国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/10/04


★小誌愛読者15200名、アクセス、スコア・ランキングともにメルマガ第一位!
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   「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)10月4日(日曜日)
         通巻第2730号  臨時増刊
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 中川昭一・前金融相が急死
  心労、過労、敗北感が心理を呵んだのか
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 所用を切り上げて帰宅しました。
 慚愧に堪えません。

 父上の中川一郎氏が「青嵐会」を結成したときに緊急の単行本をつくった。爾来、絶大なお世話にもなり、自裁される三日ほど前にも永田町ですれ違ったおり、車の窓を開けて、「やぁ」と独特の敬礼の挨拶をされた。人なつっこい人だった。
愚息は、中川一郎氏が名付け親でもある。

 家人が靖国神社の御霊祭りで昭一氏と偶会のおり、そのことを言うと「え、じゃ息子さんは宮崎一郎さんっていうの?」と微笑んだという。
 父親の遺志をついで昭一さんも改憲、精神の回復、防衛力強化にはことのほか熱心な政治家で台湾の防衛にも死力を尽くされた。

 中川一郎氏の葬儀は三島由紀夫と同じ築地本願寺だった。通夜と葬儀に手伝いに行ったが、本葬は四万人の人が本願寺を囲んだ。どれほど国民から愛され親しまれたか、市井の人々が焼香に並んだ。
あの人数をみたとき三島由紀夫の葬儀のことを思いだして涙がこみ上げてきた。

 冥福を祈りたい。

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★読者の声 □どくしゃのこえ ◎DOKUSHA―NO―KOE ▲読者の声○
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(読者の声1) 通巻第2728号を読んで思ったことです。決して褒めてはいけないことなのでしょうが、でも、アル・カィーダは、やっぱりスゴイ(強い)と思います。
そのすごさ(強さ)の秘密は何か?
それは、おそらく、野生の動物や虫に見られるような『移動能力』でしょう。『移動』により、環境(状況)の変化に見事に対応している!「米軍がイラクとアフガニスタンにかまけている間に過激武装勢力はさっさと拠点を引っ越していたわけだ」という宮崎先生の解説は、それを裏付けるものだと私は思っています。
 日本人は農耕民族で定住志向が強いので、こうした『移動能力』は真似できないのではないでしょうか?
イスラム過激派は、もともと移動民族だった民族からなる国や地域で多いように思います。もっとも、それだけに「国家」というものの重要性に対する認識が薄いようですが…。
  (T.T)


(宮崎正弘のコメント)遊牧民の移動性は民族のDNAですが、もうひとつ、イスラムは国家を意識しない。信者は国境を越えて連帯する特性があります。



  ♪
(読者の声2) 貴誌2729号での「道楽Q」さんの投稿を面白く、且つ、その博覧強記振りに感心しながら読ませて頂きました。
小生、宮崎先生のご提言もあり、政治的影響力等関するフリーメイソンリーを過大評価する気はありませんが、六甲山辺りの高級クラブでビールを呑んでいたと只々(笑)で済ます気もありません。
大体が近代に於けるフリーメイソンリーは英国の居酒屋(Tavern)での会合に発すると言う説もありますから、そのメンバーにとっては、ビールやエールは伝統的にも縁深いものがあるのではないでしょうか。日本のお神酒のように。
偶々だったのか、その会合への出席者は京阪の英語教師が主だった由ですが、小生の知る限りでは、東京には東大・一橋等の法科卒で米国留学をし、国際畑の弁護士をしていた方々(今はいずれも高齢者の筈)の中には、メンバーの御仁も二、三いらっしゃいました。彼等は自ら政治的社会的に行動を起すことはしなくても、自分の属する夫々の本部からの要請・指示によっては、世論の動向や社会事象を忌憚なくリポートする役目を負っていると、直接伺ったことがあります。
当時は職業的な、或いは、機関的な政治・経済アナリスト達が今日ほど輩出していた訳ではありませんでしたから、GHQ以来の米英の情報収集網の有力な一系統として成り立っていたことは確かでしょう。逆に言えば、だからこそ、万ずグローバリゼイションの今日では、その客観的な役目は殆ど無用となり、その意味でのフリーメイソンリーの存在感は希薄に感じられると言うことでしょう。
然しながら、宮崎先生も言及されたとおり、ロータリークラブ等の慈善団体的クラブは、フリーメイソンリーの下部組織と言われ、或いは、「博愛」を標榜して、幾重にもオブラートに包んだ国際的普及版とも看做されてもいる由です。
宮崎先生の「鳩山の『友愛』は、まず間違いなくフリーメーソンの考えですが」のお言葉には、小生、満足感に等しいものを得て居りますが、まさか、スタンフォード留学組で「ハートが山ほど」と仰る新首相は「友愛」の名の下に、単にフリ−メイソンの復権、乃至、実質的浮上を目指しているのではないことを祈念する次第です。
   (老いたゴジラ)



