国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/11/25

本日は「憂国忌」です。1830より永田町「星陵会館」です!
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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)11月25日(水曜日)
           通巻2784号 
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 中国、対日政策の戦術を変更。「東アジア共同体」構想を賞賛
  主眼は日本の敵失、日米同盟亀裂に乗じての日米離間戦略にあり
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 中国の対日戦略目標は第一に日米離間、日米同盟の亀裂深化。そして在日米軍基地の撤退である。
外交は、この戦略目標を実現するために、各レベルでの戦術が行使される。
 日本には過去に類いのないほどの「媚中政権」が誕生した。この活用を目論むのは戦略家として当然である。

 胡錦涛はすでにNY国連総会、ピッツバーグG20,APECなどで何回か鳩山首相と会談し、その並外れた外交音痴ぶりを掌握した。
オザワが嘗て海部首相を評して「馬鹿とハサミは使いよう」と比喩したように、胡主席は、この飛んで火に入る夏の虫のような「馬鹿」を、いかに中国有利に使うかを検討してきたのだろう、と推測される。

 なにしろ日本の領海から盗掘している東シナ海のガス田に関して鳩山首相は「友愛の海に」という不思議な宇宙語を使い、胡は当初、オチョクられたと警戒した。
 国際的にいえば非常識にも、領海侵犯に抗議しない国家の代表を見たのは稀な経験であったろうから。

 突如、中国は鳩山の獅子吼する「被害アジア共同体」構想を支持すると言い出した。
 しかも揚外相、王主任などを矢継ぎ早に訪日させ、日本の媚中マスコミを駆使して、日中共同の「東アジア共同体」推進を言い出した。日本主導の同構想を支持しないのは中国の立場だが、日本をおだてるために当面、かれらは偽装するのだ。
 こうした作戦は国共合作などで得意中の得意芸。

