国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/10/10


★小誌愛読者15200名!
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   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)10月10日(土曜日)
          通巻第2736号  
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 飛び込んできた今年度最大のジョーク、オバマ大統領にノーベル平和賞
  次はオサマ・ビン・ラディンが受賞しても不思議でなくなった
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 テロリストにノーベル平和賞が与えられたことがある。故アラファトPLO議長だ。
 イスラエルとの和平交渉にのってオスロ合意に至ったのは、弱体化したPLOの最後の選択だった。それ以外、選択の余地はなかった。ラビン、ペレス両イスラエル指導者と三人同時受賞だった。
 それ以前まで米国はしばしばアラファトを「テロリスト」呼ばわりしていた。

 オサマ・ビン・ラディンはCIAの手先だった。
 アフガニスタンからロシア侵略軍を撃退し、米国はパキスタン経由の武器援助をやめ、反ソ活動家への援助も打ち切った。
 政治環境が変わると、かれはテロリストと認定され、世界に指名手配された。
 ならばもう一回転向し、和平交渉に乗ってきたら、オサマだって受賞資格がある。

 バラク・フセインは「核なき平和」を訴えた。
理想を述べたにすぎず、ロシアは同意するそぶり、手をたたいて喜んだのは北京だった。バラク・フセイン・オバマ路線によって、もし米ロが戦略的核兵器を削減すればバランス上、中国の核戦力が突出することになるからだ。
 
 オバマは受賞を聞いて「これは『行動を起こせ』という呼びかけだ」と受け取った。
 ノーベル平和賞が、つぎの国際政治のパラダイムをオバマに強制することになる。露骨な政治的思惑だが、ノルウェー政府の考えそうなことである。もっともキッシンジャーやカーター、スーチー、金大中と、へんな受賞がつづき、もはや「権威」は雲散霧消しているのだが。。

 ロシアが核兵器削減に前向きなのは、じつは「過剰」な在庫の中に旧世代の核兵器(事実上、もっていても仕方がない)からプルトニウムを取り出して、原発原料に回したいからである。

 米国も「過剰」なICBM在庫を削減し、管理コストを下げたい。そうした経済コスト意識が裏面に潜んでいる。
 手放しで喜んでいる人たちは偽善者の本質を、その打算と汚らわしい打算とを軽視するか、無視する。

 ちょうと筆者は福田恒存氏の「文学と戦争責任」を読んでいた(下欄、書評参照)。
 偽の英雄を、現代世界はまたでっちあげた。その人の名はバラク・フセイン。
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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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夢を持たぬ民族の英雄は、たかだか機会という偶然性の打算的な利用にすぎず、
人心の機微と世間の道義心とを弄ぶ処世術の選手に他ならない

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『福田恒存 評論集 一匹と九十九匹』(麗澤大学出版部)
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 福田恒存氏の評論集は全20巻+別巻1.ようやくいま12巻までそろった。あと八巻。
 隔月配本とはいえ、これを同時に読み続けて追いかけるのはいまさらながらちょっとした読書技術が必要だろうと思われる。
こんどの配本では戦争直後の文壇の動きや、戦争前の雰囲気など、じつは評者(宮崎)が読み飛ばした論文ばかりが収録されている。
はじめて読む文章が夥しい。いや、殆どである。
昭和二十年から二十三年頃、福田さんはこんなことを書いているのかという発見は新鮮な驚きでもある。要するにその時代、評者(宮崎)は生まれたばかりであり、ものごころ着いた頃、福田氏はすでに文壇で名をなしておられ、文学青年時代の氏は小生からは仰ぎ見る存在だった。
それゆえ後智恵の感想を言えば、戦争直後の氏の文章は後年の保守の固まりのような勢いが希薄であることが第一の特徴だ。

