国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/05/01


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)5月1日(金曜日)貳
          通巻第2584号 
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(本号は投書特集、臨時増刊です)
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(読者の声1)貴誌は早くから中国の脅威についてはご指摘してこられました。
にも拘らず、日本のマスコミは本質的に鈍感なのか、或いは中国当局を恐れているのか、まるで賛同者のような報道しないばかりか、南京にまつわる報道や映画は宣伝するが如き報道を繰り返し、何処で何を学んできたのかと頭を傾げる以外にない。
東大や京大、慶応、早稲田など中央の大学は官庁の役人になるための大学か、凡人でも親の脛をかじって大学を出れば政治家になれる。日本は衰退の一途である。
中国が驚異的な発展を続け、今にも暴動が起きると言われながらも、なかなかその兆しは表には出てこず、軍事力は自力で増強の一途をたどり、さしずめ日本は包囲されつつあるとしか言い様がない。
仮説で考えても、万一不測の事態が発生し、戦闘状態になった場合ば相互の装備はかなり破損することが考えられる。問題はその後である。
中国は自前で量産できるが、日本は米国頼みであり、その都度発注しなければならない状態でありレイテやサイパンと同じ状態となる。この辺までのシュミレーションが出来ているのだろうか。
何かが起これば、日本に実践の経験も体験もない俄か軍事評論家が大勢出現するが、何処まで理解しているのかと不信を抱かざるを得ぬ。
特にKOとかいう評論家の言動は酷い。にやついた顔の馬鹿タレントクラス、田母神元空爆長を指して「あれは馬鹿だ」といい加減な言動で得意になっている。しかも、話す内容は漫画を読んだ程度の内容である。過激な発言と受け取られるかも知れないが、一旦緊急事態となった場合十分な対応が可能なのかと不安もよぎる。起こりうる事態に対応できる真剣な議論が必要だと痛感する。
宮崎先生はこの点について、どのようにお考えかお聞かせください。
   (KO生)


(宮崎正弘のコメント)いまの若者の多くに「一旦緩急あれば義勇公に奉じ。。」というと、「何? それっ」といわれます。
 30日の日経のコラム読んでのけぞりました。写真を指さして、「あ、おれ、このオジサン、知ってる」「うん、見たことある」。なんと畏れ多くも天皇陛下の御真影です。
 米軍がいなくなる日はやがて来ますが、そのとき日本にはカルタゴの運命が待っているんでしょうか。拙著『大国の興亡を論ず』で、この問題はすでに論じ尽くしました。



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(読者の声2)貴誌前号読者欄からの引用です。「軍事顧問団のファルケンハウゼン将軍は、日本に対する先制攻撃案を蒋介石に提案していたくらいであるから、その仲間のラーベが反日的で、中国人に同情的あったのは不思議ではない」<引用終わり>

阿羅健一氏の著作以来ドイツ軍事顧問団の活動に注目が集まっています。顧問団の役割は、国共内戦の指導であり、九年がかりで蒋介石は勝利を収めました。
1936年12月の西安事件直前には、延安に逃れた毛沢東らは飛行機でソ連脱出の直前だったといいます。
そうした状況で独顧問団が蒋介石に対日戦を勧めたというのは、国共内戦がおわりそうなので、新しい仕事を開拓するためであったと思います。所詮、傭兵ですから。ゲルマン至上主義のドイツ人にとっては、支那人も日本人も利用すべき同じ劣等民族であったのです。
(東海子)


(宮崎正弘のコメント)渡部昇一先生が、阿羅さんの、その本を絶賛していました。小生もすでに書評で論評させていただきました。
 


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(読者の声3)映画「南京」の拙評に若干の補足を加えさせて頂きます。
私が観た映画『南京』は2007年製作のカナダ映画で、いたずらに世情を騒がせたテッド・レオン死すの映画とは別物です。レオン死す物ほど単調でなく、華人女優をアイリス役に起用して自殺に終わった彼女の生涯を南京事件の取材を中心にドラマ仕立てに描いた巧妙さに進歩が見られました。しかし嘘証言、偽写真、贋映像がオンパレードする噴飯映画で観ることに苦痛を覚え忍耐を要することは同じです。
書き洩らしましたがかつらを被った本多勝一もインタビュー出演していました。
上映後の質疑応答で或るライターが、「取材対象に感情移入してのめり込んでいくアイリスの姿が本当の彼女だったならジャーナリスト失格だ」と発言し参加したジャーナリスト達から賛同を得ていました。
この映画の怪しさは、原作のアイリス・チャン本の日本における版権者の柏書房が邦訳書の出版を断念したことから自ずと明らかです。
原作に使われた写真は全てまともなものでないことは東中野修道氏、藤岡信勝氏が中心となって証明しています。日本で出せば在米華人勢力と同様に在日の反日華人らが買い上げてくれて儲かること間違い無しなので柏書房は熱心に間違いやいい加減な箇所の削除や改訂を申し入れたのですがアイリス・チャンは全て拒否しました。あの中身では日本で架ける映画小屋はないでしょう。
  (有楽生)