 戦術変更は明らかに日本をして、ますます中国寄り姿勢に転換させ、いずれ鳩山短命政権が崩壊するまでに、日米関係をもっと険悪化させておけば、中国外交の得点となる。そのしたたかな計算のもとで、しずかに戦術変更がなされたのだ。
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  ◎読者の声◎どくしゃのこえ◎DOKUSHA NO KOE◎読者の声◎
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(読者の声1)私は本を読むとき同じサブジェクトの別の本も合わせて比較対照しながら読むようにしています。そこで貴台が共著された『シナ人とは何か』(展転社)を読むに際しても事前に魯迅の短編集を読みました。
意外や意外、『シナ人とは何か』を読んでいて思いだしたのは、魯迅の文章ではなく米国における法律史について書かれた本でした。
米国の法律は英国の法律に基づいて制定されましたが、財産法特に土地の所有権に関する部分は英国の法律と大きく異なっています。そこで大きな役割を果したのが「squatters(不法移住者たち)」の存在です。
米国の土地は連邦や州が持っている土地を除いて大部分は初期の移民が英国国王ないし女王から献金の代償として勅許で得た土地でした。英国国王ないし女王にお金を払うのはある意味で当然で、他の国からの攻撃を英国の軍が護ってくれていたからです。
ただしこんな理屈は土地を奪われた先住民には通じませんが。
それはさておき、後にやってきた移民たちは住むにも耕すにも土地がありませんし、土地を買うお金が在りませんでした。そこで初期移民が持っていた広大な土地に侵入して家を建て土地を耕しました。時がたち米国政府が出来、彼ら「居座っている者たち(squatters)」が州の議会の議員選挙の有権者の多数を占めるようになりました。
そこでその居座り人にその土地の所有権を与える法律がいくつかの州で議会をとおるようになりました。
つまり所有権を持っていても行使しないととられてしまうことが法律で認められるようになったのです。
これと満洲における日本からの移民、漢族の移民、朝鮮人(韓国人)の移民と比べると非常に面白いことになります。
日本からの移民は主に都市で商業を行うか工場を経営しました。後には、農業に従事するものもでてきましたが、彼らは荒地に入植して開墾しました。漢族の移民も満州に来て、関内とは異なり法制が整い安心して仕事のできる環境で農業を営みました。
日本政府からの30回以上に亘る政令での禁止を無視して朝鮮人(日韓併合後は日本国籍を持っていた)移民は漢族の入植したところから暴力で既に開墾された土地を奪い住み着きました。
その結果、万宝山事件が起きその反動で平壌事件が起きました。
昭和天皇から「既耕地には入っていないだろうね」と聞かれて田中儀一首相が真っ青になり絶句したのはよく知られた話です。
これら三種類の入植者を米国におけるsquattersと比較し、満州における実定法の成立史と比較対照すると非常に面白いことが判ると考えます。
こうした真摯な研究が専門的知識を持った学徒により学問的良心の元に行なわれる必要があると考えます、などと理学部一号館で代数的整数論なんぞを勉強した私は思ってみたりします。しかし私のは荷が勝ちすぎます。
直感的結論は明確(日本からの移民のすばらしさ)ですが、それを世界中でだれからもグーの音を言わせないように主張するには、法制史の専門家が上記のようなアプローチで綿密に比較検討した結果を発表することが有効です。
しかも比較対照の対象にsquattersを含めることが緊要です。これで、キッシンジャー等反日米国人学者もグーの音も出なくなります。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)貴重な御助言でした。アメリカにいる日本人学者がかつて移民法、とくに日系移民排斥の法律歴史を書かれたことがありました。ご指摘の視点からの研究は少ないように思います。
 ところで明日発売の『WILL』に当該書籍の書評が大きくでます。
  (下段に続きます)
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 三島由紀夫没後三十九年
  「憂国忌」
  本日午後六時半 永田町「星陵会館」ホール
   詳しくは下段の告示をご参照下さい
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(読者の声2)御新著の『シナ人とは何か』と『朝日新聞がなくなる日』を読み始めたら、やめられなくなり、午後いっぱい何もせず、一歩も動かず、とくに後者は完読しました。
まず『シナ人とは何か』ですが、大変面白く参考になりました。
昔の日本人は、今ほどいろいろな情報もなかったのに、なんて鋭い感性と知性を持っていたのだろうと感心することしきりです。
明治の初期の、政府の特命全権大使であった久米邦武という人が、欧米の視察旅行の記録を残していて、岩波から『米欧観覧実記』という文庫(全5冊)で出ていますが、それを読んでも、本当に日本人であることを誇りに思います。
そんなわけでこの内田良平という人の「シナ観」にも、その洞察の鋭さにとても感銘を受けた次第です。先生が担当された第三章も、面白うございました。北京のタクシーが盗聴器を仕掛けているなんて、ウソっぽくないですか? あのぼろのタクシーが?! と思いました。
先日、ドイツ人ジャーナリストと話していて、南京の話になり、「日本が当時なぜ中国にいたのか、それが問題だ」と話をそらし、うまく反論できず、悔しい思いをしたので、その前に、この本を読んでいればよかったと思いました。

 つぎに『朝日新聞がなくなる日』です。二か月ほど前、文春新書で出ているメディア崩壊を書いた本が、とても面白く、前半のところは、重なるところがたくさんありました。
その通りだと思います。
日本語の「情報」は中国語では「消息」であるというのも、とてもおかしい。「マスゴミ」というのも面白かった。
読み終えて、「朝日新聞よ、さようなら」というのが、タイトルだったほうが良かったのではないですか? こっちのほうが、ユーモアがあって、先生らしくて、絶対よかったと思います。そのうえ御新著は、なんだか先生の履歴書みたいで、面白かったことです。先生という人間が、よく表れています。手紙を読んでいる感じでした。
 以上、簡単な感想です。
   (EKM、在欧)


(宮崎正弘のコメント)読後感が「手紙を読んでいるような感じ」でしたか。激甚な偏向マスコミ批判を期待して読まれる読者には、近未来のマスコミがどうなるかという展望に力点をおいたのが拙著『朝日新聞がなくなる日』(ワック)ですから、違和感をもたれる向きもあるかも。



