国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/10/05


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   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)10月5日(月曜日)
          通巻第2731号  特大号
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 中国が独自の企業で文化、娯楽産業を拡大するそうです
   中国版ディズニー、ワーナー、バイアコムを狙う上海メディア集団
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 米国の獅子吼する「ソフトパワー」とやらに刺激を受け、すっかり魅了されたのか、中国が娯楽・文化産業を、自らの手で育成拡大してゆく方針が、先週決定したという(ヘラルドトリビューン、10月5日付け)。

 文化の領域で企業を育成するために国家予算をつけ、現在の共産党の政治宣伝一色のメディア規制も一部緩和する動きがある。

 しかし海賊版と日本のアニメ猿まねしか芸のなかった中国の娯楽産業。
 香港につづいて上海にもディズニーランドを開園するというが、本気なのか? 北京郊外・居庸関ちかくに建設途中の海賊版遊園地が工事途中で放置されている残骸を先週、みた。遠くからみると巨大なラブホテル群にも見えた。

 香港のディズニーランドが予想外に不振なのは、規模が小さくてアトラクションがすくなく、それでいて東京ディズニーランド並みの料金をふんだくるからである。三年前にわざわざ取材に行ったが客足も疎らで、えっと衝撃を受けた。

 中国最大のメディア企業は、「上海メディア集団」というが、この会社が目標とするのは米国のディズニーランド、ニューズコープ、バイアコム、そしてワーナーである。
いずれもが新しいメディアと融合し、映画、娯楽、ニュース、音楽、スポーツ番組でつぎつぎとヒットを飛ばし、企業利益をあげてきた。

言論の自由がなく、言論が統率され、操作され、透明性がない国で不可能なことに挑むのが上海メディア集団だが、米国娯楽産業成功のひそみに倣って「文化」に打って出る。果たして結果は?


▲文化産業は蓄積されたソフトがないと難しいのだが。。。。

ソフトパワーの領域に政策的拡大がみられるのは、北京にある孔子廟に行ったときに実感した。二年前に行った折は孔子廟と隣の国子監は門が別、管理者もばらばらで、一応の重要文化財とはいえ、マネージは杜撰、入場料はたしか三元とか五元だった。付近の住民は無料でふらりと立ち入っていた。

これが世界中に「孔子学院」を解説するという大外交方針転換と平行して、孔子廟と国子監とが連結し、入場料もあげたばかりか、内部をみてたいそう驚かされた。
征服を着た職員らは増員され、「公務員」となって、しかも多人数がぶらぶらしている。
内部掃除、おみくじ売りなど管理もマナーもなんだか官僚的となり、これまで孔子廟には庭園に受験勉強にきていた学生の姿が見られなくなった(それもそうだ、毎日十元の入場料を支払って勉強にくる学生はいないって)。
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 西村真悟のコラム
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 中川昭一さん、心からご冥福をお祈りします
                  No.455 平成21年10月 4日(日)


