国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/12/16

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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)12月16日(水曜日)貳
          通巻2807号
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 無人攻撃機(ドローン)を公然化、CIA予算を増やした
  パキスタンでは不評ながらテロリスト退治に効果を上げている
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 アフガニスタンとパキスタン国境で非公然活動といわれ、CIA特殊部隊がコントロールしているのが無人攻撃機。ヘルファイア(ミサイル)を搭載し、テロリスト幹部の隠れ家、逃亡中の車両を正確に狙う。

 成果は? パキスタン・タリバンの首魁とされたバイツラ・メースドを殺害。アブ・ハラル・アブーマスリ(爆弾製造専門)、ラジド・ラウフ(06年「トランス・アトランティック航空」爆破未遂の主犯)など。

 これまで非公開だったドローンの成果が発表された。
 「過去18ヶ月に80回出撃し、およそ400名のテロリストの殺害に成功、隠れ家の攻撃に巻き添えとなって非戦闘員犠牲は20名以下」(ヘラルド・トリビューン、12月4日)。

 しかし、ドローンによる作戦が秘密を保持してきたのは、明らかにパキスタンの主権を侵害しているからだ。戦争状態に主権云々を大げさに言いつのるのもおかしな話だが、ギャロップ社がパキスタンで行った世論調査では67%が反対、わずか9%が賛成しているに過ぎないことが分かっている。

 もっともイラク、アフガニスタン、パキスタンで無人攻撃を使用するにCIAは2004年頃までは躊躇していた経緯がある。だからこそ、公にはしてこなかった。また戦争請負企業ブラックウォーターに任せても来た。
パキスタンも表向き「主権侵害のおそれあり」と批判する姿勢を示しながらも、裏では反政府ゲリラの情報を提供している。


 ▲米議会はドローンの効用をみとめ、予算増額を認める

 無人偵察機は現在44ヶ国の軍が適索目的で保有しているが、攻撃も可能なドローンは、米国とイスラエルだけ。

 ギラニ・パキスタン首相は表向き「ドローンは良くない、非戦闘員の犠牲が多く、攻撃された地区では反米感情と同時にパキスタン政府があたかもアメリカの傀儡という逆宣伝をされ、地域住民に深い憎悪の感情を生み付けているからだ」と発言している。

 人権団体などはドローンの使用に現在も反対し、非戦闘員の犠牲は800名を越えているという報告もある。

しかしCIAによれば、攻撃前に直前のヴィデオで判断し、子供や妻(複数)、両親が同居している隠れ家には攻撃しないことを鉄則としている。
例外はマースド(パキスタンタリバンの首魁)の殺害の場合で、親も子供も犠牲になった。「残忍なテロリストの首魁を見つけ出した稀なチャンスであり、あれは例外」と説明している。

オバマ大統領は12月1日にアフガニスタンへの三万増派を決めたが、米議会はドローンの成果を高く評価し、予算増加を認めた。
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(読者の声1)「トラ・トラ・トラ、新年は天気晴朗にして波静なれ」、と願っていたのですが、こうも毎日毎日全く喰えない日替わりでメニュ−ばかり出されたのでは好い加減にせい!と怒り心頭で飯台を引っくり返したくなります。
『国家観』無き無節操な大衆に選出された、此れまた『国家観』が欠落した寄せ集め議員達に因って成り立った、世界に恥を曝す『烏合政権』。此れでは国際的地位や信頼を喪失するのは当然の成り行き、と言えます。
 いやはや、長年保護領の国家・国民として国防を気にせず生きていると育つのはこの様なお粗末な者達か、と背筋の凍る思いをしています。
現政権は一日も早く打倒しないと小松左京『日本沈没』が現実な物となるのではないでしょうか。