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(読者の声3)外国人地方参政権の件、民主党は小沢氏に一任されたようです、先日強行採決で可決された、返済猶予法案のように、強行に可決される可能性は否定できません。
 可決された場合、対象になる地域への、在日住民の集中移転で、特亜の地方議会の合法的乗っ取り、運営は分かるのですが、ロシア経済ジャーナル、北野氏のブログ、No.618号に掲載された次の意見もあります。
 要は「住民の多数の賛成があれば地方が独立宣言が可能になる」と言うものです。ロシア連邦のことをたとえにお書きになっていますが、日本国の場合でも、こんなことは可能なのでしょうか?
 民主党のいかがわしさは当初から、各ブログで騒がれていましたが、数の論理で、首相がどんなでも、首のすげ替えをして政権は継続させていくのではと危惧しています。 
小沢氏は王様気取りで(小沢氏が日本の日王だと書いた作家がいます)、権力を行使して、何がしたいのか、日本を中国と朝鮮半島に売り渡したいのか、ただ権力と金がほしいのか、何のグランドデザインも見せません。 
国籍改正法の時は、今の千葉法相が参院の法務委員会で反対意見を押さえつけて、10分ぐらいで、可決させてしまった時のビデオが出ましたが、今回は、その千葉法相の下で、策士の小沢氏が、何かの方法で、強引に法案を可決させる可能性が大ではないでしょうか。
千葉法相の下で、先日も不法滞在の中国人に滞在許可が出されたようです、3−4年日本に不法滞在した犯罪者にも、滞在許可を許し、住民基本法とか言うものまで、出てきて、民主党はやりたい放題です。
 外国人地方参政権が可決した場合、あの手この手で永住資格者を増やし、地方政治の乗っ取りが起こる可能性は否定できません。
一度出来た法案の破棄も無理でしょう、そうなると、民主党が予想どうり、1年ぐらいで、混乱に陥っても、地方の崩壊は特定国の介入で、急速に進むのではないですか。
それとも米国がCIA でも使って小沢政権を崩壊させ、(今突然急ピッチで、献金疑惑が報道されるようになりましたが。)かれらの野望を防ぐのでしょうか。  
  (浦島香港)



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(読者の声4)鳩山が駄目なのを解っていて、後ろに小沢がいるのを解っていて選択している日本国民に「史上最悪の不況」という罰が与えられるのは仕方のないこと、宮崎先生がいわれるところの「ピンチはチャンス」。ぬるま湯にどっぷりつかっていた日本人が、湯は沸かさなくては。
その為には薪がいる、その薪は山に切りに行かなくては、、、。
そういう意味では「朝日新聞がなくなる日」グットタイミンクですよね。
宮崎先生の今日に至る過程がよく解りますから。努力の跡。ローマは一日にして成らず。
   (FF子、小平)



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(読者の声5)中国人が「中国よりひどい」といったという、衝撃的なフレーズが目に止まり、「高知白バイ事件」関連情報をネットサーフィンした。KSB瀬戸内海放送の精力的な追跡報道(http://www.ksb.co.jp/newsweb/indextable.asp?tid=4&sid=7)に全て目を通し、「あの時バスは止まっていた」を注文した。アマゾンサイトによる本の紹介文章は以下のとおり。

 (引用開始)「「これです」。被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。
 「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」
――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。
 香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。
この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!(引用終了・・・)。

裁判の課程で、四国は日本じゃない、との憤りがあがったという。そのとおりと信じたい。少なくとも高知は日本じゃない、と思いたい心境である。
 しかし、今回の事件で高知が坂本龍馬の故郷だったことを感じさせる点があり、胸が痛む。それはスクールバスに乗っていた当時の中学3年生22人が、今では高校生となり、みんなで裁判の不当を訴えているという。
この22人の存在がなければ、今回の事件は「単なる」数ある警察腐敗と検察マスコミ一体となった汚らしい組織防衛事件の一つとなっていたかもしれない。しかし、他ならぬ高知が産んだこの22人の坂本龍馬達に日本人はどう応えるのか。彼等の社会正義実現への強い意志に我々日本人は連帯し、彼等彼女達の行動の足を引っ張るのではなく、背中を押している御両親と共に、そして高知の痛みを四国の痛みとして精力的に報道しているKBS瀬戸内海放送と共に、日本の歴史を次の世代に引き継ぎ、冥界にて日本の国籍を得たいと思う。
 時にNHKが坂本龍馬を次ぎの大河ドラマとするというプロモーション報道を複雑な心境で見ていたところ、「2009年11月23日 岩手県警課長が酒気帯び運転容疑  現行犯逮捕」の報道があった。(http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_s.cgi?s_national_l+CN2009112301000253_2) 
 かつて日本のチベットと揶揄され、毀誉褒貶かまびすしい小沢民主党幹事長の選挙区である岩手県。この県警現役課長の現行犯逮捕の報に落胆ではなく希望の光を見た。岩手県警の矜持に拍手をおくりたい。
時代は、遅々たる歩みとはいえ、牛歩の如く、進んでいる。投げ出す私財があったなら、高知から22人の坂本龍馬達を招待し、岩手県警を表敬訪問、花巻温泉にて前沢牛をご馳走したいと、まだまだ消えゆけぬ老兵の夢をみた三連休だった。
 蛇足で恐縮だが、この夢を岩手の先人高野長英没後160年記念事業『夢物語大賞募集』に応募する程度の私財と夢は私にももてそうではある。 あ、もしかして応募は未発表の夢か・・・・
http://www.city.oshu.iwate.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1255599943791&SiteID=0000000000000
    <岩手 アシカビヒコ>