  ♪
(読者の声3)貴誌2729号の(宮崎正弘のコメント)で「鳩山の「友愛」は、まず間違いなくフリーメーソンの考え」とありました。
 鳩山由紀夫首相が理事長の日本友愛青年協会の「『友愛』理解のために」という冊子(http://www.yuaiyouth.or.jp/pdf/yuairikai.pdf)によると、オーストリア人(母は、東京牛込の骨董屋の娘の青山光子)のリヒャルト ニコラウス 栄次郎 ク−デンホフ カレルギー(汎ヨーロッパ運動主催者)が大正12年より「友愛」(友愛思想・友愛革命・友愛社会)を提唱したとの解説があります。
ご指摘のように、既にそのカレルギーは大正9年にフリーメーソンのロッジに入会し、フリーメーソンの会員になっていました。この時代のオーストリア貴族は多かれ少なかれフリーメーソン思想の影響を受けていたようです。
カレルギーの著書の「Totalitarian State Against Man(全体主義国家対人間)」(昭和10年出版)を読んで友愛こそ戦後日本再興のテーゼと考えた故鳩山一郎が昭和28年に翻訳して「自由と人生」と題して出版し、友愛青年同志会を設立し普及を図りました。その鳩山一郎の「友愛」を孫の由紀夫を中心に鳩山一族が今日継承し普及活動を行っています。
個々人の所作については、いわば、武士道ないし騎士道を会得してGentlemanやLadyとなることにより友愛の世界を実現しようとのことのようです。
独自の軍備を有し一国独立している国の首相が「友愛」を世界に向けて提唱するのでしたら多くの国から敬意を抱かれるでしょうが、国防を他国に任せて属国的なふるまいを60余年間も続けている国の首相が「友愛」を唱えるだけでは、数多の国から嘲笑されもっぱら国益を損なうだけかと思われます。
   (KU生、世田谷)


(宮崎正弘のコメント)鳩山一郎は吉田茂への怨念を抱いていたでしょうね。公職追放というGHQ命令で、一時は政治生命を絶たれ、「保守本流」を吉田学校という「非主流派」に乗っ取られたかたちですから。



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(読者の声4) 少し前までは欧州を旅行すると、東洋人と見れば日本人と見て「コニチハ」「アリガト」などと呼びかけられましたが数年前から「ニーハオ」などと声をかけられることが多くなりました。
この頃から支那人の旅行者の数が急激に増えた実感があります。
旅行者のマナーも決して褒められたものではありません。一言で言えば傍若無人というのが近いと思います。
最近、オランダで経験したのですが、道を歩いていると前方から自転車に乗った二人の子供がやってきて、すれ違い様に私に向かって「チャイニーズ・・・」と言いながら走り去っていきました。咄嗟のことだったので、後の言葉はよく聞こえませんでした。
表情から見て何か悪口であったのは間違いないと思っております。
この様子から支那人は快く思われていないことは分かりました。同時に一般の人たちは日本人と支那人の区別が分かっておらず、しっかりしないと巻き添えを食う恐れもあると実感した次第です。
  (宮崎太郎)


(宮崎正弘のコメント)アルジェリアの駐在日本人は、中国人がテロの標的となっていて、よくシーノ?と町で間違えられる。日の丸のバッジをつけて歩かなければいけない、と言っておりました。



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(読者の声5)戦車のキャタピラの件です。(国慶節軍事パレード)。
 市中を走る戦車は、キャタピラが市中走行用でゴムパッドで保護されているために、道路に傷が付かないのです。
 以前より、道路の材料も良くなっているのでしょうが、キャタピラにも、ノーマルとスタッドレスみたいなものがあり、作戦によって使い分けています。
 玖珠の戦車隊で搭乗体験したときに、教官から聞きました。
   (MI生、福岡)



