国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/10/14


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   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)10月15日(木曜日)
          通巻第2740号  (10月14日発行)
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 アルカィーダに資金枯渇説が浮上――英国情報筋
  テロ活動が激減し、拠点の撤退が顕著だというのだが。。。。。
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 アルカィーダに入金されるはずのファンドがタリバンへ流れ、アルカィーダは軍事作戦の幾つかから撤退を余儀なくされた。
 米軍の無人攻撃機による効果的なアルカィーダ拠点攻撃により指導部が破滅的打撃を受けた。2006年7月から09年4月までの作戦で、アルカィーダの14の拠点が破壊され、60名前後の幹部が排除された。

多くの幹部が逃亡し、英米へのテロ攻撃より内部の密告者の洗い出しなどに忙しかったことなどにより、財政ネットワークが細っていると米国財務次官補のディビッド・コーヘンが英紙『テレグラフ『』(10月14日付け)に語っている。

 「資金枯渇状態は過去七年間続いており、われわれはアルカィーダ拠点が減少していると読んでいる。怪しい人物や機関、企業の資産凍結を進めた結果でもあり、資金を締め上げる作戦はうまく行っている」(同紙)。

 ただし、と英国の情報専門筋は言う。
「たしかにアルカィーダの直接的テロは減少したが、資金はタリバンへ流れており、同時にアルカィーダはイデオロギーの影響力を保持している。たとえビン・ラディンが死亡していようが、そうでなかろうが、その反米イデオロギーはテロリストの間に残存するだろう」。
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 ☆☆☆ 読者の声 ☆☆☆ どくしゃのこえ ☆☆☆ 読者の声 ☆☆☆
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(読者の声1)最終地の上海におります。午前中、黄浦江を船で遊覧しました。黄浦公園は全部工事中だったので。
中国は尖塔の中間に球体がある建造物が好きですね。北京にも、西安にも、徐州にもあったと思います。異様な感じですがいかにも未来的で世界が変わったというイメージを演出するには好都合なのでしょうか?
でもあれはテレビ塔なのですかね? 東京にも近々似たような塔が立ちますね。
さて私なりにこの15日間の中国旅行中に、ちょっとしたフィールドワークを試みました。
チャンスがあれば中国人に直接聞いてみたかったことが2つありました。
(1)「天安門事件をどう思うか」
(2)「胡錦濤の次の指導者は誰がいいか」
 私は中国語ができないし、あちこちと移動ばかりなので、なかなか聞ける相手がいなかったのですが、全行程中、4人ほどに聞けました。
全部20代くらいの女性です。
英語がある程度しゃべれる人なので大学ぐらい行った人なのでしょう。

答えは、(1)について――
中国人は事件についてみんな知っている。死者は1万人以上と見積もられていることも然り。
しかし、中国は他の国と違って、13億の人民がいて複雑な民族構成になっているから、従来の政治手法ではこの国の人民は統治できない。とやかく言う人たちはそこがわかっていない。天安門は仕方のない犠牲だった。あの運動が潰れた結果と、これだけ繁栄したことは無関係ではないはず。
だいたいみなこのようなことを言っていました。

(2)について――
みな、口を揃えて温家宝でした。
人柄も良く、父親含め家族みんなが好きだという人もいました。李克強や習近平は嫌いだと言う人もいました。これは面白いですね。
   (NS生、上海にて)


(宮崎正弘のコメント)天安門事件の評価は「和平演変」、「外国の陰謀」。英語ができるエリートとなると「仕方のない犠牲」という凄まじくも特権的コメントが出てくる。おしなべてそうですね。
 温家宝首相のポピュラリティは異常なほど。AIDSと聞けば真っ先に病院へかけつけ、地震と聞けば現場へ飛んであれこれ指図する。映像班がともなう不思議さに、だれも疑問を持たない。つまりあれはヤラセ。実際の温一家は汚職の元締め、夫人とは偽装離婚していますが、平安保険のスキャンダルの中心にいる。インサイダー取引でも夫人の名前がよく挙がる。息子は怪しげなビジネスにかならず名前が登場する。
 さて尖塔とか、奇妙奇天烈なビルを林立させ、中華伝統の景観を破壊し、しかも「中華文明」「中華民族は偉大なり」って獅子吼する。この壮大な矛盾を指導者も国民も矛盾と感じていないところに中国の病理の一端が潜んでいます。



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(読者の声2)昨年発足した東大の政策ビジョン研究センター(PARI=Policy Alternative Research Institute)が創立一周年を迎え、その記念フォーラムの案内です。
 PARIは、第三者機関として将来に亘り日本のシンクタンクの一翼を担いたいとのこと。真正保守諸兄とPARIとの情報交換は、日本の国柄を正しく定め、国益に適う政策を固める上で有益かと思われます。
会場に足を運び質問を投げかけてみては如何でしょうか。
増田寛也元総務大臣など党派を越えた国会議員、官僚、学者、などが参加予定だそうです。
 鳩山首相の友愛に基づく東アジア共同体構想に待ったをかける実証的な反論データを元にした北東アジアの安全保障構想や支那の軍事技術発展への貢献?のためにあるかのごとき、日本の特許出願制度の見直し、外国人移民を最小化し日本型の高齢者を標準としたコミュニティ形成を図る高齢者医療介護政策、などの内容に期待し、また正すべきところは意見提示したいところです
                  記
日時:2009年10月28日(水)14:00〜16:30
場所:東京大学工学部2号館213号室(300名程度収容)
主催:東京大学政策ビジョン研究センター
 ・北東アジアの安全保障
 ・イノベーションを加速する知的財産権制度
 ・医療政策と高齢者標準の社会
 ・技術ガバナンス
 ・航空イノベーション など
詳細案内と参加申込み要領:
http://pari.u-tokyo.ac.jp/event/frm091028_info.html