しかし冷静かつ冷徹である。徹頭徹尾、福田氏は時代に冷ややかなのである。
 今回配本の題名は、収録された論文のタイトルでもあるのだが、「一匹と九十九匹」。これは聖書にあるイエス・キリストの言葉で、戦後大流行の論議だった「政治と文学」論争に援用しつつ、羊飼いが一匹を見失っても九十九匹を野に放ち、一匹を追いかける営為を饒舌に論じている。
ほかに芥川龍之介、太宰治論、そして夏目漱石の孤独感。前の全集に未収録の原稿も二本入っている。これは福田ファン必読である。
それにしても、これらは敗戦直後の文章が殆どだが、福田氏の理性の中では、敗戦ショックをいち早く克服し、冷静冷徹に時代の混乱を見極め、混沌を観察し、乱世のなかで思想の軸をみごとに確立させていたことが分かっておもしろく読んだ。

 氏はたとえば「文学と戦争責任」に関してこう言う。
「かれらは心ならずも戦争を正常化し美化する文章を書かざるを得なかった。あるいは国策的な研究団体や軍需工場にその生活の保障を求めなければならなかった。この事実をみとめる以上、彼らの戦争協力は所詮たんなる犠牲にすぎなかったはずである。かれらは戦争責任を負ふべきものではなく、その犯罪の被害者であり、その残虐行為のいけにへにほかならない。もしこれを戦争犯罪として指弾すべきものとすれば、日本国民にしてその罪をのばれうるものいくばくであろうか。国民総懺悔の愚劣なるはいうをまたない。
(中略)かならずしも英雄の□と批判精神の誠実とをみとめようとはおもはぬ。人々は喉もとすぎれば熱さを忘れるのであろうかーー今日の自由の空気をすかして見ることないに直にあの暗黒時代をのぞいて見たまへ。世上に氾濫する姦(かまびす)しい大言壮語はたちまちにして窒息せしめられるであろう。ぼくたちの知っていることは、今日の自由の戦士かならずしも昨日の勇者でなかったことだ」(306p)。

そして次の言葉が続く。
「人々は一人の思想の戦士を偶像化し、デモクラシーの英雄を作り上げる。が、そこにかれの打算と処世法を、それにもかかはらず死の犠牲を招いた不注意とが見落とされている。しかも、この見落としには見るものの不明ではなく、じつは政治的な作為があづかっているのである。古来、我が国に英雄というものは存在したことがなかった。夢を持たぬ民族の英雄は、たかだか機会という偶然性の打算的な利用にすぎず、人心の機微と世間の道義心とを弄(もてあそ)ぶ処世術の選手に他ならない」(308p)。
この文章は日本の論壇が大混乱に陥っていた昭和二十一年十一月に書かれた。
オバマ大統領のノーベル平和賞というニュースを聞きながら、この部分をまた読み返した。
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◎ブックレビュー◎ ●BOOK REVIEW◎ ●書評◎ ●ブックレビュー◎
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樋泉克夫のコラム

 ――嗚呼いつの日、中国公民は“正しく文明的”になるのか



9月中旬の成田空港。手荷物検査は込み合っていた。長蛇の列の最後尾から前方を見ると、なにやら人だかり。大声で騒がしい。
列を離れ写真を撮ったり、割り込んだりと傍若無人。やはり「郷に入ったら郷を従わせる」勢いの中国人観光客の一団だった。

やがて彼らの手荷物検査がはじまろうとした時だ。さすがの彼らだって100!)以上の液体の持ち込めはしない。そこで手にしたペットボトルや魔法瓶の蓋を開けて中の液体をゴミ箱やら床にブチ撒け、我先に検査ラインに突進する。辺り一面は水浸しだが、構うもんか。

じつは今、こういった「非文明(非常識で身勝手)」な行動に対する注意喚起を目指す中国外交部領事司が「海外中国公民文明指南」を発行している。
おそらく世界各地の中国大使館に用意してあるはず。というのも、9月中旬にバンコクの中国大使館で入手したからだ。4つ折りになった手のひらサイズのやや厚手の紙の裏表に、簡単な文章とイラストを使って中国公民、つまり中国国民が海外で守るべき文明(=マナーとモラル)をイラスト入りで解り易く指南しようという試みだ。

