国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/05/08


★小誌愛読者14300名!
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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)5月8日(金曜日)貳
          通巻第2587号  臨時増刊号
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 中国からビリオネアが377人、蒸発した
  300億元をこす富豪は8人からひとりだけに
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 5月7日、米国ネバダ州ラスベガス地裁は、兼ねて拘束していた元「中国銀行」開平支店長と家族、眷属らの「五億ドル持ち逃げ事件」で判決をだした。主犯格の支店長兄弟は懲役25年と22年、副犯数人に懲役六年。

 これは中国銀行の外貨を不正のインボイスを偽造して、正当な投資に見せかけて香港へ送金。そこでマネー・ロンダリングした後、米国、カナダなどへ送金した。かれらが不正に得たカネは合計は4億8000万ドルで、同時に一味はばらばらで米国へ「出張」し、米国籍を不正に取得しようとあらっぽくカネをばらまき、博打ですったところでご用となった。
 金額と、その国際的犯罪は共産革命以後初めてのケースとなった。

 5月8日発売の中国の経済雑誌『新財富』は、中国の大金持ちランキング500人を発表した。
驚くことに、大不況の波がもろに影響し、昨年と天地の差がひらき、300億元を超す超財閥は8名から只のひとり、200億元を超す財閥も昨年の53名から、17名に激減していた。
不動産と株式で大半が投資をフイにしたからだ。

中国で目安とされるビリオネア(富豪)の基準は100億元(邦貨換算で1500億円)の財産を持つ人が、昨年から比べると337人も減っていたことが分かった。
 どこへ蒸発したのか?
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(読者の声1)トルコ建国の父の銅像放置問題。
貴誌からの引用:「心配したトルコ大使館は在日トルコ企業の出身も含めた支援を、柏崎市の会田市長に伝えた。製菓会社ブルボンも国際親善のためならと再建に手を挙げた。ところが社民党系の会田市長は再三のトルコ大使館の申し出に返事もせず、ブルボンの計画にも関心を払わない。挙げ句に、地元のラブホテル業者に払い下げてしまった。払い下げの経緯は不明だが、会田市長は全共闘の出身で、心情は社民党と同じ。テヘランへの自衛隊機派遣を潰して日本が国の恥を晒したのを社民党は手を打って喜んだ。それと同じにトルコが怒り、日本の評判が落ちるのはむしろ彼は望んでいるようにすら思える」。
(引用終わり)

これを書かれた「T33様」の憂慮、私もして居ります。私の地元ではないですが、同じ故郷新潟の問題、しかも相手がトルコですから、尚更心が痛みます。
 それにしてもこの会田と言う市長、極端な反日市長と言う印象は持っていましたが、T33様のご報告で全共闘知ってびっくりしました。市民もこう言う反国 家的市長を選んだ見を疑いますが、市長側がその元全共闘と言う経歴を都合よく隠したんでしょうね。
ちなみに払い下げ業者ウエステックエナジーは検索するとHPにCEOが出ていますが、聞けばこの人物は在日とか。因みに恐らく同族企業でしょうが社長がウエステック社長と同じ名字の、同名の企業が有りますが、ここも社長一族は日本人でないと聞いたことが有ります。全共闘と在日、共闘する要素が余りに多過ぎで、これは大変危険だ!と思いました。
有志が銅像移転の署名を行っています。
(引用)「トルコから新潟県柏崎市のテーマパークに寄贈された建国の父、ムスタファ・ケマル・アタチュルク初代大統領(1881〜1938年)の銅像の行き先がテーマパーク破綻をきっかけに決まらない問題が影響しているとみられ、ネット上で署名活動を始めたのだ。有志らは「1人1人が声に出して行動することで、解決に向けて前進する」と協力を訴えている。
 署名活動を始めた「ムスタファ・ケマル像を移転する会」の代表は、愛知県大口町の会社員、江口保さん(20)。ネット上で知り合った有志8人が中心となって運営している。
 (引用終り)
 トルコ文化村銅像移転の署名サイトです。
http://www.shomei.tv/project-932.html

それにしても会田市長のこの言葉「売っちまったものに市は口を出せない」、これって土井たか子の拉致被害者に吐いた暴言「駄目な物は駄目!」と非常に酷似しています。この市長は体に血が廻っているんでしょうか?
  (ID生、新潟県上越市)