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(読者の声4) 「防人の島新法」制定に向け、有志国会議員が関係省庁のヒアリングを行った。
案の定、議員側からは省庁側の消極姿勢に疑問の声が上がった。
 「外国人の土地取得は部隊運営に影響を及ぼさない」(防衛省)
「(外国人の土地取得を)新たに制限することになれば、各国から疑義が出される可能性がある」(外務省)
などである。
外国人の対馬の土地取得制限は大変に重要であるが、当面は「対馬振興策」を前面に出すべきだと思う。
例えば!)東京や名古屋、大阪、仙台から対馬への直行便を朝と夕方の二往復位出す。ただ、当面採算が取れないだろうから国が補助金を出す。
 !)売りに出された対馬の土地で日本人や日本の企業の買手が無かった時は、日本政府が買い上げ、国有地にする。
 !)対馬の不動産の売り情報、買い情報をインターネットで公開する。
 !)対馬での日本企業のリゾート開発を税制面やその他で優遇する制度を作り、対馬に日本企業が進出しやすい環境を整備する。
 対馬を都会の若者や家族連れが日帰りで楽しめる島にする。例えば リゾートマンション、リゾートホテル、旭山水族館等。
 環境に優しい企業や水産加工業の進出も促す。対馬の若者が都会に出なくとも地元で就職できることも重要だ。
 そして多方面から対馬に日本人と日本の企業を集めることを考えれば、外国人に買われた土地も買い戻すことができる時期がくるかもしれない。
 「防人の島新法」は外国人の土地取得制限や外国人に買われた土地の買い戻しよりも、当面は、対馬の振興策を前面にだすべきだ。
  (KKC生)


(宮崎正弘のコメント)対馬は元寇の折、蒙古軍が上陸し、島民を残酷な方法で惨殺しました。僅か数十の守備兵は日本男児の精神を発揮して闘いました。その戦場跡の神社に、錦絵(蒙古襲来の残酷な場面を詳細に描いたシリーズ)があったのですが、すでに数年前に小生が参詣したときに撤去されていました。



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(読者の声5)貴誌2571号で「オバマ米大統領、宿敵チャベスと会見。チャベスは、友人になりたいと発言。中南米外交を大転換の予兆か。」という記事がございました。
その貴見に対してルイジアナの伊勢氏が「この男はオバマとは組みやすいと考えた。だからといって、プーチンと手を切らない。」と分析されましたが、どうも私の目にはチャべスはオバマを舐めてるという感じがします。
チャべスは「終生大統領」の地位を得た超独裁者で米国の政策と悉く対立し続けてきたが、人の良さそうなオバマが大統領になったので、「もうCIAに俺を狙わせるのは止めてくれよ!」という事ではないでしょうか。
でもチャべス配下のベネズエラは国連決議に反して自国航空機を使い、イランからシリアへミサイル部品の密輸に励んできた。そしてその報酬としてイラン革命防衛軍によってベネズエラの警察や諜報機関を訓練するという怪しい動きを見せてきた。ヒズボラがベネズエラを拠点に暗躍しているという話もあります。
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5h1fferlbgjsi06XFgTklru3hbatA
  (doraQ)


