国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/09/16


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)9月17日(木曜日)
         通巻第2715号  (9月16日発行)
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 イラクで外国企業参入による原油採掘が始まったが
  現地人を雇用せず、地元に利益を還元しない中国企業にイラク人の怒り
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 イラクで石油生産が再開されて、一番の頭痛は何か?
 それは中国である。
 石油を掘る。地元に利益を還元しない。労働者は中国から連れてくる。まったくスーダンでアンゴラでナイジェリアで展開していることと同じパターン。

 石油は掘った分だけ水を入れて地盤を安定させる。技術の基礎である。中国の炭坑で事故が多いのはガス爆発より地盤沈下、安全管理の杜撰さからくるが、まさか原油採掘現場でも同じことをやっていないでしょうね。

 イラク石油省が外国企業に採掘を許可したのは去年からだが、最初のテストケースは中国企業=シノペック。

 初の外国参加の原油採掘現場はバグダッドの東南に位置するワシド地区のアーダブ油田(推定埋蔵10億バーレル)である。
同地区は最貧地方で道路も学校も病院建設もいや発電所の建設も石油収入をアテにしていた。同地区の多くの村には電気がきていない。

 1バーレルにつき1ドルの利益還元は、いったんバグダッド政府に入り地方交付税のごとく還元される仕組みだが、中央政府は世界的な原油価格の下落を理由にワシド地区に還元しない。
 
地元民の不満は中央政府より、ここで石油を採掘している中国企業に向けられる。いまにも爆発寸前という空気に中国人労働者は町へ一歩も出ないでサイトに引きこもり集団生活という惨めな状態に陥った。


▲あと1000人の中国人エンジニアが現場にやってくるが。。。

 アーダブ油田の開発プロジェクトは総予算30億ドルと見積もられ、サイトの警備などで若干の地元民の雇用が見られたが、月給は600ドル以下。加えて試掘による原油汚染が田園の穀物を枯れさせ、また水を使うから付近の井戸が枯渇し、怒り狂った住民らは発電施設破壊などの直接行動を展開し始めた。
送電線が破壊され、電線は夜中に盗難にあい、あげくに発電所近くにロケット弾が撃ち込まれる。

 イラク政府は地元民への還元より、治安部隊を送って中国の施設警備にあたらせ、また中国側も「このプロジェクトは23年の長期契約であり、実際の原油採掘はあと三年かかる」として地元民の要求を蹴った。
そのため、中国人エンジニアらは恐怖におののき、誘拐を恐れ、警備がつかないと散歩も出来ない有様となった。

あまつさえ来年一月にはあと1000人のエンジニアが中国からやってくる。
なぜ地元民を雇用しないか? との樋に中国企業は「いまから訓練する時間はないし、無駄だから」とすげない返事を返す。

 こうした社会不安と治安悪化にイラクが外国企業を招致しての入札は下火となり、わずかに南方ルマイラ油田(178億バーレル、イラク最大)にBPと中国企業が応札したくらい。

イラクも中国もこんな筈ではなかった?
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(休刊のおしらせ)小誌は9月19日―25日を海外取材のため休刊とします。
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(読者の声1)恒例、三島由紀夫研究会「公開講座」(第234回)のご案内です。

とき  9月28日(月曜) 午後六時半
ところ 市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷」(私学会館)四階会議室
講師  河内孝(元毎日新聞中部本社代表、ジャーナリスト)
演題  「青嵐会と三島由紀夫」
会費  おひとり2000円(会員&学生1000円)。

(かわちたかし氏は慶応大学卒業後、毎日新聞政治部、ワシントン支局長などを経て中部本社代表。『新聞社 破綻したビジネスモデル』(新潮新書)はベストセラーに。最新作『血の政治 青嵐会という物語』(同)では、改憲を誓って結盟した政策グループ『青嵐会』の誕生秘話から、「真夏の通り雨」のように消え去って、中川一郎自裁にいたる軌跡を追求され、なかでも三島由紀夫の思想的影響力がどれほどのものだったかを振り返ります)。
   (三島研究会事務局)



