心はアフガン一色ですが、国内の関心事はオリンピックと小沢でさびしい限りです。



    ところで軍拡にせっせと勤しんでいるのは人民解放軍だけではなく、おの白熊ロシアもプ相当なものです。北極ではカナダ、アメリカ、ロシア、中共がその地上から空間のせ制圧をもくろみ対峙し始めています。ロシア情報についても貴誌で取り上げていただけると幸甚です。