 本日朝、地元堺市深井にある野々宮神社入り口で、宮入する各村のだんじり(地車)を迎えていた。
 すると、秘書の辻林君の携帯に中川昭一死去の知らせが入った。その報告を受けた時、えー!という驚愕と共に、「しまったー!」と思った。
 そして、何故、あの時彼に手紙を書かなかったのか、という痛恨の思いがこみ上げた。また、七月の先の国会の終わりの頃、本会議場で私の席まで話をしに来てくれた彼のことを思い出した。あの時、何故もっと丁寧に話しの相手をしなかったのだろうか、と悔やんだ。
 思えばこれが、中川昭一君との最後の会話になってしまった。
 この度の選挙が終わってから、中川君はどうしているかなーと、手紙を書こうと度々思っていて、4、5日ほど前には、まさに手紙を書くところだったのだが、雑用に逐われて書けなかった。
 だから、彼の訃報に接し、数日前に手紙を書いておけばよかったと、とっさに悔いたのだった。
 「しまったー!」という思いは、ここからくる。
 また、私が手紙において彼に伝えたかったのは、この日本が日本で無くなるような国家の危機に際して、共に皇室を守り日本再興、大和魂回復のためにがんばろうということであった。
 我が国政界は、この日本再興の為のかけがえのない若き人材を失ったのだ。かけがえのない同志を失ってしまった。
 これらの思いが入り交じって、「しまったー!」という声にならない叫びがこみ上げたのだった。
 次に、辻林君に、この度の総選挙において私の中川さんへの「激励ビラ」をもって、堺から北海道帯広まで中川さんの選挙応援に行ってくれた同志に、中川さん死去のことを知らせるよう指示した。
 そして、秋祭りの野々宮神社を辞去した。だんじりの宮入に際して、喪中のような気分でいることはふさわしくないからだ。
 例のイタリアでのサミットにおける「酩酊記者会見」で中川さんが閣僚を辞任した後、拉致被害者救出集会で彼と同席したときに彼に言った。
 「僕のところにも、中川さんを励ましてください、という手紙が多く来るんですよ。僕は、大賛成です、どうかみんなで中川さんを励ましましょう、と返事を書きましたよ。」
 すると、中川さんは、本当にうれしそうな顔をした。その素直な笑顔が思い出された。
 ひょっとすると、七月に本会議場で私の席まで来てくれたのは、この中川さん励ましの手紙が、どのような暖かい反響をもたらしたのかという報告だったのかもしれない。
 マスコミの執拗な報道に対する怒りが甦った。
 彼のサミットにおける記者会見の報道は、誇張・偽装である。彼の「酩酊」しているかの如き数秒の場面を連続して何十回となく繰り返して編集し、これでもかこれでもかとマスコミは各家庭に流した。これでは、全記者会見中、彼はこの「酩酊」した調子だったと印象付けられてしまう。
 同じイタリアでの12年前のサミットで、「体調不良」の為、サミットの首脳会議を欠席した総理大臣がいた。これに対して、中川大臣は、本来の任務である会議は立派にこなした。日本のために実に立派にこなした。その任務を終えた後の記者会見だけが「体調不良」だった(「酩酊」も「体調不良」の内だ)。
 この点で中川大臣は、会議に出席できずに何のためにサミットに行ったのか分からない社会党の総理大臣とは全く違う。
 しかしマスコミは、「体調不良」で会議に出席できなかった総理大臣のことは何も言わず、中川さんの出席した会議での功績と成果のことは無視して、記者会見における「体調不良」だけを執拗に非難し続けた。
 このことを考えると、急に、あの素直なナイーブな感性をもつ中川昭一さんがかわいそうでかわいそうで仕方がなくなった。
 彼の内面は、どれほどこのマスコミの報道の仕方で傷を負わされたか計り知れない。
 マスコミは、社会党と社会党的なもの、左翼と左翼的なもの、の偽善は報道せず、祖国日本に忠誠を誓い日本的なものに愛着を感じ、それを保守しようとする魂を執拗に攻撃する。
 中川昭一さんは、この攻撃対象になっていたのだ。
 何故亡くなったのか、今の時点では分からない。分かっているのは、このマスコミの攻撃のなかで中川昭一さんは亡くなったということだ。
 5年ほど前か、私と飲んでいて、中川さんは亡父中川一郎氏のことを語り泣いたことがあった。
 民社党の私の親分である春日一幸は、中川一郎を高く評価していて、選挙になるといつも北海道の中川一郎の応援に行ったという話の後だった。
 「僕の親父は自殺したんです」と言って彼は泣いたのだ。
 