それにしても『新』が、『清国』の領土拡大主義を継承している『中華人民共和国共産党独裁国家』の『新』と同義語であるとは中共揶揄も極まる、と言った感じですね。
若し万が一にも『美しい国、日本』が宗教心や良心の欠片も無く、「欲望最高道徳最低、おまけに不潔」の独裁国家『支那』に呑み込まれるような事にでもなれば、「民族解放」と称し、その美名の下に、伝統破戒、理不尽な殺害を伴う民族弾圧、あらん限りの『無法』が罷り通る世のなっても国際社会は内政問題として、決して救いの手を差し伸べてくれない事を知るべきでしょう。
日本国政府が、『チベット人』や『新疆ウイグル人』への理不尽な弾圧殺害等を目の当たりにしていても『奸国』の内政問題として口を噤んでいるように。
何故に「次期国家主席に有力だから」と国民を挙げて歓迎する必要があるのか全く意味不明。同族の馬総統が『支那奸国』に擦り寄るのは分らんでもないが『日出ずる国』の総理が何故擦り寄るのか。
二階俊博の江沢民銅像建立計画にも驚いたが、真逆属国と成る事を国民に強要する売国奴政権に成ろうとは。汚沢佚郎は『天皇陛下』を差置いて冊封国の「国王」にでも成る積りでしょうか、態度大きいですね。民主党に投票した者達までが、反吐が出る、と吐き捨てておりました。
皇室を侮った厚顔不遜の態度には、民主党に投票した者達も相当怒っていました。「ポッポッポ『鳩』ポッポ格好が欲しいかそら遣るぞみんなで仲良く貰いに来い」で雁首揃えて天皇陛下との拝謁を土産に支那参り。戯けるな!よくも『国家・国民』を蔑ろにしてくれたな、と怒り世が世であったなら即座に天誅がおきるのでしょうが、武士道が廃れた現世ではおきそうにありません。
『美しい国、日本』を護るため三島由紀夫が命を賭して奮起を促したのに、国体の在り様を理解できずに野次っていた腰抜け『国防軍』。また『日本は良い国だ』と評した田母神閣下を国賊みたいに詰る五百旗頭が『防衛大学』の校長ですから。一体この国は『主権国家』なのでしょうか。
先人達はこんなに為体の知れない『国家・国民』を残す為に日清・日露・大東亜と命を賭して民族と国土防衛の爲に闘った訳ではありますまい。
其の霊に感謝する事も手を合わせる事も失、只管に其の遺産を恥も外聞もなく貪り食っているだけの、国家戦略無きお粗末な現政府。発狂しそうです。
     (北九州素浪人)


(宮崎正弘のコメント)国民につぐ。「君よ憤怒の河を渡れ」。オザワ一座に告ぐ。「君、国売り給うことなかれ」という感じですか。



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(読者の声2)鳩山内閣は、小沢傀儡(監視)内閣と見ていたが、一連の動きを見る限り、正しくその通りに動く内閣である。この内閣の小沢監視体制が今後も変わることは無いだろう。
全国の選挙民は大変な間違いを冒したと言わねばならない。
与野党が申し合わせて策定したルールを無視するごり押しで習近平・中国副主席と天皇陛下様との会見を強行した。これは江戸幕府末期のペリー艦隊の来航時に、朝廷の勅許を得ずに、不平等条約を締結した老中・井伊直弼の姿勢に酷似している。
「文句があるなら止めてから言え」とは、何たる傲慢不遜な姿勢である事か。
  この人物は、元秘書の不正献金疑惑で身に危険が及べば、検察庁長官にも、「俺を有罪にするなら、辞職覚悟でせよ」と、同じことを言うのではないか。
永住外国人に対する参政権の付与は、国家の根幹に関わる重大事である。それをいとも簡単に法制化するのは、この国の玄関と裏口を警護させるようなものだ。
北朝鮮とも、金丸時代からの深い繋がりがあると見られる人物は、その事を分かっているだろうか。
  良識ある有識者は今こそ吼えるべきである。有識者の良心に期待する。
(一選挙民)