(宮崎正弘のコメント)初夏でしたか、久しぶり(たぶん四年ぶり)に高知へ講演に行きました。じつに誠実で愉快な人ばかりでした。繁華街は居酒屋もすいていて景気は悪そうでした。龍馬記念館に寄る時間もなく、そのまま帰京しましたが。

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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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――なぜに、そんなに嫌われる。いや、嫌うのか
       『来生不做中国人』(鐘祖康 允晨文化 2007年)


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「生まれ変わって豚になったって断固として中国人なんかにはなりたくない」
「朝から晩までのウソだらけ。人民を敵にするようなヤツは早くくたばれ」
「中国文化はデタラメで塗り固めたもの」
「中国を愛する理由なんて探してもゼッタイに見つかりはしない」
「次の世代にいいたい。こんな国の国民なんかにはなるな」
「来世では断固として中国人にはならない」
「中国という国家は自国民を愛しいとは思わない」

――表紙に並ぶ過激な惹句の数々だ。
この本が紹介する著者の横顔は――1960年代半ばに香港の伝統的な貧困農家に生まれる。毛沢東死後では初の民主化運動となった「北京の春」を主導した1人の魏京生逮捕から、中国の恐怖政治に深い関心を抱き中国観察をはじめる。

時に14歳。中文大学卒業後に仕事に就くが、香港の教師や公務員などが政府から与えられる高い給料に篭絡され社会の不正義に沈黙していることに慄然とする。
90年には第1次陳水扁政権誕生に沸く台湾を訪れ民主政治の熱気に接して後、香港でも民主化運動に参加する。

だが、「中国奴才文化(奴隷文化)」に犯された中国人は民主政治とは程遠い存在だと気づき、その原因を探ろうと思い立つ。

01年以来、香港で最も過激に台湾独立を叫ぶ「香港華人」の第1号に。かくて北京から「台湾島内の台独分子以上に傲慢、デタラメ、無恥」との“勲章”を授かる。

03年にノルウェー籍夫人と共にノルウェーに移住。以来、同国政府の中国政策に助言を与える一方、全ての面で「夷人」が中国人より優れている要因を根源的に問い糾す作業を続ける。

そこで、「傲慢、デタラメ、無恥」な著者の中国奴才文化告発の一端を・・・、 
「(中学の教師は)中国は『礼儀之邦』であり『四大発明』を持っている。あの王朝は東を征伐し、この王朝は西を平定し版図を広げた。だから君たちは中国人であることを誇れというだけで、私にとっては気がかりな魏京生については口を閉ざす。

「中国民衆の大部分は大陸の真実を知らない。『五千年の文明大国』が聞いて呆れる。
「(独裁政権が統治する「市場経済」が導く)奇形としかいいようのない中国の勃興はグローバルな文明にとっては災難以外のなにものでもない。

「(中国製品にふくまれる環境汚染物質が)生態系を破壊し欧米における使用者の体内に蓄積される一方、確実に児童の知力の発展を妨げ、人々の体質を劣化させ、世界中の先進文明に『中国化』をもたらす。これこそが、もっとも恐怖すべき黄禍というものだ。

「(独裁政治強化の経済発展によって)十億の奴隷の血と汗が全世界を撹乱する。
 いずれも雑誌に発表された文章だが、「悠久な歴史は不幸だ」「反省しない民族は偉大な民族にはゼッタイになれない」「道徳を宗教に置き換えてしまったことが、中国の大きな錯誤だ」「命理を論ずるほどに、中国は衰亡する」「中国人は僅かな土地にも緑を留めない」「奇技淫巧から科学技術立国への転換を」「他民族蔑視こそが他民族からの侮蔑を招く」

