国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/11/30


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   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)11月30日(月曜日)
         通巻2791号  
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 イランが濃縮ウラン工場をさらに十箇所拡大と発表した傍らで
  パキスタン大統領は核管理の責任を首相へ移譲
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 不思議な発表がなされた。
 パキスタンのザルダリ大統領(ブッド前首相の夫君)は、核兵器管理の最終責任を首相へ移譲するとしたのだ(11月27日)。
 とはいえ過去二年間のかれの政権で核管理は大統領府ではなく軍がしてきた。

 二重の意味で不思議である。
 パキスタンはシビリアン・コントロールが謳われているだけで、軍は「国中国」というアンタッチャブルな存在。大統領の権限を無視する。
1999年に軍事クーデタで政権を掌握したムシャラフ前大統領は陸軍参謀総長を兼務したから軍ににらみが利いた。

が、いまのザルダリ大統領は、民間の富裕層出身で、一族の血縁地縁重視と腐敗汚職の噂が絶えず、国民の人気は低迷している。
 現在の支持率は最低に近い。
 「首相に核管理の権利を大統領が移譲しようとしまいと、事実上は軍が管理しているのであって、なんにも実際的な効果はない」(NYタイムズ、11月29日)。

 ならばザルダリ発言はいったい何の目的があるのか?
 「いまどき核管理の建言云々なる発言は、国民を軍批判に向かわせて自己の失政をすり替えつつ、パキスタン国内のみならず国際社会に再び核管理の問題を提議して見せたのではないのか」と軍事専門家が語る(IHI,11月30日)。

 アメリカはすでに二つのシナリオのもとに行動している。
 アメリカの最終的狙いはパキスタンの安定であり、核兵器の絶対的安全管理、テロリストの手には渡さないという決意である。

 パキスタンの核兵器は60発から100発と推定され、陸軍のキドワイ将軍が核管理の責任者だ。キドワイは前ムシャラフ時代から引き続き、特殊核兵器監理部隊を率いているという。

アメリカが用意したシナリオとは、第一はザルダリの不人気による大統領交代、あるいは反対野党からシャリフの再登場である。
 第二のシナリオは軍事クーデタの可能性。現在パキスタン軍のトップはカヤニ将軍。
 どちらともアメリカは接触している。

 同じ日にイランはウラン濃縮工場は十箇所に拡大した、と発表した。

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(読者の声1)貴誌前号に書評の出た、フレデリック・ビンセント・ウイリアムズの古本は、$194ドルもする。田中秀雄さんの翻訳は日本一ですよ。
注文します。和訳を読んでから、英文のを買おうかと思う。ラルフ・タウンゼンドの出版人ウイリス・カート氏から、「暗黒大陸・中国(WAYSTHAT ARE DARK)」の原本のコピー権を許されています。
ぼくはたった一冊残った、世界史で名だたるスパイだった、HECTOR BYWATERの「THE STRANGE INTELLIGENCE」を持っている。$300ドルだった。他にも、「VALOR OF IGNORANCE」BY HOMER LEAやら、「HOMER LEA、SUNYAT-SEN」ANSCHEL、「CHAN TSOーLIN IN NORTHEAST CHINA、1911〜1923」by McCORMACKなどの大古本や、「THRILLING STORIES OF THE RUSSIAN JAPANESE WAR」by J MARTIN MILLER(1904)という写真大入りの絶版も持っている。
これは手に持てないぐらいの重さです。$200だったと思う。
英米の海軍は凄く日本海会戦の勉強をしていたことが判る。JACK LONDONがSFクロニクル記者だった時代、朝鮮半島を北上する日本軍の軍馬に随行した記録(1904)もどこかにある。
他に日本の新聞社が描いた日清日露戦役の絵本が欲しいが、カネを貯めているところ(笑)。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)奇観本のご趣味もおありですね。拙宅は狭く本棚も十分ではないので羨ましい話を聞きました。



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(読者の声2)「戦略・情報研究会 2009年度東京第8回講演会」のお知らせです。
 演題は「官関係から見抜く政治の本質 民主党政権の“政治主導”は日本を救えるか 」です。
講 師: 木原誠二(『英国大蔵省から見た日本』著者、
元財務省国際局課長補佐、前衆議院議員)
日 時: 12月13日(日):18:00〜20:30(開場17:30)
場 所: 文京シビックホール 会議室1(文京シビックセンター3F)
      東京都文京区春日1-16-21、03-5803-1100
       http://www.b-civichall.com/access/main.html
参加費: 1000円(事前申し込みの学生に限り500円)
定 員: 60名(定員になり次第申し込み締切)
お申込/お問合せ先: 久野 潤 kunojun@amethyst.broba.cc
    [当日] 090-2933-8598 kunojun@ezweb.ne.jp
<御名前・御通勤御通学先を明記のうえ事前お申込頂きますと当日の御記帳無しで入場頂けますので御協力頂ければ幸いです、「@」マークは小文字にして下さい>
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(編集部から)
◎お詫びと訂正 過日ご案内したMXテレビ「西部ゼミ」の放送時間は、29日(土曜)は午前11時、29日(日)再放送は午前七時半からでした。逆さまにお伝えしました。なおDVDアーカイブで来週後半あたりから下記でご覧になれます
http://www.mxtv.co.jp/nishibe/youtube/index.html
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◎休刊のお知らせ 小誌、海外取材のため12月2日―8日が休刊となります。
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 イベントのお知らせ
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『拉致と国防に関するシンポジウム−如何に救い如何に守るか−』

<パネリスト>
 櫻井よしこ(ジャーナリスト)
 田母神俊雄(前航空幕僚長)
 矢野 義昭(元小平学校副校長)
 荒木 和博(特定失踪者問題調査会代表)

 日時:2009年12月6日(日)14:00〜約2時間
 会場:ゆうらいふセンター(日産労連)
  住所:東京都港区海岸1-4-26
  交通:JR浜松町駅より徒歩5分
 参加費:1,000円(会員500円)
 主催:予備役ブルーリボンの会
    http://www.yobieki-br.jp/


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「これでいいのか日本『対馬が危ない』韓国に侵される国境の島

<基 調 講 演>
 宮本 雅史(産経新聞編集委員)
<シンポジウム>
 平沼 赳夫(衆議院議員)
 田母神俊雄(元航空幕僚長)
 作元 義文(対馬市議会議長)

 日時:2009年12月7日(月)18:30〜 開場18:00
 会場:新宿区牛込箪笥区民センター
  住所:東京都新宿区箪笥町15
  交通:都営大江戸線 牛込神楽坂駅 A1出口より0分
 参加費:無料
 主催:対馬フォーラム実行委員会
    http://tsushimaforum.jp/pc/index.htm


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 田母神俊雄『わが防衛論』講演会

 日時:2009年12月8日(火)13:00〜15:00
 会場:靖国会館「田安・玉垣の間」
  住所:東京都千代田区九段北3丁目1番1号 靖国神社内
  交通:地下鉄東西線・半蔵門線/都営新宿線 九段下駅出口1より徒歩7分
 参加費:1,500円 
 主催:「田母神論文と自衛官の名誉を考える会」
 お問い合わせ先:090-3234-1094
 http://homepage3.nifty.com/tamogamironbun/schedule.html
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