国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/10/07


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   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)10月7日(水曜日)
        通巻第2733号  
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 ノーベル物理学賞三人のなかの一人は英国籍中国人
  中国は大騒ぎ、報道がフィーバー
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 欧米メディアも日本のマスコミも、このニュース、きわめて静か。アメリカ人のスミス博士とリチャード・カオ博士ほかひとりの併せて三人がCCD技術と光ファイバーでノーベル物理学賞の受賞となった。

 俄然、大騒ぎを演じているのは中国メディアばかりか、海外華僑の華字紙、台湾と香港のマスコミも大々的報道をしているのも、受賞者のなかのカオ博士が英国籍の中国人だからだ。本名は高昆。

 高博士は1933年上海生まれ、76歳。49年に香港へのがれ、1954年にロンドン大学電気工学部へ留学し、光ファイバーの研究に没頭した。世界的に有名な物理学者として知れわたり、香港返還直前、中文大学に招かれて香港で教鞭を執った。その後、中国社会科学院の外国籍メンバーにも加えられた。

 やはりフランス籍中国人の高健行がノーベル文学賞を貰ったときも大騒ぎをしたし、アメリカ籍だった台湾人の李遠哲がノーベル化学賞を貰ったときも大騒ぎをしたが、それぞれが共産党を批判したため、その後、中国大陸では彼らの礼賛は止んだ。

 日本のマスコミ諸兄! ロンドンのカオ博士に直撃インタビューに出かけて中国批判をやらせては如何?

 (注 高昆の「昆」は金偏)
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★読者の声 □どくしゃのこえ ◎DOKUSHA―NO―KOE ▲読者の声○
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(読者の声1)7日、午前零時のNHKニュースを見ていて驚きました。なんと日本の台湾統治を偏向報道した「JAPAN デビュー」について台湾人からも追加の損害賠償請求の訴えが起こされたとの報道。
いままでの知らぬ存ぜぬのNHKの対応からすると180度の転換。民主党政権になりNHK内左派が跳梁跋扈するかと思いきや意外なカウンターパンチ。NHK内の良識派の仕事でしょうか。
 NHKのニュースで「JAPAN デビュー」が数千人から訴えられていると報道されたということは、NHK内部で何らかの変化が起こっている表れなのでしょうか。


(宮崎正弘のコメント)NHKへの集団訴訟は原告が8000名から、現在、追加原告が増えて一万人を突破しており、NHKの内部で動揺が拡大していると仄聞しております。局内極左グループの、顕著な歪曲と偏向報道を強く批判する良識派がNHKのなかにいます。



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(読者の声2)国慶節のVIP席に村山富市・元首相が来ていたことはテレビを見て驚いたわけですが、私が巡った洛陽、西安あたりでも彼の足跡を残しているのですね。
抗日記念館、兵馬俑博物館でも写真や書が飾られていました。中国にとっては日本最大のVIPなのでしょうね。
ところで中国各地、8日までは黄金週などといわれているらしく、どこも人でいっぱいです。私にとっては子供が邪魔でしょうがないです。動きが読めないし、うるさいし、傍若無人だし。
この時期に合わせたかのように、CCTV1では「解放」という連続テレビ劇を再放送しています。毛沢東の後半生涯を扱ったドラマのようです。
当然、そこには日本人と日本兵たちは無人格の悪役として登場します。蒋介石ら国民党側は迷いも涙もある人間性を前面に出しています。台湾も取り込みたい意図があるのでしょうか。今、番組は抗日戦争が終わったところで、ドラマで毛沢東役をやっているのは唐国強という俳優です。毛沢東本人とよく似ています。さすがに唐国強という人は50代で元気でしょうが、ちょっと調べていて引っかかってきた最近の話題として
「歴代の毛沢東のそっくりさん俳優がこの4年で4人も死んだ」というのがありました。
アレレなお話しですが、唐国強という人も他人事とは思えないのでは?
   (NS生、中国旅行中)


(宮崎正弘のコメント)その唐国強って、いかにも芸名の典型ですが、中国では有名人でCMにもよく出ていますね。米国ではオバマそっくりさん、日本でも鳩山そっくりさんの芸人がでますが、本人が現職を去ると俳優さんもそれなりに消え去る。中国の場合は、毛沢東はいつでも「交換」できるパーツのようなものですか。