(宮崎正弘のコメント)方々で署名運動が始まりました。



   ♪
(読者の声2)アタチュルク像についてテーミス5月号の記事を引用して書かれましたがまったく同感です。この事件は産経新聞でも記事が載りましたが、ことの重大さから言ってそれこそ公共放送NHKが特別番組を組んで報道するくらいの価値があります。
予算と時間枠は、シリーズ番組『Japanデビュー』を止めれば簡単に手当できます。
ところで柏崎市のホームページには、「市長への手紙」欄があります、既に何件か抗議が掲載されています。
 ところで、江戸時代に柏崎の郊外にあった半田村(現在は、柏崎市の一部)に世界初の原油の製油所が嘉永五年(西暦1852年)に日本独自の技術で造られました。
柏崎市図書館のホームページに説明があります。
http://lib.city.kashiwazaki.niigata.jp/hidamari/kashiwazaki/industry/seiyuzyo/seiyuzyo.htm
 この製油所および当時の日本での石油の利用状況に関しては、清河八郎氏が著わした「西遊草」(岩波文庫に所収)に詳しく書かれています。当時の日本人の先進性と進取の気性が再認識できます。
   (ST生、神奈川)
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樋泉克夫のコラム

――これさえマスターすれば党指導幹部への道が開ける・・・かな
『党政領導幹部公開選抜和競争上崗考試』(国家行政科学院出版社 2009年)


 △
 今も北京有数の繁華街である王府井の一等地に、共産党政権と共に歩む中華書店(王府井店)がある。
そこは北京のランドマークであると同時に現代中国を代表する本屋さんだ。5月3日の夕刻、五一労働節(メーデー)連休を楽しむ人で溢れ返っていた王府井の歩行者天国を強引に横切って中華書店の店内へ。が、ここもヒト、ヒト、ヒト。というのも、中華書店創業60周年を記念する「八折(20%引き)セール」だったからだ。

一階売り場面積の半分ほどを占めているのは、夥しい量のカネ儲けのためのハウ・ツー書。徳川家康、豊臣秀吉、織田信長、武田信玄などの生き様を描いた本が大量に平積みされていたのには驚かされた。
我が戦国武将の人生からもカネ儲けの秘訣を探ろうというのだろう。カネ儲けのためなら反日なんぞは棚上げ。使えるものは日本人だって使え、だろうか。ご都合主義の極み。カネ儲けに対する狂気にも似た貪欲さこそが彼らの真骨頂と納得しながら隣の書棚に目をやると、A4版大のテキスト状の本がズラリ。背表紙には「2009年最新版 標準模擬試巻」と書かれている。そのうちの1冊が、この本だ。 

編著者の程連昌は元人事部常務副部長・国家行政学院副院長。
表紙を開くと、皮肉なのかご愛嬌なのか。江沢民の筆になる「永做人民公僕(永遠に人民の公僕たれ)」の6文字。この本は党や政府の幹部登用試験受験者用のための“傾向と対策”の最新版だった。

編著者は「前言」の冒頭で「公開による党政指導幹部の選抜と昇級制度は幹部任用制度に関する改革の重要な成果であり、幹部人事制度改革の柱である。広範に人材を選抜し優秀な才能が頭角を現すことは人事任用上の不正を正すためには多大な意義を持つ」と力説した後、「本教材は信頼性高い内容により各省、自治区、直轄市の組織部門、人事部門から高い評価を受け、広範な受験生の支持をえている。出版以来、全国の20以上の市(区)が参考教材として指定した」と自画自賛・自己宣伝も忘れてはいない。
商売、ショウバイ。

さて能書きはそれくらいにして、4択問題のいくつかを拾ってみよう。
A:社会主義道徳建設の核心は、!)愛国主義、!)集体主義、!)社会主義、!)為人民服務。
B:中国外交政策の基本目標は、!)中国の国際的地位の向上、!)世界平和の維持と人類共同の繁栄と発展の促進、!)覇権主義と強権政治に反対、!)人類解放の実現。
C:現下の世界の最重要社会問題は、!)貧困、!)失業、!)人権、!)格差。
D:建国初期、中国を後進農業国から先進工業国へ転換すべく戦略構想したのは、!)!)小平、!)周恩来、!)毛沢東、!)劉少奇。
E:公文書を綴じる位置は、!)左側、!)右側、!)真ん中上部、!)左上部。
F:公文書の必要不可欠な部分は、!)標記、!)正文、!)起案者、!)公印・書名

もちろん4択問題といっても、ここに挙げたような単純素朴な問題ばかりではない。
それに「党の執政能力強化の重要性につき述べよ」などといった小論文問題もあり、提示された公文書の誤りを訂正する極めて技術的な問題もある。
問題群と正解・解説を読めば、共産党政権が掲げるタテマエをひたすら機械的に記憶しさえすれば合格可能なようだ。
つまり科挙試験の現代版ということ。さて正解はA=!)、B=!)、C=!)、D=!)、E=!)、F=!)。それにしてもA、B、Cの正解はウソ臭く、Eは瑣末に過ぎませんかネエ。
《QED》


(宮崎正弘のコメント)建造を開始した中国海軍空母の名前は「毛沢東」が優勢な由。さもありなん。
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(休刊のお知らせ)小誌は明日(9日)と明後日(10日)休刊します。
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