国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/10/08


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)10月8日(木曜日)
        通巻第2734号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 アフガニスタンの血の犠牲の影で、最も裨益するのは中国
  戦争の隣で中国企業はアフガニスタンの鉱山開発、それを守る米兵
****************************************

 オバマ政権は依然としてアフガニスタンへの四万人増派に慎重である。
 現場ではマクリスタル司令官が「増派がないと勝ち目はない」と語り、ゲーツ国防長官はホワイトハウスに早期決定を促し、ところが与党・民主党が反対するばかりか早期撤退論に転換、さらに皮肉にも野党・共和党が増派賛成という奇妙な政治構造に陥った。

 アフガニスタンにおける犠牲は増えつづけ、米兵の死者は800名を突破、NATO軍が数百。
 一方で、兵力を派遣していない中国は、はやばやとカブール南方の銅鉱山開発に着手し、(このアイナク鉱山には鉄鉱石、金、銅のほか宝石類の埋蔵が確認されており、中国の国有企業が数億ドルで落札)、そのサイトを米兵が守備している。

 アフガニスタンの経済復興の目玉でもあり、巨大なジレンマのなかで米、NATOの苦肉の選択である。
 しかし米国内には「安保ただ乗り論」として嘗ての日本の替わりに中国批判がぼつぼつと登場し始めた。「アフガニスタンへ西側が安全保障の理由から深く介入したことが、中国の戦略的野望の実現に貢献する」(IHI,10月8日。ロバート・カプランが寄稿)。
   ☆ ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎読者の声 ★どくしゃのこえ ◎DOKUSHA―NO―KOE ▲読者の声○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)貴誌2733号で英紙インデペンダントの記事に対して、宮崎さんが「謀略的な報道の類いでは?」との分析。
賛成です。
インペンデント・UKを読んでいたのですが、タブロイド版を出して成功したころから、そのセンセーショナル(このドル追い出し記事も)な書き方に抵抗を感じるようになった。
謀略好きのイギリス人にテイラーした高級趣味の中道左の三流新聞です。昨年から部数落ちて22万部ぐらいで、4位かな。
ザ・デイリー・テレグラフが84万部ぐらいで、リベラルのガーデイアンが36万部ぐらい。どれも、現在、財政困難ですね。
さて当該記事ですが、ガイトナーらの借金財政を牽制したいのでしょう。絞首刑が妥当のグリーンスパンまでが、「税金を上げろ」と言い出す始末ですから。
さて中国の成長は永久に続きますか?
人間だけは有り余るが、輸出に頼っている経済ですから、今持ってる3兆ドルを原資に、安い資源を買いまくる。そのお返しに、武器〜航空機〜バス(ジャマイカで乗ったバスは中国製だった)〜コンピューター〜携帯電話器機〜玩具までの中国製品を買ってもらうという計算のようです。
多国との通商を滑らかにしたいがために、RMBを世界に認めさせたい。日本も、高い人件費でモノを作って売る時代じゃない。アフリカ〜オーストラリア〜ロシア〜イラン〜イラクへと資源買いに出かけるべきなのです。
米・中・日の資源獲得競争の時代です。だが、鳩山民主党政権の安直な経済政策(ないに等しい)では、船底のキングストン弁を抜くがごとし。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)この場合の「船底のキングストン弁」とは鳩山船長の日本丸では、いずれ自沈するという意味ですね。アメリカからご覧になる日本はかくも悲惨な状態ですか。
 十年とちょっと前、シチリア島のパレルモのホテルに三泊し、夜ひとりで暇なので、バアへ行ってウィスキーを飲んでいたら偶然、英国からきていた老婦人と知り合って二時間近くお喋り。彼女は教師あがりの年金生活者で相当教養のある方とみました。
ケルトの末裔で、誇り高きケルトの伝統を維持するために孫にもケルト語を教えていると言った。それからロンドンのフリート・ストリート(新聞街)の話題となったので、「イギリスの新聞は何が良いか、あなたは何を読んでいるか」と尋ねると、彼女は即座に「インデペンダント」と言いました。
 あの時代、まだ『インデペンダント』紙には知的権威が残っていたということでしょうね。
 