【提言例】高齢化社会の課題解決の提言
http://pari.u-tokyo.ac.jp/policy/policy090220_ver6.pdf
   (鵜野幸一郎)


(宮崎正弘のコメント)すごい中味の討論会ですね。



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(読者の声3)「おから外相」(失礼)、岡田外相ほんとになにをしにアフガンへ行ったのか。
アフガンにはJICAからもいろいろなプロジェクトで日本人が派遣されていますが、宿舎と農場や学校など派遣先の往復にはカラシニコフの護衛が必須。
現状では60日の勤務で海外休暇がつくほどだとか。最初は贅沢だと思った隊員、買い物もできず宿舎と派遣先を往復するだけの毎日でストレスは相当なものだといいます。
 農業技術も低く米などは苗を植える間隔を揃えるだけで試験農場では収量が2倍になったそうですから治安が安定しているなら派遣しても意味があるのでしょうが、現状では本当に足手まといにしかなりません。
 核密約問題だの、東アジア共同体だのとスタンドプレーばかりですが、党内のライバルより目立ちたいだけなのでしょうか。
ちなみにあの目つきは某宗教団体のインチキ募金、或いはカルト宗教の活動家の目を思い起こさせました。
   (PB生)


(宮崎正弘のコメント)申し上げましたように、あの目は「イっている」。
 米欧は現在11名の農業協力技術者をアフガニスタンへ派遣しており、これを100名規模のものに増やすとしています。日本への負担要求が、この分野からきている可能性はありますが。。



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 (読者の声4)内田康夫の『靖国への帰還』を手に取りました。敗戦間近の昭和20年、予備学生13期の海軍中尉武者滋がB29との空中戦を終え厚木基地へ帰投する目前で雷雲に突っ込みタイムスリップして、一気に2007年8月の日本に現れます。与野党逆転の参議院選挙や、江場首相の腹痛辞任といった状況に直面し、靖国神社を蔑にする現代日本人に落胆悲憤します。
江場首相は人気挽回に武者とテレビ対談をし、その中で靖国参拝を約束しますが、後でそれを違えます。
新聞記者ともテレビ対談し丁丁発止のやり取りを繰り広げますが、「あなただけおめおめと生き残っているではないか」との言葉を投げつけられスタジオから飛び出してしまいます。
主人公が開陳する靖国論は堂々としたもので、作者が関係資料をしっかり読み込んだ跡がうかがえます。元自衛官の俳優がプロデュースと主演をこなして映画と舞台劇にしてアメリカでも上演した『THE WIND OF GOD』は、二人のコメディアンが現代から1945年8月にタイムスリップして前世の特攻隊員になるプロットで、これにヒントを得たのかもしれませんが、『靖国への帰還』には切ない恋物語が横糸に織り込まれていて、涙を誘われる抒情性があります。
日本の台湾統治時代をデフォルメした番組を制作して、日台双方の国民から非難を浴び一万人訴訟を起こされた渋谷放送は、罪滅ぼしにこの作品をドラマ化し、その中で台湾人に謝罪するシナリヲを加えて贖罪してほしいものです。
(有楽生)


(宮崎正弘のコメント)香港で有名な監督のヨンファンが、台湾の白色テロを題材として映画を制作しました。香港、台湾でロードショー。『涙の貴公子』。ファンチウェイ(音訳不明)が主演の由です。蒋介石のテロを描く作品は少なかったので、日本でも上映されるべき、某放送局はこれを真っ先に放映するべし。
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 (新刊予告)
 宮崎正弘 + 内田良平研究会 編著
  『シナ人とは何か  内田良平の「支那観」を読む』
    (10月20日発刊 予価1995円、発売 展転社)

   ―中国文明の本質を鋭く抉り、趨勢を見極めた数々の提言を残した内田良平
   ―現代に鮮明に甦る巨像、内田良平の中国論のすべて

  <目次>
  推薦の辞   伊達宗義
第一章激動する中国と問われる日本人の中国観
  第二章    内田良平『支那観』(現代語訳 森田忠明)    
  第三章    異文明大国・中国とどう付き合うか(宮崎正弘)
  第四章    シナ観研究
  第五章    内田良平『支那観』原文
         執筆陣 池田一貴、小田内陽太、片瀬裕、高木桂蔵、田中秀雄
永山英樹、福永武ほか。
         近日中に申し込み方法などを告示します。
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『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)

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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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