――確かに過激な主張ではあるが、正しいとしかいいようはない。北京が怒り狂うわけダヨ。

「EUの成立は欧州の文明水準を高め、中国の崛起は逆に地球の文明水準を引き下げる。これが最大の違いだ。これまで憂慮し続けた『黄禍』は、確実に生まれてしまった」と最後の一節を読み本を閉じた。

中国史、共産党政権、中国人などへの理路整然と小気味いい悪罵にスカッとするが腑に落ちない。
嫌よ嫌よも好きのうちか・・・ウーン。沈思黙考。
《QED》

(ひいずみかつお氏は愛知県立大学教授。京劇、華僑研究の第一人者)
     ○
(宮崎正弘のコメント)じつはこの本『来世は中国人に生まれたくない』の存在を某中国人作家から聞いて、小生も探していました。もうお読みになり書評をいただくとは、いやはや。その“早読み”に脱帽!
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 サイト情報
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米連邦捜査局(FBI)は11月23日、2008年のヘイトクライム(憎悪による犯罪)に関する統計を公表した。昨年のヘイトクライムの発生件数は7783件であり、そのうちの7780件が単独の偏見に基づく。最も多いのが人種的偏見に基づく犯罪であり、全体の51.3%を占め、次いで、19.5%が宗教、16.7%が性的指向、11.5%が民族や国籍に基づく偏見となっている。
プレスリリース FBI Releases 2008 Hate Crime Statistics、FBI November 23, 2009
http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel09/hatecrimes112309.htm
 統計データ 2008 Hate Crime Statistics、Federal Bureau of Investigation、November 2009
http://www.fbi.gov/ucr/hc2008/index.html
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 ◆◆◆◆◆◆◆ 第三十九回 三島由紀夫氏追悼会「憂国忌」 ◆◆◆◆◆◆◆
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 「三島由紀夫を通して日本を考えよう」
  憂国の士は「憂国忌」に集まろう!

 <辞世>
 「益荒男のたばさむ太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐えて今日の初霜」(三島由紀夫)
 「今日にかけてかねて誓いし我が胸の 思いを知るは野分のみかわ」(森田必勝)
「散るを嫌う世にも人にも先駆けて 散るこそ花と吹く小夜嵐」(三島由紀夫)

    ◆◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆◆

 と き    11月25日(水曜日)午後六時半(六時開場)
 ところ    星陵会館 二階ホール
     http://www.seiryokai.org/kaikan.html
 開会の挨拶  松本徹(三島文学記念館館長)
 シンポジウム 「現代に蘇る三島思想」
 パネラー   富岡幸一郎(文藝評論家、司会)
        杉原志啓 (評論家、徳富蘇峰研究家)
        西部 邁 (評論家、『表現者』顧問)
        西村幸祐 (評論家、『撃論ムック』編集長)
 
会場分担金  お一人 1000円
(「憂国忌」賛助会員の方には招待状をお送りしました)
        記念冊子(12p)とメルマガ合本(20ページ)をお渡しします。
       
憂国忌代表発起人=井尻千男、入江隆則、桶谷秀昭、嘉悦康人、小室直樹、佐伯彰一、篠沢秀夫、竹本忠雄、中村彰彦、細江英公、松本徹、村松英子。発起人=二百数十名。世話人=宮崎正弘。
★どなたでも予約なしで入場できます。
        ◎ ◎ ◎
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☆゜○・゜☆ ☆゜☆゜・*○: ☆ ☆゜・゜☆ ☆゜○ △・☆゜☆
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< 宮崎正弘の近刊 >
 宮崎正弘『朝日新聞がなくなる日』(ワック、945円、全国主要書店発売中)
マスコミ・エリートの挫折 斜陽産業の典型が朝日新聞となった!
http://www.amazon.co.jp/dp/4898316131/
 (↑ アマゾンから申し込めます)

  ♪♪
< 宮崎正弘のロングセラー 絶賛発売中 >
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
宮崎正弘 + 内田良平研究会 編
『シナ人とは何かー内田良平の『支那観』を読む』(展転社、定価1995円)
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『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実』(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『やはりドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2009 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
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  • 名無しさん2009/11/25

    自民党には変わるチャンスなのですが、議員が飯のタネから離れられないのでしょう。

    日本人自体が考える事を止め、テレビ媒体マスコミの振り付けに振り回されている現状には心細くなります。

    戦後教育の成れの果て、此処まで落ち込むとは・・・・