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(読者の声2)戦略・情報研究会 2009年度東京第6回講演会のおしらせ
  〜 国際社会で生き残るということ
     −国際情勢の『大局』を理解せよ 〜
講師: 田久保 忠衛 氏(杏林大学大学院客員教授、法学博士)
日時: 9月26日(土)18:30〜20:45(開場18:00)
場所: スター貸会議室 四谷第2(03-5217-5577、
     東京都新宿区四谷1-8-6 ホリナカビル301号室
     http://www.kaigishitsu.jp/map/map-yotsuya.html
     JR中央線・総武線「四谷駅」四谷口徒歩1分
     東京メトロ丸ノ内線「四ツ谷駅」2番出口徒歩1分)
     【↑いつもと場所が異なりますのでご注意下さい!!】
参加費: 2000円(事前申し込みの学生に限り1000円)
定 員: 80名(定員になり次第申し込み締切)
お申込/お問合せ先: 久野 潤 kunojun@amethyst.broba.cc
  [当日] 090-2933-8598 kunojun@ezweb.ne.jp <「@」は小文字で>
<御名前・御通勤御通学先を明記のうえ事前お申込頂きますと当日の御記帳無しで入場頂けますので御協力頂ければ幸いです>



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(読者の声3)《第8回9・29反中共デー東京大会》のおしらせ
 中共(中国共産党=中華人民共和国)において、昨年は北京オリンピックが開催され、来年は上海万博が開催されようとしています。中共の国威と国力を内外に示す儀式といえますが、どのような宣伝工作を繰り広げても、中共が有史以来最凶の悪魔国家であることは明白です。満州、南モンゴル、東トルキスタン(ウイグル)、チベット…に対する侵略・虐殺・苛政。また台湾に対する侵略の野望。さらに中共に支配されている全ての人民たちの苦難。中共は、アジア全民族の敵、いや、人類の敵と断言できます。
昭和47年9月29日、我が国は中華人民共和国との国交を樹立しました。しかし、我が国と中共との関係が正常かつ友好的であった事はありません。不法入国者や毒入り食品が問題になったりしますが、靖国神社に対する冒涜、歴史教科書への介入、尖閣諸島への侵犯、東シナ海における海底資源の盗掘、沖ノ鳥島の存在の否定、外交官に対する謀略工作…など、中共による主権侵害や内政干渉は数限りなくあります。「反日」「共産」「中華」の3悪国家である中共は、我が国にとって重大な脅威です。
我々は草莽の有志として、祖国の危機を坐視する事は、断じて出来ません。平成14年9月29日、所謂「日中国交正常化」30年の秋、我々は中共との国交断絶を勝ち取る為、第1回9・29反中共デーを開催しました。第8回となる本年は、東京だけではなく、北海道(札幌)、東北(仙台)、中部(名古屋)、関西(大阪)、九州(福岡)の全国各地において、反中共デー闘争が展開されます。「9・29反中共デー」の旗の下、「打倒中国共産党」「日中国交断絶」「中華覇権主義排撃」「まもれ!尖閣諸島」を声高らかに叫び、勝利を目指して、同志同憂各位が共に起ち上がり、共に闘う事を熱望します。
  
[日時]9月29日(火)雨天決行
午前11時〜集会開始 正午〜行進出発
 
[場所]三河台公園(東京都港区六本木4の2の27。六本木通り沿い/俳優座の横)
 
 [合意事項]超党派の運動のため、会旗など団体の旗の掲揚は禁止します。また、車輛での参加および徒歩行進に適さない服装での参加はご遠慮ください。
 
 [第8回9・29反中共デー東京大会共闘委員会]秋山一成・荒岩宏奨・石田和久・石原保二・市村悟・伊藤満・大口富美幸・大熊雄次・大塚光晴・小曽戸清裕・加藤順一・河原博史・菊池慶雄・工藤正也・小針政人・坂田昌己・志村馨・杉山英雄・鈴木信行・鈴木浩巳・竹内恒夫・佃裕一・内藤芳弘・中上清志・中野順二・仲程通也・針谷大輔・平澤次郎・福田和久・福田邦宏・舟川孝・三澤浩一・水谷浩樹・皆川義隆・盛義一・森浩二・柳川優・山口一夫・山口秀明・山田一成・横山孝平・横山幸男・吉田誠司・渡邉淳司・渡部健一
(新仮名五十音順/平成21年9月11日現在)
 
 [事務局]近藤勝博・中川幸右基・三澤浩一
TEL/FAX03-3918-9524(三澤方)
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◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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