 中川さん、つらいときに、いつも心にあった父上と久しぶりに再会したんだ。永遠の安らぎのなかで、親子ゆっくりと語り合ってください。
 祖国日本の為に殉じようとする魂をもった中川昭一さんのご冥福を心よりお祈りします。 
(了)
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★読者の声 □どくしゃのこえ ◎DOKUSHA―NO―KOE ▲読者の声○
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(読者の声1)2016年五輪開催地がリオデジャネイロに決定したことに、関係者は怒るだろうけれども、何故かほっとしています。
南米大陸初の開催国となるブラジルのリオデジャネイロに祝福の言葉を贈りたい。
東京都が五輪誘致に名乗りを上げて数年が経過しまさいたが、今日までの動きを見ていると終始一貫して都政を私物化した石原都知事の一人相撲であったとの見方が根強く残る。 
 即ち、福岡が候補地に名乗りを上げれば、福岡の誘致運動を封じ込め、東京都が開催地になる可能性はゼロに近いのに皇太子殿下を担ぎ出そうとするなどのパフォーマンスが多すぎたと感じていたのは筆者だけではないだろう。
 南米大陸初のリオが名乗りを上げた時点で、石原都知事は”鳩山総理の唱える友愛の精神を発揮して、五輪誘致を辞退すべきであった。さすればブラジルは親日国の一番手になり、石原氏はリオデジャネイロの名誉市民の称号を贈られたかもしれない。
 それにしても、五輪誘致の運動費用はどこが負担しているのだろうか?
表に出ない目に見えぬ費用を含めれば、数十億円か数百億円掛かったのではないだろうか? それを負担しているのは東京都か、国か、そこが知りたい。
石原都知事は、都知事として有終の美を飾りたかったであろう心境は十分に理解できるとしても、東京だけが日本ではない事を再認識して頂きたいものである。
   (一市民)


(宮崎正弘のコメント)五輪に殆ど関心のない身としても、何の感慨もありません。交通渋滞を避けられるのは良いことでは?



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(読者の声2)或る知り合いの外国人記者が、中川昭一氏の死去について、「Too terrible, too bad. He is out of money.」と言っていました。
私は「He is also out of energy for politics .」と応じました。中川親子は政治家として、二代続けて痛ましい最期を遂げました。ご親族はさぞかし辛いことでしょう。
昭一氏の父一郎氏が意気軒昂で駆け回っていた1970年代を、貞子夫人が「震度五のような毎日」と回想している青嵐会についての著書『血の政治』を読み、その著者河内孝氏の講演を聴いたばかりでもあり、感慨深いものがあります。
中川親子の二代続けて遂げられなかった志を継ぐことは残された者の使命です。
(有楽生)


(宮崎正弘のコメント)良き人は去りゆき、憎まれっ子、世に憚る。



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(読者の声3) いつも高度な情報の数々を、どうもありがとうございます。頭をひねらねば解らないことが満載で、よい勉強になっております。
さて貴誌2730号、中川昭一氏のことは、あの陰湿ないじめが起こった時から、この日が来ることを懸念しておりました。日本の政治家の中では、数少ない「悪相」ではない方でした。
ご尊父の死も謎に包まれたまま。あの時に奥様が疑いをかけられた政治家は、いまだ健在で、昭一氏の「深酔い会見事件」の時にも、如何にも心配をしている風を装い、実は足を引っ張る発言をしていましたね。私はこちらの風邪薬を飲むと、強いので、ちょうどあんな風に朦朧としてしまいます。
だから私にとっては、側近がなぜコントロールをしなかったのか、なぜ、あの席に引っ張り出さねばならなかったのかが、今もって不思議です。

貴誌前号の投書で筆名「宮崎太郎」さまがオランダご旅行中に経験なすったこと、興味深く拝読いたしました。
私自身の経験では、オランダはいつの時代も中国人が多いので、道では「ニーハオ」と言われることが度々です。日本人は貴重な存在。ただし、高級レストランやインテリが集まるところでは、先ず、日本人とあたまから思われます。そういう場所にいるのは、日本人が殆どだからですし、マナーを見るとわかるとか。
でもかつて宮崎正弘様もご指摘の通り、日本人が大挙して海外に出るようになった頃の傍若無人振りも、相当なものでした。
今、パリのカンボン通りにあるシャネルが店舗を2倍に拡大できたのも、日本人観光客の落としたお金のおかげですが、20年ほど前に目にした、日本の女性群シャネルバッグ争奪戦は、凄かったです。恥も外聞もなしのつかみ合い、引っ張り合いで、そのそばでフランス人店員さんたちはしら〜っとし、日本人店員さんが一人、大わらわをしていました。この頃はこういう光景が随分少なくなりました。おとなしく行列、です。ほんと、お行儀がよい。「衣食足って礼節を知る」ですかしら。それとも、覇気がない?
 