「文明挙止指南」「文明社交指南」「中資企業機構文明指南」の3つに分かれ、さらにゴ丁寧にも「現金所持は少なめに。銀聯カードを多用すれば、人身・財産はすべて安全」と、中央銀行に当たる中国人民銀行主導で02年に導入され中国の銀行が発行するキャッシュ・カードの銀聯カードを使えと奨励する。

人民元至上・金融愛国主義とでもいうべきか。因みに銀聯カードは、すでに60数カ国で使用可能だそうだ。
文明社交の項目をみると、「相互尊重」「真誠相待(表裏ない付き合い)」「寛容大度」「厳于律己(相手の嫌がることはしない)」「把握分寸(対等の付き合い)」「尊厳差異(相手の違いを認める)」「積極融入(郷に入れば郷に従え)」とあり、全体的に己を押さえよという調子だが、やはり最後は「心系祖国(常に愛国・民族自尊心)」を忘れない。

文明挙止は、「講究儀容儀表」「注重個人修養」「遵守公共秩序」「尊重風俗習慣」「愛護公共施設」「遵守公共規定」「維護環境衛生」「講究環保節約」「奉行健康娯楽」と並ぶ。漢字をみれば、内容は凡そ見当がつくと思うが、その説明が面白い。たとえば「維護環境衛生」はゴミを捨てるな。

モノを不法投棄するな。水を勝手にブチ撒けるな。むやみに唾を吐くな。鼻水を飛ばすな。たばこの吸い殻を投げ捨てるな。噛んだガムをどこにでも吐き捨てるな。トイレが終わったら水を流せ。「講究環保節約」は、水や電気を無駄に使うな。バイキングの際は皿には適量を取れ。食べ終わったら、また取ればいい。食べきれないほど取ってきて、山のように食べ残すな。「奉行健康娯楽」は色情・賭博・薬物を拒絶せよ、だ。

以上は一般観光客用で、「中資企業機構文明指南」は海外で働く中国人ビジネスマン向けで、「樹立風険意識(リスク管理)」「明確安全成本(資本・人員の安全確保)」「堅持守法経営」「履行社会責任」「提唱誠実守信」を貫くことで「共建設和諧世界」に至ると訴える。

どの項目をみても、もっともらしいことが並ぶが、観光であれビジネスであれ海外に飛び出す中国公民がそうしないからこその官製の「文明指南」となったわけだろう。
この種のパンフレットを発行し教育しなければならないところに、現在の中国公民の“文明度“があるわけだ。

そういう我らも、左程に大きなことはいえないが、ここで1つ提案。
日本の空港当局は「海外中国公民文明指南」を入手し、大きく引き伸ばし張り出してはくれないだろうか。
もっとも、心此処ニ在ラザレバ見テモ見エズ・・・ともいいますが。
《QED》
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★(休刊のおしらせ)小誌、連休中は休刊します。次号は10月13日付けです。
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    ☆☆☆ どくしゃのこえ ☆☆☆ どくしゃのこえ ☆☆☆
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(読者の声1)以下の読者の声には私も笑ってしまいました。「(読者の声3)10月8日付貴誌の(読者の声4)に対するコメント,「あの外務大臣の目つき、ご覧になりましたか。あれは「イっている」目ですね」(引用止め)。には笑ってしまひました.岡田さんは多幸症が昂じていつもオルガスムスを感じてゐるのでせうかね。(NN 生,横浜市)」。「(宮崎正弘のコメント)岡田克也氏の過去の発言を読むと、日教組チルドランの典型、戦後教育の申し子、敗戦史観の洗脳から一歩も抜け出ていないことに驚きます。<引用終わ>

感想:民主党の幹部の顔つきから感じた漫画的イメージです。小沢:「笑うセールスマン」、鳩山:笑いのない目がロボット、岡田:「怪人フランケンシュタイン」。
  (東海子)