(宮崎正弘のコメント)井伊と小沢が決定的に違うところがあります。井伊はまれに見る愛国者のひとり(水戸学かれ見れば売国奴でしょうが)、歴史に通暁し教養が高い人物でした。いまの某には、そのかけらさえありません。



  ♪
(読者の声3)習近平国家副主席に関する質問です。
 NHK(だったと思います)のニュースが、習副主席のことを“温厚な性格”と報じていました。はたして、この性格分析は正しいのでしょうか?
日本のマスコミの性格分析は、さっぱり当てにならないので。(笑)
 あの国(それも政治の分野)で、性格が温厚な人物が出世できるとは、私にはとても思えません。そういう性格の人が出世できるとしたら、その人が誰かの傀儡である場合ぐらいではないでしょうか?
つまり日本の民主党で言えば小沢一郎のような実権を握っている人物が別にいる場合ぐらいではないかということです。それとも、中共と日本とでは“温厚”という言葉の意味が違うということでしょうか?
あるいは、日本を油断させるための“創られたイメージ”なのでしょうか?
以上の点につきまして、よろしくお願い申し上げます。
   (T.T)


(宮崎正弘のコメント)もちろん、情報操作の一環です。温厚という表現ですが、中国語で滅多に使うことはないですね。
「やさしい」という語彙が中国語には無いように。
 習は、過去一年で世界三十数ヶ国に「事前の挨拶」に回っています。事前の跡目相続のお披露目ですから、おとなしく振る舞ってはいますが、あれは明らかに芝居です。ブラジルでは酒でも入ったのか、失言し「飯をたらふく食っている(欧米の)奴らが(チベットなど)人権をいって(中国を)批判するなんて、えらそうに」。
 この発言は世界で問題になりました。報じなかったのは日本だけでしょう。
 ドイツではメルケル首相と会ったとき、江沢民のメッセージを手渡しました。胡錦涛ではなく、自分のボスの江沢民の、をです。国際的な非礼です。
 利権争奪で権力中枢に主流派を牛耳る江沢民とその一味が、自分たちの権益をまもるために、この男(習近平)は使えると踏んでのこと、尊大に振る舞うのは、それだけ自身の中味に自信がないからでしょう。



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(読者の声4)日本中が騒いだ中国副主席の「特例会見」のへの抗議をみていますと、かつて60年安保の岸信介元首相ではありませんが、「声なき声」は今はインターネット上にあると強く思ひました。
 これはまったく中国問題の素人の勝手な妄想としてお聞きください。その昔、深沢七郎が「風流夢譚」といふ小説を『中央公論』に発表し、物議を醸したことがありました。内容は、日本で革命が勃発し、皇族が首を刎ねられて処刑されるといふ場面を含むもので、筑摩書房から刊行された深沢の著作集には、収録されてをりません。
 この深沢の作品をもじって日本で反共、反・反日、反某大国の白色維新革命が起きて、首相や与党幹事長ら首脳が捕縛されて公開処刑される内容の小説を書く才人奇人が登場しないものでせうか。
仮に発表されたら、日頃「言論の自由を守れ」と怒号して居るやうな自称リベラルや左翼はどう言ふのでせうね。「日X友好に反する不埒な作品だ!」などと罵倒するのでせうか。
   (KN生)


(宮崎正弘のコメント)あれは思い出したくもないいやな事件であり、作品ですね。深沢の著作集にも収録されないのは当然でしょう。
さて、それをパロっての鬼才の出現の可能性ですが、皇族以外の権力者の末路って、とくにモデルにしても、どうってことは無いのではありませんか?
 その昔、助川明という作家が自衛隊が最後にクーをおこすシミュレーション小説を書かれた(文藝春秋に)けれども、左翼陣営からの抗議はなかったと聞いています。
 石原慎太郎の短編に首相官邸に突入した過激派を軍の機関銃がまちかまえていたという、題名を忘れたけど、その種の作品があり、70年前後に読んだ記憶があります。
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