「チャイニーズ…」と言っていたとのことですが、もしアムステルダムやデン・ハーグなど、アメリカ人が多い都市では、差別的な意味で言うアメリカ人の子供もいると思います。
オランダ人なら「シネース」と言います。私は、そういう呼びかけをされたことは一度もないのですが、「ニーハオ」と言われた時には、あちらは悪気ではないのですが、太郎さまのおっしゃるように、身の安全を慮って、「私はシネースではないわよ。日本人よ」と言います。さて、それから私は遊ぶのです。「日本の人にはね、こう言うのよ、言ってごらん。まず、”奥様”」「オクゥサマァ」「そうそう、”おはようございます”」「おはあようござ〜いますう」「そうそう。”ご機嫌うるわしゅう”」「ごオキィ〜、え〜、難しい」「そうよ、日本語は難しいのよ。はい、もう一回!」と。
悪質な若者に会った時には、彼らの目の前ですぐに、携帯で警察に連絡します。そうすると逃げるので、日本のカツアゲする高校生や中学生よりは、単純で、始末がよいです。その後同じ場所に現れなくなるのも、よろしい。
唯一、注意すべきは、モスリム・中華街を日本の男性が歩く時です。
私は女性なので、先ず被害に遭いませんが、あ、被害の遭い方が違いますね。モスリムの男にナンパはされます(この歳で!)。しつこい。特に「愛のコリーダ」ノーカット版などが放映された翌日。でも、男性は、中国人と間違えられると、モスリムの男から暴行を加えられる可能性があります。
ロッテルダムにはモスリムと中国の商店が同じ通りに延々と軒を並べる通りがあり、もう10年以上前ですが、中国人襲撃事件が相次ぎ、私たち日本人は、しばらくそこには行きませんでした。今は警察の取り締まりも厳しいので、買い物に行っても、それほど危険は感じません。が、どこに行っても、先ず、自衛自衛です。家にいてもです。「人を見たら泥棒と思え」「人を見たら人殺しと思え」の毎日。日本がそうなりませんように、祈っております。
   (Hana、在オランダ)



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(読者の声4)貴誌におりおりに連載中の樋泉克夫のコラム:『現代稀見史料書系 中共50年』(王明 東方出版社 2004年)ですが、本文にこうあります。(引用開始)「・・・じつは本書の原典はロシア語で書かれている。要するに奇妙奇天烈で複雑怪奇な背景を秘めた本だが、著者が建国前の共産党指導者の1人であり短期間ながらスターリンの代弁者として中国共産党に君臨したものの、最終的には毛沢東の軍門に下り、56年にソ連への“亡命”を果たし、本書執筆直後の74年3月27日にモスクワで客死した王明であることを知れば、一切が納得できるはず。いわば本書は“親スタ・親ソの中国共産党人”という立場を貫いた王明が、政敵・毛沢東に向けて死の真際まで書き続けた激越な調子の告発状であり挑戦状であり、斬奸状ということになる」<引用終わり>。

樋泉先生のお話はいつも面白く拝読しています。
さて王明はスターリンのお墨付きをもらって毛沢東と中共の支配権をあらそいましたが、毛沢東に敗れました。毛沢東が医師をつかって王明を毒薬で浣腸したので王明は内臓がボロボロになり、毛沢東に降参したという記事を読んだことがあります。したがって彼の毛沢東に対する呪詛は十分納得できます。
1949年に毛沢東は支那を統一し、軍事援助をもらうためにモスクワを訪ねますが、スターリンは3カ月も彼を別荘に軟禁します。
スターリンは気に入らない共産主義指導者を殺していたので、毛沢東はパニックになります。結局、スターリンが共産支那統治に毛沢東を使う方針にしたので助かり帰国します。しかし毛沢東はこの後、二度と外国を訪問することはなかったといいます。
王明は後ソ連に脱出できたようですが、1956年というと、1953年のスターリン死後です。
毛沢東は、ソ連独裁政権の変化と自分の完全な中共掌握度から、王明がもはや危険ではないと見てソ連に送還したのでしょうか。
何らかの裏取引があったと思います。
     (東海子)