(宮崎正弘のコメント)中央公論に連載された「わらうセールスマン」の主人公は、モグロフクゾウ? 似てますね。岩手の独裁者と。



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(読者の声2)第2735号の(読者の声4)で、直流移行を歓迎する意見が述べられていましたが、私はこれは考え物だと思います。
なぜなら、直流は制御が非常に難しいからです。
表面的には直流を直接制御しているように見える技術でも、実際には、直流を、まず、方形波というデジタル信号のような波に変換し、そのオン・オフの長さの比を変えることで制御し、それを直流に直しているのです。(下手くそな素人的説明で、すみません。)
つまり、二度変換しているわけです。
ですから、直流式も効率という点では疑問が残るのです。また、装置・施設が複雑・高価なものになっていまいます。
ちなみに、現代未だに発電の主力になっている原発や火力発電や水力発電に用いられている発電機は、直流式ではなく、交流式です。
直流式の場合、ブラシ(回転する切り替えスイッチの接点となる端子のようなもの)が必要であり、これには摩滅(すなわち寿命)の問題があるので、社会的責任がかかってくる発電所では好まれません。
対して、風力発電には、そのような社会的責任は求められません。だから直流式でもよいわけです。
風力発電で直流式が好まれるのは、一つには、風はきまぐれなので回転数が安定せず(制御もできず)、そのため交流式では周波数が変動してしまう(これでは困る)という事情があります。(回転数が変わってしまうと、交流の周波数が変わってしまう。)しかし、もう一つ、大きな理由がある! それは風力発電では寿命の問題を気にしなくて済むという現実問題があることです。
 風力発電機は、実は寿命が短いのです。なにしろ心臓部(タービンなど)が剥き出しですから、風雨やホコリや太陽光線(紫外線など)や温度変化にさらされ、非常に痛みやすいのです。また、落雷にも無防備です。
というわけで、風力発電機は概して寿命が短く、故に寿命の短い直流式発電機でも問題が表面化しにくいという事情があるのです。
話はどんどんそれますが、寿命の短さは、風力発電や太陽電池などといった再生可能エネルギー施設の泣き所です。こんな弱点があったのでは、二酸化炭素やエネルギーの問題に対処できないでしょう。
なのに、この問題はなぜか見過ごされています。
要するに再生可能エネルギー事業は、金儲けのことしか考えていない事業なのです。
だから、日経新や産経などといった経済系の連中が持ち上げまくっているのです。
実際には金と資源の無駄遣いにしかなりません。つまり、一部の人間を潤わせるだけの利権事業にすぎないということです。
 さらなる余談ですが、再生可能エネルギーは、広い面積を要するため、警備が行き渡らず、そのためテロなどに無防備になりがちである、という問題もあります。
つまり、エネルギーの安全保障上も問題があるのです。こんなものに頼れば、テロに弱い国になってしまいます。これに強く依存しようとしているオバマは、そういう問題をきちんと考えていないように思えてなりません。
   (T.T)