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(読者の声3)英『インディペンデント』紙が6日、「アラブ湾岸諸国が原油取引でのドル利用を停止し、人民元などで構成する通貨バスケット建て取引に移行する案をロシア・中国・日本・フランスと極秘に協議していると報道、ドルの地位低下が裏付けられる形となった」とロイターが報道しています。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11814820091006
 インディペンデント紙によると秘密会議はロシア・中国・日本・ブラジルの財務大臣と中央銀行総裁によって催された模様。
 http://www.independent.co.uk/news/business/news/the-demise-of-the-dollar-1798175.html
 アラブ諸国や中国の匿名の銀行筋の情報ということなので、ガセネタの可能性も排除できませんが、政権交代による外交の変化でしょうか、アメリカにとって日本の心変わりはショックだったと思います。
  (MI5)


(宮崎正弘のコメント)謀略的な報道の類いでは? あの藤井さんの顔を見ていると、まして元気のない日銀総裁の風貌を拝見していると蛮勇、覇気を感じられないのでは? 藤井さんは円高容認発言をすぐに訂正したり、まったく定見がなくふらついている。



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(読者の声4)貴誌2732号で、偶然にも小生が宮崎先生と同じ町内に居たことがあったと知り、世間は狭いものとちょっと驚いています。
格調高い貴誌の貴重な紙面を損なうようなことは不味いと思いつつも、鳩山新首相と「音羽御殿」の関連で、つい私事を付記して仕舞い失礼申し上げましたが、なにかしらのご縁を感じます。
20年ほども前のこと、護国寺に行くのに音羽通りを車で遡ったことがありましたが、当時ですら既に、その通りの両側、小日向台町や関口台町の一帯には、高層ビルやマンションがひしめき、昔のよすがなどは知るべくもありませんでした。往時の眺望も日照も失われたことでしょう。
当然、寒空に音羽通りにある銭湯に通うのに下った急な幅狭い階段の坂の位置も車窓からは定かではありませんでした。小生、今日もベトナム滞在中ですが、学卒後は殆ど海外生活でしたから、世話になった下宿にも立ち寄っていません。多分、あの気のいいご一家にも世代交代や変遷があり、或いは地上げに遭って、とっくの間に転居なさったかも知れません。
60年安保世代とは言え、まだ世の中が緩やかだった時代の小生、椿山荘の泉水や人気のない関口台町教会のルルドのマリア像辺りには、小生、不埒にも下駄履きでよく散歩に行ったものですが、隔世の感ありです。
  (老いたゴジラ)


(宮崎正弘のコメント)懐旧譚のつづきですが、おそらくその銭湯は「あたみ湯」のことでしょう。去年、廃業しました。全国でも同じような風景でしょうが、銭湯ビジネスは成り立たなくなり、サウナも小規模なところは廃業に追い込まれ、いま主流は大規模な「温泉」ですか。東京ですと後楽園ラグーア、お台場の「大江戸温泉物語」、いつも満員です。
ところで、ベトナムには温泉はありますか?
 ベトナム戦争のおり、サイゴン(いまはホーチミン市)に一週間ほど滞在し、大砲の音を聞きながら、スリとかっぱらいと詐欺師と売春窟の町をカメラ片手に歩き回った記憶が甦ります。
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<< 今月の拙論予定 >>

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(2)「中国のいま、迷走する日本」(『撃論ムック』十月下旬発売号)。
(3)「北京、上海で何が起きているか」(『エルネオス』、十月下旬発売号)
(4)「広州アジア大会はどうなる」(『共同ウィークリー』、10月上旬号)
(5)「中国はホントのところ、どうなっているの?(仮題)」(『正論』十二月号、11月1日発売予定)
(6)「人民元は世界通貨になれるだろうか」(『ボイス』十二月号、11月10日発売予定)
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  • 名無しさん2009/10/09

    最高のメルマガです。日本人のスタンスの宮崎先生。毎日の情報が新鮮、目から鱗が落ちる。

    宮崎先生の、書籍をいつも楽しみにしています。

  • 名無しさん2009/10/07

    中川昭一氏の死はひとつの戦死と言えると思います。葬儀はその無念を反映する様な天候ですね。願わくば、天上から日本の良識ある人々に力を貸していただきたいと願っています。