(宮崎正弘のコメント)あの時も特別列車で毛沢東はモスクワへ行きました。こんにち、列車でしかモスクワへいかない北朝鮮の指導者も。。。



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(読者の声5)北京を旅行しております。盧溝橋の抗日記念館へ行きました。
 中国の子供たちが沢山きていて説明の箇所を飛ばしていますが、興味を持たせる面白い(ずるい)工夫が見られました。
中国住民が地下に穴を掘って日本軍に抵抗したという話がありますが、その抗日の様子を見せるCGをつかった新しい(?)展示がありました。
平穏なフートンに日本軍がやってきます。
住民は穴に隠れながらも、さまざまな方法で日本軍をワナにかけて一人ひとり退治していきます。最後の一人を倒したあと、住民が穴から出てきて、みなで赤い旗を振って歓喜するというストーリーです。
それを見ている現代の子供たちは、一人倒す度に喜びの声をあげます。最後にはCGに合わせて手を叩いて大声を上げていました。
これは、子供たちに反日意識だけでなく同胞意識を、それに「共産党=正義」という意識までも植え付けます。よくやるものだと思います。連休中ということもあってか子供や中高生、大学生くらいが多く来ていました。まさか建国60周年で急に愛国に目覚めたわけでもないでしょうに。
出口にある見学した感想メモを、あった分だけ100枚ていど写真に撮った。全部、観覧した中国人の感想です。辞書を見ながらじっくりと読んでみたいと思います。展示も可能なかぎり写真に撮ってきましたのでじっくり読み返してみます。
 それと巧みに台湾も日本の被害者であるということにして中国に引き入れようという魂胆も垣間見えました。
「日本は不法な方法で台湾を中国から引き離した」
「台湾でも抗日戦が盛んに行われた」などです。さすがに国民党と戦っていた歴史事実にはいっさい触れていませんが。。。

ところで十月一日の国慶節、軍事パレードの映像を何回も何回もテレビで再放送をしています。
朝から夜までやっていたのですから、いくらでもコンテンツはあります。何度見てもよくできた演出だと感心します。夕飯を食った汚い店でも客がみんな見入っていました。行進の練習に汗を流す兵士たちの姿(録画)や大がかりな山車のからくりなどの番組も流れていました。しばらくこんな番組構成が続くのでしょうね。
 これでようやくわかってきました。
天安門広場と長安街を閉鎖し、交通を止めてまで行ったイベントは国の幹部のためでもなくなく、テレビ視聴者のためだったということです。
テレビは北京も上海も香港もウルムチも国内一斉に同じ番組が送れますから漢族だろうがチベット人だろうがウイグル人だろうがみな、よくできた番組に見入ってしまいます。テレビによって愛国意識を高め、団結を謀ろうという13億人洗脳作戦ですね。
    (NS生)


(宮崎正弘のコメント)廬溝橋の抗日人民戦争記念館は入り口でカメラを預かるシステムで内部は一切撮影禁止でしたが、いまは撮影OKなのですね。
 ご指摘のゲリラ戦は実際にあったのは一つか、ふたつの村での出来事で、軍事博物館にも、おなじ展示があります。雷鋒のように、政治宣伝に利用可能ということでしょう。
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樋泉克夫のコラム
―皆さんをゴ招待してはみましたが・・・


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9月28日午前、バンコクのスワンプーン国際空港に続々と到着する超高級車から降り立った人々を迎えるのは、中国大使館首脳陣だ。やがて出発式典が始まる。
大使の代理だと断った後、公使は「皆さんは中国政府の招待を受け中国建国60周年記念式典に参加されることとなりました。

建国以来60年、ことに改革開放から30年、中国は目を見張るばかりの成功を収めましたが、これはタイ華人からの支持と切り離すことはできません。
北京での見聞を、どうか帰国後にタイ華人社会に紹介して戴きたい。北京滞在の間、ことに国語の話せない仲間を気遣い、中華民族の伝統的な美徳を発揮されることを切望致します」と挨拶し、一行を送り出した。