 

  ♪
(読者の声2)いつまでも懐旧譚では恐縮ですが、あの銭湯は「あたみ湯」でしたか!
それにしても、その廃業が昨年とは、それまでよく頑張ったものですね。
往時、その銭湯で近くの音羽警察署の勉強家揃いの巡査達とも背中を流し合っていたことがあります。尤もそれを知った全学連の闘士だった級友からは「お巡りと仲良くするのはいい加減にしろ」と小言を喰らいましたが。
今朝、一念発起して、近所の南部軍管区司令部(旧南ベトナム軍総司令部)敷地内にある体育館のジムで、取り敢えずは初回につき上半身だけの軽目の屈伸運動をして来ました。
料金は月額180,000ドン(約¥1,000)。インストラクターのお兄ちゃんに聞かれて、歳を言ったら、ビックリの面持ちでした。

ところで宮崎先生は温泉がお好きなのでしょうか。ベトナムの温泉と言えば、小生の知る限りでは2カ所。いずれも南部で、花崗岩の山裾が海岸に落ち込んでいるようなところから湧き出ている感じです(北部では、地層が石灰岩・大理石等が主体らしいが、温泉の有無はどうでしょうか、聞いたことがありません)
その一つはホーチミン市から車で約2時間半。源泉温度は70-80度C程度で温泉卵を作るのには十分。91-93年頃の古い話で恐縮ですが、当時台湾のデベロッパーが、その温泉を売りものに遊園地付きのリゾート開発を試みたものの、資金不足とかで頓挫し、建機などは野曝しになっていました。
源泉からは、田圃の水路のようなものを造り、約20個ほどの小部屋(浴室)のある建物に温泉を引いていました。その途中の水路では足湯には、まあまあOKなるも、浴室に至るまでには温度が35度C以下に下がっていて、常夏の地とは言え、バスタブから出ると寒気がして頂けたものではありませんでした。
その建物の傍には椰子の葉で葺いた高床式で吹きっ曝しのレストランがあって、その裏の小屋には、周囲を走り回っている鶏は当然としても、近所で捕獲して来たらしいアルマジロや野良犬が囲われて居て、客の昼食等の注文によって解体処理されていました。
最近の現地状況はどうなっているかは知りませんが、ベトナムはこの4-5年全国的にちょっとしたリゾート開発ブームでしたから(昨年来の金融危機の影響で、その不動産バブルも弾けたとは言え)、そこの開発にも誰かが再挑戦しているかも知れません。

そのニは、ベトナムNo.1の海岸リゾートに近い渓谷沿いにあり、平素は地元ではハイキングの適地として知られている所ですが、温泉そのものは商業的には実質まだ手付かずの状態です。
昨年初頭、その地に開発利権を持つと言う地元資本が、小生に、日本の温泉地の施設や佇まいに就いて尋ねて来たので、参考までにと、日本の温泉地・エステスパ等に関する特集グラビア雑誌の類を計19冊も手土産代わりにしたことがありました。
その地元資本は、この数年ベトナム各地で、ホテル・ショッピングモール・コンドミ・ゴルフ場等々多岐に亘る開発プロジェクトを展開中ですが、それで忙し過ぎるからなのか、或いは、資金ショートでなのか、現状、この温泉リゾート(含、高齢者用介護施設)の開発プライオリティは後退している模様です。
なお私事の類になって恐縮ですが、この地元資本は、昨年夏開催のミス・ユニバース・2008ベトナム大会のホストをし、小生はひょんな縁から、途中リリーフで遅延していた会場設営(建設)のプロマネと会期中の会場運営ディレクタ−を任されていました。
(老いたゴジラ)