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(読者の声6) 貴誌2728号「読者の声3」への(宮崎正弘のコメント)にある「今週の『タイム』は或る中国人に寄稿させてこう言っております。「壮大な国慶節パレードは死滅に向かっている中国共産党の最後の万歳だ」(10月5日号、アジア版、102p)。
感想:中共はすでに民族主義政治団体に移行しているのではないでしょうか。北朝鮮では憲法から共産主義という文字を廃止しました。共産中国は終わり、民族主義国家に向かっているのです。

<引用>(読者の声3) 胡錦濤はなぜ(軍事パレードの閲兵に)黒の人民服を着ていたのでしょうか? 毛沢東に合わせたのでしょうか? 合わせたなら色違いはなぜ?」(NS生、文京区)<引用終わり>

感想:コキントーが着用していたのは、人民服ともいいますが、元は中山服というそうです。そこでコキントーの服のメッセージを考えてみました。
1.人民服イメージ:社会主義を捨てていない:拡大する社会格差に怒る古い左翼向け。 
2.中山服イメージ:孫中山は国民党の開祖(孫文)です。そこで中山服の着用は民族主義者であることの表明と台湾の国民党への連帯。
  (東海子)


(宮崎正弘のコメント)あの人民服は高価な布地を使っていますね。特注品、ブランド物の背広より高いだろう、と想像しております。



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(読者の声7)イランの核開発に欧米は苛立っている。
 イランは核開発を断念しない。英米イスラエルに対する不信がその根だからやめない。
オバマに頼っていると第三次大戦が起きるわね。この青い大統領は危険が迫っても、息を潜めているだけでしょう。PUBLIC・RELATIONSが仕事のつもりですからね。
ワシントンポストが「傷はまだ深い」と米国経済を展望しています。中国の国慶節の写真を見たけども、確かに、北京飯店から客を追い出したようですね。
田久保先生のご本への書評がありましたが、米国に長く住んでいる人間からみると、米中日に紛争が起きるとは考え難い。中国人の思想とは福禄寿ですからね。
今、イランや、アフリカの油田やら鉱山をめがけて中国人民が蟻の大軍のように出かけている。昔懐かし「黄禍論」が現実となったわけです。解決法ですか? 先生の仰るように中国を七分割かな
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)イランのアハマドネジャッド大統領が「ホロコーストはなかった」と発言し、イスラム社会、とくにアラブ周辺国では大きく報道されています。トルコのような世俗イスラムでも、その主張には納得しています。ドイツをのぞく欧米社会は、このアハマドネジャッド大統領発言に感情的反発を繰り返し、それと核開発を結びつけて「イラン=悪魔」説を流している。歴史的にで根深い相互不信という対立構造は心理的側面に及んでいます。
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<今月の拙論と今後の予定>

(1)「パキスタンの魑魅魍魎たち」(『月刊日本』10月号、発売中)
(2)「広州で何が起きているか」(『エルネオス』、十月号)
(3)「広州アジア大会はどうなる」(『共同ウィークリー』、10月上旬号)
(4)「日本は政権交代、中国は史観交代」(『北国新聞』「北風抄」、下欄参照)。
(5)「いまの中国、表の顔、裏の顔」(『正論』十二月号、11月1日発売予定)
(6)「中国のいま、日本はどうなる」(『撃論ムック』、10月下旬号)
(7)「人民元は世界通貨になれるのか」(『ボイス』十二月号、11月10日発売予定)
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< 宮崎正弘の近刊 >
『中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
全国主要書店一斉発売中! 残部僅少です!
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宮崎正弘のロングセラー 絶賛発売中!
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
『人民元がドルを駆逐する』(KKベストセラーズ、1680円)
『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
(石平氏との共著、980円。ワック文庫) 
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円) 
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 < 過去の拙著136冊のうち半分近くは下記サイトから注文できます ↓ >
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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2009/10/04

    2728号の記事についてお聞きしたいことがあります。イエメンのゲリラは戦車を所持しているということで、だいぶ武装が充実しているようですが、主な売却先や流入ルートなどをご存知であれば教えていただきたいです。 

  • 名無しさん2009/10/04

    保守本流の中川さんの死に驚き、本当に残念です。心労と疲労が・・・マスコミに負ける人ではないと思いましたが、余りにも酷いマスコミの攻撃にも耐えた人が本当に残念です。テレビで鈴木宗男が心境をはしていましたが即切りました。腹が立って仕方が有りません。寝付きが悪い夜に成るでしょう。