公使が中国語を敢えて「国語」といい、タイの華人に「中華民族の伝統的な美徳を発揮」することを求めたことも興味深いが、そんなことより注目すべきは訪中団一行の顔ぶれだろう。

豪華絢爛・満漢全席・・・主だったメンバーを挙げてみると、
タイ最大のバンコク銀行を率いる陳有漢(チャトリ・ソポンパニット)。タイと中国の民間経済交流の柱でもある泰中促進投資貿易商会主席の李景河(スチャイ・ウィラメタクーン)。タイ最大の多国籍企業で突出した中国投資を続けてきたCP(正大)集団総帥の謝国民(タニン・チョウラワノン)。

この3人とアピシット(袁順利)現政権閣僚との関係をみると、カラヤー科技大臣はチャトリの異母弟夫人である。外務大臣を差し置いて対中外交を取り仕切っているとも伝えられるウィーラチャイ(李天文)首相府大臣はスチャイの息子で、タニンの娘婿。李一族は、超優良経営で知られるファーマーズ銀行を軸とする企業集団を経営し王室とも縁戚関係にあるラムサム(伍)一族を経由して名門チャティカワニット(蘇)一族にも繋がる。
その蘇一族の明日を担うのがコーン財務大臣。ついでにいうならコーン財務大臣とアピシット首相とはケンブリッジ大学以来の刎頚の友とか。

つまりチャトリ、スチャイ、タニンは現アピシット政権閣僚の兄、父親、岳父、おじさん。アピシット政権中核の近親がタイの対中ビジネスの指導的役割を担い北京とツーカーの間柄。
かくて官と民、それに閨閥の複合体による対中ビジネスというカラクリとなる。

一行の団長を務めるのはタイ華人社会の最高決議機関ともいえる中華総商会主席。以下、潮州会館、広肇会館、福建会館、海南会館、台湾会館、雲南会館、広西会館、江浙会館などの省レベルのみならず県レベルの同郷会館、各種慈善団体、慈善病院、泰華各姓宗親総会、華人学校の責任者たち――タイ華人社会指導層オールスターである。

だが、もう1人注目すべき人物がいる。
タイ政府貿易院米部会会長、米輸出商会主席、メイズ製造・輸出協会主席などを歴任しタイの主要農産物輸出政策に大きな影響力を保持し続ける胡玉麟(サマーン・オーパーサウォン)だ。
訪中団における肩書は、華人社会では世界最大級の慈善団体で知られる華僑報徳善堂董事長だが、本業は米を主体とした農産品商社のホワイチュワン(匯川)集団の総帥で、数年前からタイ米の中国輸出に積極的に取り組んでいる。

中国政府はタイ政財界中枢に加え華人社会指導者を纏めてゴソッと天安門広場にゴ招待し、華々しい軍事パレードをゴ覧願ったわけだが、さて彼らは「北京での見聞を」、どのように「帰国後にタイ華人社会に紹介」するのか。
「目を見張るばかりの成功」なんぞを喜々として口にするほど、彼らはウブではないハズだが・・・。
面従腹背、興味津々。
《QED》

(ひいずみかつお氏愛知県立大学教授。京劇、華僑研究で知られる)
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  • 名無しさん2009/10/05

    中川氏本当に惜しい人を亡くしました。日本のマスコミは日本が好きな政治家・日本国家が好きな人を叩き落とします。

    マスコミが殺したに等しいと思います、日本人もいい加減にくだらないテレビ・新聞は見ないで過ごせないものか?普通の企業は不良品を出した企業は倒産に置きこまれますが、マスコミが幾らねつ造・歪曲・誤報で迷惑を掛けても潰れない?おかしいと国民も考えて欲しいものですが、基本の教育が潰され、税金で生活する人間だけが安全区に居て政権を応援する現状の図式は亡国への第一歩を踏み出した恐ろしさを肌で感じると同時に、日本を愛する政治家を一名亡くした損失、必要な人が減る事は益々日本の弱体化が促進されるような危機感を覚えます。

    ホントに民主党政権にはパフォーマンスも良いけど政策では「何もしないで呉れ」と言いたい気分。