(宮崎正弘のコメント)老いてもゴジラは衰えず。
 それにしてもご活躍のご様子ですね。二年前にハノイで一泊してラオスへ飛びましたが、あまりの発展ぶりに驚きました。あの北ベトナムに韓国資本のカラオケ、台湾資本のレストラン、いやはや一番で遅れたのは日本というわけでしょうか。豪華ホテルでは地元民の結婚式を派手にやっていました。
宿泊したホテルはリゾート風で日本人のパック旅行団がずらり、ハロラン湾の夕日が綺麗だとか、ベトナム戦争の悲惨な追憶はどこかへ消えているか、いや多くの日本人にとって他人事だったのかも。しかしあのベトナム戦争で多くの日本人がベトナムを心理的に支援したのは、大東亜戦争の仇を取ってくれていると潜在意識にあったからです。東京裁判の弁護人をつとめた清瀬一郎氏も回顧録で、そう明言していました。
 経団連が大挙してベトナム視察団を組んだのは、その直前でしたが。。。



   ♪
(読者の声3)六日、岡田外務大臣が都内で会見しました。
 外相は「私は、”自由と繁栄の孤”という言葉を使わない」と明言し、ダライ・ラマが来日したら会うかとの質問には、「会わない」と断言していました。
米政府との核持ち込みの密約があったとなったら、これを破棄しますか、持ち込まれないように変えますか、その場合アジアで危機が起きると、第七艦隊の行動が支障を受け、日本の安全保障に影響が出ると思いませんか、と訊かれた外相は「戦略核を積んだ潜水艦があるだけで、艦船から戦術核は撤去されているから問題はない」と答えていました。
会見後、その質問者に感想を求めると「腹をくくった発言だね」と述べていました。私にはなぜ問題が無いのか判然としません。野党の方々には国会でこの外相発言を糾明してもらいたいものです。
(有楽生)

   
  ♪
(読者の声4)案の定、鳩山由紀夫は中国の顧鈞等主席の前で「村山談話を踏襲する」ことを誓った。また、岡田外相は日本外国人特派員協会で「村山談話は言葉より行動だ」と述べたそうだ。
 やはり、「村山談話を支持する方々への公開質問状」を作り、内外へ発表すべきではないでしょうか。
 また、民主党は従軍慰安婦問題点でもどのような行動にでるかは予断を許せません。「河野談話を支持する方々への公開質問状」も同時に発表すべきではないでしょうか。そうして、「村山談話」、「河野談話」を国内外で簡単に使えないようにすべきでしょう。
   (TK生)


(宮崎正弘のコメント)あの外務大臣の目つき、ご覧になりましたか。あれは「イっている」目ですね。
   ▲
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・゜☆☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:..。. .。.:*・゜☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
< 宮崎正弘の近刊 >
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
品切れ店、続出! ご注文はネットで。 
http://www.amazon.co.jp/dp/4484092344

  ♪
宮崎正弘のロングセラー 絶賛発売中!
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 < 過去の拙著136冊のうち半分近くは下記サイトから注文できます ↓ >
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url?%5Fencoding=UTF8&search-type=ss&index=books-jp&field-author=%E5%AE%AE%E5%B4%8E%20%E6%AD%A3%E5%BC%98
        ★★
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*・゜☆゜・*:..。. .。.:*・゜☆ 宮 ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:..。. .。.
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2009 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2009/10/08

    日本にとり一番大事な時代に酷い政府を作って呉れたものです。

    日本人の想像力・危機感の欠如が子供手当・道路無料・自民征伐・政権交代と言う「単語」で右から左へ流れて仕舞う軽薄さには驚きます。

    只ほど高くつくものは無い。こんな事も日本人の頭からは抜け落ちている。これも戦後教育の結果とすれば実に嘆かわしい、国会議員・各議員・公務員・教員と生活の心配が無い人達だけが苦労をしない、無銃拡大に企業を痛めつけ税収が増えるのか、誰でも判る事が政治家に理解されていない、恐ろしい状況です。

    顔の事を言うのは失礼な事でしょうが、鳩山氏・岡田氏の薄っぺらい顔を見るだけで

    人物を判断する知能も日本人は無く成くしたのでしょう。