(宮崎正弘のコメント)政治・経済・軍事・文化方面はともかく、今回の議論は技術ですので、小生はノーコメント。
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(編集後記)●某月某日 「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)の教科書が横浜市などで連続的に採用がきまり、市販本をあわせると六万部を越えた。小生も市販本のほうに随筆の寄稿を求められ「中国革命と日本」について書いた。そのお祝いの会あり、会場へ入るとまず加瀬英明氏、すぐ隣に高森明勅(同会副会長)、花田凱紀、石平、大蔵雄之助(元TBS報道局長)、沢英武(元産経ボン特派員)といった面々。加瀬さんは版元・自由社の社長になった。ウィスキーの水割りを飲んでいると堤堯、杉原志啓、西村幸祐、田中秀雄、茂木弘道氏らの顔がある。挨拶もそこそこに、いきなり小生が乾杯の音頭をとることになって壇上へ。なぜ小生が? きっと藤岡先生とおなじ町内会だから? そこで中国の反日記念館は全土に208ヶ所あるが御三家は北京、南京、そして瀋陽と喋り始める。後者は「918記念館」で展示の最後のコーナーに”極悪非道の日本人”のパネル展示があって藤岡会長、高池弁護士、石原慎太郎、故田中正明各氏のパネルが暗い印象で飾ってある。けれどもこれは寧ろ名誉である云々という話をして乾杯した。ふたたび会場の人混みに揉まれていると高山正之、豊島典雄氏らの顔が。おわって二次会。それもおわって潮匡人、石平の両氏と四谷の止まり木バアへ。なんだかひたすら飲んでしまった一日となる。●某月某日 三島由紀夫研究会「公開講座」234回目。今回は元毎日新聞社会部、政治部時代に青嵐会を担当した河内孝氏を招いて、「三島由紀夫と青嵐会」。不思議に石原慎太郎氏はその影響を否定するが三島事件のことがあって青嵐会は同士的に結合し、署名血判したのではなかったのか。改憲を誓い合って田中政治の巨悪を打倒する血気盛んな集団は「夏の嵐のように」消えてしまったが。河内氏は珍しいスライドを多用し年表、グラフも可視的で飲み込みやすい説明で大いに参考になった。そういう意見が多かった。おわって二次会、三次会。嗚呼、きょうもまた胃袋が痛む(爆笑)。翌日、定期検診のため某大学病院。「なんにも問題ありませんね」と医者からいつもの台詞を聞くまで安心できない。薬を頂き、地下鉄を乗り継いで「きょうこそは禁酒」を誓って帰宅。数時間もするとそのことは忘れている。●某月某日 なぜそうなったかの説明を省くが西部邁氏と対談がおわって、食事に白ワイン、それが導火線となり新宿へ飲みに行くことになった。いつも出てくるのは軍歌と演歌。最近、西部氏のレパートリーに「満州放浪歌」が入った。同期の桜、加藤隼戦闘隊、麦と兵隊など西部さんは奥さんの看病があり最近はぴったり十一時にお開きとするので逆に呑んでいても安心です。というわけで軍歌と演歌の旧世代、カラオケで苦労するのは「櫻井の別れ」や「紀元は二千六百年」などの曲がないこと。中国のカラオケにはちゃんとあるのに。。。。。日本はどうしたんだろう。●某月某日 台風前夜という理由で前日の会は二次会なしに終わり、早めに帰宅した。このところ難聴気味で、声の小さな人の話が聞こえない。どうやら飛行機で着陸した際に眠り込んでいたので、鼓膜に気圧がつよくあたり、その上風邪気味だったので難聴症状らしい。医者に行って驚いた。そのハイテク設備にである。おもえば中学二年の頃、プールに浸かりすぎで蓄膿を患った時以来、耳鼻咽喉科とは無縁だった。だから旧時代の医者の遣り方しか知らない。イヤフォンを充てて右左にわけ、耳にかすかに聞こえる虫の音色とかを聞くテスト、コンピュータで結果がでる。それから鼻から薬を入れる。一週間で全快と言われたが、まだ調子がよくない。人の話は聞き取れるが、風邪がなおらず、ちょっと長引いているようだ。一番困ったのはラジオ、そして講演である。自分でだす音を自分で或る程度確かめないと、一種不安がおこることを初めて知った。ところでよく飲み過ぎに注意という御懸念の声をいただくのですが、ご心配なく。若き日の酒量に比べたら還暦過ぎてからの小生は子供の量ですから。
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★(休刊のおしらせ)小誌、連休中は休刊します。次号は10月13日付けです。
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< 宮崎正弘の近刊予告 >
『朝日新聞のなくなる日』(ワック、11月18日発売決定)
 定価未定

(発売中!)
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
品切れ店が多くあります。ご注文はネットで。 
http://www.amazon.co.jp/dp/4484092344

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宮崎正弘のロングセラー 絶賛発売中!
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2009/10/10

    ノーベル平和賞、笑ってしまいました。オバマも金大中と同じレベルと言う事でしょうが一番核を保有して削減も出来ていない国の大統領が核削減でノーベル賞、中共の首脳陣は「俺らは居らね」金と武力が有ればなんにでも出来ると呵々大笑。