(宮崎正弘のコメント)チェ・ゲバラをプリントしたTシャツが米国でも売れる。カストロは病み、アメリカ国民の敵愾心はキューバ敵視から一気にチャベスへ向かう。ところがオバマはチャベスと握手し、からかわれた。一部、共和党系の愛国陣営は激しくオバマを批判した。
 だがいまの米国は、イラク戦争でみせた、むき出しのサダム・フセインへの敵意と戦争を通じての「団結」が薄れ、アフガニスタンになぜ、オバマがあれほどこだわるのか、理解している国民はきわめて少数になった。
 世界の警察官に疲れ、米国外交のミッション意識が希釈化されている。
 小生は米国の外交が、これから矮小化され萎縮し、モンロー主義に陥っていくような気がしています。西太平洋は1920年代まで「ブリティッシュ・シー」(英国の海)だった。それを引き受ける形で世界の覇の一角を握った米国は米西戦争でフィリピンを獲得するや、インディアン大虐殺につぐ虐殺をフィリピンでやらかし、植民地化した。1940年代にはバシー海峡で、じつは日本と「国境」を接していた。日米は隣国、だから米国は日本に戦争を仕掛けるわけですね。
 ところが緒戦で日本海軍はマレーシア沖で英国艦隊を撃滅し、ハワイ攻撃と同時に台湾から飛んだ飛行隊はフィリピンの米軍基地を襲撃する。マッカーサーは逃げる。
 西太平洋は「ジャパンシー」になりかけて、ミッドウェイ海戦で奪回するまで、アメリカ人の敵愾心は掻き立てられた。
 西太平洋を米国の統治(第七艦隊による覇権)としてきた米国は、いずれハワイ以西を中国と分け合うことになりそう。つまり「ブリティッシュシー」から「第七艦隊の海」となり、それが徐々に「チャイニーズシー」への移行です。この世界史的大転換期を見据え、対応措置を急ぐのが海域諸国、とくにインドネシア、豪、ニュージーランドでしょ。
 日本は衰退する米国にいつまでくっつき、いや、最後もともにするのでしょうか?



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(読者の声6)中国を封じ込める論議はある。中国は衰退するという理論もある。アメリカは衰退しないというフォーリン・アフェアーズ記事もある。
だがどれも保証はない。
日本国民が自覚すれば、海軍国・日本を再建出来る。日米豪合同海軍を構築するのが、ベスト。それには、反米〜反日〜反豪のBUGを除去しなければならない。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)アメリカが分裂するという議論もある。中国が分裂するという議論もある。だがどれも保障はない。
 真似をして並べてみました(苦笑)。
 さて帝国は栄枯盛衰の流れ、いずれ米帝国は英国の二の舞を演じるでしょうが、その地位を代替する中国という、みえてきたシナリオは、じつに嫌な未来予測です。ホルムズ海峡―インド洋―マラッカ海峡―南シナ海―東シナ海のシーレーンは、中国が空母をもつ2030年頃には英日米につづく覇者として君臨するのか、それを阻む勢力の結集があって、第三次世界大戦の幕が切っておとされるのか、未来の歴史は神のみぞ知るところでしょうが。。。
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(休刊のお知らせ)小誌は5月7日号まで休刊となります
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  • bunn2009/05/05

    宮崎正弘氏のメルマガ読者の方に、、

    http://ameblo.jp/emercury/theme-10010978177.html



    愉しく、有意義な対談が聴けますから

    メルマガ配信がない寂しさを、宮崎先生の絶好調のおしゃべりで紛らわしてください

    爆笑しながら世界情勢や日本の方向性のようなものがみえてきます。

    ところで、宮崎先生が「いじめられっこ」だったとは、、、、

    佐藤さんの風貌とお声とのギャップ

    驚き桃の木、、、お声だけ聴いていると、、、

  • 名無しさん2009/05/01

    人間として生きることの痛みを知る人間でなければ、その痛みを持つ人間を改善に導くことはできません。

    こうした人間の痛みに鈍感な人間が、これまでの社会では、成功に近づいてきました。それは、暴力による支配と被支配という人間社会の反映だったのです。しかし、その時代は終わります。

    他人の痛みがわからない人間が、社会でリーダーシップを発揮するようなポジションにつくべきではないことぐらい、誰でも知っていることですが、民主主義は、そうした社会を達成する手段なのです。

    このクニの民は、アメリカに与えられた民主主義のメカニズムを、まだ、マスターしていないのですが、そこに希望があるのです。

    人間の存在のあり方が大きく変化している現在のベクトルの先には、天と地がひっくり返り、弱者と思われたものが、実は強者であったという、スピリチュアルな領域で予告されていた時代がみえています。

    人間を不幸にする経済、大多数を貧しくしてきた経済は、退場すべきだとほとんどの人間が感じているのです。

    そして、世界はその方向に動いています。

    崩壊の先に希望があるといえないでしょうか。